知の全体像を観る-共振する二つの世界を散歩する創造的エッセイ
美と芸術についての学/美学とはどんな学問か。捉えがたいその対象と方法を明確にし体系的な理論学として示す。
「第二のアルプス建築」とそれを名づけたとき、ブルーノ・タウトは桂離宮になにを見ていたのか。革命と両大戦にはさまれたドイツの疾風怒涛の時代を、彼は芸術思想上の背反する志向をかかえつつ歩んだ-幻想的な表現主義建築と〈共同体〉理念のあらわれとしての「田園都市構想」、そして革命を志向するユートピア建築と現実的な大集合住宅群(ジードルンク)の建設。世紀末に遡る前衛思想の激しい渦動の中に、一つの軌跡をヴィヴィッドに描く、思想の旅のドキュメント。
芸術界各分野で活躍中の作家を系統別に分類して、序列順に掲載しました。
「真理を求めて私は芸術作品に問いかけるが、そのとき問われているのは私自身のあり方なのである。」戦争直前の不安な学生時代、芸術が生きるための精神の糧であった時期、また1950年代のはじめてのパリ生活の新鮮な驚きと感動の日々…。本書には著者の生活と体験に根ざした芸術論が収められる。
本書において、著者は、サンボリスムを、孤立した現象としてではなく、中世晩期ーマニエリスムーロマン派ーサンボリスムー現代芸術という、アリアドネの糸の一環として総体的関連のうちにながめ、逆にサンボリスムを手掛りにして大きなコンテキストをたえず確認しようと試みる。著者ハンス・H・ホーフシュテッターは、さきに同じ訳者によって訳出された「迷宮としての世界」の硯学G・R・ホッケの弟子であり、本書はこのマニエリスム研究と照応し相補う位置におかれる労作である。
本書は、弊社編・国立国会図書館監修「雑誌記事索引(人文・社会編)累積索引版」の第5期〜第6期をもとに、テーマ別の文献目録として使い易いよう再編成したものの一部で、昭和50〜59年(1975〜1984)の10年間に発表された絵画、書、写真、彫刻、工芸に関係する雑誌文献11,408件を収録する。
天才たちはかくも破天荒に面白い。芸大生活40年、裏方として芸術家たちを支え続けた元・名物事務長がはじめて明かす、美談・珍談・苦労話の数々。誰も知らない涙と笑いのエピソード集。