武士道の光り輝く最高の支柱である「義」、人の上に立つための「仁」、試練に耐えるための「名誉」-本書は、強靭な精神力を生んだ武士道の本質をみごとに解き明かしている。武士は何を学び、どう己を磨いたか、これを知ることはすべての現代人にとって重要である。英文で書かれ、欧米人にも大反響を巻き起こした最高の名著を、奈良本辰也が、平易な文体で新訳。
仏教を文化としてとらえつつ、学問的な教理研究をこえて、自らの生き方に重ね合わせて仏教の基本を考える。
『葉隠』は佐賀鍋島藩士が口述した、武士道を説く書だが、江戸期の武士はすでに武闘専門家でもなく、いわば行政官吏にすぎない。いきおい武骨さを強調しながらも、官僚機構での処世の数々について言及する柔軟さも合わせ持ち、いわば乱世と平時双方の心構えが開陳されているのだ。その『葉隠』の真髄を、どのようにビジネスマン像に重ねていくのか。斯界の泰斗師弟が綴りおろす、現代人必携の人生指南書。
縄文文化は、後氷期の恵まれた自然環境の中で生まれた世界史上まれにみる、定住を基本とした豊かな狩猟採集社会であった。本書は、奈良県桐山和田遺跡の発掘成果を中心に、縄文時代草創期の全体像をダイナミックに描く。
さまざまな選択を迫られる時代を拓く人生のキーワード「中道」の思想。仏教の教えの基本で、バランスのとれた思考、生き方を示す「中道」の思想を探り、今、問われている“あいまいさ”から脱却し、自己を確立する道を示す。
10歳の時、HIVに感染していることを知らされた。あと10年生きられるとは考えもしなかった。今年、ぼくは20歳になった。生きている限り、できることは何でもやりたい。不安を感じている時間などない。ぼくは決して悔いを残したくはないのだ…。実名を公表し、薬害とたたかう川田龍平さん。ひたむきに生きる彼のメッセージ。