芸術の「自由」はどこに?
芸術と社会は時に対立し、表現の自由と倫理的制約は複雑な関係にある。その中で歴史修正主義や検閲が、権力の維持やプロパガンダのために使われてきた。芸術が社会に与える影響に焦点を当て、芸術が社会において果たす役割を探求する。
はじめに 加須屋明子
HOMO ARTIFEX -芸術における自由について レシェク・ソスノフスキ(加須屋明子 訳)
戦後の歴史認識 日本とポーランド 吉岡洋
新しい回帰 アンダ・ロッテンベルク(加須屋明子 訳)
ロマン・インガルデン -人間と創造する義務 レシェク・ソスノフスキ(加須屋明子 訳)
芸術と民主主義 ポーランドと日本の事例から 加須屋明子
「展示」という制度と大衆 -文化の基層構造から美術制度を捉えるー 山下晃平
芸術の伝統 近代化と検閲 マリア・ブレヴィンスカ(加須屋明子 訳)
ホロコースト芸術に対するポーランドの歴史政策 ピョトル・フォレツキ(加須屋明子 訳)
戦争の記憶と忘却 -日本とポーランドー 重田園江
ホロコースト写真をめぐる倫理的諸問題 カダン、 ≪諸国民なかの正義の人≫、カラー写真 加藤有子
国家主義者による記憶の流用について ピョトル・リプソン(加須屋明子 訳)
ウェストスプレイニング -中東欧諸国における政治歴史的主体の回復 現代美術作家の諸例から パヴェウ・パフチャレク
高度情報化社会における検閲の考え方ーAI時代を見据えてー 井出明
ラウンドテーブル・ディスカッション 加須屋明子 編
おわりに 加須屋明子
参考文献一覧
図版出典一覧
〔ワークショップ報告〕音響実践としてのブリコラージュ -芸術表現の自由に関する国際会議への芸術的実践的貢献としてー 講師 ダニエル・コニウシュ 司会 加須屋明子
行事一覧/ List of events
概要/ Summary
執筆者一覧
事項索引
人名索引
植民地時代の台湾に生まれた胡太明は、中国文化をルーツに持ちながら、近代的な教育を受けて成長するが、故郷では日本人と同等に扱われず、新天地を求めて渡った日本や中国でも、決して同胞とは見なされない。植民統治下の台湾人が生きた矛盾と苦悩を克明に描き、戦後に日本語で発表された、台湾文学の古典的名作。[解説=山口守]
第一篇
苦棟(せんだん)の花の咲く頃
雲梯書院
古きもの新しきもの
濁流の中へ
久子
思慕たちがたく
故郷の山河
嵐の季節
彭秀才を葬う
愛と告白
青春の慟哭(どうこく )
波濤を越え
第二篇
日本留学
異郷の花
ふたたび故国へ
救いなき人びと
阿玉の悲しみ
昏迷と彷徨(ほうこう)
新生活
流離転々
大陸の呼び声
第三篇
紫金山の見える家
淑春
その後に来るもの
愛情は回帰する
相剋
一夜
風暴の前
囚われの部屋
脱出
さらば大陸
第四篇
暗い故郷
戦いの陰に
強いられた征途
この悲惨
回復期
母の死
虐げられる青春
再会
第五篇
日米開戦
新たな職場
愚かしき銃後
范の操志
虎狼の府
皇民派の悲哀
ある決意
犠牲
狂乱
再刊に際して
解説 近代台湾人の精神史を巡る旅……………山口守
麻薬取締官・城戸久美子(26)。推し多き乙女の次なる推しは、Vライバー・羽志田レイ。鼓膜を震わす蠱惑的なその声音にはまる久美子。ある日、違法薬物の調査のため警察とタッグを組むことに。その中に同じく羽志田レイを推す同志の姿を見つけ声をかけるも、自身が厄介オタク「まりてゃ」だと知られると一転、警察とマトリの絆も危ぶまれる結果に…。一方、羽志田レイは激務に耐えかね、LSDに手を出していた…。喜劇的マトリサスペンス第3巻!!
明日の授業が楽しみになる理科授業入門書!
文部科学省の調査では、特に理科を専門としていない教員の5割以上が「理科の授業は苦手」と回答している現状がある。しかし、授業の流れを決めるのは最初の「導入」にある。そこで本書では、Canvaで使える全単元の導入スライドと台本を収録。また、導入スライドに結びついたワークシートを詰め込んだ。S N Sでは200名以上から「5年理科の続編を」の声が集まり企画化した期待の1冊!
第1章 理論編
・導入にこだわる 〜主体的な学びを支える〜
・問題を見いだす 〜授業改善のポイント〜
・理科の「問題」〜問題設定の意義〜
・問題解決の力 〜各学年で育成すべき力〜
第2章 実践編
・「物の燃え方と空気」
・「動物の体の働き」
・「月の形と太陽」
・「てこの動き」
・「水溶液の性質」
・「地球に生きる」 など、教科書全単元を収録。
それぞれに導入スライド・ワークシート・予想される児童の反応・指導計画をパッケージ化。
有機体論が国王二体論へと移行するためには、時間観念の導入が要請される。王が団体の頭であるにせよ、団体そのものであることは含意しないし、また団体の永遠性を保証はしないからである。団体観念を時間的に構成することで初めて、連綿たる王朝が恒久的な団体として、王がその体現者、不死鳥にも似た単独法人として捉えられ、ここに、個々の王の自然的身体からは独立した、非人格的な政治的身体が秩序の基盤となる近代国家が生まれる。王権の擬制的性格を克明に跡づける著者の筆は、ダンテ『神曲』の分析に至って、処女作に見える理想的支配者への憧憬を漂わせながら、円環を閉じる。全二巻。
2006年に出版した『乳児保育の実際』は、おかげ様で22刷を重ね、たくさんの方に使って頂きました。今回の『新訂 乳児保育の実際』は、この間に乳児担当の保育者研修を継続して積み重ねられた経験と、たくさんの保育の実践と、その実践を指導する過程で学んだことを通して、明らかになったことをまとめました。
最高の音で楽しむために!
しっかりつかまるまきひげ。くきの先をぶんかいしてみよう。お花・め花はどこで見わけるの?種まき・苗の植え付けから、花が咲いたり、実を収穫して食べるといった過程を、写真を大きく掲載して紹介。畑の準備、病害虫対策など、子どもたちにはむずかしい作業は本文のカラーページから外し、巻末に補足した。小学校低学年以上。
三島由紀夫をして、「この人がいなかったら、日本はどんなに淋しい国になるだろう」と言わしめた奇才・澁澤龍彦が早逝してから、30年が過ぎました。
彼の遺作であり、没後、読売文学賞を受けた奇跡の傑作『高丘親王航海記』が活字の大きな新装版で登場!
幼時から父平城帝の寵姫藤原薬子に天竺への夢を吹き込まれ、エクゾティズムの徒と化していた親王は、怪奇と幻想の世界へと旅立ちます。鳥の下半身をした女、犬頭人の国……。著者ならではの幻想に満ちた華麗なる物語が展開します。
あらたなる装画は、新進気鋭の朱華さんによる美しいイラストレーションです。
証券市場の民主化によってニューヨーク証券取引所とNasdaq以外の証券取引所が乱立するようになった2009年ぐらいから、ディーラーたちは不思議な現象に悩まされる。
コンピュータスクリーンが映し出す各証券市場の売値と買値で取引しようとすると、ふっと売り物や買い物が消えてしまうのだ。その値が消えて、買う場合だったらば、必ずそれより高い値で、売る場合だったらばそれより低い値で取引が成立してしまうのだ。
二軍投資銀行に勤めるブラッド・カツヤマは、なぜか株を買おうとすると値段が逃げ水のようにあがってしまう事に気づく。
彼はドンキホーテのように、単身調査に乗り出す。
するとそこには、私たちの注文を10億分の1秒の差で先回りしていく超高速取引業者「フラッシュ・ボーイズ」の姿があったのだ。
巨大システムの詐欺と実態を暴いた傑作ノンフィクション‼
本作に描かれた衝撃の実話が映画化‼
カンザス〜ニューヨーク間、1,600kmを、直線の光ファイバーケーブルで繋ぐ‼
『ハミングバード・プロジェクト 0.001秒の男たち』
2019年9月27日より、TOHOシネマズ シャンテほか、全国ロードショー
『カフェーの帰り道』で、第174回直木賞を受賞!
いま最も注目されている作家・嶋津輝の
デビュー作(「オール讀物」新人賞受賞作「姉といもうと」)を含む傑作短篇集。
単行本『スナック墓場』を改題
幸田文の『流れる』に憧れる家政婦の姉と、指がないが活動的でラブホテル受付をする妹。
つぶれたスナックの女性店員たちが開いた競馬場での同窓会。
職人気質のクリーニング店主と常識外れの若い女性客。
自分が入院中、向いのふぐ屋のおかみさんがなぜか駐車場の猫に餌をあげていて…。
商店街の生活、女性同士の友情と葛藤、男性への鋭い視線。
思わずほほえんでしまうユーモア、人間観察から溢れる、生きることへの“姿勢の良さ”がにじみ出る。
何気ないやりとりから生れる違和感がクセになる、オリジナリティ溢れる全7篇。
文庫解説・森絵都「どんな個性も大らかなユーモアをもって包みこむことで、マイナスをもプラスに転化させる。これぞ嶋津マジックだろう」
第二作である長篇小説『襷がけの二人』は第170回直木賞候補作に。
宮部みゆき、三浦しをんら、選考委員が絶賛!
「ラインのふたり」
「カシさん」
「姉といもうと」
「駐車場の猫」
「米屋の母娘」
「一等賞」
「スナック墓場」
嫌いな言葉は、「料理は愛情」。
食べるのは好きだが料理が嫌いな優花は、想いを寄せる真島さんに高級バレンタインチョコを渡すも、あっさり振られてしまう。彼が付き合いだしたのは、なんと料理教室の先生だった。一念発起した優花は、自炊に挑戦したり「料理男子」と合コンしたりして、料理を好きになろうと努力するがーー。
「素敵な女性=料理上手な女性」という呪縛に思い悩む優花の1年間を描いた、瑞々しくキュートな長編小説。著者による文庫版あとがきも収録。