単なる就職活動のノウハウではなく、長期的なキャリア形成の指針として大学生や同世代の若者が就活とともに、その後の人生を幸せに送るためのベースになる考え方を紹介する。
40億年前から始まった、途切れることなく続く生物の生存競争は、生殖のための無数の戦略物語を生みだした。本書では、陸・海・空からワニやダチョウ、カメレオン、ウミウシなど32種類の生物を選びだし、想像を超えた形状のオスの生殖器を繊細な鉛筆画で、交尾の様子をドラマチックで美しい色彩の水彩画で表す。それらを挿絵に、各生物の生殖にまつわる驚愕の仕掛けや策略を、動物学者のエマニュエル・プイドバによるユーモア溢れるエッセイで解説。
生物たちの生殖達成への飽くなき情熱によって、生殖器を自在に最適化させていくというその戦略は、今もとどまることなく地球上で練り続けられ、その結果として、私たちの地球は多種多様な生命に満ちた星であり続けている。人間を遥かに凌駕する生物たちの、知られざる最適化戦略の神秘と不思議をエッセイとビジュアルで綴る、注目の一書!
古来人々の好奇の対象でありつづけてきた生物の発光。進化を軸に体系化された「発光生物学」がその謎に迫る。新シリーズ刊行開始。
はじめに
序章 発光生物学とはーー発光生物の研究が「学」になるまで
間章 レジェンドたちの横顔
第1部 発光生物学概論
第1章 発光生物の定義
第2章 発光生物の博物学
第3章 生息環境と発光の意義
第4章 光のコントロール
第5章 発光メカニズム、自力と他力
第2部 発光生物たちの進化劇
第6章 FACS起源仮説
第7章 ウミホタルが浅海発光魚を進化させた
第8章 カイアシ類が深海発光生物の多様性をもたらした
終章 生物進化から見た発光生物学
あとがき
自衛隊で学んだ、誰でも使える「リーダーの技術」
「部下が思うように動いてくれない、育たない」
「チームが一つにまとまらない」
「上司と部下の板挟みで、どう判断すればいいかわからない」
多様性が重視される時代になった一方で、このような悩みを持つ人はかえって増えたかもしれません。
この悩みを解決するのが、自衛隊の「リーダーの技術」です。
自衛隊は、任務に向かって隊員の心を一つにすることが求められます。
その重要性が強く認識されているからこそ、「リーダーの技術」が生まれ、脈々と受け継がれてきました。
この「リーダーの技術」を習得すれば、たとえ天賦のカリスマ性がなくても、すばらしいリーダーになることができるのです。
本書では、自衛隊を1等空佐で退官し、民間企業でコンサルタントに転身した筆者が、誰でも使える「リーダーの技術」を解説します。
倫理学の基礎である功利主義、義務論、徳倫理学をわかりやすく解説したうえで、生物多様性や放射性物質、気候変動などの最新の環境問題に切り込んでいく。環境問題を自分の頭で考え、実践するための軸を、スリーステップを通じて身につける、テキストシリーズ第二弾。
序 章 環境倫理学の歴史と背景ーー沈黙の春からSDGsまで(吉永明弘)
【第1部 倫理思想と環境問題】
第1章 功利主義と環境問題ーー「最大多数の最大幸福」をめぐって(吉永明弘)
第2章 義務論と環境問題ーー人格の尊重と人間中心主義(寺本剛)
第3章 徳倫理学と環境問題ーー環境保護の実践のための徳を考える(熊坂元大)
【第2部 「自然」と環境倫理学】
第4章 土地倫理ーーアメリカの環境倫理学の出発点(太田和彦)
第5章 自然の権利ーー生き物が人間を訴えた裁判が目指すもの(佐久間淳子)
第6章 生物多様性ーー種の存続、生息地の維持、遺伝資源の確保(吉永明弘)
【第3部 「社会」と環境倫理学】
第7章 世代間倫理ーー将来世代にどのような環境を受け渡すべきか(寺本剛)
第8章 環境正義ーー環境リスクの公正な分配を考える(神沼尚子)
第9章 リスクと予防原則ーー科学技術のリスクに晒されるいのちに対する責任(山本剛史)
第10章 気候正義ーー共通だが差異ある責任とは何か(佐藤麻貴)
【第4部 「地域」と環境倫理学】
第11章 風土と環境倫理ーー風景はどのようにしてできるのか(犬塚悠)
第12章 食農倫理学ーー私たちにとっての理想的な食とは(太田和彦)
第13章 都市の環境倫理ーー持続可能性と「空地」の思想(吉永明弘)
第14章 エコツーリズムと環境倫理ーー環境と観光の交差点から(紀平知樹)
コンパクトにまとめられた,待望久しいスタンダード・テキスト。変動が激しく,多様に展開されているグローバル・マーケティングについて,戦略の視点に立った明確な枠組みに基づき解説する。生き生きとしたケースを豊富に盛り込み,臨場感たっぷりに学ぶ。
序 章 グローバル化する企業活動とグローバル・マーケティング
第1章 グローバル・マーケティング戦略の枠組み
第1部 グローバル配置
第2章 グローバル市場環境分析
第3章 グローバル・マーケティング・リサーチ
第4章 参入市場の決定
第5章 参入モードの決定
第2部 グローバル調整
第6章 標準化/現地化とグローバル・ブランドによる展開
第7章 グローバル知識移転戦略
第8章 グローバル・マーケティング組織の設計
第3部 実践的・今日的課題
第9章 サービス業のグローバル・マーケティング戦略
第10章 小売業のグローバル・マーケティング戦略
第11章 国家ブランドとしてのクールジャパン
第12章 新興市場に対するマーケティング戦略
妄想・幻聴・陰性症状に焦点化する「症状中心アプローチ」,研究と実践の往還を重視する「エビデンス・ベイスト・プラクティス」を両輪とする「統合失調症のための認知行動療法(Cognitive Behavior Therapy for psychosis : CBTp)」を探究し,実践経験の情報共有,スーパーヴィジョン,臨床研究協力を目的として結成された「CBTpネットワーク」。ひとつの到達点としての本書では,3つのフィールド「早期介入・触法事例・地域支援」のケーススタディを通じて,ニーズや症状によって多様化する介入目標,クロスオーバーする基礎技法と応用技法など,CBTpのエッセンスを余すところなく解説する。
第1部 総 論
[序]日本におけるCBTpの普及とこれからの課題 丹野義彦
[概説]統合失調症のための認知行動療法(CBTp)
山崎修道 石垣琢麿
第2部 早期介入
[解説]早期介入における実践 松本和紀
Ultra High Risk for PsychosisへのCBTp 西山志満子
自己臭恐怖をもつARMSへのCBTp|妄想に近い信念へのアプローチ 砂川恵美
初回エピソード精神病の発症過程における幻聴へのCBTp 濱家由美子
統合失調症初回エピソードにおけるCBTp 市川絵梨子
第3部 触法事例
[解説]触法事例における実践 菊池安希子
CBTpにおける治療関係の構築とケースフォーミュレーションの工夫 葉柴陽子
慢性統合失調症患者への認知行動療法ー被害妄想における他害行為傾向に対するアプローチ 古村 健
性暴力を起こした統合失調症患者へのアプローチー他害行為の再発予防のためのアセスメントと介入 壁屋康洋
病識が乏しい事例における他害行為への内省を深めるアプローチ 田中さやか
メタ認知トレーニングを活用した統合失調症へのCBTp 野村照幸
症状が慢性化した触法事例へのアプローチ 西村大樹
第4部 多様な地域支援
[解説]地域支援における実践 古村 健 石垣琢麿
民間カウンセリング機関における統合失調症圏のクライアントへのアプローチ 山内未佳
デイケアにおける統合失調症患者への実践ーIPSモデルにおける外来でのアプローチ 吉田統子
福祉事業所におけるグループワーク形式の簡易型CBTp-当事者研究からSSTへの橋渡し 小林 茂
アウトリーチ(訪問)支援におけるCBTp-不安感からくる生活上の困難をもつケースへの支援 佐藤さやか
不織布の製造と用途全般をやさしく解説。主な不織布メーカーと製品の一覧表付き。
【金融イノベーションの光と影を歴史的に解明】
十字軍遠征、大航海時代の資金調達から始まったお金を回す仕組みは、交易ルートの開拓とともに進化、大規模化していった。それが、君主による私的ファイナンスから国家によるファイナンス(財政)へと国家運営の手段となり、南海会社バブル、異端児ジョン・ローを生み出した。そして産業革命によってファイナンスの巨額化が生じ、その要請に応えるべく近代株式会社が成立。資本と経営の分離が生じた。またコーヒーハウスから発祥した証券取引所は、次第に組織化され、流通市場も拡大し、コーポレートファイナンスの拠点として成長していく。そして、ニューヨークは産業革命後の勢いが陰るロンドンに代わってファイナンス拠点に成長していく。様々なリスクを回避すべく誕生した金融エンジニアリングはリスクの発見から創造へと暴走を始めるようになり、ブラックマンデー、サブプライム・リーマンショックを招く。経済発展の縁の下の力持ちとして成長・進化していったファイナンスが、先進国を破滅の淵に追い詰めるまでを様々なエピソードを交えて興味深く解説する。
国内外の最先端の取り組みを紹介
建設ネイチャーポジティブ時代に向けた実践的ガイド
ネイチャーポジティブ(自然再興)は2030年までに生物多様性の損失を反転させることを掲げた国際目標であり、気候変動対策と並ぶ新たなグローバルアジェンダとして急速に対応が進んでいます。とりわけ建設分野は生物多様性損失要因の約3割を占めるとされ、インフラ整備の在り方そのものが問われています。「建設ネイチャーポジティブ」は、この課題に応答する形で国内外の政策・技術・金融動向を体系的に整理した初の書籍です。日本におけるグリーンインフラの取り組みや河川整備計画への環境定量目標の導入、成果連動型の資金調達手法など最新の展開を紹介するとともに、英国の生物多様性ネットゲイン政策やワイヤ川での官民連携型自然洪水管理など、国際的に先進的な事例を分析しています。さらに、生物多様性クレジットを含むネイチャークレジットの可能性や「国土資本マネジメント」という新概念を提示し、建設産業が直面するリスクとチャンスを多角的に論じています。本書は、政策立案者、実務者、研究者にとって、ネイチャーポジティブ時代の建設・インフラ戦略を構想する上で不可欠なリファレンスとなる他、企業のサステナビリティー部門の方にもお勧めです。
1部 ネイチャーポジティブに動き出したインフラ整備
1.盛り上がるネイチャーポジティブの実践
2.社会資本整備にビルトインされるグリーンインフラ
3.ネイチャーポジティブを目指す川づくり
4.ネイチャーポジティブに欠かせない金融
2部 世界の現状・先端事例〜ネイチャーポジティブ先進国、英国を中心として〜
5.生物多様性ネットゲイン政策の衝撃
6.官民ブレンドファイナンスによるワイヤ川の自然洪水管理
7.生物多様性クレジットとインフラ整備
3部 建設産業はネイチャーポジティブ時代にどう備えるのか
8.ネイチャーポジティブ時代のインフラ整備
9.座談会〜2030年の建設ネイチャーポジティブ〜
2013年刊「リグニン利用の最新動向」の普及版。利用が遅れているリグニンについて、リグニン分布や構造解析、分解技術などの基礎研究の解説と炭素繊維、ポリマーなどの新素材開発などの応用研究を紹介している。
大好評の「ニュートン式超図解 最強に面白い!!」シリーズがコンパクトな新書サイズで登場! 第40弾は2022年7月に発売された『ニュートン式 超図解 最強に面白い!! 理科』の新書版です。
★はじめて学ぶ中高生にとって最強の入門書!
★やさしいイラストで,最強によくわかる!
★コラムにマンガにQ&A。トリビア的な知識も満載! 余分な知識もさらに増量!
★すべての漢字にふりがなを振っているため,専門用語も迷わず読める!
「理科」は,自然科学系の学科のことです。多くの人は,中学校や高校で,「生物」「化学」「物理」「地学」の,四つの分野を学んだのではないでしょうか。
中学校や高校で理科を学ぶのには,理由があります。それは,理科を学べば,私たちの身のまわりのものや現象が,よくわかるようになるからです。単に知識がふえるだけではなくて,物事を筋道をたてて考えられるようになります。そして理科は,最先端の科学の基礎でもあるからです。理科を「教養」として正しく身につければ,世の中の見え方が,きっと変わることでしょう。
本書は,中学校と高校で学ぶ理科の重要項目を,1冊に凝縮したものです。生物,化学,物理,地学の,四つの章があります。どの章から読んでもかまいません。“最強に”面白い話題をたくさんそろえましたので,どなたでも楽しく読み進めることができます。理科の世界を,どうぞお楽しみください!
農地ができると「害虫」が生まれる。人類は、農耕生活を開始して以来、さまざまな害虫の被害に悩まされてきた。その防除を目指して、農薬をはじめとしてさまざまな手法が用いられてきた。しかし、「殺虫剤の逆理」という言葉に示されるように、単に「駆除」を目指したのでは、農業生態系を構成する生物群集の多様な機能を損なうだけで、害虫による被害を抑えることは難しい。生態学の最近の研究成果に基づき、生物間に働く多様な相互作用を利用した害虫管理によって農作物への被害を経済的に許容できるところまで抑制する道を探り、その基礎とその方向性を示す。
地球上には150万もの種が生息するが,これら多数の種はどのようにつくられたのだろうか。ピーター・グラントとローズマリー・グラントの夫妻は,1973年以来40年もかけてこの問いに迫ってきた。その精力的な研究の成果が,32頁におよぶ鮮やかな口絵写真とともに本書にまとめられている。研究対象となったのは,南太平洋のガラパゴス諸島に生息する一群の鳥,ダーウィンフィンチである。
本書では,種分化にかかわる数多くのプロセスが一つ一つ検討され,ダーウィンフィンチの長期野外研究の結果に基づいて検証されていく。たとえば以下のようなものだ。
・何年かに一度,急激に変化する自然環境下で,自然淘汰によりフィンチの嘴の形態とサイズが急速に進化することを,自然淘汰のはたらく条件や原因も含めて詳細に実証した。
・子どもは父親からさえずりを学習する。これは雌による配偶者選択にはたらく。結果,種間の交雑を避けることになり,生殖隔離機構として重要な意味をもつ。また,学習の相手を間違えることで異なる種の間での交雑が生じる。これは鳥類では一般的なことらしい。
・交雑は結構頻繁に生じていて,雑種形成による遺伝子浸透のため種間の区別が消失してしまうこともある。そうでない場合には,交雑は形質の遺伝的なばらつきを増やして自然淘汰がはたらきやすくし,環境への素早い適応的進化をもたらす。
翻訳出版にあたり,グラント夫妻から寄せられた日本語版へのあとがきには,ガラパゴスのダーウィンフィンチのすべての種について,全ゲノムが解読されてわかったことや最近のフィールド調査の成果など,本書を出版した後の研究の進展が書かれている。この分野の研究の進展についての興奮を読者に伝えたいという著者達の意気込みが伝わる。
(ピーター・グラントとローズマリー・グラントの夫妻は,2009年に,基礎科学部門における第25回京都賞を共同受賞している。進化生物学や生態学,動物行動学といったいわゆるマクロ生物学では,京都賞が最高の権威をもつ)
長期にわたる野外研究の重要性とともに,他方でゲノム研究や発生の分子生物学,学習などの進歩と,生態学や動物行動学,地理学などとが結びつくことによって生命現象が深く理解されうることが,本書により実感できるだろう。
[原著:How and Why Species Multiply:The Radiation of Darwin's Finches. Princeton University Press.]
安定性解析と分岐理論のself-containedな実用的入門書
本書は,常微分方程式の平衡点および周期解の安定性と分岐に関する基本的な内容を平易にまとめた後,生物の形態(パターン)形成理論の出発点となったチューリング理論の入門的な解説を行ったものである。数学を専攻していなくても読めるように,本文中で必要とされる予備知識は微分積分と線形代数の範囲にとどまるよう配慮し,それを超えると思われる事項は付録で手短に説明している。
第1章 現象と微分方程式
1.1 はじめに
1.2 生物個体群のダイナミクス
1.3 単振り子
1.4 化学反応に現れる振動
第2章 安定性
2.1 流れとベクトル場
2.2 平衡点の安定性
2.3 中心多様体
2.4 座標変換
2.5 周期解の安定性
2.6 保存系と勾配系
2.7 平衡点の大域安定性とリアプノフの方法
2.8 相平面解析
第3章 分岐
3.1 サドルノード分岐
3.2 トランスクリティカル分岐
3.3 ピッチフォーク分岐
3.4 ホップ分岐
3.5 分岐の基本型の分類
3.6 分岐解析の実例
3.7 n次元常微分方程式における分岐
3.8 不完全分岐とカタストロフ
3.9 チューリング理論
付録A 微分積分と線形代数に関する事項
A.1 ジョルダン標準形
A.2 平面上の点集合
A.3 ランダウの記号
A.4 オイラーの公式
A.5 陰関数定理
付録B 常微分方程式論と関数解析に関する事項
B.1 微分方程式の解の一意存在定理
B.2 ポアンカレ・ベンディクソンの定理
B.3 関数空間
B.4 リアプノフ・シュミット分解
付録C 数値計算法に関する事項
C.1 疑似弧長法
C.2 反応拡散方程式の数値解法
問題のヒントと略解
参考文献
循環型社会、生物多様性、気候変動と地球温暖化。
3つのテーマ、文理の双方から考える環境問題!
「本書を手に取ったみなさんは、どのような「環境問題」を思い浮かべるでしょうか。「環境」ということばそのものはニュートラルで、対象となるものの周囲を意味しますが、「環境問題」というときの「環境」は、人間を含む生物の周囲を指します。そして、人間の活動が影響を与えている、あるいは、人間の活動に影響を及ぼしている自然や社会の変化が、見過ごすことのできない状況に至ると、それが「環境問題」として人びとに認識されるようになるのです。
本書は、20世紀終盤から問題がより顕著にあらわれはじめて、現在も継続している環境問題である、「循環型社会」、「生物多様性」、「気候変動と温暖化対策」をテーマとして、それぞれを法学、経済学、自然科学の観点から解説しています。
なぜ、法学、経済学、そして、自然科学なのか。
現代国家は、法律というツールによって社会を運営します。社会の構成員である個人や企業の行動を決定づける大きな要因には、経済的動機があります。社会的にも経済的にも合理性のある政策が行われるべきですが、その政策は自然科学の知見にも裏打ちされたものであるべきです。
科学的に実現可能なことであっても、倫理的に許されず、法律が規制することもあるでしょう。他方で、法律の目標が科学的に達成不能であれば、意味がありません。ある問題に対して有効な科学的対策があっても、採算に見合わないことは実現困難でしょう。しかし、経済性が乏しいからといって、科学的解明をあきらめるわけにはいかないのです。
本書の読みかたは、みなさんの自由です。どこから読んでもよいし、どのような順番で読んでもよい。「循環型社会」、「生物多様性」、「気候変動と温暖化対策」のうち興味・関心のあるテーマから、あるいは、法学、経済学、自然科学のうち取り組みやすい学問分野から、読んでみてください。ところで、各章・各節の間で、内容の重複があるように見えるかもしれません。本書はあえて調整しませんでした。執筆者は、それぞれの専門分野に立って解説しています。同じテーマであっても、それぞれの専門分野から考えると、どのような説明がされるのかーー本書を読むときの楽しみのひとつにしていただきたいと思います。」(本書「はしがき」から)
グローバル時代における地域の可能性を「コンテンツからコンテクストへ」という視点から学際的に研究する地域デザイン学会の研究論集。今号の特集は「地方と地域&地方と中央」。原田保ら研究者の論文と研究ノートを収録。
『地域デザイン』第25 号の刊行にあたって 3
原田保
巻頭論文
ZTCA デザインモデルの進化と
セラー&バイヤーwith エージェントモデルの構築 11
──マーケティングへの適用をトリガーにしたZTCA デザインモデルのメタモデル化&
エージェントの活用による進化型セラー&バイヤーモデルの形成
原田保 石川和男 西田小百合
論文1
地域価値発現のためのZTCA デザインモデルの精緻化・汎用化に向けた対応 45
── Z を起点にしたモデルの体系化と他要素との関係性を捉えた展開
原田保 石川和男 西田小百合
論文2
中山間地域における「小さな拠点」形成の取り組みとその課題 97
──島根県雲南市の事例を手がかりとして
大江一平
論文3
シェアリングエコノミーの導入による地方公共交通問題の解決とその課題 119
倪卉 野田哲夫
論文4
経済成長の原動力としてのグローバル都市 139
──英、仏、米の大都市圏成長戦略
板倉宏昭
論文5
地域におけるAI の活用処方 その2 149
──地域と生成AI に焦点を当てて
酒井雅裕
研究ノート1 Ⓡ
越境するまちづくり 169
──境界変容の視点から
宮脇靖典
研究ノート2 Ⓡ
東京のクラブ所在地の分布はべき乗則に従う 189
──地域デザインと複雑系科学の接点
石松宏和
一般社団法人地域デザイン学会 2024年度活動報告 209
地域デザイン学会誌『地域デザイン』投稿規定・執筆要領 223
地域デザイン学会誌『地域デザイン』第27号掲載論文の募集について 227
編集後記 228