・2020年のCOVID-19パンデミックや2024年の能登半島地震などは記憶に新しい。突発的災害による健康危機への対応は喫緊の社会課題である。同時に、薬剤耐性がもたらすサイレントパンデミックや人口減少社会における社会保障費や医療費の財源逼迫も、静かに進行する重大な健康危機といえる。
・これら多様な健康危機に体系的に対処するには、医学領域のみならず、防災学や経済学、社会心理学など多分野との協働が不可欠となる。さらに、個人のセルフケア能力や地域社会レジリエンスの向上も重要であり、これらの統合的アプローチが安心・安寧の社会を構築する鍵となる。
・本特集では、健康危機管理に関わる多領域の専門職が集結し、社会システムの理想的なあり方や今後の対策を提言する。また、最新の研究成果や実践活動を報告するとともに、過去の危機から得られた教訓、技術・制度における課題と展望を多角的に紹介する。
■健康危機への備えと対応ーーパンデミックと能登半島地震を踏まえた社会とシステムのあり方
・はじめに
●感染制御・救急災害医療など危機管理の視点から
・感染制御と臨床検査の観点からみたCOVID-19パンデミックと健康危機管理の課題
〔key word〕パンデミック、感染制御、臨床検査、公衆衛生、検査体制
・救急・災害医療から健康危機管理へ
〔key word〕災害医療、医療継続、BCP(事業継続計画)、病院BCP、地域医療BCP、健康危機
・医療安全管理と災害・健康危機リスク管理の連続性
〔key word〕システム、リスク、ハザード、地域、回復力
・健康危機における医療管理ーー医療専門職人材の機能限定性に着目して
〔key word〕医療管理、医療専門職、機能限定性、人材育成
・感染症危機管理ーー感染症対策を超えて
〔key word〕感染症危機管理、プリペアドネス、感染症インテリジェンス、ロジスティクス、人材育成
●基礎医学の視点から
・ヒト病原性ウイルス研究から考える次のパンデミックへの対策
〔key word〕構造ウイルス学、ウイルス糖タンパク質、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)、麻疹ウイルス(MeV)、ムンプスウイルス(MuV)
・わが国における新規ワクチン開発のためのヒト免疫モニタリングシステム構築の重要性
〔key word〕ヒト免疫、免疫モニタリング、抗体応答、細胞性免疫応答、京都大学免疫モニタリングセンター(KIC)
・劇症化する細菌感染症
〔key word〕劇症型レンサ球菌感染症(STSS)、A群レンサ球菌、遺伝子変異
●社会と健康の視点から
・健康危機におけるリスクコミュニケーション
〔key word〕リスクコミュニケーション、クライシス・緊急事態リスクコミュニケーション(CERC)、偏見・差別等、偽・誤情報、インフォデミック
・健康危機管理への予防医療学的なアプローチーーAEDを活用した危機管理体制の構築とPHRによる救急災害医療DXへの展望
〔key word〕心停止、救命処置、AED(自動体外式除細動器)、PHR(パーソナルヘルスレコード)、救急災害医療DX(デジタルトランスフォーメーション)
・パンデミックに備える急性期、回復期、維持期リハビリテーションシステムの構築
〔key word〕パンデミック、リハビリテーション、急性期、回復期、維持期
・健康危機に対する地域保健と公衆衛生看護
〔key word〕健康危機管理、保健所、公衆衛生看護、保健師、IHEAT
・危機時の“健康の社会的決定要因”
〔key word〕健康の社会的決定要因(SDH)、健康格差、ソーシャルキャピタル、危機インテリジェンス、社会疫学
●災害対応・防災の視点から
・災害医療支援活動
〔key word〕災害医療支援、災害派遣医療チーム(DMAT)、CSCATTT
・甚大な健康危機に対するグローバルな備えと対応
〔key word〕健康危機、低中所得国、国際協力、スフィア・プロジェクト、クラスターアプローチ
・総合的な危機管理
〔key word〕レジリエンス、マルチ・ハザード、マルチ・フェイズ
・災害時の保健医療福祉に関する政策研究の動向と人材育成
〔key word〕災害、政策研究、人材育成
●社会・経済・制度政策の視点から
・健康危機に向けたわが国の政策
〔key word〕新型インフルエンザ等対策政府行動計画、内閣感染症危機管理統括庁、防災立国推進閣僚会議、防災庁、健康危機管理
・健康危機への対応と法治主義
〔key word〕行動制限、法治主義、法律の留保、比例原則、裁判による救済
・文化的デフォルトとパンデミック対応
〔key word〕新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、パンデミック、文化的デフォルト、文化心理学
・日本の新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言が消費行動へ与えた真の影響
〔key word〕消費行動、クレジットカードデータ、外出自粛要請、緊急事態宣言
・ヘルスセキュリティと健康医療介護の社会システム
〔key word〕ヘルスセキュリティ、健康危機管理、保健・医療・介護、危機に強い社会、ウェルビーイング
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・2020年にはじめて報告されたVEXAS症候群。加齢に伴い造血幹細胞に生じるUBA1遺伝子の後天的変異に起因する中高年男性の疾患で、炎症性疾患と血液疾患の両側面をあわせ持つことが特徴である。
・診断基準や標準治療法は確立の途上にある。また、臨床症状が極めて多彩で、複数の診療科での対応を要する場合も少なくない。臨床上の課題は多いが、国内ではAMEDや厚生労働省研究班による支援のもと基礎研究と診断基盤整備が進展し、国際的にも診療ガイドライン策定や治療薬開発への機運が高まっている。
・本特集では、疫学、病態、臨床症状、遺伝子検査、治療法の最新知見を解説する。診療の一助となる、VEXAS症候群診療の最前線がここに凝縮。
■知っておきたいVEXAS症候群ーー早期診断と治療
・はじめに
・VEXAS症候群の病態
〔key word〕後天性体細胞変異、自己炎症症候群、ユビキチン化、小胞体ストレス応答(UPR)、プログラム細胞死
・VEXAS症候群の遺伝学ーー現在の視点
〔key word〕VEXAS症候群、UBA1遺伝子、体細胞モザイク、自己炎症性疾患、遺伝学的検査
・VEXAS症候群の疫学とレジストリ研究
〔key word〕VEXAS症候群、疫学、レジストリ研究
・VEXAS症候群の皮膚症状
〔key word〕皮膚症状、好中球性皮膚症、血管炎、再発性多発軟骨炎(RP)、皮膚病理
・VEXAS症候群の呼吸器病変と鑑別
〔key word〕胸部陰影、副腎皮質ステロイド、感染症
・VEXAS症候群における免疫不全と感染症リスク
〔key word〕VEXAS症候群、免疫不全、感染症、細胞死
・VEXAS症候群の血管病変と関節病変
〔key word〕VEXAS症候群、血管炎、関節炎
・VEXAS症候群と鑑別すべき疾患
〔key word〕VEXAS症候群、関連疾患、鑑別疾患、UBA1遺伝子バリアント
●TOPICS 癌・腫瘍学
・原発不明がんに対する治療の最新の話題
●TOPICS 脳神経外科学
・外科治療が適応となる認知症ーー特発性正常圧水頭症に対するシャント手術
●連載 自己指向性免疫学の新展開ーー生体防御における自己認識の功罪(30)
・自然免疫応答における自己・非自己RNAの認識
〔key word〕ウイルス、自然免疫応答、cGAS-STING経路、RIG-I様受容体(RLR)
●連載 細胞を用いた再生医療の現状と今後の展望ーー臨床への展開(16)
・歯根膜由来間葉系幹細胞シートを用いた歯周組織の再生
〔key word〕歯周組織再生、細胞シート、間葉系細胞
●連載 ケースから学ぶ臨床倫理推論(7)
・自殺企図患者
〔key word〕治療拒否、質的無益性、一貫性の検討
●FORUM 病院建築への誘いーー医療者と病院建築のかかわりを考える
・特別編ーー建築からみる周産期母子医療施設
●連載 司法精神医学への招待ーー精神医学と法律の接点(2)
・法的処遇の分岐点における精神科医の関わり
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
研修医やプライマリ・ケア医を対象とした,脳神経疾患の鑑別診断を体系的に学べる1冊.病歴聴取を元にした「カテゴリー化」と,症候に基づく「病巣推測」を駆使して,診断力を高める.総論と症例編の2部構成で,総論では非特異的な症状の診断法を簡潔に解説.症例編では,鑑別疾患と必要な検査を通じて実践的に学べ,最終的な診断や治療方法も明記.実務に役立つ知識を凝縮した必携書.
がん患者は,化学療法による免疫不全,手術による解剖学的構造の変化,そして様々なデバイスの使用などにより,感染症を発症することが多い.また,がん患者の感染症は,健常人が罹患するのとは異なり,がんの治療や予後に大きな影響を及ぼす.したがって,感染症のコントロールは,がん診療において非常に重要である.
本書は,がん患者の感染症診療を体系立てたマニュアルとして,エビデンスに基づいて記載しており,また,長年,がん感染症診療に携わっている著者の豊富な経験から導き出された診療エッセンスが随所に輝いている.がんの診療に携わるすべての人に役立つ書籍である.
"結核・非結核性抗酸菌症診療”にまつわる疑問・質問に対して専門家が丁寧で分かりやすく回答・解説した,日本結核・非結核性抗酸菌症学会編集書籍の改訂版.昨今のNTM症の増加を背景としてNTMに関する疑問を大幅に追加・充実させた.興味のある疑問・質問から読み進められる構成で,診療に直結する実践的な知識が身につく.Q&A形式と豊富な図表,平易な解説文で,医師だけでなく医療スタッフにもおすすめの一冊.
【「改訂第2版」序文】
日本における結核の罹患率は10を切り,低蔓延国の水準を達成しています.この成果は喜ばしい一方で,結核の診療および研究に従事する人材が減少しつつある現状も見過ごせません.いまだに結核は新型コロナウイルス感染症と比較しても致命率が高く,いまだ解決すべき課題が多い重要な疾患です.
また,非結核性抗酸菌症(NTM症)は近年注目を集めている疾患ですが,その診断法や治療法は十分に確立されておらず,多くの課題が残されています.さらに,これらの疾患は生物学的製剤やJAK阻害薬など免疫抑制薬の使用に影響を与えることから,現代医療においてますます重要な位置づけとなっています.
本書「結核・非結核性抗酸菌症診療Q&A(改訂第2版)」は,第一線で診療に携わる医療従事者から寄せられた疑問や,既存のガイドラインでは十分にカバーされていない問題点を取り上げ,それらに対する回答を専門家が最新のエビデンスと臨床経験をもとに提供しています.
本書が日々の診療現場で役立つことを願うとともに,若い医療従事者がこれらの疾患に興味を持ち,診療や研究に積極的に参画していただけることを心から期待しています.結核および非結核性抗酸菌症は未解明な部分が多く残された分野であり,新たな診断法や治療法の開発につながる契機となることを願っています.
2025年4月
責任編集者
松本 智成
皮膚疾患のエキスパートが、国内外ガイドラインの最新知見をコンパクトにまとめ、皮膚科専門医をはじめ、他科の医師や研修医・開業医向けに、最新ガイドラインの要点・改定点をわかりやすく解説。初版「最新ガイドラインに基づく 皮膚疾患 診療指針 2023-’24」の内容をアップデートし、新規項目、最新トピックス、コラムを新たに追加。また、各項目に臨床のカラー写真を掲載し、専門医でない医師にも理解しやすくなりました。これまで通り専門医の「診療の実際」「処方例」も掲載しています。
今版より改題し、版表記を年度表記(2023-’24)から版次表記(第2版)へ変更しています。
トピックス
●アトピー性皮膚炎の生物学的製剤およびJAK阻害薬
●アトピー性皮膚炎の新規外用薬の特徴と使い分け
●重症円形脱毛症に対するJAK阻害薬内服
●下腿潰瘍
1.湿疹皮膚炎群
●接触皮膚炎
●手湿疹
●アトピー性皮膚炎
●脂漏性湿疹
●皮脂欠乏症
2.紅斑症
●多形滲出性紅斑
●Behçet病
●結節性紅斑
3.膠原病
●全身性エリテマトーデス
●全身性強皮症
●限局性強皮症
●皮膚筋炎
4.血管病変
●下腿潰瘍(末梢動脈性疾患、静脈血栓塞栓症、下肢静脈瘤)
●皮膚血管炎(IgA血管炎、皮膚動脈炎)
5.蕁麻疹・痒疹類
●蕁麻疹
●痒疹
6.水疱症
●天疱瘡群
●類天疱瘡群
●家族性良性慢性天疱瘡
7.膿疱症・膿皮症
●掌蹠膿疱症
●壊疽性膿皮症
●化膿性汗腺炎
8.遺伝性角化症
●魚鱗癬
●掌蹠角化症
9.炎症性角化症
●尋常性乾癬
●乾癬性関節炎
●膿疱性乾癬(汎発型)
●扁平苔癬
●硬化性苔癬
10.色素異常症
●眼皮膚白皮症
●尋常性白斑
●肝斑・日光黒子
11.物理化学的皮膚障害
●色素性乾皮症
●熱傷
●褥瘡
12.薬疹
●薬疹
●Stevens Johnson症候群
●TEN
●薬剤性過敏症症候群
13.肉芽腫症
●サルコイドーシス
14.母斑症
●神経線維腫症1型(NF1)
●結節性硬化症
15.皮膚悪性腫瘍
●有棘細胞癌
●基底細胞癌
●乳房外Paget病
●メラノーマ
●皮膚血管肉腫
●皮膚リンパ腫
16.真菌感染症
●足白癬・爪白癬
●皮膚粘膜カンジダ症
●癜風・マラセチア毛包炎
17.細菌感染症
●蜂窩織炎・丹毒・ 壊死性筋膜炎
●伝染性膿痂疹
18.スピロヘータ感染症
●梅毒
19.ウイルス感染症
●帯状疱疹
●疣贅
20.寄生虫
●疥癬
〇コラム トコジラミ
21.付属器疾患
●痤瘡
●酒皶
●円形脱毛症
●男性型および女性型脱毛症
●限局性多汗症
22.皮膚瘙痒症
●皮膚瘙痒症
診断のポイント,抗菌薬の処方,患者やスタッフと信頼関係を築くための秘訣などをエキスパートが伝授します!診断できる,処方がわかる,手技・対応もわかる・・・感染症診療に携わるスタッフへ贈る,すべてが詰まった1冊です!
●第1章 消化器系
●第2章 脳・神経系
●第3章 呼吸器系
●第4章 性感染症/性感染症関連疾患
●第5章 外科系
●第6章 小児科
●第7章 その他
●第8章 予防・検査等
●第9章 抗菌薬関連
NICUで働く医師,新生児の抗菌薬についてコンサルトを受ける感染症科の医師,そして新生児の発熱をみるとドキッとする先生には,ぜひご覧いただきたい1冊です.
成人と小児が異なるように,小児と新生児もちがうんです!東京小児総合医療センターの新生児科と感染症科がタッグを組み作り上げた,新生児に特化した感染症マニュアル.実際の具体的な処方例も記載し,プラクティカルな仕上がりになっています!新生児にかかわる医療者はmust buy.
最新のエビデンス・海外の動向を盛り込み、かつ、臨床応用も重視して作成された5年ぶりの改訂版!
『J-IDEO』好評連載が加筆を経て書籍化.性感染症のみかただけでなく,性についての正しい知識も基本のさらに手前から学び直せるハンドブック.知れば知るほど奥深い性感染症を,冷静に,華麗に,正確に診断治療を行うための第一歩を,この一冊から始めてみませんか.
本書は環境について総合的に学ぶことができる、入門講義のテキストです。自然科学についての予備知識がなくても、興味のあるところから読めるように注釈を随所に加えております。
各種環境問題についての科学的な説明だけでなく、環境政策に関する国内外のルールや枠組みなどについても解説しています。また、わかりやすい図表を用い、どの章からでも理解が深められるようになっています。さらに最近のニュースなどで接する機会が多いトピックも扱われており、身近な環境問題を科学的に考えるヒントが詰まっています。文系・理系を問わず、これから環境について学びたい人にオススメの一冊です。
ーー 主要目次 --
1 環境問題の変化
2 廃棄物と再資源化
3 水資源とその循環
4 くらしの水
5 エネルギーと資源
6 土壌
7 大気
8 地球温暖化
9 原子力エネルギー
10 バイオマスエネルギー
11 生態系と生物多様性
12 免疫と感染症
13 化学物質と健康
14 食の安全と環境
・かつて“ヒステリー”とよばれた疾患である機能性神経障害(FND) は、老若男女問わず罹患しうるという疫学面、“機能性”を中核に置く用語面、病型や合併病態についての認識など、変革が起こり続けている。
・FNDに対する治療の進歩は近年特に顕著であり、現状は脳神経内科医、リハビリテーションが二本柱となっているが、心理・精神科的対処も含めた集学的治療の今後の発展が望まれる。
・本特集では、多くの診療科の医師に知っていただきたいFND診療・研究の最新動向について、COVID-19の後遺症として報告されているなかに多数のFNDが紛れている状況について論じる。
■機能性神経障害(FND;ヒステリー)診療の近年の革命的変化ーーCOVID-19の影響も踏まえて
・はじめに
・FNDの歴史と近年の革命的変化
〔key word〕機能性神経障害(FND)、ヒステリー、転換性障害
・機能性筋力低下
〔key word〕機能性神経障害(FND)、機能性筋力低下(FW)、陽性徴候、協働運動、能動的運動
・機能性不随意運動
〔key word〕機能性不随意運動(FMD)、機能性振戦、機能性ジストニア(FD)、機能性ミオクローヌス、機能性チック様行動
・心因性非てんかん発作ーー脳神経内科医・精神科医のための実践的アプローチ
〔key word〕失神、BPS-3Ps、長時間ビデオ脳波モニタリング、機能性神経障害、解離症
・新型コロナウイルス感染症後遷延症状およびCOVID-19ワクチン接種とFND
〔key word〕機能性神経障害(FND)、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)、ワクチン、遷延症状
・FNDと神経生理
〔key word〕機能性神経障害(FND)、機能性運動障害(FMD)、神経生理検査、陽性徴候
・脳神経内科医によるFNDの治療
〔key word〕陽性徴候、発症機序、予測誤差、治療同盟
・FNDのリハビリテーション
〔key word〕機能性神経障害(FND)、運動障害、リハビリテーション、患者教育、疾病利得
●TOPICS 神経精神医学
・脳卒中後うつ病とアパシー
●TOPICS 放射線医学
・高輝度放射光の医学・医療分野への応用
●連載 細胞を用いた再生医療の現状と今後の展望ーー臨床への展開(18)
・角膜再生医療の最先端
〔key word〕角膜上皮幹細胞疲弊症(LSCD)、培養上皮細胞シート、iPS細胞
●連載 ケースから学ぶ臨床倫理推論(9)
・モラルディストレス:医療現場における倫理的苦悩
〔key word〕倫理的葛藤、医療管理、医療資源、感染症対策、終末期医療
●連載 イチから学び直す医療統計 【●はじめに】
・医学研究に統計学は必要?
●連載 イチから学び直す医療統計(1)
・医学研究データの特徴とまとめ方
〔key word〕医学データ、データの特性、代表値表現法、図示表現法
●連載 司法精神医学への招待ーー精神医学と法律の接点(4)
・裁判員制度における精神科医の役割
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・機能ゲノム解析技術は飛躍的な進化を遂げている。シングルセル解析を起点とした技術革新は、エピゲノム・タンパク質解析へと発展し、シングルセルマルチオーム解析という多次元的アプローチを実現した。空間的位置情報を保持した解析技術も発展し、同様にマルチオーム化への道を切りひらきつつある。
・これらの先端技術の応用範囲は、がんから、心臓血管疾患、生活習慣病へと急速に拡大している。さらには、分子メカニズムの解明が長らく困難であった精神神経疾患領域へも応用されはじめている。
・紹介する成果は革新的技術の黎明期における学術的知見であり、実臨床への応用には成果拡大と実用研究が不可欠である。研究基盤の整備や人材の育成、そして産官学民が連携した戦略的投資が必要となる。本特集はその重要性と将来展望を示す羅針盤となるだろう。
■第5土曜特集 マルチオミクスが解き明かす疾患の本質ーー統合的アプローチによる新たな知見
・はじめに
●総論:マルチオミクス解析の基盤と技術
・集団ゲノミクス研究の最新動向
〔key word〕集団ゲノム解析、国際データ共有、ゲノムワイド関連研究(GWAS)
・マルチオミクス解析による疾患病態解明とゲノム個別化医療の展望
〔key word〕ゲノムワイド関連解析(GWAS)、mQTL解析、ポリジェニックリスクスコア(PRS)
・マルチオミクス研究推進基盤としてのバイオバンク
〔key word〕バイオバンク、マルチオミクス解析、東北メディカル・メガバンク(TMM)計画、コホート研究、個別化医療
・バイオバンクのゲノムデータを上手に活用するためには
〔key word〕バイオバンク、全ゲノム解析、制限公開、非制限公開
・リピドームアトラス構築のための空間マルチオミクス解析
〔key word〕リピドミクス、空間マルチオミクス、イメージング質量分析、リピドームアトラス
・深層生成モデルが解き明かす一細胞・空間オミクスに潜む多様性
〔key word〕一細胞トランスクリプトーム、空間トランスクリプトーム、深層生成モデル、データ統合、RNA velocity
・深層生成モデルによるマルチオミクスvelocity解析
〔key word〕マルチオミクス、深層生成モデル、mmVelo、chromatin velocity、細胞ダイナミクス
・機械学習を用いたオミクスデータ統合解析
〔key word〕機械学習、オミクスデータ、統合
・空間オミクス解析の進展
〔key word〕空間トランスクリプトーム解析、空間プロテオミクス解析、空間オミクス解析
・プロテオゲノミクスにおける質量分析法の進展
〔key word〕プロテオゲノミクス、ノンターゲットプロテオミクス、質量分析法(MS)、データ非依存的分析法(DIA)、SP3法
●疾患別マルチオミクス解析の最新動向 【がん】
・胃がんの多様性を紐解くマルチオミクス解析
〔key word〕腫瘍内多様性、腫瘍微小環境(TME)、シングルセル空間解析
・肝がんのマルチオミクス解析
〔key word〕肝細胞がん(HCC)、バイオマーカー、空間オミクス解析
・大腸がんにおけるがん微小環境(炎症機構・免疫寛容)の解明
〔key word〕大腸がん、がん微小環境、空間的シングルセル解析、免疫寛容、治療標的
・マルチオミクス解析による血液がんの病態解明と臨床への展開
〔key word〕マルチオミクス解析、成人T細胞白血病・リンパ腫(ATL)、ヒトT細胞白血病ウイルス1型(HTLV-1)、個別化医療
・マルチオミクス解析が切りひらく乳がんの個別化医療
〔key word〕マルチオミクス解析、乳がん、個別化医療
●疾患別マルチオミクス解析の最新動向 【循環器】
・オミクス解析による精密医療の実現
〔key word〕精密医療、心不全、シングルセルオミクス解析
・シングルセル遺伝子発現解析で紐解く生体内心筋リプログラミングによる抗線維化
〔key word〕線維芽細胞、心筋再生、シングルセル解析、抗線維化
・循環器疾患におけるSASP因子の意義
〔key word〕老化、SASP因子、セノリシス(選択的老化細胞除去)、テロメア、加齢性疾患
●疾患別マルチオミクス解析の最新動向 【代謝・内分泌】
・マルチオミクス解析による代謝病態の解析
〔key word〕肥満、糖尿病、1細胞解析、空間解析、プロテオーム解析
・腎疾患のUpdate
〔key word〕急性腎障害(AKI)、慢性腎臓病(CKD)、AKI-to-CKD transition、ヒストン、クローン性造血
●疾患別マルチオミクス解析の最新動向 【神経・精神】
・大規模ゲノム・オミクス解析による日本人の認知症研究
〔key word〕認知症、アルツハイマー病(AD)、ゲノムワイド関連解析(GWAS)、ポリジェニックリスクスコア(PRS)、トランスクリプトーム解析
・睡眠と精神神経疾患ーー病態理解への新たなアプローチ
〔key word〕睡眠障害、アルツハイマー病(AD)、パーキンソン病(PD)、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、うつ病
●疾患別マルチオミクス解析の最新動向 【免疫・感染症】
・自己免疫疾患におけるMR1拘束性αβT細胞サブセットの役割
〔key word〕代謝産物、T細胞、自己免疫疾患
・VeDTRマウスシステムによる免疫細胞サブセット解析
〔key word〕免疫細胞サブセット、VeDTRマウス、Th1型Treg(Th1-Treg)、がん免疫
・RNA分解制御による免疫調節
〔key word〕炎症性疾患、炎症性サイトカイン、RNA分解、翻訳、Regnase-1
・リウマチ性疾患のマルチオミクス解析
〔key word〕全身性エリテマトーデス(SLE)、関節リウマチ(RA)、シングルセルRNAシークエンス(scRNA-seq)、空間分子解析
・顎関節症の謎を紐解くーー統合解析という突破口
〔key word〕顎関節症(TMD)、Xenium in situ、変形性顎関節症マウスモデル
・シングルセル解析によるウイルス感染ダイナミクスの時空間的理解
〔key word〕ウイルス感染ダイナミクス、シングルセル解析、自然免疫応答、時空間的ダイナミクス
・呼吸器系ウイルス感染症重症化の分子機序ーー2光子生体イメージングとオミクス解析による新展開
〔key word〕インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、生体イメージング、2光子励起顕微鏡、好中球、血流、scRNA-seq
●社会実装に向けた取り組み
・オミクス解析の出口戦略ーー全ゲノム解析等実行計画
〔key word〕全ゲノム解析、厚生労働省、患者還元、産業育成、創薬
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
パンデミック、COVID-19に関する新しいコンテンツの追加や、集団感染、がんに対する免疫療法のコンテンツを拡張して収載
基礎医学にプラスして臨床的側面を強調 医学部卒業後も大いに役立つテキストです
第 1 章 イントロダクション:免疫系について
第 2 章 自然免疫
第 3 章 T細胞への抗原提示と主要組織適合遺伝子複合体(MHC)分子の機能
第 4 章 獲得免疫系における抗原認識
第 5 章 T細胞性免疫
第 6 章 T細胞性免疫のエフェクター機構
第 7 章 体液性免疫応答
第 8 章 体液性免疫のエフェクター機能のメカニズム
第 9 章 免疫寛容と自己免疫
第10章 腫瘍免疫学と移植免疫学
第11章 過敏症
第12章 免疫不全症
日本肝臓学会の監修により,肝臓専門医認定試験の過去問題とその解答・解説をまとめた第7集.問題は日本肝臓学会誌『肝臓』に2022〜2024年掲載のものから106題を収載した.第6集と同様に,疾患ごとに関連した知識が学びやすいような章立てとしており,専門医認定試験対策だけではなく,肝臓診療に必須の知識を再確認できる一冊.
・「肥満症」は単なる代謝異常にとどまらず、心血管疾患、呼吸器疾患、運動器疾患、女性医学領域、さらにメンタルヘルスや感染症に至るまで、さまざまな健康障害と関連する全身性の疾患として理解されつつある。
・肥満症治療薬は、体重の減少を主要評価項目とした試験だけでなく、MASLDや睡眠時無呼吸症候群、運動器疾患など、さまざまな健康障害を主要評価項目とした臨床試験も進行しており、今後はより広範な健康障害に対する適応の拡大が期待される。
・本特集では、肥満症の定義や治療法の最新動向に加え、肥満に関連するさまざまな疾患における治療戦略について、各領域の専門家が解説する。新規治療薬の開発状況やデジタルセラピューティクス(DTx)の応用、リアルワールドデータの活用など、今後の肥満症診療に欠かせないトピックについても取り上げる。
■第1土曜特集 肥満症ーー代謝異常から全身性疾患へのパラダイムシフト
・はじめに
●総論
・肥満症の概念と肥満症治療総論
〔key word〕肥満症、高度肥満症、肥満症診療ガイドライン、薬物療法、外科療法
・肥満の成因ーー遺伝的要因の観点から
〔key word〕肥満症、2型糖尿病、ポリジェニックリスクスコア、シングルセル解析
・肥満症薬物療法の現況
〔key word〕セマグルチド、チルゼパチド、オルリスタット
・減量・代謝改善手術の現状
〔key word〕肥満症、糖尿病、減量・代謝改善手術、多職種チーム
●肥満関連疾患の治療戦略
・肥満2型糖尿病に対する外科治療ーー減量・代謝改善手術
〔key word〕減量・代謝改善手術(メタボリックサージェリー)、スリーブ状胃切除術、スリーブバイパス術、バリアトリックサージェリー、
・肥満症と心不全ーー減量は新たな心不全の治療戦略となりうるか?
〔key word〕心不全、肥満、左室駆出率が保持された心不全(HFpEF)、GLP-1受容体作動薬
・肥満とMASLD/MASH
〔key word〕代謝異常、2型糖尿病、GLP-1受容体作動薬
・肥満関連腎臓病(ORG)の病態生理とその治療
〔key word〕肥満関連腎臓病(ORG)、濾過亢進、レニンーアンジオテンシン系(RAS)阻害薬、SGLT2阻害薬、GLP-1受容体作動薬
・肥満症と呼吸器疾患
〔key word〕肥満、呼吸器疾患、生理学的変化
・運動器疾患への肥満/肥満症の影響と減量の効果
〔key word〕肥満/肥満症、運動器疾患、変形性関節症、変形性脊椎症、GLP-1関連薬
・肥満と女性ヘルスケア
〔key word〕肥満、プレコンセプションケア、月経、妊娠、閉経
・高齢者の肥満・肥満症の管理
〔key word〕肥満パラドックス、サルコペニア肥満、カロリー制限、たんぱく質摂取、レジスタンス運動
・肥満症は自己責任の病気ではないーー心身両面から各患者を理解し、オーダーメードで治療を考える
〔key word〕オベシティスティグマ、抗肥満薬、減量・代謝改善手術、精神疾患、ストレス
・感染症のリスクとしての肥満/肥満症
〔key word〕感染症、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、敗血症、S100A8
●トピックス
・開発中の肥満症治療薬
〔key word〕高度肥満症、肥満症治療薬、GLP-1受容体作動薬
・肥満症診療におけるリアルワールドデータベースの構築と展望ーーJ-ORBITの取り組み
〔key word〕診療録直結型肥満症データベース(J-ORBIT)、肥満症、リアルワールドデータ、診療録直結型全国糖尿病データベース(J-DREAMS)、SS-MIX2
・女性のやせと低栄養の健康課題ーー女性の低体重/低栄養症候群
〔key word〕女性の低体重/低栄養症候群(FUS)、ファス、やせ、ボディイメージ、戦略的イノベーション創造プログラム
・肥満症治療薬の適正な使用のために
〔key word〕肥満症治療薬、適正使用、添付文書、最適使用推進ガイドライン
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
結核診療を1冊で見通せる定番書の最新版。日本の結核罹患率はコロナ禍を経て低下したが、公衆衛生上の重要性に変わりはない。結核への対応は専門施設・専門医、感染症管理に携わる医師、看護師、保健師にとどまらない。すべての医療職が知識をもち、結核発病リスクの高い免疫不全患者、高齢者、がん患者などの医療・ケアにあたらねばならないであろう。増加中のNTM症についても最新情報を掲載している。
STI診療はデリケートな問題への配慮や疫学情報の把握など,特有の難しさがあります.
本書では,非専門医に必要な基礎知識,専門医が求める最新治療・予防までを幅広く網羅.専門クリニックの実例を踏まえ,医療スタッフに求められる配慮,当事者への説明の工夫にも焦点を当てています.
見落とされがちな疾患やトランスジェンダーの方々のSTIにも丁寧に言及.日常診療で役立つ実践的知見と最新情報を凝縮した一冊です.
大腿骨近位部骨折の診断と治療法、リハビリテーション、合併症の管理について学び、患者のADL、QOL向上を目指す
●本号は前半で大腿骨近位部骨折の診断と分類、大腿骨頚部骨折や大腿骨転子部・転子下骨折の手術とリハビリテーション治療、合併症について、後半では合併症対策や、さらに踏み込んだリハビリテーション治療について解説している。
●最新の診断と治療法、そしてリハビリテーション治療時に必要な合併症の管理について学べるだけでなく、さらに地域連携パス、二次骨折予防継続管理料といった地域との連携について知識を深めることができる1冊。
【目次】
巻頭カラー 大腿骨近位部骨折の診断と分類up-to-date
第1章 「大腿骨頚部骨折の手術とリハビリテーション治療、合併症」
大腿骨頚部骨折の骨接合術とリハビリテーション治療、注意すべき合併症
大腿骨頚部骨折の人工骨頭置換術とリハビリテーション治療、注意すべき合併症
第2章 「大腿骨転子部・転子下骨折の手術とリハビリテーション治療、合併症」
大腿骨転子部骨折の手術とリハビリテーション治療
大腿骨転子部骨折のリハビリテーション治療時に注意すべき合併症
大腿骨転子下骨折の手術とリハビリテーション治療、合併症
第3章 「特殊な大腿骨近位部骨折の手術とリハビリテーション治療、合併症」
インプラント周囲骨折の手術とリハビリテーション治療、合併症
非定型大腿骨骨折の手術とリハビリテーション治療、合併症
大腿骨近位部転移性骨腫瘍(切迫・病的骨折)の手術とリハビリテーション治療、合併症
第4章 「大腿骨近位部骨折における合併症対策」
大腿骨近位部骨折術後感染への対策
大腿骨近位部骨折における深部静脈血栓症と肺血栓塞栓症への対策
第5章 「大腿骨近位部骨折に関するリハビリテーション治療」
大腿骨近位部骨折の生命予後と機能予後に影響を与える因子
大腿骨近位部骨折のリハビリテーション治療と地域連携パス
回復期病棟における大腿骨近位部骨折患者のリハビリテーション時のリスク
回復期病棟における骨粗鬆症治療と地域連携(二次性骨折予防継続管理料)
≪本誌の特長≫
◆基礎から最先端まで、幅広い情報満載の臨床栄養総合誌!
◆生活習慣病への対策やNSTなどのチーム医療が重視され、栄養管理を担う管理栄養士・栄養士への期待はますます高まるなか、すぐに臨床で活用できる最新の知識をはじめ、日常業務のスキルアップのための情報や施設のルポルタージュ、新たな診療ガイドラインなど、医学・医療界の動向を含めた情報を広く紹介しています。
≪特集テーマの紹介≫
●近年、食品を加工度で分類する枠組みが国際的に注目される中、「超加工食品(ultraprocessed foods)」という概念が広まりつつあります。利便性や嗜好性の高さから現代の食生活に深く根ざしている一方で、肥満や代謝性疾患、精神・消化器系の不調との関連が指摘されるようになり、健康への影響についての関心が急速に高まっています。
●本特集では、まず「超加工食品の定義と考え方」に立ち返ったのち、わが国における摂取実態、代謝や脳機能との関係、包装資材との関連性、さらには人工甘味料・乳化剤・リンといった個別の成分がもたらす健康影響など、さまざまな角度から超加工食品を多面的にとらえ、その実態と課題を明らかにしていきます。
●本特集が、超加工食品に関する科学的知見の整理と共有を通じて、日々の業務やご自身の食生活を見直す一助となり、よりよい健康と栄養支援の実現にお役立ていただけましたら幸いです。
【目次】
特集にあたって
超加工食品の定義と考え方
超加工食品の疫学調査手法とわが国における摂取状況
過剰な超加工食品摂取が食嗜好・食行動・脳機能に及ぼす潜在的インパクト
超加工食品と健康障害
超加工食品と器具・容器包装の関連
【超加工食品にかかわるトピック】
人工甘味料と健康
乳化剤と健康─腸内細菌や炎症性腸疾患との関連を含めて
リンと健康
備えておきたい 院内エマージェンシー対応(3)【最終回】
アナフィラキシーによるエマージェンシー
スポット
経管栄養管理中の患者の難治性下痢症に対する経管栄養剤の選択による治療法
妊娠前の食物繊維摂取量と早産の関連ーエコチル調査
病棟のプロフェッショナルたち
JA愛知厚生連 豊田厚生病院 ICU・HCU・消化器外科病棟
Break
【新連載】日本の管理栄養士・栄養士たちのグローバルチャレンジーJICA栄養士隊員の活動を通じて(1)
連載開始にあたって
ちょこっとヨガでリフレッシュ(7)
YOGA de 美活ーめざせ姿勢美人
■連載
【新連載】栄養支援に活かす! 行動医学・メンタルヘルス実践アプローチ(1)
連載開始にあたって
行動医学を栄養支援に活かす─病態仮説を立てる
【新連載】食塩にまつわる新知見TOPICS(1)
健康であっても体内のナトリウム量は一定でない?
-組織局所に蓄積するナトリウム
EBN実践につなげる! 栄養疫学研究最新トピックス(6)
随時尿を使用する食塩摂取量評価に関する最近の動向
みんなで学ぶ 栄養管理のための臨床推論ケーススタディ(7)
尿路感染症で入院した高齢患者における慢性疾患関連低栄養の症例
臨床栄養をめぐるアルファベットストーリー(4)
D's Story〜ダーウィンのDNA-Deoxyribonucleic acid
これだけは知っておこう 臨床栄養学ビギナー道場(14)
管理栄養士にもTPNにおけるビタミンの知識は絶対に必要ですよ
こんだてじまん
じまんの一品里芋まんじゅう(上越地域医療センター病院)