弁論家、政治家を志す人びとの必読書となり、人文教育の形成に寄与した重要古典。本邦初完訳。
言語を基盤に人間存在の意味を探究したドイツ人文主義。その中心人物の一人ヴィルヘルム・フォン・フンボルトは、言語と知性の多様性を唱え、比較人間論を構想した。彼の言語哲学が、ライプニッツ、ヴィーコ、ヘーゲル、デリダ等と共振しつつ織りなす諸伝統を、言語哲学者トラバントが壮大な思想史として描き出す。
凡 例
序 文
第一章 「恣意的記号からかけ離れたもの」--ダンテからフンボルトまでのヨーロッパ言語記号論
一 記号
二 母語の発見と記号論の伝統
三 ラテン語の刷新と新たな記号論の出現
四 俗語の勝利と、記号論的伝統への回帰
五 失われた普遍性を求めて
六 個別言語の意味論への道ーー世界観
七 根源の記号学
八 記号・言語・象徴
第二章 思考の形成器官ーーフンボルト言語思想の基本的特徴
一 サンスクリットで食卓談話(テーブルトーク)を
二 ヴァレンシュタイン
三 総合
四 多様性
五 バベルの塔と聖霊降臨(ペ ンテコステ)
第三章 知性の多様性ーー人間学と言語学
一 比較人間学
二 比較言語研究
三 フンボルトの影響
第四章 言語学の内的概念ーーフンボルトとライプニッツ
一 ライプニッツ以降
二 「諸言語の例証から」
三 起源ーー歴史を超越する
四 系統ーー歴史
五 偉大なるライプニッツ
第五章 境界線の彼岸ーー言語の起源
一 一七七〇年ー(一八二〇年)-一八五〇年
二 ヘルダーの主題ーー言語起源
三 自然の欲求
四 境界線を踏み越える
第六章 新たな言語の成立ーーロマンス諸語の誕生
一 有機的形成期の歴史的な追跡
二 多様性の成立
三 形式の多様性と同質性
四 イタリア語
第七章 ヴィーコとフンボルトにおける想像力と言語
一 ローマとアメリカ
二 想像力
三 物語(favola)から言葉(favella)へ
第八章 聴取と応答ーー 一八〇〇年前後のドイツ言語哲学における耳から声への移行
一 声ーーヘーゲル
二 聴くことと応答することーーフンボルト
三 耳ーーヘルダー
四 聴取中心主義から音声中心主義へ
第九章 フンボルトのグラマトロジー --言語の本性への斬新な洞察
一 新たなグラマトロジー的関心について
二 フンボルトとヘーゲル
三 不安定な保持
四 音声中心的なもの
五 音声中心主義の彼岸
六 エピローグーー芝居のあとで
第一〇章 思慮なき体系ーープロイセンの巨艦「フンボルト」、その格納と暴露
一 プロイセン海軍
二 フランス的思考への敵意に燃えた反動
三 フランス艦隊
四 人種主義
五 戦争か家郷か
訳者解説
初出一覧
フンボルト著作一覧
文献表
人名索引
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※主な翻訳担当の章
村井 1,9章
齋藤 9,10章
伊藤 序文,2,3,5章
梅田 6,7章
辻 4,8章
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これまで書き溜め、人様の前で発表したダジャレの数々、その数160篇を一挙公開!
同僚に頼みごとができない…上司に反論できない…部下を叱れない…人のための、モヤモヤ溜め込みグセ、イラッ、カチン爆発グセを治し、上手に「NO」を伝える方法。
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本書は、極性表現の構造、意味、機能についての第一線の研究者による論文を収録する。所収論文では、極性についての先行研究を踏まえた上で、統語論、意味論、語用論、歴史、言語獲得、コーパス等、様々な観点から,否定極性現象のみならず、肯定極性現象をも含めた極性現象の最新の分析が展開されている。編者による極性研究の概説も含まれ、専門家は言うに及ばず,初学者にも,極性現象の研究をするための必携書となっている。
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