本書は2000年11月22・23日の2日間にわたり東京大学海洋研究所において開催されたシンポジウム「魚類神経科学研究の現状と展望」の内容を中心にまとめたものである。
ー目次ー
はじめに
・誤解された“グローバル人材”
・「自利利他」の精神を持つ人財に育てる
・共感力を高める研修の必要性
・ロジカル・シンキングからデザイン・シンキングへ
・自ら課題を見つけ出す能力
【第一章】 グローバル人材は、集めるから育てるへ
・「どんな環境でも成果を生み出せる人材」が企業が求めるグローバル人材の定義
・多様な人材を取りまとめて率いることができるグローバル人材
・グローバルであるとはどのようなことか
・コミュニケーション能力の高さの意味するもの
・持って生まれた「適性」よりも、自社の戦略や役職ごとに求められる「知識」と「能力」を引き上げる
・多様な文化への理解力と語学力は良質な経験と適切な学習方法で身に付ける
・個々の企業の事業内容を見極め、適切な道筋を示すことが人材育成の近道
【第二章】 ビジネスにハートを。思いを伝えるコミュニケーションの5つのポイント
言葉には現実を変える力がある
・「認知的共感」と「情動的共感」のバランス
・「阿吽(あうん)の呼吸」や「察しの良さ」に頼らない
・言葉の使い方で相手のパフォーマンスが変わる
Point ? 共感力によって多様性の相乗効果を高める
Point ? 完全主義と減点主義からの脱却
Point ? 身に付けた知識を、問題解決の力に変える
Point ? コミュニケーションの目的を見定める
Point ? 多様性からシナジー効果を生み出すファシリテーション力
【第三章】 使える! 研修事例
Case ? 子どもたちの心の育ちに深く関わる教員こそ、自ら学ぶ姿勢を
ー学校法人河野学園 緑ヶ丘幼稚園様
Case ? 相手に寄り添って考える姿勢を忘れないために
ーメガバンク様
Case ? 単なるディベートで終わらない議論のスキルを
ー模擬国連会議関西大会運営事務局様
Case ? 研修が終わったときからが始まり
ー株式会社フローレツエンティワン様
Case ? デザイン・シンキングで成熟市場での消耗戦から脱出する
【第四章】 時代の変化に立ち向かえる人材作りで日本企業を支援する
・人間ならではの優れた面を重視した教育
・主体的に気付きを得て成長できる人材作り
・英語の学習を目的にするのではなく、英語を使えることで何ができるかを目的にする
謙虚であれ
・参加者の気付き・成長を促す質の高い研修
【第五章】 学習塾事業を通じてグローバル人財を育成する
・私たちが高めるべき能力は何か
・「三方良し」の精神で教育に携わる
・何のために勉強しているの?
・子どもたちに、より多くの選択肢を持たせたい
・志望校に合格することがゴールではない
・少子化でも塾が成長産業である理由
・知識から価値を創造できる子どもたちに
・自分の価値を高める塾での学び
・まず自らがグローバル人財に
・女性が活躍できる会社
・ヒューマン・ブレーン国際事業本部可能性の追求
おわりに
新しい時代に活躍できる人財を
「インテリア」というと、家具の選び方であったり、モダン調・ヴィンテージ調といったテイストのことだと理解されることが多い。けれど実際は私たちの生活とインテリアは切っても切り離せないものであり、普段何気なく暮らしている身の回りのすべてがインテリアだといっても過言ではない。
「家づくり」が専門化されることでブラックボックス化されてしまった現代において、「建築」という専門領域と「生活」をつなぐ大気圏としてのインテリア=「超インテリア」という概念のもとに、日本の生活空間、そして都市の姿を新たに提案する。
はじめに
序章 超インテリア時代の到来
建築から超インテリアへ
超インテリア時代の背景1--ソトとウチの解体
超インテリア時代の背景2--「建てるべきではない」社会への移行
超インテリア時代の背景3--「普通さ」の反撃
超インテリア時代の背景4--コミュニケーションの多様化
「建築の大気圏」のなかで超インテリアを感覚する
第一章 超インテリアとモノ
?1 天井はなんの役に立っているのか
?2 トイレにはなぜフタがあるのか
?3 なぜ畳は絶滅しつつあるのか
?4 塀の内側はインテリアか
?5 後付けバルコニーは建築か
?6 木材は自然物といえるのか
?7 なぜガラス空間はモダンなのか
?8 プラスチックは人類を滅ぼすのか
?9 なぜ三匹目の子ぶたはコンクリートで家をつくらなかったのか
?10 スマートフォン、自動運転車、住空間、どれにお金をつぎ込むか
?11 なぜ壁に絵を飾るのか
?12 柱はインテリアの役にたつのか
?13 雑貨は建材なのか
?14 なぜ扉を開け放しにしたら怒られるのか
第二章 超インテリアとコト
?1 リノベーションは新築の劣化版なのか
?2 なぜ古い建物には抗いがたい魅力があるのかーー「ノスタルジー」の源泉
?3 インテリアはその場所で完結するものなのか
?4 《中銀カプセルタワービル》はなぜ解体されたのかーー都市の端末としてのインテリア
?5 タテとヨコ、どちらから空間をイメージするか
?6 「空気」をどのようにデザインするか
?7 その部屋の20年後が予想できるか
?8 なぜインテリアで地震対策をしなくてはならないのか
?9 家をお店にしてはいけないのかーーインテリアと法規
?10 AIと3Dプリンターで空間を自動生成できるか
?11 なぜ屋根にソーラーパネルをのせたいのかーーサステイナブル
第三章 超インテリアの思考
超インテリアと総合性
「機能」と「パッケージ」
超インテリアへのアプローチ
超インテリアへのアプローチ1--「現代」を相対化する
超インテリアへのアプローチ2--コミュニケーションの表現
超インテリアへのアプローチ3--制度・形式の辺境へのアクセス
超インテリアへのアプローチ4--新技術による可能性
超インテリアへのアプローチ5--入口のデザイン
超インテリアへのアプローチ6--対話された空間
結語 超インテリアは情報を減らさない
社会が総合性をもたなければ、AIも総合性をもたない
超インテリアへのアプローチ7--情報を減らさない
総合性をデザインする
あとがき
「人間とは何か」を考える。そのとき、霊長類学の成果に触れることを勧めたい。あまり一般に意識されないが、先進諸国のなかで野生のサルがすむ国は日本だけだ。アメリカザルとかフランスザルというのは存在しない。そうした文化や自然の背景があって、日本人はサルについてよく知っている。深い興味を寄せてきた。それが追い風となって、霊長類学は、日本が世界の一線に立って発信し続けてきた稀有な学問である。
山林を焼き尽くし、人の暮らしを破壊し、時に生命さえも奪うー。気候変動でますます身近となる火災の恐怖。だが、火を忌避し、禁じることが事態を悪化させてきたとしたら?あるときは「破滅的な災害をもたらすもの」として。またあるときは「生態系のバランスを保つもの」として。“人類最初の道具”とも言うべき「火」を通して、人間と自然の関係を問う傑作ノンフィクション。
種子作物はしばしば、花芽形成から減数分裂・開花・受精を経て胚・胚乳形成に至る一連の生殖生長過程において、生殖にきわめて不利な環境変動に遭遇し、収量に著しい減少を来すことが少なくない。イネもその例外ではない。イネの生殖器官(小穂)はわずか数ミリという小さなものであるが、不良環境に対応して形態を変化させたり、種子繁殖のシステムそのものを変えたりする。そこでは、穎の変形、雌ずいの増生と雄ずいの減生といった小穂の形態変化とともに、雄ずいと雌ずいという、植物が長い進化の過程で発達させてきた性の分化と受精による生殖、つまり有性生殖を転換して性によらない繁殖すなわち無性繁殖へと切り替えていく姿を見ることができる。そこには、厳しい環境が襲来してもその場所から逃げることなくそれに真向かう中で生き延びようとする闘いの姿と同時に、したたかな生命といったものを見ることができる。
カラーコーディネーター検定試験®は、色の性質・特性など色彩の知識を身に付けることで、色の持つ効果を日常生活はじめビジネスシーンに生かせるよう、実践的なカラーコーディネートの知識を学ぶことを目的とした検定試験です。
本書はカラーコーディネーター検定試験®アドバンスクラスの唯一の公式テキストであり、カラーの知識を生かした仕事に携わる人、また、カラーコーディネーターとしての専門職を主な対象としています。
本書により、色が持つ情報と与えるイメージを理解し、色を正確に捉えるための手法、そして、色をより効果的に使うための配色実例が学べます。また、これからの製品開発・デザインに求められる「色覚の多様性」に対応したカラーユニバーサルデザインの知識、すべてのビジネスパーソンと学生に必須なプレゼンテーションに役立つビジュアルデザインの知識が学べます。さらに、ファッション、メイク、インテリア、工業製品、環境という色の知識と専門性が求められる各分野について、製品開発の歴史的背景、色の知識・データを生かした製品開発、トレンドの捉え方、最新技術を活用した製品開発・プロモーションなど、実務経験者ならではの知識が得られます。
各章本文では図表と写真を豊富に盛り込んだビジュアルでわかりやすい解説と、章末には理解を確認するための検定試験を模した演習問題を収録しています。
多様性生物学としての分類学ーー植物を対象に現代の分類学についてわかりやすく解説.系統進化,生物地理など分類学の主要なテーマを詳述し,さらに分類学の新しいテーマである生物多様性情報学について論述.これからの分類学を学ぶために最適の入門書.
1 分類学とはなにかーー博物学からの旅立ち
生物の多様性/分類学の歴史/分類学における生物の名前/分類の方法/Box-1 日本産の2倍体タンポポの分類
2 種と種分化ーー分類学と進化生物学
分類の基本単位/種概念/種分化様式/倍数体による種分化/栄養繁殖種と無融合生殖種/適応放散
3 系統進化ーー分類学と系統学
系統進化と系統樹/系統推定法ーー形態形質/分子系統学/分子系統樹の作成法/Box-2 相同概念の歴史/
Box-3 単系統群・側系統群・多系統群/Box-4 系統樹の数
4 被子植物の系統と分類体系
被子植物の分類体系の歴史/分子系統解析により明らかになった被子植物の系統と進化/Box-5 ユリ科/Box-6 分解したゴマノハグサ科
5 系統地理学
植物相と区系地理学/植物系統地理学/Box-7 温量指数
6 分類学と情報学ーー生物多様性インフォマティクス
情報学としての分類学/学名とタクソン・コンセプト/DNAバーコード/分類学情報の統合/Box-8 地球規模生物多様性情報機構/Box-9 マッシュ・アップ
さらに学びたい人へ
瀬戸内法施行から半世紀、瀬戸内海沿岸の住民ネットが漁協聞き取りを含め調査した記録。 進行する危機をどう乗り越えるかを提言
生命科学の分野で、電子機器、情報、材料工学、合成化学等の技術と研究成果を融合させた「バイオテクノロジー・クラスター」の構築が始まっている。21世紀型「バイオ・ルネッサンスー異分野融合によるバイオ新産業創出」に向け、行政、ベンチャーキャピタル、ビジネス、マスコミをはじめ、広く一般市民を対象に、「バイオテクノロジー」と「ビジネス」との接点をわかりやすく解説。
現在の経済学/経済学者への批判宣言! 経済学者たちの“対話の場”が必要である。
2008年金融危機、2020年パンデミックの経験から、主流派マクロ経済学の変容と退化が暴き出された。レギュラシオン理論の立場から、ケインズの伝統から離れ市場万能論に陥っている経済学の現状と、専門に入り込み全体を見ない経済学者という「職業集団」のあり方の両面を、徹底批判。
南の海原から独立峰のごとく屹立する山岳の島・屋久島。そこは、亜高山帯の植物が茂る山稜から、太古の命宿る縄文杉の森、そして亜熱帯のマングローブが繁茂する海辺まで、日本列島と琉球列島、中国大陸の自然が凝縮し、かつ溶け合ったカオスの大地だ。豊な水と森、巨岩に彩られた「不思議の島」をめぐり、特異なフロラとファウナに秘められた謎を解く。
<2007年11月初版発行>
◇育成・活用の基本!
◇働きがいのある会社をつくる
「女性が働きやすい企業ほど国際競争力が高い」が世界の常識です。少子高齢化が加速する現在、女性の継続就業を可能とする職場環境整備と女性活用は待ったなしの状況です。
女性の活躍の場を拡大するためには、男女雇用機会均等法など法律に則した人事制度の整備が不可欠ですが、それだけでは不十分です。人事制度の運用、つまり人材活用を、性別でなく社員の意欲や能力に即したものとするために、人事制度の整備に加え、職場での管理職による人材活用を点検し、見直すことが必要となります。
本書は、「ダイバーシティ推進室」を設立し、社員のワークライフバランスを推進する東京電力、ジェンダーフリー推進から男女共同参画へと取り組みをステップアップさせた資生堂、均等推進企業表彰の厚生労働大臣優良賞を受賞した帝人グループなど、女性活用を推進し自分らしく働ける職場づくりを進める先進企業11社の事例を紹介します。女性の管理職への積極的登用や出産・育児・介護などに対する両立支援など、女性活用策の考え方から運用上の具体策まで、各社の人事トップや推進責任者が詳細に説き明かします。
〈解説〉佐藤博樹(東大教授)
「女性の活躍の場拡大とワークライフバランス」
〈主な企業事例〉
東京電力
ダイバーシティ推進策
ダイキン工業
日本型タレント・マネジメント
伊藤忠商事
人材多様化推進計画
資生堂
男女共同参画施策
高島屋
キャリア・ライフプラン支援
松下電器産業
多様性推進による企業革新
三菱東京UFJ銀行
ワークライフバランス
ダム建設、サンゴ礁保護、放射性廃棄
物、砂漠化、遺伝子組み換え作物など、
世界各地の環境問題から12の典型例
を取り出し、生態系と人間社会の不可
避的な葛藤と解決への道を考えていく。
世界を形づくる上で建築が果たす重要性、可能性、課題、役割を
100の概念に集約したリファレンスブック
建築アイデアの100の概念を集約した、実用的なリファレンスブックです。「アーキタイプ」「手法」「環境」「関係性」「想像力」の5つのテーマから、創造的で豊かなデザインのための多様なアイデア・コンセプト・アプローチを提示。コラージュの図版とともに1項目につき1見開きで解説し、初学者でもアクセスしやすい構成となっています。
本書では建築の初期構想から、建造環境への影響についての考察、さらには世界を変革しようとする願望や理想にいたるまで、さまざまなテーマを多角的に展開。私たちが世界とどのように関わり、どんな想像を巡らせるかに応じて変化する建築の意味や目的、その実践について思索する、未来に向けた1冊です。
本書は、アジアの農村を対象として、⑴人口と農業、⑵むら共同体の機能、⑶市場を形成する商人(財市場)、そして(4)農村金融市場の4つの柱で構成される。「人口と農業」以外では、冒頭で議論の枠組みを説明して、そのあとで「開発の現場」を念頭に置いた解説をする。アジアは多様であり、すべての地域に妥当する結論の提示はできない。ひとつの地域でえられた知識を普遍化することは、危険性をはらむものであるので、いくつかの地域を比較した議論をする。具体的事例から、開発課題の背後にある因果関係を捉える方法の習得を目標とする。
1.貧困とは 第1部:人口と農業 2.人口と経済発展 3.農業と工業化:リカードの成長の罠 4.緑の革命 5.食料問題から農業問題へ:インドの経験 第2部:むら共同体 6.むら共同体とリスクへの対応 7.共同体と共有資源管理 8.共同体の多様性と開発 第3部:財市場 9.市場と商人:市場の低発達性 10.農産物にみる財市場の多様性 11.農村工業:ラオスの手織物業 第4部:農村金融市場 12.農村金融をみる 13.グラミン銀行 14.信用組合 15.開発の現場から:ラオス南部の事例