一人ひとりの「読みやすさ」「わかりやすさ」に配慮する「読書バリアフリー」。
この巻では、読書バリアフリーについて先鋭的な取り組みをしている図書館、読み上げペンなどを取り上げます。
学校教育で学習指導と授業改善を実行し、多くの実践を積み重ねてきた教員と教員経験者らが自らの体験と研究をもとに、学習指導に必要な情報を活用するための試みと成果、さらに授業スタイルを変化させながら学校図書館を活用する授業展開の実例を提示する。
Web-APIの技術を取り入れたウェブサービス、AIなどの活用事例、蔵書からウェブ上のあらゆる情報源への視座の転換、第三の学びの場の試み、図書館と著作権法、まちづくりと図書館、地域や学校との連携などの10のトピックを取り上げて学びの指針を示す。
19世紀はじめ、アメリカの公共図書館では、まだ本を貸し出すサービスはありませんでした。司書を一生の仕事と考えた一人の女性、メアリー・レミスト・ティットコムは、多くの反対を押しきって本の貸し出しをはじめ、次に、工場や個人の家などに、誰でも借りられる本箱を設置しました。しかし、メアリーの願いはそれだけにとどまりませんでした。田舎に住む人にも、本を届けたいと思ったのです。「図書館に来られない人がいるなら、図書館が本を届ければいい」……そう考え、アメリカで初めてのブックワゴン(本の荷車)を実現させました。時代が移るにつれ、馬車は自動車へと変わり、広いアメリカじゅうを走って人々に読書の喜びを運びました。「移動図書館車」の生みの親を描き、熱い思いを伝える絵本。当時の貴重な写真や資料も満載。
朝から晩まで、
ひとつの職業の人にはりついて、
その仕事や暮らしぶりを見つめてみた。
大人と子どもがともに読みながら
「はたらく」ことの意味を考える
あたらしい写真絵本シリーズ(総ルビ)。
■シリーズのことば
「将来、なにになりたい?」
大人は子どもになにげなく質問します。
答えはさまざま、時代のうつりかわりとともに
人気の職業があるようです。
しかし、サッカー選手でも花屋でも、
おなじ職業だからといって、
おなじようにはたらき暮らしている人はいません。
ぼくらの生活は、だれかの仕事のおかげで
成り立っているはずなのに、
彼らが日々なにを思い、
どんなふうに暮らしているのかはあまり知りません。
夜道で足をとめて星空を見上げるように、
目の前を通りすぎる
いろんな「はたらく」を見つめたい。
大人も子どももおなじ地平に立って、
はたらくってなんだろう、と考えてみる。
そんなふうにして、
このシリーズをつくりたいとおもいます。
■推薦者
●山崎ナオコーラ(作家)
はたらくことは、光ること。
町のあちらこちらで、
小さな光、暗い光、色々な人が輝いている。
起きて、出かけて、仕事開始、
ランチを食べて、人に会い、
あるいは誰にも会わずこつこつと、
きらきらきらきら家に帰る。
●今井紀明(認定NPO法人D×P(ディーピー)理事長)
生きることはとても多様で、人の多様さほど面白さがある。
道端にあるお店にも、行き交う人にも「はたらく」があって、
違う景色がある。僕はそれを垣間見て、
「今日も生き残れているな」とホッとする。
誰かの日常を視ることは、自分の現在地を教えてくれる。
●ミロコマチコ(絵本作家)
●鳥羽和久(教育者)
■シリーズラインナップ
※本シリーズ(最初の4冊)は、
リトルプレスの出版レーベル
Ambooksから刊行されていた
リソグラフ版をもとにオフセット印刷で
大判にして新装刊行するものです。
・2024年9月刊行
◆はたらく本屋
◆はたらく中華料理店
・2024年11月刊行予定
◆はたらく製本所
◆はたらく図書館
・2025年2月刊行予定
◆はたらく動物病院
◆はたらく庭師
■はたらく図書館
奈良の図書館「奈良県立図書情報館」。
図書館の仕事ってのんびりしてそう、
と思ったらおおまちがい。
書庫から本を取り出して、
返ってこない本をさいそくして、
こわれた本を直すこともある。
司書は毎日大忙し、いきつくひまもありません。
図書館の知られざる裏側を覗きます。
原点としての図書館の理念を踏まえつつ、社会・経済・政治情勢の変化と図書館の関係性を国内外の事例から考察する。シリーズ“図書館・文化・社会”第2巻。
司書の犬上さんと虹いろ図書館に起こった奇跡の物語
大人気シリーズ、グランド・フィナーレ!
図書館外への異動が決まった司書の犬上さん。かつてのぼくみたいな子どもを見つけたい、その子がさびしいなら、そばに立っていたい。最後の1年の間、ほのか、スタビンズ、ひな、ゆん、かおりたちに向き合う中、ピッピみたいな研究者・河野さんと再会しーー? 『虹いろ図書館のへびおとこ』、もうひとつの奇跡の物語。
運命を切り拓くのは、たくさんの出会いと想い
■目次
1 ぼくの運命の一年
2 『マヤの一生』
3 『ものぐさトミー』
4 『女生徒』
5 『遠い座敷』
6 『神曲』
7 『フィレンツェの少年筆耕』
8 『ドリトル先生と秘密の湖』
9 『ラチとらいおん』
10 『坊っちゃん』
? 『ノロウェイの黒ウシ』
? ぼくらの運命は今
著者の伊藤氏は,これまで書誌やデータベースを長年研究し続け,『インターネットで文献探索』(JLA図書館実践シリーズ 7)等を刊行してきました。そして今回,その集大成ともいえる著作として,『探すツール』が完成しました。
本書掲載の書誌情報は日本のみに留まらず,欧米,中国やインドなどのアジア諸国も対象とし,図書館情報学,出版学とその関連領域(読書学,書誌学,書物学,ジャーナリズム,マスメディア等)に関係する約400種の書誌やデータベースが収録されています。
文献調査において今やデータベースがあれば十分と思うかもしれませんが,データベースも必ずしも万能といえないのが実態です。ぜひ本書を活用し,文献調査の強化につなげてください。
第1部 図書館情報学
第1章 日本
総合分野/学校図書館,児童図書館,読書学/主題書誌 など
第2章 アジア・アフリカ
中国/台湾/韓国/インド など
第3章 アメリカ,ヨーロッパ
アメリカ/イギリス/ドイツ/フランス など
第2部 出版学,書誌学,書物学,ジャーナリズム,マスメディア,マスコミ
第1章 日本
単行書/雑誌記事 など
第2章 中国,韓国
中国/韓国
第3章 欧米
印刷,出版/電子出版,デジタルコンテンツ/書誌学 など
ケーキやパイのトッピングだけでなく、カレーの材料、酢、砂糖、粉、油など調味料としても大活躍するココナッツ。万能食材でありヒンドゥー教やポリネシアの儀式にも用いられるココナッツの起源から現在までを探る。レシピ付。
図書館・旅行の新しい楽しみ方を提案し、好評を得たシリーズ第2弾。青森県の地方紙「陸奥新報」に連載中の人気エッセイ「図書館ウォーカー」から前版未掲載分61編をセレクト、書き下ろし1編、カラー写真、交通・近くのおすすめスポットなどのデータ、コラムを新たに加え単行本化。
第39回うつのみやこども賞を受賞した著者による新シリーズ、第一弾!
気をつかって、盛り上げようと思っただけなのに、なんでわたしが悪者に!?
目の前にあらわれた「なんとかなる本」に、「なんとかして!」とさけんだらーー。
気づけばそこは、不思議な図書館。
中央には、本が実のようになってぶらさがっている大きな木が!
声をかけてきた「一級コトバ使い・樹本図書館の司書 ヨウヒ」と名乗る女の子に
こまっている事情を話すと、
「たいていのことはコトバの力をかりれば、なんとかなります。」
と、「コトバの術」をかけられて……。
コトバの力で、無事にピンチから脱出できるの!?
こまった事態になってしまった5人の子の物語。
お待たせしました! 2023年12月に行われた「Live!図書館員のおすすめ本」イベントを文字化した記録(いわばマスター版)と,それに参加者と仕掛け人による「アフタートーク」を加えて中身を磨いた「リマスター版」が,遂に完成しました。
プロローグとして「図書紹介事業委員会のご紹介」,委員2人によるクロストーク「君はなぜその本を推すのか」,書評家,出版プロモーター,図書館員によるパネルトーク「われわれはなぜ本を紹介するのか」,参加者との質疑,アフタートーク「時は来た!」を収録しています。
図書館員が本を紹介することの意味,その仕事が図書館を越えて出版の世界,広く読者へ届くためにできることなど,これからの図書館と出版を考える必読書です。
はじめに
0.プロローグ 図書紹介事業委員会のご紹介(秋本 敏)
1.クロストーク 君はなぜその本を推すのか(大林正智/高橋将人)
2.パネルトーク われわれはなぜ本を紹介するのか(田口幹人/大矢靖之/仲 明彦/(司会)笹川美季)
3.質疑
4.まとめ
5.当日配布資料
6.Live!図書館員のおすすめ本 アフタートーク「時は来た!」(大林正智/高橋将人/長沖竜二)