SDGsをふまえた国際貢献・国際開発を,実際のフィールドでの取り組みから解説する.〔内容〕SDGs実現への課題と枠組/脱貧困/高等教育/ICT/人材育成/社会保障/障害者支援/コミュニティ/水道/クリーンエネルギー/都市化
本書は場面緘黙のある特に幼児期児童期の子どもを対象にした心理治療マニュアルです。方法論としては刺激フェイディング法と段階的エクスポージャー法を中核的な技法とし、クリニックをベースに家庭や学校や地域場面で子どもと親と担任が協力して宿題を実施し、その達成度に基づいて次のステップを作成するというものです。この治療マニュアルの最大の特徴は、20 回のセッションを標準としている点です。監訳者の教育相談の経験では、学校場面で会話が可能になり、大きな困難が解消するためには、月1、2 回の来談で1 年以上を要することが一般的ですが、本書を読むと、刺激フェイディング法と段階的エクスポージャー法に基づき、スモールステップがきめ細かく設定されていることがよくわかります。また、子ども自身の達成感を確認しつつ、前に進む方法論であることがよくわかります。--「監訳者あとがき」より
第1 章 セラピストのための基礎知識
第2 章 治療開始前のアセスメントと心理教育(親セッション)
第3 章 セッション1:治療への導入とラポート形成
第4 章 セッション2:ラポート形成、ご褒美システム、感情チャート
第5 章 セッション3:クラスチャート、会話はしご、エクスポージャー練習
第6 章 セッション4 - 9:初期のエクスポージャーセッション
第7 章 セッション10:治療の中間セッション
第8 章 セッション11 - 14:エクスポージャーセッションの中間点
第9 章 セッション15:エクスポージャーの継続と主体性移行の開始
第10 章 セッション16 - 17:主体性の移行に留意したエクスポージャーの継続
第11 章 セッション18 - 19:エクスポージャーの継続と主体性の移行/これまでの進歩の振り返り
第12 章 セッション20:再発防止と終了
第13 章 治療に当たって考慮すべきこと
付録A エクスポージャー課題の具体例
付録B 治療の前に使用するもの
付録C 治療で使用する用紙
長年にわたり中学・高校用の英語教科書を手がけてきた著者による集大成。
外国語教育に関する広範な連載・時評・評論等を収録。
本書では、イリノイ大学医学部教育開発センターの教育心理学者マックガイヤーの効果的医学教育の展開の原理に、著者の専門とする大脳生物学・神経心理学をもとにした「脳の仕組みから見た効果的学習法」を追加して解説している。医学情報担当者教育センターが開催したセミナーの講演録。
各教科の学習課題、道徳や特別活動、学校行事など、学校生活全体の指導を通し、教師がいかに人間教育を実践していくかを考える。
人間性の涵養 ・・・梶田叡一
学校の授業を通じて人間性を涵養するということ ・・・鎌田首治朗
学校での精神的な指導と人間性の涵養 ・・・金澤孝夫
文学教育と人間性の涵養 ・・・湯峯 裕
算数教育と人間性の涵養 ・・・金山憲正
自然観察における人間性の涵養 ・・・菅井啓之・西村紗貴・岡村祐佳
美術教育と人間性の涵養 ・・・飯田真人
「日本の伝統・文化理解教育」と人間性の涵養 ・・・中村 哲
音楽教育と人間性の涵養 ・・・山口聖代
英語学習と人間性の涵養 ・・・高橋美由紀
スポーツを通じた人間性の涵養 ・・・中村浩也
[特別寄稿]
高校生料理人たちの自己実現への道:Case2(高校2年生) ・・・井上信子
そもそも「学びに向かう力・人間性の涵養」とは何か ・・・杉浦 健
2017年告示学習指導要領「総則」を読む ・・・古川 治
教師の働き方改革、「健康な職場」の形成を ・・・栗岡住子・宮坂政宏
あとがき ・・・梶田叡一
対人関係療法(IPT)は、近年、うつ病患者に治療効果のある心理療法として急速に普及しつつあり、米国精神医学会のうつ病治療ガイドラインに認定され、わが国においても厚生労働科学研究に採り上げられている。IPTについては、基本的なマニュアルはあっても、その「本質」を理解し、臨床応用するための実践書はまだ少ない。実際の臨床現場においてIPTをどのように取り入れるべきかを、IPT成立の歴史から他の精神療法との違い、IPTが適用される精神科的障害に対するケーススタディを通して、専門家「ならでは」の関心と疑問から明確にしたのが本書である。
ジェンダー・教育・仏教などのコミュニティを創りなおすことで、少子高齢化や経済の低成長に陥った日本社会の持続可能性をさぐる。
はしがき(吉永純)
訪問教育の子どもたちと共に(渡邊実)
●1 訪問教育の概要●2 訪問教育の制度について●3 訪問教育の子どもたち「ひとり ひとり」●4 訪問教育の子どもたちから教わったこと
女性と仏教をめぐる諸問題ーー龍谷大学ジェンダーと宗教研究センターの取り組み(岩田真美)
●はじめに●龍谷大学の「仏教SDGs」の取り組みとして●ジェンダーと宗教をめぐって●仏教、SDGs、ジェンダーをつなぐ試み●寺院におけるジェンダー問題●仏教界とジェンダーギャップ●仏教史における女性像の変遷●浄土真宗と女性●東本願寺の人権週間ギャラリー展とジェンダーの課題●おわりに
文学作品におけるハンセン病表象ーー松本清張『砂の器』を中心に(高橋啓太)
●はじめに●近代日本におけるハンセン病政策●近代文学とハンセン病●松本清張の略歴●『砂の器』基本情報●『砂の器』連載時の『読売新聞』記事●殺人の動機とハンセン病●映画『砂の器』●おわりに
ライフストーリーワークーー社会的養護の元で育つ子どもたちの生い立ちの整理の必要性と課題(久保樹里)
●はじめに●社会的養護の下で生活する子どもたち●ライフストーリーワークとは●生い立ちを知ることの大切さ●ライフストーリーワークの三つの段階●セッション型で進めるライフストーリーワーク●IFCAの絵本の作成●『これから新しい生活がはじまるあなたのために』の紹介●ライフストーリーワークの必要性の広がり
仏教と人権ーー差別の要因(中尾良信)
●臨終出家と死後出家●禅宗式葬儀の浸透●権力による宗教統制ー檀家制度●仏教における部落差別●意識されない封建意識
コミュニティに立脚した支援ーー援助専門職に求められるもの(三品桂子)
●1 はじめに●2 本日の内容●3 イギリスのバーミンガムで●4 精神保健サービスの原理と原則●5 日本の現状●6 コミュニティに立脚した支援の必要性●7 ACT-Kのスタッフがしていること●8 専門職の姿勢●9 花園大学の学生・卒業生、そして花園大学に期待すること
人は一人だけでは生きられない.かといって,人がしっかり結びついていた古い共同体は戻ってこない.ばらばらの状態で世界を寄る辺なく漂う現代人にとって,生きる意味はどこにあるか.本書は,大阪大学大学院人間科学研究科の教員たちが,学生に向けて,人とモノ,人と自然,人と人,さらには人と死者をつなぐ共生(共に生きる)の方向に人間再生の可能性を求め,これからの生き方と新しい文明のあり方を探る.
はじめに (志水宏吉)
序 共生学は何をめざすか (河森正人・栗本英世・志水宏吉)
第1部 共生のフィロソフィー
1 共生の人間学〈矛盾〉を生きること (檜垣立哉)
2 共生のドラマトゥルギー (藤川信夫)
3 格差社会と教育における公正 (志水宏吉)
4 共生社会におけるジェンダー公正 (山本べバリー・アン)
5 フェミニズムとマルチカルチュラリズム -「帝国のフェミニズムへの挑戦」から考えるー (藤目ゆき)
6 国際協力とグローバル共生 (中村安秀)
7 異文化接触と共生 (宮原暁)
8 「敵」との共存ー人類学的考察 (栗本英世)
第2部 共生のサイエンス
9 多文化社会の心理学 (ドン・バイサウス)
10 高齢者における共生の重要性 (権藤恭之)
11 国際協力と人類学 (白川千尋)
12 腎臓ドナーは何を語るのか -医療技術と人体組織の経済をめぐる共生学的試論ー (島薗洋介)
13 中国・中央アジアの健康格差と共生 (大谷順子)
14 現在の日本と世界における地域創世について (住村欣範)
15 霊長類のコンフリクトと共生 (山田一憲)
第3部 共生のアート
16 利他主義と宗教のアクションリサーチ (稲葉圭信)
17 被災地における共生のグループ・ダイナミックス (渥美公秀)
18 多文化・異文化との共生 -『共通認識』を育み、心の壁を取り払えー (近藤佐知彦)
19 共生のためのコミュニケーション・ツールとしての音楽 (千葉 泉)
20 発展途上国の教育開発、国際協力、住民自立 (澤村信英)
21 ケアのコミュニティをつくる (河森正人)
あとがき (河森正人)
執筆者紹介
統計分析のための最大の情報源である公的統計情報に関してその作製と提供,および利活用について,歴史的,制度的,方法的な検証を加え,その課題と展望を分析事例をまじえながら明らかにする。とくに戦後60年を経ての改正統計法のもとでの調査票情報(ミクロデータ)の利用問題に焦点を合わせている。1部では,統計情報の作製と提供をめぐるミクロベースでの課題を議論し,2部では調査票情報の2次利用の方法的課題や社会問題への応用を含む資料や分析結果を提示する。3部では,地域振興政策への調査票情報の利用をはじめ,地域・空間・居住特性への統計的アプローチや行政情報とのデータ融合についての分析結果や方法原理を議論している。
第1部 公的統計情報の作製と提供
第1章 改正された統計法と二次的利用の現状と課題
第2章 統計表の構造とIPF法を用いた教育用擬似個別データの作成方法
第3章 公的統計データにおける秘匿性と有用性の評価のあり方に関する一考察 -スワッピングを中心にー
第4章 交互最小二乗法による選択的エディティング手法の質的な順序変数への拡張に関する検討
第5章 フランスINSEEにおける均衡抽出法の利用
第2部 公的統計の2次利用と社会研究
第6章 パラメータ推定と抽出ウェイトの利用 -尤度を中心にー
第7章 Web調査による公的統計の拡張可能性 -生活時間調査を素材にー
第8章 観光地域経済調査からみた観光関連事業所の季節変動分析
第9章 既集計の公的統計データを用いた貧困量推計と「社会的排除」分析に関する検討
第10章 ドイツのSOEPの意義と利用可能性
第11章 アドルフ・ケトレーの統計論
第3部 地域分析とデータ統合
第12章 地域での事業所調査と経済センサスの活用
第13章 世帯規模の動向の分析における地域単位の検討
第14章 人口・世帯属性からみた居住期間分布について
第15章 境域情報等を用いた公的統計と行政情報のマッチングについて
第16章 行政情報と統計情報のデータ統合の分析的意義について -静態・動態情報のデータ統合を中心にー
「論文」としては活字にできなかった論考や思い。日本語教育・日本語学の「これから」を考える、著者渾身のエッセー集。