食品素材を、安全で栄養的・嗜好的な食物として食膳に供するまでの全プロセスを、食事計画、調理と味、調理操作、食品と調理、調理と衛生の5項目に分けて、その基礎を解説してある。特に食品については、食品の主成分、特性、調理性、実際の調理という順に理論と実際を結びつけて述べ、豊富な図・表を用いて、新しい視点からも調理を眺められるようにした点に大きな特色がある。改訂版では、味の評価や真空調理法などの項目やコラムを増補したほか、練習問題やデータの入れ替えを行った。
本書に、選ばれた書物は実にバラエティがあって面白い。カウンセリングそれ自身に関するものはもちろん、絵本、児童文学から、小説や評論など広範囲に及んでいる。どの一冊に対しても、いわゆる「解説」というのではなく、それによってその臨床心理士が何を得たかというのが、生き生きと感じられる言葉になっている。
真の教育再生と学校教育改革の途を探る日米シンポジウム。子どもの教育の原点を問う。
現代アメリカ文学研究者である筆者がたどるサリンジャー、スタインベックの原風景への旅。そして軽やかな筆致でつづる熊本洋学校教師・ジェーンズのなぞ解きの旅や文学、演劇、現代詩へのいざない。
江戸時代は士農工商の時代だ、という常識がある。きびしい身分制度のもと、農民は田畑の所有を許されず、重い年貢に苦しめられ、自給自足を強いられたという説明だ。だが、村々に残る資料をみて歩くと、まったく異なる世界がみえてくる。百姓たちは銭を用いて布を買い、それを身にまとって祭りを盛り立てた。また、広い敷地に庭を造り、茶・書・華をたしなみ、俳句をよんで旅をした。その一方で、乏しい資源を大切にし、浪費を抑え、そして元気よく働いた。本書では、これまでの権力の側からの史観を覆し、当時の庶民である百姓の視点から江戸時代の歴史をよみなおす。
わたしたちが慣れ親しむ日常のなかに、学びのテーマはある。加藤秀俊ゆかりの執筆者たちが、それぞれの視点とやり方で考え、実践する「現場」と「学問」。
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これまでの江戸時代史は、支配の側の法・制度・裁判の判決文によって捉えた歴史である。それも歴史には違いないが、歴史の技術はほかにもある。村に出かけ、みずからの目で見、手で触れ、世界史的法則などと言わずにみずからの頭で考える、という技術である。村の史料に焦点を当て、「歴史の見方」を大きく変えるエピソードを満載して、スリリングで新しい歴史観を提示する。