2013年刊「リグニン利用の最新動向」の普及版。利用が遅れているリグニンについて、リグニン分布や構造解析、分解技術などの基礎研究の解説と炭素繊維、ポリマーなどの新素材開発などの応用研究を紹介している。
「地方だから仕方ない」と、諦める経営者は多い。しかし、その諦めこそが、会社の未来を奪う!本書では、求人コストの大幅削減、新卒・中途の安定的な採用、高い定着率の実現を解説。採用は、人任せから「仕組み任せ」へ変えましょう。実現できれば、地方でも必ず勝てます!本書が、地方企業の採用・定着の悩みを打ち破り、次のステージへと踏み出す勇気と希望の一歩になることを、心から願っています。
生物界の基礎生産を行い、酸素の供給源ともなっている植物に関して、その多様性、生理、発生、生化学、生殖、成長、他の生物との相互作用について説明する。さらに、合わせて医薬、食料や環境修復、園芸など暮らしとの関わりに関する応用植物科学の側面も解説する。植物について、その生物学的な基礎を理解するとともに、環境や他の生物との関わりを理解する、また私たちの暮らしと植物の関わりについても、理解と関心を深めることが目標である。
1.さまざまな植物たちーその多様性と暮らし 2.光合成と一次代謝 3.発生・成長(1):植物の体制と胚発生 4.発生・成長(2):休眠・発芽と伸長 5.発生・成長(3):根 6.発生・成長(4):シュート 7.発生・成長(5):花芽形成 8.発生・成長(6):受粉と受精 9.形態の可塑性と環境適応 10.動物との相互作用ー食害、送粉、種子散布 11.植物間の相互作用ー競争、寄生、生殖隔離 12.微生物との相互作用ー病害、共生、寄生 13.特化代謝と私たちの暮らし 14.現代社会と植物科学ー農業・健康・環境 15.最後に:植物と植物学ーまとめと復習を兼ねて
人口縮小は深刻な問題を引き起こす重大な社会現象であるが、私たちが本当に解決しなくてはならない課題は何なのか?人びとに対する想像力と思いやりをもち、自分なりの人生を楽しめる「生き心地のよい」社会はいかにして可能か?多様な研究からの提言の書。
序章 人口縮小! でも、生き心地の良い明日のために(遠藤)
第1部 人口縮小! 社会を俯瞰する
1章 人口縮小社会・日本のいま(金子隆一:明治大学政治経済学部特任教授)
2章 人口縮小と時間の中で孤立する人びと(遠藤)
3章 人口縮小社会における都市と地域と〈幸福〉(遠藤)
第2部 人口縮小! 何が問題? どう解決?
4章 人口縮小社会をケアするのは誰か(落合恵美子:京都大学名誉教授)
5章 このままでは衰滅する(大沢真理:東京大学名誉教授)
6章 人口縮小問題とイデオロギーとしての「家族主義」(伊藤公雄:京都大学名誉教授)
7章 人口縮小社会におけるキャリア形成(武石恵美子:法政大学キャリアデザイン学部教授)
第3部 人口縮小! 医療に何ができる?
8章 人口縮小と生殖医療(石原 理:女子栄養大学栄養学部教授)
9章 人口縮小社会における高齢者(荒井秀典:国立長寿医療研究センター理事長)
10章 人口縮小社会と子どもの生命(水口 雅:東京大学名誉教授)
第4部 人口縮小! 技術に何ができる?
11章 人口縮小社会の中での「こども施設」(山田あすか:東京電機大学未来科学部教授、斎尾直子:東京工業大学環境・社会理工学院教授)
12章 多様性が開くインクルーシブな未来社会に向けて(浅川智恵子:日本科学未来館館長)
13章 人口減少社会におけるモビリティ(鎌田 実:東京大学名誉教授)
終章 未来への贈り物(遠藤)
農地ができると「害虫」が生まれる。人類は、農耕生活を開始して以来、さまざまな害虫の被害に悩まされてきた。その防除を目指して、農薬をはじめとしてさまざまな手法が用いられてきた。しかし、「殺虫剤の逆理」という言葉に示されるように、単に「駆除」を目指したのでは、農業生態系を構成する生物群集の多様な機能を損なうだけで、害虫による被害を抑えることは難しい。生態学の最近の研究成果に基づき、生物間に働く多様な相互作用を利用した害虫管理によって農作物への被害を経済的に許容できるところまで抑制する道を探り、その基礎とその方向性を示す。
不織布の製造と用途全般をやさしく解説。主な不織布メーカーと製品の一覧表付き。
地球上には150万もの種が生息するが,これら多数の種はどのようにつくられたのだろうか。ピーター・グラントとローズマリー・グラントの夫妻は,1973年以来40年もかけてこの問いに迫ってきた。その精力的な研究の成果が,32頁におよぶ鮮やかな口絵写真とともに本書にまとめられている。研究対象となったのは,南太平洋のガラパゴス諸島に生息する一群の鳥,ダーウィンフィンチである。
本書では,種分化にかかわる数多くのプロセスが一つ一つ検討され,ダーウィンフィンチの長期野外研究の結果に基づいて検証されていく。たとえば以下のようなものだ。
・何年かに一度,急激に変化する自然環境下で,自然淘汰によりフィンチの嘴の形態とサイズが急速に進化することを,自然淘汰のはたらく条件や原因も含めて詳細に実証した。
・子どもは父親からさえずりを学習する。これは雌による配偶者選択にはたらく。結果,種間の交雑を避けることになり,生殖隔離機構として重要な意味をもつ。また,学習の相手を間違えることで異なる種の間での交雑が生じる。これは鳥類では一般的なことらしい。
・交雑は結構頻繁に生じていて,雑種形成による遺伝子浸透のため種間の区別が消失してしまうこともある。そうでない場合には,交雑は形質の遺伝的なばらつきを増やして自然淘汰がはたらきやすくし,環境への素早い適応的進化をもたらす。
翻訳出版にあたり,グラント夫妻から寄せられた日本語版へのあとがきには,ガラパゴスのダーウィンフィンチのすべての種について,全ゲノムが解読されてわかったことや最近のフィールド調査の成果など,本書を出版した後の研究の進展が書かれている。この分野の研究の進展についての興奮を読者に伝えたいという著者達の意気込みが伝わる。
(ピーター・グラントとローズマリー・グラントの夫妻は,2009年に,基礎科学部門における第25回京都賞を共同受賞している。進化生物学や生態学,動物行動学といったいわゆるマクロ生物学では,京都賞が最高の権威をもつ)
長期にわたる野外研究の重要性とともに,他方でゲノム研究や発生の分子生物学,学習などの進歩と,生態学や動物行動学,地理学などとが結びつくことによって生命現象が深く理解されうることが,本書により実感できるだろう。
[原著:How and Why Species Multiply:The Radiation of Darwin's Finches. Princeton University Press.]
男性はいつか、この地球上から消えてしまうのだろうか? 地球に暮らす175万種類近くの生物には、温度などの環境によって雌雄の比率を変える生物もいれば、性のない生き物すらいる。そもそも、なぜ性は存在するのか? なぜヒトには雌雄同体がないのか? 性転換する生物の目的とは? 命を次世代に継いでいくため、驚くほど多様化させてきた生き物たちの「性」の通史。
一般相対論は重力の理論であり、また時間と空間を結びつける理論でもあるが、数学の立場からは物理現象をリーマン多様体の理論に基づく考察によって定式化する理論ともいえる。本書は筆者の講義をもとにして、数学の立場から書かれた、一般相対論の骨子であるアインシュタイン方程式が内包する幾何学への入門書である。まず、多様体上における微積分の準備をテンソルを介して行い、次に特殊相対性理論を扱う。その後、アインシュタイン方程式の導出をし、非真空アインシュタイン方程式、コーシー初期値問題としての定式化、シュバルツシルト時空、ハミルトン形式との関係などを解説する。最後には、いわゆるブラックホールのホーキング・ペンローズ理論を解説する。
2000年に62歳で斃れるまで、原発の危機を説き続けた「市民科学者」高木仁三郎が、その思想の全容を語りつくした名著、いま蘇る。
SAP、マッキンゼーを経て学んだ、成功する経営の法則とは?流行りに流されるのではなく、本質をとらえた施策とは?あなたの職場をいますぐ変えるためのヒントが満載!
認知科学というのはなにせ領域が広いから、とても一回の「招待」では案内しきれません。そこで今回の「招待2」です。今回は言語獲得から人工知能まで、前回に劣らず多彩に、「心の研究」を紹介。
最低音域を担当することからアンサンブルの「縁の下の力持ち」ともいわれるコントラバスを深く理解して、「アドリブソロを弾きこなす」「セッションに参加して音楽で人と会話する」ために必要な知識を凝縮した初級者から中・上級者まで使える一冊。
はじめに
第1章 コントラバスの魅力ーー一生の趣味として
1 なんといっても、そのサウンド(ルビ:音)
2 音楽での役割
3 楽器本体の形の多様性
4 演奏人口の少なさ
コラム 一般の方からの質問にお答えします1
第2章 コントラバスの基礎知識
1 コントラバスの歴史
2 コントラバスの名称の多さ
3 エレキベースとの相違点と共通点
4 クラシック用とジャズ(ポピュラー音楽)用の違いはあるのか
5 コントラバスの各部の名称と役割
6 弦について
7 調整の重要性
コラム 一般の方からの質問にお答えします2
第3章 コントラバスを手に入れよう
1 コントラバスの価格帯
2 メーカーよりもリペアマン
3 楽器本体以外に必要なものとあると便利なグッズ
コラム 一般の方からの質問にお答えします3
第4章 練習をしよう
1 伝統的な教材や練習との向き合い方
2 TAB譜というものの存在
3 本質的にうまくなっていくための練習手順
コラム 一般の方からの質問にお答えします4
第5章 セッションに繰り出そう
1 セッションについて
2 ベーシストとしてセッションに必要なスキルとは
3 よくあるセッションのルール
コラム 一般の方からの質問にお答えします5
第6章 コントラバスを一生の趣味にするために
1 曲の成り立ちと曲を覚える重要性
2 メロディーに挑戦しよう
3 音源を聴く意義と楽しさ
4 いい仲間を見つけてやりたいこと
おわりに
本書は中国・上海に展開する寿司店へのインタビュー調査を基に、現地に適応するかたちで独自の発展を遂げる寿司文化を描き出す。従来、グローバル化は「マクドナルド化」すなわち画一化現象として記述されてきたが、上海の事例から見えてくるのは多様性を内包したグローバル化という現実であり、本書ではこれを生み出す社会的条件を探っていく。グローバル化への見方に転換を迫る意欲的研究の成果。
渡邊恒雄、安倍晋三、工藤公康、EXILE、水野正人、宇野康秀、小池百合子……政財界から芸能界まで多くの著名人と親交のある著者は、なぜ数々のレジェンドたちから信頼を得ることができたのか? その人脈を生かして早稲田大学で「起業特論:トップリーダーズマネジメント」の教鞭をとる著者が、D・カーネギー『人を動かす』という歴史的名著の現代的解釈を軸に、各界一流の著名人たちとの具体的なエピソードを織り交ぜながら教える、表面的な人間関係で終わらないためのコミュニケーション術。「個」重視の風潮が席巻する能力主義と論破の時代に、あえて「関係性」の重要性を説く。 ▼こんな人に読んでほしい! ・表面的な人づきあいしかできない ・関係性が一回毎にリセットされてしまう ・知り合いは増えても友だちが増えない ・人間関係の維持に疲れてしまっている ・正しいことを言っても評価されない ・人柄で仕事をとってくる人が羨ましい
単なる就職活動のノウハウではなく、長期的なキャリア形成の指針として大学生や同世代の若者が就活とともに、その後の人生を幸せに送るためのベースになる考え方を紹介する。
進化の研究において重要な試料である歯を切り口に,生物の進化の歴史をオールカラーでビジュアル豊かに解説.
【主な目次】
1 歯の起源ーー歯はサメのウロコから由来した
2 サメ類の歯ーー“ジョーズ” の歯の原始性と特殊性
3 サカナ(硬骨魚類)の歯ーー歯の多様性の実験台
4 両生類の歯から爬虫類の歯へーー歯の上陸史
5 爬虫類の歯から哺乳類の歯へーー捕食から咀嚼へ
6 食虫類の歯から霊長類の歯へーー虫食から果実食へ
7 人類の歯の進化と退化ーー猿人から新人まで
8 人類の歯の未来ーー現代人から未来人へ
1 歯の起源ーー歯はサメのウロコから由来した
2 サメ類の歯ーー“ジョーズ” の歯の原始性と特殊性
3 サカナ(硬骨魚類)の歯ーー歯の多様性の実験台
4 両生類の歯から爬虫類の歯へーー歯の上陸史
5 爬虫類の歯から哺乳類の歯へーー捕食から咀嚼へ
6 食虫類の歯から霊長類の歯へーー虫食から果実食へ
7 人類の歯の進化と退化ーー猿人から新人まで
8 人類の歯の未来ーー現代人から未来人へ
植物の不思議な生き様がよくわかる!身近な木々や草花がちょっと違って見えてくる!
第1章 植物のかたちーー基本は根・茎・葉
第2章 植物の生活ーー光合成のしくみと植物の反応
第3章 植物の生殖ーー花と果実の多様性と植物の生活史
第4章 植物の分類ーー被子植物のいろいろ
ずばり、「脳科学と複雑ネットワーク科学を接合する」のが、著者のねらいだ(「はじめに」より)。脳の構造・発生・代謝・進化・心理・病理……すべてが、躍動するネットワーク・ダイナミクスを介して絡み合っている。この"変化する網"としての脳の実像に迫る壮大なプロジェクト、「ネットワーク神経科学」の見地へと、世界の研究を牽引する第一人者がいざなう。
ネットワーク科学は人間の社会関係やインフラ網の研究など幅広い分野に応用され、目覚ましい成果を上げてきた。グラフ理論に基づく解析手法や、モデル化のアイデアなども豊富に蓄積されている。それを脳神経系の研究に用いるアプローチについて、基礎から説き起こして応用例と成果までを総ざらいする。
コネクトミクス研究やネットワーク神経科学はすでに、そのほかのさまざまなアプローチと連携を深めつつある基盤的領域となっている。脳と心を研究するすべての人が、この本からネットワーク科学的な視座と実践的な感覚を得ることができるだろう。また、認知科学、心理学、精神病理、人工知能などの関連分野の研究に対しても、著者の見解は多くのインスピレーションを提供するだろう。
はしがき
第1章 はじめに──なぜネットワークが重要なのか?
第2章 ネットワークの指標と基本構造
第3章 脳のネットワークとは──構造とダイナミクス
第4章 神経解剖学におけるネットワーク的展望
第5章 細胞、神経回路、システムのマッピング
第6章 脳のスモールワールド──モチーフ、モジュール、ハブ
第7章 経済性、効率、進化
第8章 自発脳活動のダイナミクスのパターン
第9章 認知機能のネットワーク
第10章 脳内ネットワークの障害
第11章 ネットワークの成長と発達
第12章 ダイナミクス──安定性と多様性
第13章 神経複雑性
第14章 脳と身体
用語集(I 脳の解剖領域名の略称/II 皮質領域名の略称/III ネットワーク用語)
注釈/参考文献/訳者あとがき/索引