「自分一人ぐらいは」という心理が集団全体にとっての不利益を引き起こす社会的ジレンマ問題。違法駐車、いじめ、環境破壊等々、現代社会で起こっている多くの問題はこの「社会的ジレンマ」と見ることができる。▼著者は数々の調査・実験・シミュレーションから、人間は常に自分の利益を大きくすることだけを考えて「利己的」な行動をとるわけではなく、多くの場合、「みんながするなら自分も」という原理で行動することを明らかにした。そしてこの「みんなが」原理こそが人間が社会環境に適応するために進化させてきた「本当のかしこさ」ではないかと指摘する。▼『信頼の構造』『安心社会から信頼社会へ』などの話題作を発表し、心と社会との関係について、認知科学・心理学・社会学・経済学など多方面からユニークな研究を展開する著者。本書も、これからの社会や教育のあり方を考える上で、お説教的な精神論の限界を乗り越える重要なヒントを与えてくれる。
●第1章 イソップのねずみと環境破壊 ●第2章 社会的ジレンマの発生メカニズム ●第3章 不信のジレンマと安心の保証 ●第4章 ジレンマを居きる ●第5章 「かしこさ」の呪縛を超えて ●第6章 社会的ジレンマの「解決」を求めて
六月、皇太后陛下が崩御され、これで昭和という時代が確実に終わったと実感した人は少なくない。しかし、一つの時代が終焉しても、語り継がれるべき歴史というものがある。▼本書は元大本営陸軍参謀将校として、大東亜戦争勃発の経緯をつぶさに見てきた著者が、日本がなぜ大東亜戦争を戦うことになったのかを、明治維新から日清・日露の戦争を経て、大東亜戦争にいたるまでの歴史を凝視しつつ、大東亜戦争は「自存自衛の受動戦争」であったという立場から、苦悩する近代日本の姿を、鮮やかに叙述したものである。▼本書は今から28年前の、ハーバード大学における講演録であるが、国家存亡の危機にあって当時の日本人が守り抜こうとした精神とは何であったかを問う著者の論点は、今、八方ふさがりの状況にある日本人への、危機に対する問題意識の喚起といってもよい。21世紀の国の形を考えるうえでの必読の書である。
●序章 「大東亜戦争」という呼称について ●第1章 旧憲法下における日本の政治権力の構造上の問題点 ●第2章 満州事変 ●第3章 国防方針、国防に要する兵力及び用兵綱領 ●第4章 支那事変 ●第5章 昭和十五年の国策のあゆみ ●第6章 昭和十六年の情勢 ●第7章 東条内閣の登場と国境の再検討 ●第8章 開戦 ●終章 回顧よりの教訓
仕事に追われ、時間に追われて、それでも不況から抜け出せず沈没寸前の現代ニッポン。そんな息苦しい状況の中で、あなたの頭脳はガチガチに硬化していませんか? ▼しかし、固定観念に毒されてしまった頭脳からは、この状況を打破する独創的なアイデアや時代をリードする発想は絶対に生まれません。今、ニッポン人に必要なのは柔軟で、知的で、感性豊かな思考のセンスです。▼本書の厳選されたクイズやパズルを解くことで、「柔軟な論理力」や「とらわれない発想力」を身に付けるコツが磨かれていきます。「歯痛で苦しむ人が毎日皮膚科の病院に通う理由とは?」「一円玉一〇トンと、十円玉一トンとではどちらが得か?」「肯定と否定が両方とも正しい文とは?」「緑色で、カゴの中でぶら下がって鳴くものとは?」など、数々のクイズ・パズルの名作があなたの頭脳に次々に挑戦します。▼軽やかに「大人の知的センス」を高め、あなたに眠れる力を呼び覚ます一冊。
「一点でも増やすための答案作成術とは?」「短時間で弱点を克服するコツは?」「模試はどう生かす?」「受験と恋愛は両立できる?」「会場であがってしまったら?」-本書は、受験生をとりまくあらゆる要素について、和田式受験テクニックを徹底公開。前著『受験は要領』から一歩踏み込んで、いつ、どこまで、どうやれば合格できるかを詳細に解説。志望校突破を確実にする「兵法書」。
お説教より「効く」読み聞かせBOOK。
人生の出来事は、本当に偶然の積み重ねに過ぎないのか?-本書は、生きがい論で知られる著者が、大切な人の死などを乗りこえ、人生に新しい価値を見出した読者からの手紙や、海外の退行催眠による証言・報告をもとに、“人生とは、自ら計画した学びの機会である”という命題に迫って行く、ドラマティックな「人生論」。この世に存在する意味と出会うことで、生きることに希望が湧いてくる一冊。
世界と日本のカエル約200種を紹介したカエル図鑑。分類別に名称、分布、すみか、大きさ、特徴を記載。巻末にカエル名索引が付く。
文部科学省のゆとり教育政策のもと、日本の子供たちの学力低下が大きな問題となっている。では、詰め込み教育に戻ればいいのか?パラダイムが一変した現代社会を生き抜くためには、知識を修得するだけではなく〈疑う力〉を鍛えることが必要なのである。“疑う力”があれば、新しい発見をすることができる。リスクに備えることができる。対人関係がうまくいく。人生のビッグチャンスをつかむことができる。学校では教えてくれないノウハウを満載した和田式勉強法の最新バージョン。
継体天皇。これほど古代史ファンの関心をそそる人物はいまい。天皇との血縁がうすいうえに、都から遠く離れた北陸にいた田舎貴族が、なぜ皇位を継承できたのか。しかも応神天皇の五世の孫に当たるという。謎に包まれた天皇、ミステリアスな天皇、それが継体天皇のイメージだ。本書は、気鋭の古代史作家が資料を跋扈し、大胆な発想で、その謎解きに挑んだ渾身の一冊である。
株式投資に挑戦したいけれど、「まとまったお金がない」「難しそうで失敗するのが恐い」と思っている人も少なくないはず。そんな初心者の方に最適なのが、いま流行りの「ミニ株投資」。本書を読めば、ミニ株の仕組みはもちろん、有望株の選び方から相場の見方まで、株式投資の基本をマスターできます。小遣い稼ぎをしたい人にも、いずれ本格的に株式投資をやりたい人にもオススメの一冊。
あんさえあれば、たったの15分!でできるものが40品。草もち、栗大福、練り切り…、おやつにピッタリのものから、おもてなしや贈り物に最適なものまで、初心者でも失敗しらずのレシピが満載。
中学受験に必要なのは、“塾の選び方”と“勉強の仕方”だ。本書は、絶対に合格する志望校の選び方から、頭がよくなる食事の取り方まで、わが子を短期間で中学入試に合格させるノウハウが満載!「計算のスピードが合否を決める」「模試の結果をどう読むか」「解けない問題は早めに答えを見せ、解き方を覚えさせよ」など、成績アップにつながる“要領”を伝授する。志望校突破を確実にする「虎の巻」。
いかに生き(生計)、身を立て(身計)、家庭を築き(家計)、歳を重ね(老計)、そして死を迎えるか(死計)--。この言葉は遠く南宗の時代に、見識ある官吏として多くの人たちに深く慕われた朱新仲の悠々たる人生訓である。▼本書は人間学の権威として世人の敬愛を集めた著者が、この教訓にヒントを得ながら、深い究明と実践により、独特の論法をもって唱えた『人生の五計』を、いかに現代に活かすかについて語り明かした講話録である。「日用心法」=「日々作用する、働く、その心掛けの法則」「朝こそすべて」=「本当にその時刻において、われわれのすべてが解決される」「師恩友益」=「”いい師””いい友”に巡り会わなければ、いかに天稟に恵まれていても独力では難しい」「良縁と悪縁」=「人生のことはすべて縁である」など、今日という日の重みを大切にし、真の幸福をつかむための智恵を解説している。▼相手の心を高め、善く生きるための深遠な教え。
●第1章 生計 ●第2章 身計 ●第3章 家計 ●第4章 老計 ●第5章 死計
経営参謀とは、会社の未来像に基づいて戦略を立案し、プログラムを構築してそれを遂行できる人材のこと。企業を取り巻く環境が激変する現代において、その役割はとりわけ重要視されている。
しかし一方で、企業が目先の人材に対する即戦力化を優先し、物事を一つ上の視点から考える人材を育てきれていないのも事実。
本書は、経営参謀のために必要な三つの要素、「戦略立案」「組織変革」「リーダーシップ」を軸に、大競争時代を勝ち抜くためのコンサルタント頭脳の鍛え方を紹介したものだ。
「軍事モデルと経営モデルの違いを考える」「自社の戦略の理解・確認の仕方」「解決策の検討方法」「課題の把握の仕方」「リーダーシップの型を考える」などについて具体事例を豊富に盛り込み、図表で平易に解説しているので、理解しやすい内容になっている。
「戦略思考・手法の基礎知識がみるみる身についた!」とビジネスマンに評判の実践的テキストを遂に文庫化!
戦国時代の島津氏といえば、関ケ原合戦で敵中突破を敢行した島津義弘がよく知られる。しかし、薩摩・大隅・日向の三州統一を果たし、島津氏を戦国大名として飛躍させた当主こそ、その兄・島津義久である。二歳違いの兄弟であった義久と義弘は、兄の「智」・弟の「勇」によって九州全域を席巻し、島津氏の最大版図を現出させた。▼じつは当主であったことがない義弘に比べ、義久があまり語られてこなかったのはなぜなのか。本書では、一門や譜代、国衆の間にも火種を抱えながら、家中の結束に力を注いだ義久の苦悩に満ちた闘いの日々を描いていく。やがて秀吉との対峙と臣従、関ケ原後の家康との駆け引きと進むにおよび、要に座る義久の知恵と胆力が光ってくる。合戦での武勇譚では弟に劣るものの、最後に存続の危機から家を守った器量人の姿に、面目躍如たる義久の実像を見る思いがする。▼鹿児島出身の歴史作家が渾身の筆で描く力作長編小説!▼文庫書き下ろし。
●第1章 在家菩薩 ●第2章 岩剣の初陣 ●第3章 苦戦の大隅・日向合戦 ●第4章 日新斎逝く ●第5章 宿敵放逐 ●第6章 高城合戦 ●第7章 肥後から島原へ ●第8章 前途の暗雲 ●第9章 天下人との邂逅 ●第10章 屈従と雌伏の日々 ●第11章 最期の賭け
『女医の花道!』で話題の美人女医が、あなたのまわりの愛すべき“困ったちゃん”を大分析。
子供たちに大人気のシリーズ「10ぴきのかえる」の14巻目。▼春になって日差しがあたたかくなりました。10ぴきのかえるは、うきうき野原へけろけろピクニックにでかけました。昆虫や草花も明るい日差しをあびて元気いっぱいです。▼10ぴきのかえるがうきうき野原に着くと、野ばらの茂みの中から小さなきいきい声が聞こえてきました。茂みの中では、しっぽに怪我をしたねずみの子が泣いていました。かえるたちは、傷口を手当てしてあげ、もってきたお弁当やおやつを一緒に食べました。迷子になったねずみの子の家を、かえるたちが探してあげることにしました。途中でもぐらおばさんに出会い、がさがさやぶに住んでいる、かやねずみのこどもだとわかり、早速向かいます。しかし、道の真ん中で天敵のへびが昼寝をしていました。へびを起こさないようにそろりそろりと通りぬけようとしたその時、へびが目覚めてしまいねずみの子が捕まってしまいました!
上司は万能ではありませんが、7つの便利な機能があります。上司は敵ではなくて、お客さんです。冷静に上司を使えば、会社すら動かせます。