本書は、まずペルーの基本問題を探り、第二次大戦後に生じた激しい政治社会変動を軸にペルー現代史をたどり、そのなかにフジモリ政権を位置づける。そして、改革の現状を評価し、将来の可能性を展望することを主眼としている。
本書は、グローバル経済における輸出主導型経済成長戦略によっては利益を受けることができない、あるいはきわめてわずかしかその恩恵にあずかれない、貧しい国の大多数の人たちについて書いている。こうした「排除された」大多数の人たちにとって、その生を受け入れられるものにするには、「トリックル・ダウン」(滴下。経済成長によって全体のパイを大きくすれば、パイの一部が滴たりおちて、下の階層の社会経済状態も改善されるとする仮説)型開発とは大きく異なる何かが必要とされている。それは一言でいうとオルタナティブな開発である。その開発の大枠を素描したのが本書である。
本書は、より実用的な会話を目指したものである。各課に見本となるダイアローグが用意されており、会話場面の設定をはじめ語彙や表現のひとつひとつが、タイでの生活により密着したものとなっている。関連語彙や関連表現も豊富に集められており、語彙力のアップなどにも大きな効果が期待できる。
官僚、政治家、実業家、投機家-。ケインズは現実経済の渦中に身を置いて活躍する。そのなかで培われた実感ないし現実認識と、自らが学び、祖述してきた古典派の教義との間の亀裂は次第に深まり、ついに『一般理論』で革命的なマクロの貨幣経済学を創り上げる。ケインズ経済学形成の背景にあるのは、痛切な実務経験なのだ。金融界から学界に転じた著者が、実務家としての共感をこめて、ヴィヴィッドに描き出す新しいケインズ像。
本書は、サーチャーの仕事と試験制度(データベース検索技術者認定試験=サーチャー試験)の全容をはじめて明らかにしたものである。
タテ系列・集団主義の秩序の中にも“個”の活躍の余地は多分にあった。「滅私」こそ日本社会を形づくる中心原理だとする定説に対し、個人主義の活力が経済発展をもたらしたと説く画期的研究。
上手な仲裁条項の作り方や仲裁がスムーズに進むためのノウ・ハウを満載。
日本は本当に「異質」なのか。日本の経済・社会システムはどこへ行くのか。55年政治体制の崩壊と40年経済体制論争の高まりの中で、あるべき日本の姿を考えるための格好の素材を提供する。
「人間の経済」を取り戻すために。根源的考察を通して、人間にとっての経済の本質に迫る。
本書では減価償却に関する会計理論の基本を核に、関係する会計法規の規制を対比させ、わが国の企業会計における現在の取扱いを解説し、さらに米国における取扱いや国際会計基準の規定もとりあげることによって、将来わが国の会計法規の改正が見込まれることも明らかにした。
本書は世界的な経済の問題、ビジネス問題を米国における具体的事例を踏まえながら、わかりやすく分析し、解説しており、その内容は日本について検討する際に、大きな示唆を含んでいる。
激しい競争の中で技術レベルを高めてきた日本の中小企業は、「成熟社会」「超高齢社会」を迎える日本経済に、どう対応すべきなのか。大都市工業地域の現場を通して、「大都市と工業」、そして「地域と中小企業」の新たな関係を模索し、次代の大都市経済社会で中小企業に期待される役割を考える。
本書では、フレキシブル生産システム(FMS)に代表されるFA/CIMを対象として、システムを設計したり評価したりするための具体的な手順と豊富な事例を詳述した。すなわち、実務面での応用ないし有用性に主眼をおき、それを達成するために必要な理論ならびに方法論についての理解を肝要と考えた。特に生産システムの経済的最適化理論、多目標最適化/目標計画法、シミュレーションには重きをおいた。
最新の分析手法に基づくマクロ変動論・金融論。第一次石油危機以降の総生産水準の変動を左右する要因、物価・賃金や交易条件の変化に伴う諸問題を、国際経済の観点から鋭く分析する。また貿易収支黒字問題など、国際協調のため学問的に筋の通った政策論を提案する。
本書は、湛山が記者生活に入った初期=明治42年〜大正元年に積極的に執筆した文芸思潮を中心とする時代思想批評から、個人と社会を繋ぐ「経済」を軸にすえた多彩な社会評論、そして第2次世界大戦後の政治家時代のエッセイや福沢諭吉論などの人物論まで41編を時代順に収録する。
近代資本主義の発生とともに独立の学問として発達してきた経済学の歴史を現代まで、主要な学派ごとに概観できる通史。現代における社会科学としての経済学の問題関心にそって、各学派の意義や相対的な関係を時代背景や思想とあわせて解説。活きた経済学史を展開する。
本書は、経済システムをさまざまな制度の集まりと考えることで、資本主義経済システムの多様性とダイナミズムを分析しようとする経済学の新しい分野、「比較制度分析(Comparative Institutional Analysis)」の世界でも初めての体系的な解説書である。
会社を強くする「賢いもうけ方」。赤字製品の増産の仕方、設備更新のタイミングなど意思決定に迷ったときの解決方法をQ&A方式でわかりやすく解説。