「誰もが生きやすい社会」を目指すことは「個人として尊重される社会」を目指すこと。米国と日本で出会った当事者のリアルな声。
自らの性に疑問を抱く里帆、女であることに固執する椿、生身の男性と接しても実感を持てない千佳子。三人の交差する性はどこへ向かうのか。第155回芥川賞受賞者による渾身の長編小説。(解説/市川真人)
シリア難民、AKB、三里塚闘争、LGBT、暴力団、新宿ゴールデン街、子ども食堂、刑務所、イスラム国、磯釣り……。現代人の“生存"のヒントは、この小さな一冊の「アウトローの記録」にこそある!
【第26回島清恋愛文学賞受賞作】
「私たちは、友達じゃない」
25歳、夏。恋人と出かけたリゾートで、逢衣(あい)は彼の幼なじみと、その彼女・彩夏(さいか)に出逢う。芸能活動をしているという彩夏は、美しい顔に不遜な態度で、不躾な視線を寄越すばかりだったが、四人で行動するうちに打ち解けてゆく。
東京へ帰った後、逢衣は彩夏と急速に親しくなった。やがて恋人との間に結婚の話が出始めるが、ある日とつぜん彩夏から唇を奪われ、「最初からずっと好きだった」と告白される。
彼女の肌が、吐息が、唇が、舌が、強烈な引力をもって私を誘うーー。
綿矢りさ堂々の新境地! 女性同士の鮮烈なる恋愛小説。
【著者プロフィール】
綿矢りさ(わたや・りさ)
1984年京都府生まれ。早稲田大学教育学部卒業。2001年『インストール』で第38回文藝賞を受賞しデビュー。2004年『蹴りたい背中』で第130回芥川賞を受賞。2012年『かわいそうだね?』で第6回大江健三郎賞を受賞。
2023年、世界最規模のプライド・パレード「マルディ・グラ」に参加するため、7年ぶりに渡豪した著者。いたるところで11色のプログレス・プライド・フラッグがはためくシドニーの地で、何を見、何を思ったのか。一人の性的少数者として向き合ったこの国のLGBTの歴史とバックラッシュ、そして国会で成立・施行された「LGBT理解増進法」を巡る日本の状況を観照し、丹念に綴った長編紀行。
著者撮影による口絵写真2頁付き。
眠らない街を探訪したエッセイ「歌舞伎町の夜に抱かれて」も併録。
【著者略歴】
李琴峰(り・ことみ)
1989年、台湾生まれ。2013年来日。2015年、早稲田大学大学院日本語教育研究科修士課程修了。2017年「独舞」で第60回群像新人文学賞秀作を受賞。2019年「五つ数えれば三日月が」が第161回芥川賞、第41回野間新人文学賞の候補に。2021年『ポラリスが降り注ぐ夜』で第71回芸術選奨新人賞を、「彼岸花が咲く島」で第165回芥川賞を受賞。著書に『星月夜』『生を祝う』『彼岸花が咲く島』『透明な膜を隔てながら』『肉を脱ぐ』『言霊の幸う国で』などがある。
唯一の肉親の父と共に狩猟をしたい、身体は女性だが心は男性の千秋。だが女性としての幸せを願う父はそれを許さなかった。そんな中、父の余命が一年と知った千秋は…。愛する父に自分が理解されない性の苦悩を描いた表題作『にくをはぐ』ほか、5作収録の短編集。
大手出版社の隣の路地裏にひっそり佇むカフェ。店長でゲイの涼平は、同級生の編集者・大倉と、不毛な片想いから始まった関係を続けていた。ある日、涼平は大倉からプロポーズされるが、もとはノンケだった彼への罪悪感から素直に頷けず、父の怪我を理由に仕事を休み、地元・鎌倉へ帰省するが…?
愛されるのに臆病な大人の十年愛。
「どんな場所も、あなたといれば日向だ」
互いに男の恋人がいるのに、止めようもなく惹かれあう逢衣(あい)と彩夏(さいか)。
女性同士、心と身体のおもむくままに求め合い、二人は一緒に暮らし始めた。芸能活動をしていた彩夏の人気に火が付き、仕事も恋も順調に回り始めた矢先、思わぬ試練が彼女たちを襲う。切ない決断を迫られ、二人が選んだ道は……。
今まで裸でいても、私は全然裸じゃなかった。常識も世間体も意識から鮮やかに取り払い、一糸纏わぬ姿で抱き合えば、こんなにも身体が軽いーー。
女性同士のひたむきで情熱的な恋を描いた、綿矢りさの衝撃作!
【著者プロフィール】
綿矢りさ(わたや・りさ)
1984年京都府生まれ。早稲田大学教育学部卒業。2001年『インストール』で第38回文藝賞を受賞しデビュー。2004年『蹴りたい背中』で第130回芥川賞を受賞。2012年『かわいそうだね?』で第6回大江健三郎賞を受賞。
男装女子×推し活ラブコメ!
高1、春。衝撃の出会いが待っていた──
高校1年生、6月。「男子校」の門の前にいるのは、藤吉紫。まさに今、男子高校生としてその門をくぐろうとしていた。……女子なのに!!!!
彼女がリスクを抱えてまで男子校に来た理由、それは。
推しカプ(♂×♂)のため!!!!
【収録作品】番外編
【第26回島清恋愛文学賞受賞作】
「どんな場所も、あなたといれば日向だ」
互いに男の恋人がいるのに、止めようもなく惹かれあう逢衣(あい)と彩夏(さいか)。
女性同士、心と身体のおもむくままに求め合い、二人は一緒に暮らし始めた。芸能活動をしていた彩夏の人気に火が付き、仕事も恋も順調に回り始めた矢先、思わぬ試練が彼女たちを襲う。切ない決断を迫られ、二人が選んだ道は……。
今まで裸でいても、私は全然裸じゃなかった。常識も世間体も意識から鮮やかに取り払い、一糸纏わぬ姿で抱き合えば、こんなにも身体が軽いーー。
女性同士のひたむきで情熱的な恋を描いた、綿矢りさの衝撃作!
【著者プロフィール】
綿矢りさ(わたや・りさ)
1984年京都府生まれ。早稲田大学教育学部卒業。2001年『インストール』で第38回文藝賞を受賞しデビュー。2004年『蹴りたい背中』で第130回芥川賞を受賞。2012年『かわいそうだね?』で第6回大江健三郎賞を受賞。
タイ、バンコクのコールセンターには、日本に息苦しさを感じ「居場所」を求める男女が集まっていた。非正規労働者やLGBT、風俗にハマる女……。開高健ノンフィクション賞作家が現代日本の姿を抉り出す。
親に捨てられ、借金返済のために「へんたいのおじさん」に売られた11歳の少年・ジャン。女装しておとなのお店で働く生活に嫌気が差す中、ジャンは街で同い年の少年・ポールと出会う。一緒にいる時間を居心地良く感じる一方で、純粋なポールと過ごすことが後ろめたくなったジャンは…!? 表題作「アマリリス」ほか福島鉄平が青年誌で発表した5作品と描き下ろし漫画「アマリリス【epilogue】」を収録した短編集。
【収録作品】イーサン飯店の兄弟は今日も仲良し/ハルよ来い/ルチア・オンゾーネ、待つ/私と小百合/アマリリス【epilogue】
LGBTに関する議論から取りこぼされてきたものがある。
それが「アセクシュアル」「アロマンティック」などのセクシュアリティだ。
アセクシュアルとは「他者に性的に惹かれない」という指向で、アロマンティックとは「他者に恋愛的に惹かれない」指向をいう。
私たちは「誰しも他者を恋愛的な意味で『好き』になったり、性的な関係を持ちたいと思ったりするはずだ」という前提で日々を過ごしがちだが、そういった思い込みは彼らの存在を否定することになる。
本書ではアセクシュアルやアロマンティックの人々の経験や置かれている状況、歴史、そして関連する用語や概念を詳細に解説する。
松浦優(まつうら・ゆう)
一九九六年福岡県生まれ。
九州大学大学院人間環境学府博士後期課程修了。
博士(人間環境学)。
九州大学大学院人間環境学研究院学術協力研究員。
専門はクィア・スタディーズおよび社会学。
共著に『フェミニスト現象学:経験が響きあう場所へ』『アニメと場所の社会学:文化産業における共通文化の可能性』『恋愛社会学:多様化する親密な関係に接近する』『入門・家族社会学:現代的課題との関わりで』。
【目次】
はじめにーー「好きになる」とは
第1章 アセクシュアル/アロマンティックとは何か
第2章 Aro/Ace の歴史
第3章 Aro/Ace の実態調査
第4章 差別や悩み
第5章 強制的性愛とは何か
第6章 セクシュアリティの装置
第7章 結婚や親密性とセクシュアリティの結びつき
第8章 Aro/Ace の周縁化を捉えるために
第9章 Aro/Ace のレンズを通して見えてくるもの
おわりに
一見強面だが温厚な豪と、華やかで感情豊かな宇楽。そんなカップルが営む、ゲイ専門の恋活相談所『おしどり縁結び商会』。マッチング率120%を謳っているが、実際に評判はよく、いくつもカップルが生まれている。『おしどり縁結び商会』には特別な出会いを求める客が日々訪れて…?
トランスジェンダーとはどのような人たちなのか。
性別を変えるには何をしなければならないのか。
トランスの人たちはどのような差別に苦しめられているのか。
そして、この社会には何が求められているのか。
これまで「LGBT」と一括りにされることが多かった「T=トランスジェンダー」について、さまざまなデータを用いて現状を明らかにすると共に、医療や法律をはじめその全体像をつかむことのできる、本邦初の入門書となる。
トランスジェンダーについて知りたい当事者およびその力になりたい人が、最初に手にしたい一冊。
◆目次◆
第1章 トランスジェンダーとは?
第2章 性別移行
第3章 差別
第4章 医療と健康
第5章 法律
第6章 フェミニズムと男性学
◆著者略歴◆
周司あきら(しゅうじ あきら)
主夫、作家。著書に『トランス男性による トランスジェンダー男性学』、共著に『埋没した世界 トランスジェンダーふたりの往復書簡』。
高井ゆと里(たかい ゆとり)
倫理学者、群馬大学准教授。訳書にショーン・フェイ『トランスジェンダー問題 議論は正義のために』、著書に『ハイデガー 世界内存在を生きる』。
アメリカ&イギリスでベストセラー!
Netflix超人気番組『クィア・アイ』ファッション担当タン、初のメモワール
5人のゲイが依頼人の人生を変える! エミー賞を2018年には3冠、2019年には4冠と、連続受賞を果たした世界的人気リアリティ・ショー『クィア・アイ』。
その出演者〈ファブ5〉のひとり、ファッション担当タンがはじめて語る、過去と今、差別と多様性、自分らしさを貫く生き方とは。
軽妙なブリティッシュジョークに満ちた、愛すべきエピソードの数々。
◎挿絵:ロブ・フランス
パキスタン系移民、ムスリム、ゲイに対する差別と偏見/最愛の夫との出会い/
アパレルブランド自転車操業/インスタで水着が即日完売!?/
番組オーディションと撮影秘話/ブラウンの肌に生まれて/
タンのファッションアドバイス etc.
「私についての悪いお話はぜ〜んぶ嘘。でもそれ以外はサイコー!
1000年に1冊の傑作ね」
ーージョナサン・ヴァン・ネス
「タンについてはなんでも知ってると思ってたけど、衝撃だったよ。
とても心温かで、毒のきいた笑いがある」
ーーアントニ・ポロウスキ
【著者略歴】
タン・フランス
Tan France
イギリス、サウスヨークシャー州ドンカスターに生まれる。パキスタン系移民3世として、ムスリムの家庭で育つ。子供のころ、祖父がデニム工場を経営していたことからファッションに興味を持ち、いろいろな職を経て服飾デザイナーとなる。女性向けアパレルブランド〈キングダム&ステイト〉の立ち上げに成功し、有名ブロガーと共同経営した〈レイチェル・パーセル〉でさらなる人気を呼んだ。その後事業を売却。休暇中にNetflixからリアリティ・ショー『クィア・アイ』リブート版のオーディションの打診を受け、見事合格する。現在は各メディアで活躍し、多忙な日々を送っている。Instagramアカウントのフォロワー数は300万人を超える。
【訳者略歴】
安達眞弓(あだち・まゆみ)
宮城県出身。外資系メーカー広報を経てフリーの翻訳者に。実務・文芸翻訳を手がける。
タイラー・ディルツ『悪い夢さえ見なければ』『ペインスケール』(以上創元推理文庫)、パイパー・カーマン『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック 女子刑務所での13ヵ月』(共訳/駒草出版)など多数。
【原書】
NATURALLY TAN
俺はもしかしてゲイなのではー悩む大学生藤谷英理は「デリバリーホスト」なるものを頼んで、自分の性癖を確かめることにした。割引料金でも学生にとっては痛い出費だったが、迷わずオーダーしたのは“完璧な秘書”タイプ。そして英理の前に現れたのは、完璧に理想どおりの男だった。たとえ、これが何かの罠だったとしても構わないほどに…!「デリバリーホスト」シリーズ、第二弾。
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タイトル いまこそ、ジェンダーの話をしよう。
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「ジェンダー」というキーワードが、ますます身近になってきた。
ファッションの最先端で「ジェンダーレス」なスタイルが一世を風靡する一方で、
男女格差を示す「ジェンダー・ギャップ」指数で、日本は153カ国中121位という現実が突き付けられた。
いまこそ知っておきたい2020年の最重要テーマを、わかりやすく、フラットな視点で特集します。
・そもそもジェンダーとは、性とはなんだろう。
・なぜ日本は男 女格差で、世界121位なのか?
・これだけは押さえておきたい、重要トピック
・RYUCHELL 独占インタビュー
・普通の男子とは違うけど、僕は僕で、人は人
・INTERVIEW with KABA.ちゃん 私らしく生きるため、人生の扉を開け続ける。
・ INTERVIEW with ロバート キャンベル 日本人の順応力なら、多様性は必ず実現する。
・ 特別寄稿 辻 仁成 ニューノーマルの時代に、“男らしさ”を考える。【第1特集】「ジェンダー」について、知っておきたいこと。…いまこそ知っておきたい2020年の最重要テーマ「ジャンダー」を、基礎知識、「男らしさ」や「女らしさ」、海外事情、LGBT、歴史やカルチャーなど、様々な角度から、わかりやすく、フラットな視点で特集します。りゅうちぇる、KABAちゃん、ロバート・キャンベル、能町みね子、勝間和代…、人気の著名人が多数登場。辻仁成の特別寄稿エッセイも必読です。【第2特集】は「ヨシダナギが撮った!ドラァグクイーンの真実。」
「トミムラコタ、バツイチ子持ち26歳、バイセクシュアルです」
ツイッターでカミングアウトし大反響! 著者自らの体験とともに、出会ったLGBTsの人々をコミカルに描く、99.9%実録エッセイマンガ!
LGBTとは、レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダーの頭文字をとった性的少数者の総称──。