本書は、フォーディズム終焉後の新しい産業モデル確立のため、欧米や日本の自動車産業における生産システムの構図を比較分析し、新たな「生産モデル」概念を提示する。企業現場の実態をふまえ、現代の状況変化過程と将来を、フランスのレギュラシオニストR・ボワイエ、社会学者J-P・デュランが長期的展望の下に探究する本格的共同研究の邦訳。
本書は、環境庁の地球環境研究総合推進費による最新の研究成果を中心に、内外の研究を参考として、熱帯林減少の現状、メカニズム、動植物の多様性への影響などについて、研究に携わる方々のみならず、一般の方々にも関心をもって読んでいただけるようとりまとめました。
本書の目的は、賃金と雇用の側面に生まれた新たな潮流を描き出し、その行く末を展望することにある。賃金に関しては「年俸制」に着目し、雇用に関しては出向・転籍という「企業間人材配置」に着目した。それらの発生を促した背景や経緯を明らかにし、その意味を分析すると同時に、現時点での機能を分析し、将来求められる対策を考えた。
豊富なデータとケーススタディで、インド・ビジネスを徹底詳解!気にかかるインド・ビジネスの要点を政策から民情にわたるまで立体解析。
国際ビジネスの概要について、近い将来ビジネス社会に参加する若い人々を念頭において解説。これだけは知っておきたい基礎理論と実務をふまえた指針の両面を解説し、経営学的側面のみならず国際ビジネス・経営にとって欠かせない法的な側面にも力点をおいている。
生命の多様化の過程。原核細胞から真核細胞への化学進化と、ヒトの出現まで。
本書は、主にフランスの農業と食品工業を対象として、レギュラシオンとコンヴァンシオンという「市場原理中心主義を脱却し」新しく「制度を重視する」経済理論によって農業問題の経済分析と問題提起を行なった共同研究の成果である。
この地球に生命体が誕生してから、多種多様な分化や進化を経て、今日のように人間をはじめ多くの生物が生存している。この間、爆発的発展をとげた生物種が突然絶滅したり、その後、新たな種が誕生するということが気の遠くなる時間(40億年)の経過に伴い繰り返されてきた。その結果、単細胞生物から多細胞生物へ、水生生物から陸生生物へ(逆の場合もある)、陸生から空中へ、変温動物から定温動物へなどと、その生命体がその時点における地球環境や地理的条件に適応し、より有利な種を残すように進化してきた。この間、個々の生命体は相互依存し合うこともあり、小さな生命体は大きな生命体に寄生また共生し、あるものはミトコンドリアのように宿主の細胞内の一器官に変化する形を選択した生命体もあった。人間にとって有害である微生物でも形質転換することによって、しかもその生命体の特性をうまく利用することによって、新たな生物資源として有効活用が行える時代になっている。これは、あらゆるものが今後、人間の生活や地球環境の保全に有効な生物資源として活用され得ることを示唆する。本書では、全生物をあらゆる局面から考察・紹介することは困難であることから、人間の生活に有益なもの(食糧、医薬品や素材などとして)や自然環境の完全に活用されているものに生物資源を限定した。従って、ここでは生物産業学を学ぶ者にとって参考となるような微生物、植物、昆虫、魚類から哺乳類までの生物種を拾いあげ、その資源的特性や利用価値(活用例)などについて紹介した。
本書は、自然科学の立場から地球規模の環境問題を解説した、一般教育用の「環境科学」のテキストである。まず、現在の環境問題に大きく関わっている、化石燃料、原子力、新エネルギーなどのエネルギーについて解説した後、大気汚染、酸性雨、オゾン層の破壊、地球の温暖化、および生態系への影響についてわかりやすく解説する。数式の使用は最少限にし、図・表を多く用い、また本文中に小問を設けるなどして、自然科学になじみのうすい学生が理解できるよう配慮している。やや発展的な内容やトピックス、環境に関する統計データなどはコラム記事として説明を加えている。