火葬したはずの妻が家にいた。「体がなくなったって、私はあなたの奥さんだから」。生前と同じように振る舞う彼女との、本当の別れが来る前に、俺は果たせなかった新婚旅行に向かった(「ゆびのいと」)。屋上から落ちたのに、なぜ私は消えなかったのだろう。早く消えたい。女子トイレに潜む、あの子みたいになる前に(「かいぶつの名前」)。生も死も、夢も現も飛び越えて、こころを救う物語。
美しく、ときに不思議な建築遺産の魅力をたっぷり堪能。身近な駅舎から、橋、学校、旧邸宅、工場、灯台…まで明治から昭和初期に建てられた後世に残したい珠玉の産業・近代化遺産40を厳選。
Twitterの人気者「コウペンちゃん」の小説、第2弾!ちょっぴり落ち込んだある日、コウペンちゃんがそばにきてくれて!?がんばっている「あなた」におくる、ほっこり泣ける5つの物語。『約束は花火のようで』親友のミユから避けられるようになったサヤ。一緒に夏祭りに行く約束をしていたが…?『ほめられない人』人をほめるのが苦手な小田桐。そのため会社の後輩と気まずくなり…。『今日もお団子日和』高校入学以来、ずっとマスクをしているナツミ。その理由は…!?ほか2編。中学年から。
食事を変えるだけで自らの糖尿病を完治させた医師が考案した食事法。
入院中の父に中華そばを出前したい二人の子どもと、変わり者の大人たちが起こした奇跡(「四分間出前大作戦」)。マズメシ母に悩まされる女子高生と、おむすび屋の女性店主の愛情(「おむすび狂詩曲」)。底なし大食い男の葛藤と、デカ盛り定食を作り続ける頑固親父の秘めた過去(「闘え!マンプク食堂」)。熱々の美味しい料理と、それを取り巻く人間ドラマに食欲も涙腺も刺激される、5つの極上の物語。
二度あることは三度ある!?閉店の危機を二度切り抜けた堀内百貨店、三度目のピンチは催事場の業績悪化。さらに、仕事の適性に悩む社員や、神輿の指導が厳しすぎるがんこ親爺のことまで相談され、事業部長・高橋伝治の悩みは深まるばかり。そんな中、「蕎麦と酒」に着目した新企画にひとすじの光明がー?
“気がつけば365日ほぼ毎日、蕎麦を食べてました”コンサートツアーでは全国各地の蕎麦屋を食べ歩く。昼食は家でもほぼ蕎麦。十割蕎麦を浴びるほど食べるのが夢。蕎麦つゆにたっぷり浸してもOK。蕎麦はスーパーで買うべし。適度にユルく、でも、ちょっとマニアック。そんな池森流そば道が一冊に。食べ歩いた全国の蕎麦屋エピソードから、自宅での蕎麦レシピまでを一挙収録!
私、千帆は、少女マンガやラブストーリーが大好き。「運命の恋」って、あこがれちゃうよね!でも、そういう恋が似合うのは、ヒロインみたいな子。地味でフツーな私は、初恋にがんばる親友、ほのちゃんを一番ちかくから応援してるのが楽しいんだ!…ぜんぜん気づいてなかったの、いつも、となりにいてくれる悠馬への気持ちに。「来年にはきっと、一緒に遊ばないんだろうね」って言われて…なぜか胸がざわめいて!?小学中級から。
未曾有の災害で愛する者に突然死なれ、絶望の淵に立たされた人々の心を救ったのは、奇跡としかいいようのない体験だった。布団に入ってきた夫を「抱いてあげればよかった」と悔いる妻。階上の息子の足音を聞く母。死亡届を書いている時に兄からメールを受け取った妹。それは夢だったのか、幻なのかー。再会を願う痛切な声と奇跡を丹念に拾い集めた感動のドキュメンタリー、待望の文庫化。
美しく、儚く、切なく、哀しく、馬鹿馬鹿しく、愛おしい。鬼才と奇才。文学界の異才コンビが詠む、センチメンタル過剰で自意識異常な自由律俳句集。
新聞記者はよく「新聞には一次情報が記されている」という。だが、これは「嘘」である。実際に紙面を見れば、有識者に取材して入手したコメントを載せている程度だからだ。他方で近年、自らインターネット動画の番組を立ち上げて意見や情報を伝える専門家が増えている。有識者が直接、発信するのが本物の「一次情報」。人から聞いた話を伝えるのは、あくまで二次情報にすぎない。新聞やテレビは独自の情報をもたず、結果として各社、大差ない記事や番組が横並びになる。受信料と系列支配に依存し、惰性でニュースを流すNHK、新聞の既得権を喝破する。