歴史上、最も多くの命を奪ってきた脅威がパンデミックだ。新型コロナウイルスのワクチン、治療薬も確立していない今、歴史を見つめ直す必要がある。一級の歴史家が、平安の史書、江戸の随筆、百年前の政治家や文豪の日記などから、新たな視点で日本人の知恵に光をあてる。
「ホノカは何度も炎上したが、そのたびに必ず復活した。炎上が、文字通りこの不死鳥をさらに強くしたのだ」脅される“パパ活女子”、女性を狙う“ぶつかり男”、トリプルワークの“デリバリー配達員”、人気女子アナを襲った“ネット炎上”…。いま池袋で起きているトラブルに、Gボーイズが打った手とはーI/W/G/P第17弾!
出ていかないし、従わない。因習的な故郷に、男性社会からのいわれなき侮蔑に、メディアの暴力に苦しめられた時に、「わたし」はいつも正論を命綱に生き延びてきたー。理不尽で旧弊的な価値観に抗って生きる者に寄り添う、勇気と希望の書。著者初の自伝的小説集。
新宿の片隅でたばこ屋を営む安原はじめ。7年前に失踪した父から「山」を相続した途端に、謎の買取希望者が次々に現れる。一体その山には何が隠されているのか?「幽霊」と名乗る美女に導かれ、山の“中”へ降り立ったはじめが見た光景とはー八咫烏の一族の運命と歴史を描く大ヒットファンタジー、新章開幕!
救いを求めて旅だった若者たちはなぜこんな所に辿り着いてしまったのか?地下鉄サリン事件を生んだ「たましい」の暗闇に村上春樹が迫る。オウム信者徹底インタビュー。
たった0.06ミリグラムで巨象を打ち倒すバッカク。天武天皇系の皇位が天智天皇系に移る一年前、正倉院から密かに持ち出された毒草冶葛。絶望的な激痛から人類を救い出したケシ。高速道路のかたわらで、青酸カリより激しい毒草としての甦りを待つキョウチクトウなどなど、人間の生と死をあやつる毒草は私たちのすぐそばにいる。これは、そうした毒草を食べてしまった人たちの世にも怖ろしい44の物語である。
海産物の宝庫である蝦夷地からの商品の需要はかぎりなくあった。そこへは千石積の巨船が日本海の荒波を蹴たてて往き来している。海運の花形であるこの北前船には莫大な金がかかり、船頭にすぎぬ嘉兵衛の手の届くものではない。が、彼はようやく一艘の船を得た、永年の夢をとげるには、あまりに小さく、古船でありすぎたが…。
戦後日本で起きた怪事件の数々。その背後には、当時日本を占領していた米国・GHQが陰謀の限りを尽くし暗躍する姿があった。しかし、占領下の日本人には「知る権利」もなく真相を知る術もなかった。抜群の情報収集力と推理力で隠蔽された真相に迫った昭和史に残る名作。名推理として知られる「下山国鉄総裁謀殺論」など。
「女らしいってどういうこと?」ある日突然、男勝りのミカがユウスケに聞いてきた。青いインコによれば、ミカはどうやら振られてしまったらしい。恋をして変化するミカに戸惑うユウスケ。そんなユウスケにも告白してくる女の子が現われて…。中学生になった双子の日常を爽やかに描く「ミカ!」第二弾。
“ぬるま湯”を排して奇跡のV字回復。業界トップの座に導いた大和ハウス工業会長が公開する人間力の経営。会社を熱くすれば人は幸せになる。
玉枝は、深川の料亭「江戸屋」の女将である三代目秀弥の一人娘。周囲の人々の温かく、時に厳しい目に見守られながら、老舗の女将としての器量を学びつつ一人前に成長していく。山本作品にたびたび登場する四代目秀弥の少女時代にさかのぼり、母から娘へと受け継がれる江戸の女の心意気を描く、波乱万丈の物語。
“景観荘”ホテルはコロラド山中にあり、美しいたたずまいをもつリゾート・ホテル。だが冬季には零下25度の酷寒と積雪に閉ざされ、外界から完全に隔離される。そのホテルに作家とその妻、5歳の息子が一冬の管理人として住み込んだ。S・キューブリックによる映画化作品でも有名な「幽霊屋敷」ものの金字塔が、いま幕を開ける。
松岡修造は熱いだけじゃない。松岡修造「本気」の集大成。こうすれば、あなたも変わる。世界も変わる。