東西の古い文献には日食・星食・流星・彗星などの数多くの天文記録が載せられているが、複雑な天文学的計算によって当時の状況を再現してみると、それが正確であるかどうかがわかる。著者は数々の記録の一つ一つを計算で確かめ、そのなかから興味深い話題を選びだし、昔の人たちが見た星空の世界へ読者を誘う。
メキシコからナバホ居留地へアラスカをカヤックと犬ゾリでめぐるグレートジャーニー・北米の記録。
新ガイドライン、行政・政治「改革」、大国ナショナリズム、天皇などを徹底的に分析し、ふたたび“殴る側”に立った現代日本の支配構造を政治、経済、軍事、国際関係、イデオロギーの連関のなかで、鋭く分かりやすく論究する。
敗戦後の象牙の塔で著者はいかにしてプリンシプルと理を貫いたか。
同性愛を異質化し、周縁へと追いやる異性愛主義は、19世紀末に始まったものにすぎない。メルヴィル、ニーチェ、プルーストなどを読み解きながら、その中にホモ/ヘテロセクシュアルの分断を不可能にする揺れを発見し、セクシュアリティの混沌を見つめる意欲作。
元新聞記者の死後、公表された手記。そこには自らの苦渋の選択の過程が綴られていた。満州、サイパン、グアムと激戦地を転々とする日本陸軍の真実の姿を、冷静沈着なる視点から描いた詳細なる従軍の記録。自軍の総攻撃を目前にして、兵士はなぜ、捕虜となる途を選んだのか。
40年前の日本って、想像つきますか?木村伊兵衛、土門拳ら写真界の巨匠をはじめ、アマチュア・カメラマンを含めた67人が写し出した、昭和25年から35年のまぎれもない真実。解説陣も多士済々。
日本から遠くはなれた、メキシコの海岸で、アデリータという名前のウミガメに電波発信機がとりつけられました。人工衛星をつかって、ウミガメの旅を追いかけるのです。太平洋をこえるダイナミックな実験がはじまりました。
おかしくて、やがて哀しき霊園生活。警備員として霊園で働いた著者が綴る摩訶不思議、不況日本曼荼羅模様。
ドイツ・ヴァイオリン製作マイスターが、弦楽器に関する素朴な疑問からメンテナンスまでをQ&A形式で分かりやすく説明する、好評シリーズの第2弾。
酸欠寸前で行なう高空からのパラシュート降下、泥沼のジャングルを這う偵察行動、IRAテロリストとの暗闇のなかの銃撃戦…。最高水準のサバイバル技術と比類なき戦闘能力を身につけたSASの隊員たちは、つねに死と隣り合わせの危険な任務を極秘のうちに成し遂げていく!知られざるエリート部隊の全貌を明らかにし、前作『ブラヴォー・ツー・ゼロ』に続いて大ベストセラーを記録した話題の戦闘ノンフィクション。
本巻では、’91年に被害者の声があがるまでそれが性暴力であり国家による戦争犯罪であるとされてこなかった「慰安婦」制度、また当時から犯罪行為とされていながらも頻発した戦場強かんが起こる構造を、軍隊組織、兵士の精神構造から分析し、戦争責任・戦後責任をジェンダー・民族の視点から問う。