本書は、主としてこれから建築を学び、建築および建築環境を創造することになるであろう建築系の学生(専門分野は問わない)を対象に、建築環境全般を平易に解説するものであるが、知識だけにとどまらず、ものの見方、考え方を学んで頂きたいと意図して企画されている。その意味では、とりわけ建築計画や建築設計の実務者に対する「建築環境工学・再入門」の書としての価値も高いものである。今般、音に係わるJIS改訂に伴う表記法の修正など、多くの場面でSI単位への移行が進行しつつあることもあって、単位の修正を行うとともに、必要箇所を修正して、改めて第二版として出版することとなった。
学部学生向きの物理化学の教科書。化学の基本となる法則や理論をしっかり理解することにより、化学を学ぶための土台を築くことを目的としている。原子と化学結合については、多くの図と表から原子と分子の構造をイメージ的に捉えられるようにし、熱力学については、エンタルピーとギブズエネルギーを中心に、その意味と適用に力点をおいた。付録のCD-ROMには、本書で解説している現象がシミュレーションできるようになっており、また、本書の延長線上にある少し踏み込んだテーマも取り上げている。
幅広い知識が必要な宇宙開発技術について、歴史と現状から解き起こし、力学・軌道計算や熱力学などの物理学的基礎から、機器の構造・材料・設計等とその性能に関する応用までを解説した教科書。ロケットと人工衛星を中心に、開発済みのシステムを例として、具体的に解説し、さらに開発計画も紹介しながら今後を展望する。対象は大学3年生〜大学院1年生。
本書は、著者たちが「技術の創造」をキーワードにして10年間行ってきた講義内容をもとに、「全くゼロからものを考え新たなものを作り出していくには、何が必要で、どうすればよいのか。そして、そのアイデアを現実のものにし世の中に出していくためには、どんなことを考え、何をしなければならないのか」についてまとめたものである。最近問題になっている知的所有権など、権利の確保をするにはどうすればよいのか、についても言及している。
新技術時代に対応した情報を豊富に収載し、最新のデータ・図表をとり入れた。最新のJISを採用し、国際規格(ISO)にも十分配慮している。
最新5年間(1999年〜2000年)に行われたネットワークスペシャリスト試験の問題と詳しくわかりやすい解説を収録。
本書では、電気・電子機能の他、光学機能、機械機能、熱機能、生体機能、放射線機能、防食機能など、機能性塗料のほとんどについて触れた上で、造膜法と硬化法のコーティング法についても解説しており、特殊機能塗料とコーティングの実際技術として、現在でも十分に通用する内容となっている。
本書は、東京都立大学都市研究所の都市社会研究領域における共同研究班のサブ・テーマとして立てられた「生活ストレスとソーシャル・サポートに関する研究」の成果を中心にとりまとめたものである。家庭生活、職業生活、そして社会集団参加や友人関係、あるいは親族や近隣関係などのコミュニティ関係という基本的な生活関係の構造の中で、女性たちが、どのようなストレス刺激やプレッシャーを受けているのか、他方、そうしたストレスを回避・予防したり、軽減したりする力としてのサポート関係をどの方面からどのように得ているのか、を明らかにしたものである。
本書は、大学、大学院あるいは高専の機械工学や化学工学の分野において、熱流体力学、すなわち、熱および運動量の輸送現象(熱移動または伝熱)およびその数値シミュレーション法を学ぶ学生のための教科書、並びにこの分野に携わる技術者の入門書として書かれたものである。
膜が生み出す新しい非線形反応とは?生命現象と振動反応の物理と化学を総合的に解説。
機械工学系の学生のために材料の力学的性質をわかりやすく解説する教科書。左ページで基本的な解説を行い、右ページにはコラムを設けてポイントの解説や実例を数多く収めた。応力とひずみ、引張りと圧縮、はりのせん断・曲げモーメント・応力・たわみ、ねじりや座屈など、基礎的事項から、具体的実用的内容まで。演習問題と解答つき。
複雑な自然現象の解析に有用な手法であり、近年発展の著しいフラクタル幾何の数学に関する、応用を考慮した本格的な教科書。
本書では材料開発の状況を踏まえ、材料の機能開発の一環として複合化による高機能化、高性能化を考え、これらの特性をめざす材料設計、製品設計について検討した。しかし材料や製品の高性能化、高機能化に対するニーズは広く、その手法もさまざまである。そこで、ここでは従来の材料や製品にかかわる高性能化、高機能化技術を踏まえ、その基礎となる基本的な技術とその物性について検討している。
学部3、4年生がこれから卒業研究や大学院の志望先を選ぶ際に役立つ入門書。原子レベルやナノスケールよりも、物質の巨視的な外形に重点を置いて述べている。
最近の固体の科学と技術の進歩はめざましい。1980年代以降を眺めても、準結晶、高温超伝導酸化物、フラーレン、カーボンナノチューブ、有機強磁性体など新しい構造や性質をもった物質がつぎつぎと見つかり、ペロブスカイト型酸化物の超巨大磁気抵抗、二ホウ化マグネシウムの超伝導など、新しい性質の発見も相ついでいる。窒化ガリウム系短波長発光ダイオードと半導体レーザーの発明といった応用面での発展も特筆に価するものがある。このような固体の科学と技術の進歩を考慮して、化学の立場から固体の構造、反応、物性をまとめたものが本書である。
本書は高エネルギー粒子すなわち宇宙線と超高エネルギーガンマ線を題材に、これらの基礎事項を含む天体物理学全般について解説した入門的解説書である。専門分野の読者ばかりでなく、広く理工系の学部学生が読んで理解できるよう平明な記述と、最新の観測データを踏まえた丁寧な解説がなされている。宇宙物理の一領域を学ぶにも、多彩な学問分野が関係しているため、それら全体に関る基礎事項の理解が必要であり、本書前半の解説は他の宇宙物理分野を学ぶ上でも大変役に立つ内容になっている。
本書は、境界値問題の理論の基礎的な部分を、2階線型微分方程式にスポットライトを当てながら紹介したもので、4つの章から成っている。