2013年刊「リグニン利用の最新動向」の普及版。利用が遅れているリグニンについて、リグニン分布や構造解析、分解技術などの基礎研究の解説と炭素繊維、ポリマーなどの新素材開発などの応用研究を紹介している。
唯一、無二ともいえる驚愕のドリブルサッカーを展開し、全国高校サッカー選手権大会で大きな話題となる聖和学園(宮城県)。そのテクニカルアドバイザーを務める広山晴士氏によるトレーニング書です。本書では、個人技術の向上に徹底的にこだわるフットボールクラブ『エスポルチ藤沢』の独創的な練習メニューを4週間・28日間のプログラムに仕上げ、紹介しています。
「國酒」として長く親しまれ、
いまや ‘‘SAKE’'として世界にも広がる日本酒。
水・米・麹というシンプルな原料から生まれる味わいは、
実に奥深く、多彩な表情を見せてくれます。
その陰には、微生物たちの繊細な働きと、
日本の伝統、自然の恵み、そして緻密な醸造技術があります。
本書を読めば、「甘口か辛口か」だけでは語れない、
日本酒の真の魅力に出会えるはずです。
◎どんな味かがわかる、ラベルの読み方。
◎精米から仕込み、絞りまで。日本酒の基本の造りかた。
◎仕込み水と酒米の奥深き世界。
◎種麹屋は、世界最古のバイオビジネスだった。種麹と酵母の科学。
◎酵母と乳酸菌のしたたかな生存競争。
◎吟醸香はどのようにして生まれるのか、伝統的酒造りの技。
◎きき酒、日本酒を選ぶポイントとは?
◎酒は百薬の長か? 酒と身体との関係について知り、日本酒を楽しく飲む。
生物界の基礎生産を行い、酸素の供給源ともなっている植物に関して、その多様性、生理、発生、生化学、生殖、成長、他の生物との相互作用について説明する。さらに、合わせて医薬、食料や環境修復、園芸など暮らしとの関わりに関する応用植物科学の側面も解説する。植物について、その生物学的な基礎を理解するとともに、環境や他の生物との関わりを理解する、また私たちの暮らしと植物の関わりについても、理解と関心を深めることが目標である。
1.さまざまな植物たちーその多様性と暮らし 2.光合成と一次代謝 3.発生・成長(1):植物の体制と胚発生 4.発生・成長(2):休眠・発芽と伸長 5.発生・成長(3):根 6.発生・成長(4):シュート 7.発生・成長(5):花芽形成 8.発生・成長(6):受粉と受精 9.形態の可塑性と環境適応 10.動物との相互作用ー食害、送粉、種子散布 11.植物間の相互作用ー競争、寄生、生殖隔離 12.微生物との相互作用ー病害、共生、寄生 13.特化代謝と私たちの暮らし 14.現代社会と植物科学ー農業・健康・環境 15.最後に:植物と植物学ーまとめと復習を兼ねて
サステナビリティ検定(一般社団法人金融財政事情研究会主催、CBT方式)「サステビリティ・オフィサー」の受験者の学習の利便をはかるためにまとめた試験問題集です。本書の問題・解答部分だけではなく、解説部分も含めて学習することで、より高い学習効果が期待できます。
サステナビリティ・オフィサーは、環境省から「脱炭素アドバイザーベーシック資格」の認定を取得しているため、合格者は本試験の合格と同時に「環境省認定制度 脱炭素アドバイザー」の資格を得ることができます。サステビリティ・オフィサー試験と本書は、サステビリティに関して事業会社と金融機関の対話の前提となる知識や考え方を身につけることを目的にしています。
2025年度版では、学習者が理解しやすいように1章、2章について問題構成を大幅に入れ替えたほか、日本のGX政策の最新動向やASBJサステナビリティ開示に対応した問題を加えました。また、社会的インパクトやファイナンスド・エミッションについて、コラムを掲載しました。
第1章 SDGs・ESG・サステビリティの基礎知識
第2章 企業のサステビリティ活動
第3章 サステビリティと金融
第4章 実践事例問題
生物の分類・系統から細胞や遺伝子の働きと意味、最新のゲノム医科学や再生医学の基礎まで講義形式で楽しく履修できる。
農地ができると「害虫」が生まれる。人類は、農耕生活を開始して以来、さまざまな害虫の被害に悩まされてきた。その防除を目指して、農薬をはじめとしてさまざまな手法が用いられてきた。しかし、「殺虫剤の逆理」という言葉に示されるように、単に「駆除」を目指したのでは、農業生態系を構成する生物群集の多様な機能を損なうだけで、害虫による被害を抑えることは難しい。生態学の最近の研究成果に基づき、生物間に働く多様な相互作用を利用した害虫管理によって農作物への被害を経済的に許容できるところまで抑制する道を探り、その基礎とその方向性を示す。
不織布の製造と用途全般をやさしく解説。主な不織布メーカーと製品の一覧表付き。
地球上には150万もの種が生息するが,これら多数の種はどのようにつくられたのだろうか。ピーター・グラントとローズマリー・グラントの夫妻は,1973年以来40年もかけてこの問いに迫ってきた。その精力的な研究の成果が,32頁におよぶ鮮やかな口絵写真とともに本書にまとめられている。研究対象となったのは,南太平洋のガラパゴス諸島に生息する一群の鳥,ダーウィンフィンチである。
本書では,種分化にかかわる数多くのプロセスが一つ一つ検討され,ダーウィンフィンチの長期野外研究の結果に基づいて検証されていく。たとえば以下のようなものだ。
・何年かに一度,急激に変化する自然環境下で,自然淘汰によりフィンチの嘴の形態とサイズが急速に進化することを,自然淘汰のはたらく条件や原因も含めて詳細に実証した。
・子どもは父親からさえずりを学習する。これは雌による配偶者選択にはたらく。結果,種間の交雑を避けることになり,生殖隔離機構として重要な意味をもつ。また,学習の相手を間違えることで異なる種の間での交雑が生じる。これは鳥類では一般的なことらしい。
・交雑は結構頻繁に生じていて,雑種形成による遺伝子浸透のため種間の区別が消失してしまうこともある。そうでない場合には,交雑は形質の遺伝的なばらつきを増やして自然淘汰がはたらきやすくし,環境への素早い適応的進化をもたらす。
翻訳出版にあたり,グラント夫妻から寄せられた日本語版へのあとがきには,ガラパゴスのダーウィンフィンチのすべての種について,全ゲノムが解読されてわかったことや最近のフィールド調査の成果など,本書を出版した後の研究の進展が書かれている。この分野の研究の進展についての興奮を読者に伝えたいという著者達の意気込みが伝わる。
(ピーター・グラントとローズマリー・グラントの夫妻は,2009年に,基礎科学部門における第25回京都賞を共同受賞している。進化生物学や生態学,動物行動学といったいわゆるマクロ生物学では,京都賞が最高の権威をもつ)
長期にわたる野外研究の重要性とともに,他方でゲノム研究や発生の分子生物学,学習などの進歩と,生態学や動物行動学,地理学などとが結びつくことによって生命現象が深く理解されうることが,本書により実感できるだろう。
[原著:How and Why Species Multiply:The Radiation of Darwin's Finches. Princeton University Press.]
男性はいつか、この地球上から消えてしまうのだろうか? 地球に暮らす175万種類近くの生物には、温度などの環境によって雌雄の比率を変える生物もいれば、性のない生き物すらいる。そもそも、なぜ性は存在するのか? なぜヒトには雌雄同体がないのか? 性転換する生物の目的とは? 命を次世代に継いでいくため、驚くほど多様化させてきた生き物たちの「性」の通史。
2000年に62歳で斃れるまで、原発の危機を説き続けた「市民科学者」高木仁三郎が、その思想の全容を語りつくした名著、いま蘇る。
最低音域を担当することからアンサンブルの「縁の下の力持ち」ともいわれるコントラバスを深く理解して、「アドリブソロを弾きこなす」「セッションに参加して音楽で人と会話する」ために必要な知識を凝縮した初級者から中・上級者まで使える一冊。
はじめに
第1章 コントラバスの魅力ーー一生の趣味として
1 なんといっても、そのサウンド(ルビ:音)
2 音楽での役割
3 楽器本体の形の多様性
4 演奏人口の少なさ
コラム 一般の方からの質問にお答えします1
第2章 コントラバスの基礎知識
1 コントラバスの歴史
2 コントラバスの名称の多さ
3 エレキベースとの相違点と共通点
4 クラシック用とジャズ(ポピュラー音楽)用の違いはあるのか
5 コントラバスの各部の名称と役割
6 弦について
7 調整の重要性
コラム 一般の方からの質問にお答えします2
第3章 コントラバスを手に入れよう
1 コントラバスの価格帯
2 メーカーよりもリペアマン
3 楽器本体以外に必要なものとあると便利なグッズ
コラム 一般の方からの質問にお答えします3
第4章 練習をしよう
1 伝統的な教材や練習との向き合い方
2 TAB譜というものの存在
3 本質的にうまくなっていくための練習手順
コラム 一般の方からの質問にお答えします4
第5章 セッションに繰り出そう
1 セッションについて
2 ベーシストとしてセッションに必要なスキルとは
3 よくあるセッションのルール
コラム 一般の方からの質問にお答えします5
第6章 コントラバスを一生の趣味にするために
1 曲の成り立ちと曲を覚える重要性
2 メロディーに挑戦しよう
3 音源を聴く意義と楽しさ
4 いい仲間を見つけてやりたいこと
おわりに
次々に現れ、防除を行っても逃れた個体から再び増殖する可能性があり、侵入先の環境に合わせて性格を変化させる外来生物。生物多様性に対する深刻な問題の解決に、生態学の成果を生かす。
本書は中国・上海に展開する寿司店へのインタビュー調査を基に、現地に適応するかたちで独自の発展を遂げる寿司文化を描き出す。従来、グローバル化は「マクドナルド化」すなわち画一化現象として記述されてきたが、上海の事例から見えてくるのは多様性を内包したグローバル化という現実であり、本書ではこれを生み出す社会的条件を探っていく。グローバル化への見方に転換を迫る意欲的研究の成果。
単なる就職活動のノウハウではなく、長期的なキャリア形成の指針として大学生や同世代の若者が就活とともに、その後の人生を幸せに送るためのベースになる考え方を紹介する。
植物の不思議な生き様がよくわかる!身近な木々や草花がちょっと違って見えてくる!
第1章 植物のかたちーー基本は根・茎・葉
第2章 植物の生活ーー光合成のしくみと植物の反応
第3章 植物の生殖ーー花と果実の多様性と植物の生活史
第4章 植物の分類ーー被子植物のいろいろ
ずばり、「脳科学と複雑ネットワーク科学を接合する」のが、著者のねらいだ(「はじめに」より)。脳の構造・発生・代謝・進化・心理・病理……すべてが、躍動するネットワーク・ダイナミクスを介して絡み合っている。この"変化する網"としての脳の実像に迫る壮大なプロジェクト、「ネットワーク神経科学」の見地へと、世界の研究を牽引する第一人者がいざなう。
ネットワーク科学は人間の社会関係やインフラ網の研究など幅広い分野に応用され、目覚ましい成果を上げてきた。グラフ理論に基づく解析手法や、モデル化のアイデアなども豊富に蓄積されている。それを脳神経系の研究に用いるアプローチについて、基礎から説き起こして応用例と成果までを総ざらいする。
コネクトミクス研究やネットワーク神経科学はすでに、そのほかのさまざまなアプローチと連携を深めつつある基盤的領域となっている。脳と心を研究するすべての人が、この本からネットワーク科学的な視座と実践的な感覚を得ることができるだろう。また、認知科学、心理学、精神病理、人工知能などの関連分野の研究に対しても、著者の見解は多くのインスピレーションを提供するだろう。
はしがき
第1章 はじめに──なぜネットワークが重要なのか?
第2章 ネットワークの指標と基本構造
第3章 脳のネットワークとは──構造とダイナミクス
第4章 神経解剖学におけるネットワーク的展望
第5章 細胞、神経回路、システムのマッピング
第6章 脳のスモールワールド──モチーフ、モジュール、ハブ
第7章 経済性、効率、進化
第8章 自発脳活動のダイナミクスのパターン
第9章 認知機能のネットワーク
第10章 脳内ネットワークの障害
第11章 ネットワークの成長と発達
第12章 ダイナミクス──安定性と多様性
第13章 神経複雑性
第14章 脳と身体
用語集(I 脳の解剖領域名の略称/II 皮質領域名の略称/III ネットワーク用語)
注釈/参考文献/訳者あとがき/索引
江戸後期から現代にかけて成立した謙譲語について、個々の成立事情とその特徴、背景にある論理とはどのようなものか。各形式はどう変化し、今後どういう方向を辿るのか。本書では補語(敬意対象)への働きかけと被影響の内実について丁寧に分析・検討しつつ、参与者の関係の多様性もふまえた体系的記述を試みる。統計解析の手法も用いて近代以降の謙譲語の成立とその展開に焦点を当てて論じた、初の研究書。
おもに理学部や農学部などの専門基礎科目を想定した半期用の入門教科書.動物分野と植物分野に共通する生態学の基本知識を丁寧に解説している.進化や生物多様性などの視点も重視した,コンパクトな好著.
1.環境と生物の関わり(環境要因/生理的最適域と生態的最適域)
2.生物の適応進化(ダーウィンの進化理論/自然選択による進化/他)
3.生物の共生(共生のいろいろ/相利共生のいろいろ/他)
4.生態系と食物網の構造(生態系の構成要素/生態系の分布/他)
5.生態系におけるエネルギーと養分の流れ(生物の代謝/光合成と化学合成/他)
6.植物群落(植物群落の分類/世界の植生/他)
7.動物群集(生物間相互作用の分類/機能群/他)
8.生物多様性(生物多様性とは/生物多様性の三つのレベル/他)
9.生態系サービス(供給サービス/調整サービス/他)
10.持続的な農業生態系(野草,作物,雑草と人間/適作農地と作付け体系/他)