70年代フォークのカヴァー・アルバム。抑制を利かせたヴォーカル、主人公が憑依したような楽曲への集中力と、やはりこの人は歌手なのだと思わせる。どことなく暗淡とした70年代の空気と、呟くように感情を搾り出す歌唱が余りにハマっている。「恋」は自身の生き様を歌っているよう。
年金詐欺に憤り、納豆健康法にまんまとはまり、アダルトビデオを大いに愉しみ、子育てに追われ老後を思うー。世界最強のおじさん・タカハシさんの(哲学的)面白エッセイ。
「右脳教育」の第一人者である七田眞が贈る!親子のきずながグッと近づくメッセージと、自宅で試せる右脳発達のカンタン実践法の総決算!すぐに読める!すぐに実践できる!お母さんも子どもも楽しくなる子育て本。
最先端技術の商品を扱う陽光工業。営業部の三浦は突然、本社の新部署、総合戦略企画室の室長付き秘書に抜擢された。会長自らが連れてきたという若き室長、桐生は米国帰りのクールな美人。先鋭たちが集められた新部署で早速辣腕ぶりを発揮する。だがそんな桐生には、会長の愛人という噂が…。怜悧な頭脳の持ち主が時折見せる頼りなげな瞳にメロメロとなった三浦は…。昼は忠犬、夜はセクハラ!桃色オフィスラブ。
「帰還する場所の不在、それも語りつくされました。だから“栖”をさがして旅をするのです」建築家が住宅を設計するということ。それをつきつめていくと、みずからの“終の栖”に至らざるをえないのだが、それは自己撞着的な不可能な行為だと、著者はいう。そこから見ると、世界の住宅建築のマスターピースと目されているものとはまったく別のリストが浮かびあがってきた。思いがけない特異で軽妙な書簡体によってはじめて明かされる、住まいの真実の姿。磯崎新が、住まい学大系第100巻の区切りに贈る書き下ろしエッセイ。
我が国の誇るプリマドンナ・佐藤しのぶが満を持して録音した愛唱歌集。家族みんなで楽しめる素敵なCDに仕上がった。注目したいのがイタリア版『みんなのうた』とも言うべきゼッキーノドーロの2曲。「小さなコーヒー豆ちゃん」で歌姫の新たな魅力に触れてほしい。
孤絶の生を疾走し、急逝した天才詩人。その寺山を支え続けた母。母子二人で生きた戦後の生活が、後の作品の原質となった。幼年期から並はずれて非凡だった息子を愛してやまない母の追憶の記。貴重な中学・高校時代の手紙・作品も収録。
ハリウッドのティーンアイドル、ケイトリンは、誰もがうらやむセレブだ。でも、彼女の夢は、ふつうの高校生になること。ある日、親友の高校に、変装してもぐり込むことを計画!わくわくドキドキの友情物語。
『仮面ライダー』や『サイボーグ009』などを世に送り出した漫画家、石ノ森章太郎の生誕70周年を記念した企画アルバム。70年代に放送された石ノ森原作の特撮作品『アクマイザー3』『超神ビビューン』の音源を収録している。
空港に住みつくキンチャン、土と格闘する義足のマーチン、皮膚の下に何かをさがす女子留学生、ロワール川の橋のたもとに暮らす難民…移民文学のひとつのかたち。最新連作小説集。
大震災、空襲、国共分裂と、幾度となく消滅の危機にさらされながら、華僑の知恵と努力で蘇ってきた横浜中華街。世界で最も安全なチャイナタウンが成立するまでの、波瀾の歴史を紹介する。
自然な分娩に挑むお母さんと、それを支える頼もしい助産師さん、立ち会いで涙ボロボロのお父さん、おとうとの誕生をしっかり見守ったお兄ちゃん。「また産みたくなっちゃう」温かく楽しい幸せなお産の姿がここにある。
2008年に行なったツアーから、パリ、地元ハワイ、サンフランシスコ、パール・ジャムのエディ・ヴェダーと共演したボナルー・フェスまでハイライトとなるステージを抜粋したライヴ・アルバム。穏やかでヒューマンなタッチながらも情の深さが伝わる熱い演奏が堪能できる。
実力派演歌歌手、島津亜矢のシングルやカヴァー曲からバラエティに富んだ選曲で構成された2枚組の大全集。「縁舞台」「帰らんちゃよか」「元禄花の兄弟 赤垣源蔵」などを収録した“ベスト・オブ亜矢”だ。
火車ヒイロは実直、マジメな高校一年生。超ド級貧乏であることをのぞいては、いたって普通の男子だ(将来は公務員になりたい)。対する鳳凰堂みりあは富豪一家の娘で、自らも画商として稼ぐビバ!上流階級なお嬢さま。大胆でかわいいみりあは一気にクラスの人気者になるかに見えたけれど、彼女は自己紹介で言い放った一言は…「働いたら負けだと思ってる」。よく意味も理解せずニートになりたいと言い出したみりあは実社会に詳しいヒイロに目をつけ、ニート道への指南をあおぐのだった!働きたくないお嬢さまが暴れだす、ニート系ラブコメディ登場。