紀元66-70年、パレスチナのユダヤ人たちはローマ帝国と戦った。だが、彼らにとってこの戦争の結末ほど悲劇的なものはなかった。聖性が宿ると信じられた都エルサレムと神殿を失ったにもかかわらず、彼らの神は沈黙したままだったからである。神の沈黙は彼らに神の再解釈を迫り、以後、ユダヤ人たちの運命は大きく変わった。2000年にわたる流浪の始まりとなったのだ。この戦争を克明に記録した本書は、古代キリスト教以来、現代に至るまで西欧社会の必読書であり、イエスの神性を保証するプルーフテクストとして機能してきた。第1巻は、アサモナイオス王朝の盛衰から開戦前夜までを収録。
力の基礎から静定・不静定構造、構造物の崩壊までを一冊で学習することができる、一級建築士試験にも対応したテキスト。苦手意識を持たれやすい構造力学の分野だが、図解で丁寧に繰り返し解説することで基礎から応用まで網羅。四則計算のみで解説しているため、デザイン系の学生にも活用できる、初学者のための入門テキスト。
ジェシーの夢は父親のような優秀なアメフト選手になること。しかしその父を突然の事故で喪い、ショックでアメフトをやめてしまう。兄を心配した弟のケビンが天に祈ると……。弱小チームの奇跡を描いた、ファンタジック・ムービーの続編。
2002年群像新人文学賞評論部門優秀作となった「神々の闘争ーー折口信夫論」を軸に、書き継ぎ推敲を重ねた論考が2004年にまとめられ、文芸評論家・安藤礼二の最初の単行本『神々の闘争 折口信夫論』となった。
その後の2008年に雑誌掲載された「『死者の書』という場(トポス)」という短い評論に作家・大江健三郎が目を留め、高く評価する。その出会いが2009年安藤礼二の『光の曼陀羅 日本文学論』(2016年に文芸文庫版を刊行)による大江健三郎賞の受賞につながっていくーー
折口信夫の文学と思想の源泉を探る問いかけは、やがて折口の生きた時代を共有した井筒俊彦、大川周明、北一輝、石原莞爾、西田幾多郎といった思想家たちの言葉を参照することにつながっていく。それは世界におけるアジア、アジアにおける日本を考えることにつながる。
第二次世界大戦以前の君主制日本、それは「天皇」の存在を抜きにして何かを考えることは不可能な時空間だが、そのような状況下での権力のあり様の本質を、昭和天皇の即位を契機に定義したのが折口信夫だった。
著者は論を進めるうち、やがて折口信夫の背後にある平田篤胤の神学の存在に至る。
折口信夫という孤高の文学者・思想家をその特殊性で理解するのではなく、つねに普遍性を備え同時代に生きて闘う存在ととらえる本書は単行本の刊行から20年を経て、新たに戦争状態が世界を覆っているかのように見える現在こそ読まれるべきなのかもしれない。
知られざる折口信夫の姿ーー衝撃のデビュー作
本書は、あたかも「本格探偵小説」を読むような、スリリングな読書時間を味わわせてくれる。
あちこちにちりばめられた、細かな謎の集積とその解明。もちろん真犯人は最初からわかって
いるはずなのだが、本書を読み終えたとき、その「真犯人」の姿は、まったく違って見えてくる。
ーー斎藤英喜「解説」より
目次:
第一章 神々の闘争ーーホカヒビト論
第二章 未来に開かれた言葉
第三章 大東亜共栄圏におけるイスラーム型天皇制
第四章 戴冠する預言者ーーミコトモチ論
第五章 内在と超越の一神教
あとがき
初出一覧
補論 『死者の書』という場(トポス)
著者から読者へ
解説 斎藤英喜
年譜 著者自筆
ぼくはトバイアス。アニモーフの制限時間を越えてしまって、いまも人間にもどれないままだ。ある日、ぼくは空で奇妙な気配を感じた。イェルクの宇宙船だ!これを破壊しようと、ぼくらは作戦を立てた。ぼくもタカの体と人間の頭脳を生かして、仲間とともに戦いに挑む!ますます好調のシリーズ第3作。
【数値の見方が「ガラッ」と変わる!】
【年間3万人を診察する医師による「最高のバイブル」】
血圧、血糖値、コレステロール、尿酸値……健康診断の結果を見ても「数字の羅列にしか見えない」「A〜E判定に一喜一憂するだけ」と嘆く人が多いはず。そんなあなたに目からウロコの活用術を徹底的に解説する。
「健康診断こそ、がん、脳卒中、糖尿病、腎不全など深刻な病気の『芽』を摘むことができる唯一の方法だ!」--著者の伊藤大介医師は年間3万人もの患者さんを診察する中で、そう確信した。伊藤医師は、かつて東大医学部で肝臓・胆嚢・膵臓の外科手術を専門にしていたが、その後、内科医に転身したという異色の経歴の持ち主。現在は深刻な病気から生活上の悩みにも対応する総合診療医として日々の診療にあたり、絶大な人気を誇っている。
世界中の医学論文や研究結果などのエビデンスに基づいて、次々と新たな真実を紹介していく本書を読めば、健康診断の本当のすごさが分かるはず!
【本書のポイント】
● 脳卒中、心筋梗塞を防ぐために「血圧」の“差”に注目せよ
● 糖尿病を防ぐためには「血糖値」だけでは不十分
● オプション検査で1番効果的なのは「腹部超音波検査」
● がん検診は「便潜血検査」を受けるべき!
● 70歳からは「コレステロール」を気にすぎるな
●「回復できる検査項目」と「回復できない検査項目」がある
●「レントゲン検査」は医師によって診断にブレがある
● 肝臓が悪化している時は「血小板」に注意せよ
●「C判定」こそ逆転できる最大のチャンス!
●「基準値」は本当に守るべきなのか!?
● AIやビッグデータを使った「未来の健康診断」を紹介
……などなど。
芸術の「自由」はどこに?
芸術と社会は時に対立し、表現の自由と倫理的制約は複雑な関係にある。その中で歴史修正主義や検閲が、権力の維持やプロパガンダのために使われてきた。芸術が社会に与える影響に焦点を当て、芸術が社会において果たす役割を探求する。
はじめに 加須屋明子
HOMO ARTIFEX -芸術における自由について レシェク・ソスノフスキ(加須屋明子 訳)
戦後の歴史認識 日本とポーランド 吉岡洋
新しい回帰 アンダ・ロッテンベルク(加須屋明子 訳)
ロマン・インガルデン -人間と創造する義務 レシェク・ソスノフスキ(加須屋明子 訳)
芸術と民主主義 ポーランドと日本の事例から 加須屋明子
「展示」という制度と大衆 -文化の基層構造から美術制度を捉えるー 山下晃平
芸術の伝統 近代化と検閲 マリア・ブレヴィンスカ(加須屋明子 訳)
ホロコースト芸術に対するポーランドの歴史政策 ピョトル・フォレツキ(加須屋明子 訳)
戦争の記憶と忘却 -日本とポーランドー 重田園江
ホロコースト写真をめぐる倫理的諸問題 カダン、 ≪諸国民なかの正義の人≫、カラー写真 加藤有子
国家主義者による記憶の流用について ピョトル・リプソン(加須屋明子 訳)
ウェストスプレイニング -中東欧諸国における政治歴史的主体の回復 現代美術作家の諸例から パヴェウ・パフチャレク
高度情報化社会における検閲の考え方ーAI時代を見据えてー 井出明
ラウンドテーブル・ディスカッション 加須屋明子 編
おわりに 加須屋明子
参考文献一覧
図版出典一覧
〔ワークショップ報告〕音響実践としてのブリコラージュ -芸術表現の自由に関する国際会議への芸術的実践的貢献としてー 講師 ダニエル・コニウシュ 司会 加須屋明子
行事一覧/ List of events
概要/ Summary
執筆者一覧
事項索引
人名索引
2006年に出版した『乳児保育の実際』は、おかげ様で22刷を重ね、たくさんの方に使って頂きました。今回の『新訂 乳児保育の実際』は、この間に乳児担当の保育者研修を継続して積み重ねられた経験と、たくさんの保育の実践と、その実践を指導する過程で学んだことを通して、明らかになったことをまとめました。
1 シベリヤーーフランクルに導かれて
確認されない死のなかでーー強制収容所における一人の死
オギーダ
強制された日常から
体刑と自己否定
無感動の現場から
失語と沈黙のあいだ
「耳鳴りのうた」について・1
〈体験〉そのものの体験
2 詩の発想
沈黙と失語
望郷と海
海を流れる河
俳句と〈ものがたり〉について
私の部屋には机がないーー第一行をどう書くか
辞書をひるがえす風
私と古典ーー北條民雄との出会い
自作自解
断念と詩
「フェルナンデス」について
「全盲」について
3 聖書と信仰
『邂逅』について
半刻のあいだの静けさーーわたしの聖句
信仰とことば
聖書とことば
詩と信仰と断念と
絶望への自由とその断念ーー「伝道の書」の詩的詠嘆
十字路
終末をまちのぞむ姿勢
虜囚の日
4 ユーモア
私の酒
日記1(一九七二年)
日記2(一九七四年)
偉大なユーモア
遺書は書かない
略年譜
解 説……………柴崎 聰