本書は、多様化したとされる現在の日本語教育について、これまでに気が付かなかったような「文脈」はなかったかを問い直すことと同時に、将来の日本語教育が構築すべき文字通り「新たな文脈」を探ることを目的に掲げています。
本書では第1〜5章が生物的自然に関するものであり、微生物、動物(昆虫)、動物(洞窟動物)、植物、植物と動物を扱っている。第6〜8章が非生物自然に関するものであり、食料輸入が日本の環境に及ぼす負の影響、大気環境、農業から見た自然と人間の関係について扱われている。さらに、第9章において、自然の中での環境教育について述べられている。
本叢書は、「共生」概念の明確化、現実社会における「共生」の実質化の方策、「共生社会システム」の解明などに関する、農業経済分野からの壮大かつ野心的な挑戦である。
生物としてのヒグマ・ヒグマと人との関わり・現代社会におけるヒグマを巡る諸問題を考える、分野を超えた総合的学問「ヒグマ学」初の解説書。
私たちが毎日口にする「食べもの」は、今、国家と多国籍企業のグローバルな支配下にある。農業の工業化による自然と食文化の破壊をえぐり、スローフード運動の先駆性を認めつつも、それを超える新しい農と食のあり方を考察する。
就業形態の多様化、コンプライアンス、CSRを超える多様な人材の活用戦略ーそれが今、欧米諸国で大変注目されているダイバーシティ・マネジメント。本書は、その本質・実態を在米日系企業と在日米国企業の調査を通して明らかにする。女性や高齢者、外国人など異質な人材の活用に迫られるようになった日本企業の今後を考える上で必読の書。
未来志向型社会・北欧世界の英知を言語文化とライフスタイルから解き明す!学際的アプローチによる新・北欧学への誘い。
企業組織・資金調達をめぐる現代的課題に応える。会社法制・金融法制の変革が進展するなかで、多様化する企業のガバナンス構造について私法・公法・経済・税務など多方面から検討を加え、あるべき姿を提示する。
これまで地球温暖化対策に否定的であったブッシュ政権が、中間選挙での敗北によっていよいよ舵を切った。それは、「政治的判断」によって「科学的事実」が大きく左右されることの証でもある。「科学者」もまた「政治的」であることからは逃れられないことは、本書の存在そのものが物語っている。日本人はこの現実をどううけとめるべきか。われわれはすでに傍観者ではない。
アメリカの奴隷制を正面から取り上げ、19世紀最大のベストセラーとなった『アンクル・トムの小屋』。奴隷制や人種問題、南北問題、キリスト教、家庭小説としての価値や女性運動、ジャーナリズムとの関係など、『アンクル・トム』が内包する複雑で多様なテーマをさまざまな角度から論じる初の本格的批評書。
“グローバリズム”への挑戦。「文化の多様性」がもたらす豊かさとその魅力を解明し、「文化の画一化」が不毛の世界を招くことを提示。文明間の対話の本質、「共生」による「共成」を視野にいれ、文化の独自性を尊重しつつ、人類が共に生きるべき“通底の価値”を探る。ユネスコ六〇周年事業としてパリで行われた国際シンポジウムの記録。
組織設計、人材育成、多様性…プロフェッショナル化の時代に対応する「個を活かす」組織と経営。
言語の創造力と多様性を、西洋をはじめとする精神史において、具体的で包括的な仕方で考察し、本質的・歴史的な相のもとに明らかにしていく、慶應義塾大学言語文化研究所、第4回公募研究「精神史における言語の創造力と多様性」の研究成果。