はじめに
第1章 逃がしたらもう終わり? ──臨界期仮説を考える
1 臨界期仮説のはじまり
2 臨界期とは何を意味するのか
3 言語能力とは何か
第2章 母語の習得と年齢 ──ことばを学ぶ機会を奪われた子どもたち
1 赤ちゃんの言語習得
2 正常に言語習得を開始できなかった子どもたち
3 手話の発達と習得開始年齢
第3章 第二言語習得にタイムリミットはあるか
1 子どもの耳は本当に優れているのか
2 大人は第二言語の文法をマスターできない?
3 母語と第二言語の語彙習得はトレードオフの関係?
4 臨界期は複数存在する?
5 脳科学は救世主となるか
第4章 習得年齢による右下がりの線 ──先行研究の落とし穴
1 年齢と習得期間のジレンマ
2 言語能力をどう測定するか
3 バイリンガル、母語話者のとらえ方
第5章 第二言語学習のサクセス・ストーリー
1 大人から始めてもネイティブなみに話せるようになるか
2 母語話者と非母語話者の境界線
3 サクセス・ストーリーに学ぶ秘訣
4 異なる結果の裏にあるメカニズム
第6章 外国語学習における年齢の問題
1 「早いほど良い」という神話
2 学習開始時期か授業時間数か
3 読み書きの習得
4 動機づけと不安
第7章 早期英語教育を考える
1 早期開始より量と質
2 読み書きの導入
3 誰が指導するのか
4 英語分断社会
おわりに
参考文献
冠婚葬祭、ビジネス、地域の行事などで進行を頼まれたときに役立つ実例集。多岐にわたる事例を豊要に掲載。司会のコツや話す内容を詳しく紹介。進行・式次第も網羅し、「幹事役」の人にも必携です。横書きでプログラム(式次第)を大きく表示、ひと目で流れがつかめます。「好感ワード」「盛り上げワード」などを表示。とっさ機転に生かせます。イラストをたくさん入れて楽しく理解が深まります。
差別とわかちがたくむすびついたコトバを「透明で平等な媒体」にすることは、いかにして可能なのか!コトバは「透明で平等な媒体」でなどない。政治的であり、権力/差別とわかちがたく結びついている。しかし、「透明で平等な媒体」にはなりえないといった虚無主義にとどまるのではなく、むしろ「透明で平等な媒体」を徹底的にめざす実践的理論運動が必要とされるのである。
壮大な構想と緻密な論旨で言語学の新たな地平を切り拓く、松本言語類型地理論・日本語論の到達点。『世界言語への視座』『世界言語のなかの日本語』の延長線上に位置する“人類言語の系譜”を、最新の人類遺伝子学の成果と世界言語の人称代名詞の膨大なデータを用いて鮮やかに論証。
「舞台でのひとり語りを始めてはや8年。言葉が持つ力、人間の想像力の豊かさや限りなさに、いまでも驚かされることがあります」と話す著者。自分を信じて試行錯誤でやってきた著者が、気づけばいつしかカルチャーセンターや声優養成所の講師となっていた。指導する立場になって、改めて見えてきたこと、気づかされたこと、いままで師匠や先輩から教わったこと、自分が信じてやってきたことなどをすべて本書に記した。文章を声に出して読む、それだけでも楽しいが、「朗読」は聴いてくれる人がいて初めて成り立つ。人に聴いてもらう喜び、聴く楽しさ、そしてその場で感動を共有する素晴らしさを一人でも多くの方に知ってもらうこと、それがいちばんの幸せという。声に出して読めば黙読ではわからなかったことが見えてくる。朗読の楽しさと伝えることの喜び。さあ、みなさんも始めましょう!
ポライトネス理論をわかりやすく解説した入門書。日本語にどのように適用すればいいのかをやさしく解説。
文学や演劇の世界,日常の会話……。古代ギリシャ・ローマの時代から現代に至るまで,「嫌み」や「皮肉」,パロディや風刺は,社会に欠かせないスパイスの役割を果たしてきました。なぜ,人は嫌みを言うのでしょうか。なぜ,皮肉を言い,風刺を愛するのでしょうか? さまざまな分野で「嫌み」や「皮肉」がどう使われてきたのか,本書ではその歴史と変遷をたどりつつ,人間社会と人間にひそむ心理について探っていきます。
「嫌み」と「皮肉」という,たった二つの言葉から広がる奥深い世界に触れられる1冊です。
※本書は2021年発行『「皮肉」と「嫌み」の心理学』をニュートン新書として発行したものです。
序文
謝辞
第1章 はじめに
・“文字どおりではない言葉"が意味するもの
・ 「アイロニー」と「サーカズム」の定義とは?
第2章 アイロニーとは何か? サーカズムとは?
・ソクラテス的アイロニー
・劇的アイロニー
・宇宙的アイロニー
・状況的アイロニー
・歴史的アイロニー
・ロマン主義的アイロニー
・言葉のアイロニーとサーカズムの関係
・アイロニー的態度
第3章 アイロニーを成立させる条件とは?
・並置と矛盾
・共通基盤
・見せかけ
・情動反応の非対称性
第4章 サーカズムを成立させる条件とは?
・心の理論
・標的と被害者の存在
・アイロニー的含意
・言葉のアイロニーの理論
・エコー的説明
・見せかけとエコーのハイブリッド
・デフォルト性と段階的権限性
・制約充足
第5章 アイロニーと似て非なるもの
・偶然の一致
・パラドックス
・風刺
・パロディ
第6章 人は何のためにアイロニーを使うのか?
・攻撃性
・言い逃れ
・ユーモア
・親密さ
第7章 アイロニーのサイン
・口調
・表情とジェスチャー
・誇張表現と控えめな表現
・アイロニー・マーク
・単語と語彙カテゴリー
第8章 アイロニーとインターネット
・文脈の崩壊
・エモーティコン
・絵文字,ハッシュタグ,インターネット・ミーム
・アイロニーとセンチメント分析
第9章 ほのめかし表現の未来
・非アイロニー的サーカズムの問題
・アイロニーの死
・アイロニーは厄介な「スカンク語」になる運命?
用語集
人類史上一大画期である文字の使用はどのように始まったのか。本書は最古の文字体系である楔形文字が物の受け渡しを計算・記録する小さな道具と出納簿から誕生したという大胆な仮説を提示する。それは数の認識・計算から抽象化へ、そして官僚制と権力の誕生へと人類を導く、大変革への一歩であった。人類の「書く」行為の原点にスリリングに迫る。
「冷やし中華はじめました」「他店より高い場合はお申し出ください」「燃えるゴミは月・水・金です」「この顔にピンときたら110番」親切だけどちょっと面白い、日本独特の「看板・掲示板」でよく見かける表現の文例集。5つのテーマ別に約150例を日本語、英語、中国語、韓国語、スペイン語、ロシア語の6カ国語で収録!
「構文」の持つ全体性や形式と意味の固定化・慣習化、また実際の言語運用や歴史的変化事象について、とりわけ「主観性」という観点から論じる。言語学・英語学・日本語学の分野を越えて編まれた意欲的な一冊。
■「まえがき」より
本書は、言語学・英語学・日本語学の分野を越えて「構文」に関心を寄せる研究者が集い、通言語的な研究発展をめざして2018年から進めてきた研究の成果です。
「構文」の定義は研究者により異なりますが、本書には、文の全体性に着目しているという重要な共通点があります。文は、いくつかの構成要素が様々に結び付けられ実に多様な意味を表すことができますが、さらに、結び付けられた全体は、その全体が表す意味との結びつきが固定的になり、もはや要素の総和では得られない意味に拡張することがあります。構文の持つこうした全体性や類型性、形式と意味の固定化や慣習化の問題は、言語の別を問わず、実際の言語運用や言語の歴史的変化事象と関わり、言語を論じる上でとても重要なものです。この観点から具体的な言語現象を考察すること、これが本書の第一の課題です。
さらに、本書では、「構文」を「主観性」という観点から論じることを第二の課題としました。
発話者の認識や判断、心情に関する意味がどのように言語形式で表されるかについての研究は、今に始まったことではありません。従って、言語の形式と意味を論じる概念としての「主観性」とは何か、この概念をどのように捉えれば、どのような言語現象を説明するのに有効なものとなるのかということも、言語学・英語学・日本語学の分野それぞれにおいて長い時間をかけて論じられてきました。しかし、近年、新たな言語理論、特に認知言語学を基盤とした「主観性」概念が急速に通言語的に用いられるようになり、それにつれて従来の説明概念である「主観性」との差異など、問題点も浮き彫りになりつつあります。本書では、こうした研究状況の中で、個別言語を考察対象として発展してきたそれぞれの研究分野の土台を尊重しつつ、さらに通言語的な考察も深化させるために、「主観性」概念そのものを改めて相互に考察することとしたのです。
この試みは大変難しいものであり、「主観性」とは何かについて根本から考えることにもなりました。「構文」を「主観性」の観点から論じる前に、一度立ち止まって「主観性」概念をきちんと整理し考察する必要があることを痛感したということも、一つの成果と言えるのかも知れません。分野横断的に学び合う中で突き当たった問題は、この論文集の読者の方々とともに、今後も引き続き考えていくべきものと思います。
翻訳にとって適切性とは何か?あらゆる翻訳行為に当てはまる理論的枠組みとされるスコポス理論と、個別理論への応用として展開するテクストタイプ別翻訳理論。グローバル化が進展する今、理論提唱から40年の歳月を経た日本の文脈でその時空を超えた有効性を問う。目的(スコポス)を軸にした翻訳観で翻訳研究にパラダイムシフトをもたらしたスコポス理論の必読書。
なぜ、全員で合意したことでも、実行されずに終わってしまうのか。本書は、トップダウンでも多数決でもない、新しい合意形成術の本です。意思決定の品質を高め、確実に実行につなげる、画期的な手法を紹介します。
誰もが「美人の声」を持っているって知っていましたか?なぜかモテる女性たちは、みな声をうまく使っています。魅力的な声は、その人自身を輝かせ美人にします。「美人の声」になって幸せをつかみましょう。
好評のシリーズ第4巻。前半は文法を、後半では発話現象を取り扱う。Be動詞の過剰生成/英語非対格動詞の過剰受動化/日本語の主節現象/中国人日本語学習者の転移/日本留学前後の話す力/L2英語とL3ドイツ語/L3スペイン語
第1章
Be動詞の過剰生成と時制の獲得
遊佐典昭・大滝宏一
第2章
日本語母語話者による英語非対格動詞の過剰受動化現象に関する考察
白畑知彦・近藤隆子・小川睦美・須田孝司・横田秀樹・大瀧綾乃
第3章
日本語の主節現象に関する第二言語習得研究
木津弥佳
第4章 目的語省略文にみる中国人日本語学習者のL1転移と逆行転移
ー省略の有無と有生性が転移にどのように影響するのかー
澤崎宏一・張イン
第5章 日本留学前後に見られる日本語を話す力の発達
ープロフィシェンシー(言語運用能力)と流暢性ー
岩崎典子
第6章 日本語母語話者によるL2英語とL3ドイツ語の音声習得
ー語末閉鎖子音の発音についてー
安田麗・上田功
第7章 第三言語における発音されない項の獲得
ー日本人スペイン語学習者のL3文法を例にー
宮本陽一・山田一美
歴代4人もの米国大統領を支えた最強のスピーチライターが直伝。15年読み継がれる実践テキスト決定版!
谷川雁のテーゼを日夜、全身全霊で実践してきたのが仁衡琢磨だ。
松本輝夫(谷川雁研究会代表、元ラボ教育センター会長)
「ことばがこどもの未来をつくる」という谷川雁創案のキャッチフレーズを掲げる教育活動発足から半世紀余が経った今、その影響を密に受けつつ育った「間接的教え子」が、その活動の意義をトータルに物語る本書出版は実に画期的だ。
神山典士(ノンフィクション作家、ラボ会員OB)
はじめに
第一部 「ことば、物語」が「こども」の未来をつくる
第二部 谷川雁と子ども、ことば、物語
第三部 谷川雁と、その同時代・前後の表現者を「遅れてきた青年」が読む
[解説]仁衡琢磨の谷川雁体験・研究本出版に同伴・助力して(松本輝夫)