和泉国日根野荘を舞台に繰り広げられた農山村の日常を、克明に描く。支配権をめぐる争奪・苛酷な年貢の徴収・餓死・窃盗・逐電・逃散・祭・神楽などの実態を、前関白九条政基の日記から探る。
若い時に悩みはつきものだと言われる。しかし重要なことは、自分がぶつかっている問題の意味を正しく受け止めることだ。悩むには悩み方があるのだ。本書は性格、人間関係、社会、仕事、恋愛等14の人生の基本問題をテーマに、若い時の悩みと正しく向き合うための方法論を学び、自信をもって輝いて生きるヒントを示唆した、若者のための生き方ガイドである。
人類は何をするかわからない。人間社会に被害があったら困るものだから地震についても調べているらしいが、地震のメカニズムを解明するだけではなくて、あわよくば、地震の制御や大地震の人工的な分散までも考えかねまい。こういった自然の制御は、生きている地球にとっては息の根を止められかねない重大な事態なのだ。かくて地球は、ニセのシッポをつぎづきに繰り出すばかりではなくて、地震の妖怪や火山の妖怪はもちろん、すべての妖怪をそそのかして、地球物理学者に正体を暴かれまいと、悪あがきをすることになった。本書は「妖怪」と「騙し」だらけの観がある。それは「さまざまな妖怪」と科学者の終わらない戦いを描いたからなのである。
謎の人物アスタロトを智慧袋に、正義感あふれる学生グループが金城学園大学の「革命」に乗り出した。手始めに乱行の悪名高い経済学部長夫人をノックアウトし、意気揚々と第二弾の計画へ駒を進める。ところが中盤に至って局面は急転、予想もしない殺人事件が待っていた!言い逃れようのない状況に追い込まれた学生たちは、千々に翻弄されながらも犯人を捜そうとするが…。鷹見緋沙子名義で発表された作品のうち天藤真の手になる、長編『わが師はサタン』と短編「覆面レクイエム」を収録。
ふたりで書き込み、ふたり自身を確かめ合う。愛も、SEXも、ささいなことも、包み隠さずさらけだしてみよう。間違いなく、ふたりの絆はいまよりずっと強くなるー。
二年三カ月ばかり食らい込んで出所したおれは、保護司の娘に一目惚れ。真人間になります、と厳粛に誓約して幸運にも高嶺の花を手折ることが叶ったのだ。しかし、白波稼業へ返り咲く夢断ち難く悶々と過ごす毎日。そんなおれの肚を読んだわが慧眼の恋女房殿は、なんとなんと「夫婦じゃないの。死ぬも生きるも一緒よ。二人で新しい怪盗を作りましょうよ」と宣うた。さても夫婦善哉。
落ち込み、劣等感、虚しさ、不安ー。現代人の多くは、他人や社会の評価に振り回され、ネガティブな感情に支配されている。そんな時代に、揺るぎない自信を確立する特効薬はあるのか?本書では、人間性心理学(アドラー心理学や論理療法)、トランスパーソナル心理学、さらに、現代宇宙論や進化論を手がかりに、生きる意欲と自信を深める理論とワークショップを紹介。“私”と“大地・宇宙”のつながり感覚の回復が、自信喪失=ニヒリズムを超える哲学だと唱える。数々の教育現場で効果実証済みの心理学講座。
事件に遭いやすい人・災害がよけて通る人、目の前で災害が起こったら、焼け跡に生える木は火事に弱い、地域災害はなぜ悪循環を繰り返すのか、災害を忘れるのに何年かかるか、災害の再発防止!に死角はないかなど事件・事故・災害と安全をめぐる27の論考集。
日本の都市は水道・都市ガス技術は世界一流だが、停電が続けば配水池が空になり、ガス管は軒先の地下に埋められていて危険きわまりない。本書はやがて東京を襲う大地震の状況を想定し、阪神・淡路大震災などの被害例に学びつつ対応策を明快に示す。首相官邸の危機管理機能や病院の救急医療体制、電気・ガス・水道などのライフラインをめぐる対策や本造家屋の耐震補強、地震保険の仕組みから企業の防災システムなど、あらゆるポイントを網羅して、緊急時の心得を平易に説いた本書は、東京や首都圏、全国の都市に住む人には不可欠な都市防災の教科書である。
1945年4月、陥落したベルリン総統府の地下壕で押収された数百万点もの文書から、ひとりのアメリカ軍将校が厳重に封印された原稿を母国へ持ち帰った。その13年後、この極秘文書は、世界征服への青写真を記したアドルフ・ヒトラーの口述原稿であることが確認された。そして、ヒトラー自らが極秘扱いを命じたものであったことも…。ヒトラーがここまで露骨に、世界支配へ向けた自らの青写真を記した文書はほかにない。その狂気の野望を達成する手段として戦争が正当化される理由を叫び、構想実現のためには注意深く構築された同盟政策が必要であると説く。また、ロシアにドイツ国民の生活圏を獲得し、フランスを天敵とみなし、イギリスを友好国、イタリアを同盟国とするという持論を全面的に展開する。さらに驚くべきは、ホロコーストの恐怖を生み出す人種政策への狂熱的な衝動が早くも姿を見せていることだ。『わが闘争』の続編と位置づけられる本書は、世界に破壊的な影響をあたえたヒトラーの原点を示すものであり、やがて巨大化し、第二次世界大戦を引き起こすヒトラーの歪んだ信念が描かれている。
日本の戦後復興の原動力となった20代〜30代の技術者たちはどのように敗戦を迎え、廃墟から立ち直ったのか。
住宅ローンの制度ができてから、初めて大都市圏を襲った地震から十年。新しい情報を加えて、この国の住宅政策の現状を撃つ。建替?補修?自己破産?ダブルローン?被災地の人々にはどんな選択があったのか。「解体」には全額補助、「補修」にはゼロ、その裏に働いていた思惑とは?戦後の旧耐震基準の建物は壊れたが、戦前の建物は無事だった。-そして十年後の住宅政策の大転換とは?いま、明らかになるこの国の驚くべき実態。
建築って、実はトリビアの宝庫だった。読んでビックリ、ヘェ〜っと納得、建築おもしろ話を大公開。東京都建築局、東急建設、東京工大講師を歴任した著者による建築マル秘読本。
不可能に賭ける最も危険な思想家が、その生と思想の核心を平明に語る-ジジェクへの入門と横断のための最良のガイド。
破天荒かつ大胆細心な技術屋が創り上げた「世界のホンダ」誕生の秘密を、赤裸々なエピソードとともに明かした、成功するための絶対法則!「ホラ吹き」トップと個性派集団の“限界への挑戦”物語。
これがネット恋愛の現実なんです。成就した人、泣いた人、そして困ったちゃんも、みんなしっかり恋をしようよ!ネット恋愛のアドバイス。
私たちはプレートの上で暮らしている。問題を解くことで地球のしくみが次々わかる。
来るべき大地震に向けて、マンションの居住者はどのように備えるべきか。もし地震で壊れたらどうすればいいのか。安全なマンションの見分け方とは?マンション保全コンサルタントとして長年の実績を持つ著者が、阪神・淡路大震災の被災経験をもとに、マンション居住の安全と安心に資する知識を具体的に提供する。