心臓血管外科手術の基本的な手術手技も含めて取り上げた若手外科医向けの入門書。
すべての項目に対応するフルハイビジョン高画質動画41本(約7時間)を収載。紙面は動画からのキャプチャ画像を主体にレイアウトし,手術の一連の流れをコマ送りにしてわかりやすく解説。また臨床工学技士の視点から人工心肺についても解説。
症例数:約150症例、総動画時間:約70時間、総画像数:3,000枚以上。
圧倒的なボリュームで、基礎から限界への挑戦まで、ESDの現在の到達点を網羅した。
知りたい部分をピンポイントで解説するshort動画と、エキスパートな術者が解説しながら行ったライブセミナー動画の2種類で、手技の細部から戦略まで全てが見られる。
困難な症例も多く提示・解説した、ESDで高みを目指す医師に必携の書。
【目次】
■1章 総論
1.序説
1 困難例・限界例への挑戦
2 提示症例の選択
2.ESDの原理とクオリティコントロール
1 適切な切開・剥離深度と困難例の対処
2 根治性の評価と求められる標本の質
3.ESDの主要3method
1 従来法(CFM)
2 トラクションデバイス併用法(TA-ESD)
3 ポケット法(PCM)
4 主要3methodの使い分け
4.準備とセットアップ
1 ESDに求められる技量とトレーニング
2 セットアップと内視鏡室のレイアウト
5.高周波手術装置
1 高周波手術の原理
2 機種の性能と使い方
6.FlushKnIfe
1 FlushKnIfeの開発・改良とその意義
2 FlushKnIfeの各種ストローク
付説 FlushKnIfeと止血鉗子による出血対策
■2章 食道
1.基本症例
1 従来法:CFM
2 ポケット法:PCM
3 トラクションデバイス併用法:TA-ESD
2.広範囲切除例
1 亜全周性切除
2 全周切除
3 狭窄対策
3.困難例・特殊症例
1 中・下咽頭、頸部食道
2 ESD/CRT後再発・異時多発病変
3 食道静脈瘤合併例
4 憩室合併・筋層欠損例
5 Barrett食道腺癌
6 アカラシアに合併した食道表在癌
■3章 胃
1.噴門部
1 噴門部小弯および前後壁
2 大弯唇大弯にかかる病変
3 全周切除
2.穹窿部
1 PCM
2 トラクション併用
3 ライブ症例
4 参考症例
3.体上部・体中部
1 体上部前壁
2 体上中部小弯・後壁
3 胃体上部中部大弯
4 UL病変
4.体下部・胃角部
1 小弯側・近接困難例
2 大弯にかかる病変
5.前庭部
6.幽門前部・幽門輪・十二指腸球部
7.広範囲切除と通過障害
1 広範囲切除狭窄例
2 広範囲切除通過障害
8.残胃
1 縫合線にかかる病変
2 残胃大弯
3 残胃吻合部
9.胃管
多くの企業で採用されているWEBテスティングについて、言語検査と非言語検査の各出題パターンを分析し、出題頻度の高い問題について対策ができるように構成。
1日目・2日目で、例題や練習問題で出題のポイントや解き方を身につけ、3日目では本番を想定した「実力模試」にチャレンジ。「最短3日」で対策できる。
「実力模試」は、別冊の解答・解説を用意。
答え・ポイントを隠せる赤シート付き。
◇ 『WEBテスティング』を最短3日で攻略!
◇ はじめに
◇ 本書の特長と使い方
【1章】 WEBテスティングについて
o Webテストとは?
o Webテストの種類
o WEBテスティングとは?
【2章】 非言語検査の解答のコツ
[非言語検査] 割合の計算 頻出問題と解答のコツ
o 練習問題
[非言語検査] 方程式 頻出問題と解答のコツ
o 練習問題
[非言語検査] 整数問題 頻出問題と解答のコツ
o 練習問題
[非言語検査] 金銭の計算(損益算) 頻出問題と解答のコツ
o 練習問題
[非言語検査] 速さ 頻出問題と解答のコツ
o 練習問題
[非言語検査] 推論(条件の選択) 頻出問題と解答のコツ
o 練習問題
[非言語検査] 推論(その他) 頻出問題と解答のコツ
o 練習問題
[非言語検査] 場合の数 頻出問題と解答のコツ
o 練習問題
[非言語検査] 確率 頻出問題と解答のコツ
o 練習問題
[非言語検査] 図表の読み取り 頻出問題と解答のコツ
o 練習問題
[非言語検査] 集合 頻出問題と解答のコツ
o 練習問題
<コラム> 「受検慣れ」がWebテスト攻略のカギ!
【3章】 言語検査の解答のコツ
[言語検査] 熟語 頻出問題と解答のコツ
o 練習問題
[言語検査] 3文の完成 頻出問題と解答のコツ
o 練習問題
[言語検査] 文章の並び替え 頻出問題と解答のコツ
o 練習問題
[言語検査] 適語の補充 頻出問題と解答のコツ
o 練習問題
[言語検査] 適文の補充 頻出問題と解答のコツ
o 練習問題
[言語検査] 文章の完成 頻出問題と解答のコツ
o 練習問題
[言語検査] 長文 頻出問題と解答のコツ
o 練習問題
【4章】 実力模試にチャレンジ
[実力模試] 能力検査1
[実力模試] 能力検査2
[実力模試] 能力検査3
<コラム> 選考の過程でWebテストが2回実施されることもある!?
「Webエンジニアになりたい」、そんな風に思って学習を始めてみたはいいけれど、勉強すべき範囲が広くて困っている方、いませんか?
また、勉強はしているものの、分からないことを調べてみても、用語の意味が分からなくてつまづいてしまった方、いませんか?
本書は、そんな方のために、この広いWebエンジニア業界の中で使われている「用語」を解説しつつ、その技術が具体的にどういったものなのか、どういう風に使えばいいのかを説明しています。
途中には、実際に手を動かすような場面もあります。そんなところも、ぜひ一緒に手を動かしながら学んでみてください。途中、分からない用語が出てきたときはページ数を頼りに戻って、改めてその用語について理解してみましょう。
本書に入りきらなかった説明については、動画への参照URLを入れたり、特典PDFでカバーしたりしています。特典PDFでは、サーバーサードやセキュリティなどの知識も学べます。
<本書の構成>
Chapter1 Webエンジニアになろう!
Chapter2 フロントエンドエンジニア初級編
Chapter3 フロントエンドエンジニア中級編
<特典PDFで本書の続きがお読みいただけます!>
Chapter4 サーバーサイドエンジニア編
Chapter5 Webエンジニアが知っておくべきセキュリティ・法律の話
本書(384ページ)と特典PDF(240ページ)の大ボリューム!
少しずつ全体を読み進める形でも、必要になったときに知りたい用語で探して読む形でも、
お好きなスタイルで役立ててください。
Webエンジニアに必要な知識を全般的に学びたい人にお勧めの1冊です。
CONTENTS
Chapter 1 Webエンジニアになろう!
Chapter 2 フロントエンドエンジニア初級編
Chapter 3 フロントエンドエンジニア中級編
医学生・研修医に必要な組織病理写真を1冊に凝縮した好評書。第3版では大きくレイアウトしたカラー写真を生かしつつ、最新の組織分類(WHO、各学会など)に基づき内容をアップデート。疾患概念、写真解説はポイントを絞った箇条書を主体としている。特に悪性腫瘍では遺伝子異常に応じた分子標的治療にいかす免疫染色の記述、写真を取り入れた。中堅・ベテランの医師にとっても生涯学習の一助として役に立つ1冊となっている。
明確な商品コンセプト、刺さるキャッチコピー、購入までの導線づくり。時代が変わっても使える、一生モノのWEBマーケティング理論。
●本書は、令和6年版理学療法士作業療法士国家試験出題基準の「V 地域作業療法学」(1.基礎、2.評価と支援、3.安全管理)に対応している。
●作業療法士をめざす学生にとって必要な、地域作業療法の理念、作業療法実践の場、各領域での作業療法士の役割、評価・支援アプローチ方法等を示し、演習事例を通して地域作業療法に必要な知識・技術の大枠を学べる構成とした。
●予習復習に最適な「Question」、アクティブラーニングを促す「臨床実習やOSCEにつながるヒント」で学生の能動的学習をサポートするとともに、QRコードから補足資料を参照できるようにしている。
【目次】
1 地域作業療法の概要
2 地域作業療法に必要な制度および連携の知識
3 リスク管理
4 身体領域の訪問作業療法
5 身体領域の通所系作業療法
6 精神領域の地域作業療法
7 認知症の人と家族を支える地域作業療法
8 介護予防の地域づくり
9 介護予防における短期集中的な支援
10 学校を基盤とした作業療法
11 子どもの地域作業療法
12 就労支援における作業療法
13 住環境整備と福祉用具
14 地域における移動支援
15 事業所の起業と管理運営
「マイクロコピーとはダイナミックな事業戦略である」(木下勝寿/北の達人コーポレーション代表取締役)
本書は、マーケティング業界で近年、大きな注目を集めているWebコピーライティング=「マイクロコピー」について、その概要と実践ノウハウを解説する本です。
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マイクロコピーをひとことで表すなら、「誰でも驚くほど早く簡単に売り上げを伸ばすことができる方法」です。
巷の通販サイトに、ユーザーが商品をカートに追加したものの、決済を完了する前に離脱してしまう割合はなんと、平均で7割と言われています。
カートまで来ているユーザーは、もうほとんど商品を買う気満々のはずなのですが、なぜかほんの少しのためらいや不安があって、
ボタンをクリックすることができないのです。
逆に考えると、そのためらいや不安をとりのぞいて、ユーザーの背中を押してあげる「最強の一言」を
ボタンの文言や入力フォームの周りに入れれば、クリックされる率は格段に上がるのです。
その「最強の一言」は、何も考え抜かれたセールスコピーである必要はありません。
たとえば「問い合わせ」ボタンを「問い合わせをする」に変える、これだけで成約率が3倍以上になった例もあります。
要はユーザーの気持ちに寄り添うようにひとこと言い換えるだけで十分効果を発揮するということです。
本書はこういう誰でも簡単にできる「小さなWebコピーライティング」の方法を、実例に即してさまざまな形で紹介する、格好の入門書です。
著者はマイクロコピーライティング協会会長として、多くの企業の売上改善に関わってきた人物。現場での成果の実例からそのうノウハウを余すところなく開示します。
また、早くからマイクロコピーに注目し、取り入れてきた「北の達人コーポレーション」の木下勝寿社長に伺ったマイクロコピー術も特別公開。
ぜひこの一冊で、あなたの「最強の一言」を見つけてください。
解剖学的知識、走査法といった基本から、画像の解釈、病態の把握、そして日常臨床でよく出会うものの、実はどこにも対応法が載っていないものまで、腹部エコーを行ううえで知っておきたい“鉄則”をまとめた1冊。悩みがち・迷いがちなテーマを中心に取り上げ、症例をもとに実践的な対応策を示す。実践編1「超音波解剖とプローブ走査法」では、丁寧な解説とWeb動画でハンズオンセミナーのように走査のコツを修得できる。
プロではないけれどWebサイトを作ったり運営したりしなければいけない人のための、Webデザインの学校の開校!考えながら、作りながら、習得する。プロではないけれどWebサイトをデザインしたり運営したりしなければいけない人のための、Webデザインの学校です。たとえば、こんなこと、ありませんか?
なぜWebシステムをうまく作ることができないのか?--本書は2010年に初版が発行されました。Webに携わるエンジニアだけでなく、Webマーケティング担当者にいたるまでWebの仕組みを根本から理解するための技術書として多くの方々に利用されました。それから10数年の月日が流れ、本書の特徴である技術の根本をていねいに解説するスタイルはそのままにアップデートを図りました。最新のWeb技術を取り入れて全面改訂です。さらに技術を学ぶ上でのさまざまな悩みを解消し、エンジニアとして成長していく手がかりをふんだんに盛り込みました。もちろんサンプルアプリケーションプログラムを試しながら理解を深めていく工夫もしています。本書によって本質をとらえるプロの技術力も得てください。
食事の際の適切な姿勢を整えるポジショニングについて解説する1冊。POTTプログラム〔ポジショニングで(PO)食べるよろこびを(T)伝える(T)プログラム〕は食事の際の適切なポジショニングをとりやすくするために開発された技術。その技術は7つのポイントに分かれており、実践しやすく、それによって食事姿勢が整えやすくなり好循環を生みだします。そのコンセプト、技術をわかりやすく解説しています。
Niche(ニッチ)として知られる帝王切開瘢痕は子宮切開創の内腔に形成される三角形の欠損。術後の約60%に認められ、うち約30%が出血、疼痛、不妊などの症状を経験し、帝王切開瘢痕症候群(CSDi)と診断される。中長期予後の鍵となるniche(ニッチ)に焦点を当て、標準的帝王切開術を解説する。
MICSは今後さらに導入施設が増え、標準手術化が進む。そのために共有が必要な技術・知識を網羅し、細分化したテーマごとに複数のエキスパートの方法・工夫・こだわりを紹介。豊富なWEB動画でリアルなテクニックを学び、その手技・考え方の詳細をつかめる初の書籍。
●エディターチームが専門医カリキュラムから内科専門医試験必出のトピックを厳選!
●日米欧の最新ガイドラインとエビデンスを踏まえ、かつ実臨床に即したコンセンサスにより作成された良質の臨床問題は充実の595問(連問形式を含む全3巻の合計)!
●すべての問題は内科系専門医試験に準拠した構成と出題形式により作成!
●内科専門医試験全体の約60%を占める臨床問題対策の最強ツールに待望の第2弾!
顕微鏡手術の黎明期においては、くも膜下出血に対する直達術、つまりクリッピング術はごく一部のエキスパートだけに許される特殊技術でした。しかし、顕微鏡手術の標準化が進んだ現在においては、クリッピング術は若手脳神経外科医が一人前の術者になるための、または学会公認の技術認定医となるための、顕微鏡手術の登竜門として位置づけられるようになりました。一方で、International Subarachnoid Aneurysm Trial(ISAT)による血管内治療の優位性の証明、その後の新規デバイスの開発や治療低侵襲化への世論などから血管内治療が台頭し、破裂脳動脈瘤に対して血管内治療を第一選択とする施設が全く珍しくない時代となりました。さらに、両者を使い分けるハイブリッド脳神経外科医の登場も相まって、破裂脳動脈瘤急性期の治療選択は混沌としていますが、根治性と安全性の交点がより高い最適な治療を選択するべきであると考えます。確かに、直達術や血管内治療の治療技術は数十年前と比較すると飛躍的に進化しました。しかし、「くも膜下出血の治療転帰は実は20年前と比較して改善がない」との脳神経外科医にとってはショッキングな報告もあります。これは、脳神経外科医のたゆまぬ努力によって脳動脈瘤そのものに対する治療技術は向上しているものの、くも膜下出血の病態そのものは未だに克服されていないことに起因すると考えられます。そのような状況において、2022年4月に世界に先駆けて本邦で使用可能となったクラゾセンタンの登場は、その病態を再考するための良い足がかりと捉えることもできます。このような背景から、本特集では、直達術や血管内治療の最新事情のみならず、急性期脳損傷や遅発性脳虚血などに関する最近の病態研究にもクローズアップしたいと思います。また、理解を助けるために視覚的に訴える図や写真を多用して、若手のみならずシニア脳神経外科医にとってもバイブルとなるような構成を目指しました。ぜひとも本特集をご活用の上、明日からの診療に役立てていただけますと幸いです。(Editorialより)
『検査と技術』46巻9号(2018年9月)増刊号「現場で“パッ”と使える 免疫染色クイックガイド」待望の書籍化。困ったときの対応策や日頃の疑問といったクリニカルな視点をベースに、“現場のための”免疫染色の技術・知識をまとめています。書籍では、精度管理やゲノムといった最新のトピックを新たに加え、用手法の手技動画も閲覧可能になりました。臨床現場で免疫染色にかかわる医療者必携の一冊になること間違いなし!
髄膜腫は、その多くが組織学的には良性であり緩徐に増大する腫瘍であるが、治療対象としてみると実に多様性に富む疾患である。第一に、経過観察が適切なものから非常にリスクが高く手術不可能なもの、そしてリスクがあっても摘出が望ましいものまで存在し、治療すべきかどうかの判断に悩むことも多い。また、発生部位によって症状や治療リスクが大きく異なり、近年は部位の違いが腫瘍細胞の増殖能に関連することもわかっている。こうした発生部位の違いは多種多様な手術法にも関連しており、脳神経外科医には多くの手術アプローチに精通することが要求される。そして、摘出後の挙動もまちまちである。残存した腫瘍が何十年も変化しないこともあれば、再発を繰り返し最終的に頭蓋内播種や体腔への転移を来すことすらある。再治療を要する過程で、麻痺が生じ、言葉が出にくくなり、高次脳機能が低下し、論文内の単なる“無再発期間”では語れないさまざまな負担が患者を苦しめる。手術技術の標準化や手術成績の均てん化が叫ばれる現代である。しかし、あえて誤解を恐れずに私見を述べれば、髄膜腫は術者間・施設間に治療成績の差が依然として残る領域の1つではないだろうか。そのような中で、腫瘍としての生物学的特性の理解の促進、新規手術関連デバイスへの習熟、そして発展著しい血管内治療や放射線治療の併用などにより、髄膜腫の多様性の多くが克服されつつあり、全体の治療成績は確実に向上しているとも感じている。本特集の目的は、髄膜腫の最新の臨床、およびその臨床に直結した研究を中心に解説することによって、最も頻度が高い脳腫瘍である髄膜腫の診療に明日からでも使える最新の知識を提供することである。髄膜腫に関する理解を深めた上で治療経験を積むことによって、患者にとって最善の治療を提供することが可能になると考える。(Editorialより)
旧版のQRコードの有効期限が2025年8月で切れてしまうため新しい刷からQRコードだけを更新した.新しいQRコードからリンクされる動画は旧版と同じだが,新旧の区別がつくようにカバー写真を変更している.
物理学の有効性と豊かさを実感できるよう努めた『第5版 基礎物理学』に演示実験動画をリンクして,さらに学びやすくした.
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物理学は自然科学の中でもっとも基礎的な学問のひとつであり,広い範囲の関連分野に物理学の成果や手法が応用されている.したがって,大学で理科系の専攻分野を学ぶ際には,物理学の基礎を十分に理解しておく必要がある.
また,日常生活などで経験する現象には,物理学の基礎知識を身につけていれば定性的に簡単に理解できるものが多くある.読者のみなさんが物理学の基礎知識を身につけ,このような理解ができるようになるのを念願しつつ,平易な記述を心掛けて執筆したのが本書である.内容は大学の理科系学部での基礎教育としての物理学である.
本書の執筆に際しては,高校で物理学を学習しなかったり,十分に学習しなかった読者も十分に理解できるように,初等的な事項から出発し,論理面でも数式面でもできるかぎりわかりやすく表現するよう努めた.また,説明は具体的な現象と結びつけて行い,物理学の有効性と豊かさを実感できるよう努めた.
物理学は観測事実に拠りどころを求めながら自然法則を追求する学問である.そこで動画制作者が『第5版 基礎物理学』のために作製した「ポイントとなる法則や現象を示す実験」の動画とリンクした『第5版 基礎物理学Web動画付』をお届けすることになった.
本文中の▶マークが付けられた約80 の事項について,その内容に関連した実験動画が,そばのQRコードから閲覧できるようになっている.これらの動画の中には,本文の記述を定性的に実際の現象で示すものや,法則やそこから計算で導かれる結果を,定量的な計測によって示しているものなどがある.センサを使用したPC 計測による実験も含まれている.物理現象を概念的に理解するには,様々に思いをめぐらす必要があり,その節目に確証を与えてくれるのが実験である.またそこから新たな疑問がわくこともある.これらの実験動画が物理学の学習をより興味深いものにすることの一助になればと期待している.