宮中に伝わる四季折々のお料理や各種宮中行事に供されるお料理を写真と解説により紹介。
美味しい料理は道具で進化した!道具の進化によって、料理は使用人ではなく自らが行なうものとなり、また楽しむものとなった。ローマ人はフライパンで揚げ物をつくり、20世紀に入るまではオーブンの温度は手の痛みや紙の焦げ具合で測定し、フォークは17世紀にイタリアから広まった…。キッチンに並ぶスプーンや包丁、鍋釜、計量器具、泡立て器、コンロ、フードプロセッサー、電子レンジ、冷蔵庫といった料理道具の数々はどのように発明され、改良されてきたのか?誰も書かなかった料理道具の歴史!
この「とうもろこし」の巻では、夏祭りなどに食べる身近な食べものが、なにからできているか?と考えることからはじめます。そして、そこから出発して、とうもろこしのさまざまなへんしんを見ていきましょう。
ミルの著作は、明治維新以降、1880(明治13)年までの間に、『自由論』や『功利主義論』を含む6冊が邦訳されている。しかし、明治の後半以降、学術界ではイギリスやフランスに代わってドイツが重視されるようになり、ミルへの関心は低下していった。戦後の学術界でも、実存主義や構造主義からポスト構造主義へ、というフランス哲学か、現象学と実在哲学、解釈学、フランクフルト学派といったドイツ哲学が、また英米哲学では分析哲学が主流となり、ミルの思想は「過去の遺物」となっていた。教育哲学・思想の領域でも事情はさほど変わっていない。この領域でミルが言及されるとすれば、「危害原理」についてか、ベンサムと区別されずに「功利主義者」と一括りにされることがほとんどであった。それゆえ、ミルの教育思想については、「自由主義」の側面と「功利主義」の側面は相互にほとんど無関係のものとして扱われてきたのである。本書は両者を結びあい、整合的に解釈できることを構想している。