ソニーのものづくりの根幹業務を担当し、数々のヒット商品を世に送り出してきた著者は、ソニーを卒業したあとも、一部上場企業からベンチャー企業まで、さまざまな企業の社外取締役や顧問を務めている。各社が著者に求めているのは、ソニーで培ったものづくりの精神やマネジメントで、どの企業も業績が好調だという。
ソニーの黄金期をつくったのは、井深大、盛田昭夫、大賀典雄という名経営者であり、彼らから直接薫陶を受けた著者が、ソニーのDNAを解き明かしたのが本書である。
「世界初」にこだわるエンジニア、肩書ではなく「さん」で呼び合う気さくな社風、発売の時期を決めてからスタートする独特の商品開発、徹底した品質管理、他社とのユニークなプロジェクト、世界に点在する拠点でのビジネス等々、著者の体験をあますところなく語っている。
夢や志をカタチに変えて世の中に貢献しようとするソニーのDNAこそ、コロナ禍を乗り越えるヒントともいえよう。
GHQ(連合国軍最高司令官総司令部)による日本の「経済民主化」は、増税をはじめ今日まで続く緊縮財政策の起源の一つ、すなわち「経済弱体化」政策だった。GHQが掲げる緊縮主義に日本の緊縮主義者が相乗りし、経済や社会、文化をめぐる考え方にマイナスの影響を与えてきたのだ。「財閥解体や独占禁止法、過度経済力集中排除法の成立、さらには有力な経営者の追放が行われた。これらの政策は、競争メカニズムを形成するというよりも、戦争の原因になった大資本の解体による日本の経済力の弱体化が目的であった」(「第1章」より)。本書は国家を脆弱化、衰退化させる経済思想を、占領期のGHQと日本の経済学者の関係から再考察するもの。さらにアフター・コロナの「戦後」において、日米欧は中国共産党の独裁・統制主義の経済に対峙すべく、自由主義による経済再生に全力を尽くさなければならない。われわれが「100年に1度」の危機を乗り越えるための方向性を示す。
コロナショック前の2019年、京都市の観光客数は5352万人。うち外国人宿泊客は380万人で、
38万人だった2001年の実に10倍。なぜこの街は人を魅了するのか。京都を知り尽くす作家が、独特の魅力を創る力の正体に迫る。
平安時代の遺構がほとんど残っていないのにもかかわらず古都のイメージを生み出す「イメージ力」、旅人の心に響く「言葉力」、客が店を育てる「美食力」、既存の価値あるものにちゃっかり乗っかる「便乗力」、さらに疫病や災厄に負けない「厄除力」「リセット力」……。
京都人気にまつわる都人の本音も随所に飛び出す、「京都力」徹底分析エッセイ。
【本書から聞こえてくる、京都人のつぶやき】
・錦市場て、もともと観光客が来るようなとことちゃいまっせ
・〈一見さんおことわり〉てな店、めったにありまへんで
・最近、〈出汁巻きタマゴサンド〉を出すお店が増えましたなぁ
・「鯖寿司」って知らん間に京都の名物になったなぁ
・あの老舗料亭はんがラーメン売り出さはったんやて!
日本人はただの稲作民族ではない。海の幸も豊富で、海の民の技術の高さは、古代から東アジアに知れ渡っていた。それにもかかわらず、「海と海人(あま)の古代史」は、これまで注目されてこなかった。海外との交流を視野に入れなければ、ヤマト建国の意味や日本人の正体もわかってこない。アメリカと中国の間で揺れ動く現代日本。その進路を知るためにも、古代の列島人が中国文明にどう対峙したかを知ることは必須である。古代史関連書籍約200冊の著者がたどり着いた「日本人とは何か」「日本人はどう生きるべきか」の最終結論。
新型コロナウイルスの「次」に来る、動物由来のウイルスは何? 本書では批判を恐れない提言で注目されるウイルス学者が、ペットのイヌやネコが媒介するウイルス、計50頭のニホンザルが血を流してばたばた死んだ原因となったサルレトロウイルス4型など、変異すれば人間社会を脅かす可能性があるウイルスを紹介します。
しかし実は、病原性のウイルスは全体のごく一部。病気を起こすどころか、1億年以上前に哺乳類の進化を促したウイルスもあります。すなわち、宿主のDNAを書き換える力を持ち、哺乳類の胎盤の形成に関与したといわれているレトロウイルスです。本書ではレトロウイルスの驚くべき力についても解説します。
さらに、「そもそもウイルスとは何か?」、「新型コロナウイルスのワクチン」などのテーマも解説。「多次元」のウイルス学を提唱している著者が京都大学で行なっている、1回生(全学部)向けや医学部2回生向けの授業などの内容を収録した、著者初の単著です。高校生でも十分理解できるよう、わかりやすい解説を目指しました。
急に別の町で春と夏だけ講義をすることになった大学講師の僕は、部屋を「秋・冬のみ」という条件で貸し出したが…(「季節越しのルームシェア」)。亡くなった恋人の部屋で見つけた一片のメモ。葬儀でも涙を流さなかった彼が、それを読んで号泣したわけとは(「君との答え合わせ」)。“一部屋で完結する物語”をテーマに行われた文学賞「ワンルームSSチャレンジ」の応募作から、多彩な短篇17作品を収録。文庫オリジナル。
[内容紹介]
【第1特集】コードで納得 ネットワークのしくみ
ハンズオンTCP/IP
ネットワークに関する用語は膨大かつ難解なうえ、ただ用語を覚えただけではなかなか実務に活かすことができません。
そのため「言葉はわかるけど具体的なしくみはわからない」という人も少なくないのではないでしょうか?
本特集では、基本的なネットワーク用語を押さえるだけではなく、「ICMPパケットによるpingコマンドの自作」「TCP、UDPによるソケットプログラミング」を通して、実際にネットワーク通信を体験します。
自分の手を動かすことで、RFCを見るだけでは読み取れないプロトコルの流れをつかみ、TCP/IPへの理解をさらに深めましょう。
【第2特集】コーディング、JITコンパイラ、フレームワークの3点で考える
PHP 8移行のタイミングとコツ
2020年11月26日、PHP 8が満を持してリリースされました。
本バージョンでは、文法の変更に加え、目玉機能であるJITコンパイラが追加された事情もあり、ユーザーの関心が非常に高まっています。
ただし、これらの変更は既存コードに大きく影響するため、開発者は移行時期や方法を注意深く考慮する必要があります。
性急に移行してしまうと痛い目に遭いかねません。
本特集では、「コーディング」「JITコンパイラ」「フレームワークを始めとした周辺ツール」の3点でバージョン8の新機能とその影響を解説します。
本格的に移行を考えている方も、そうでない方も、ぜひご活用ください!
[目次]
■特集
【第1特集】ハンズオンTCP/IP
第1章 押さえておきたいネットワークの基本用語/村山 公保
第2章 pingを自作してネットワーク通信の実装を知る/小俣 光之
第3章 TCPによるソケットプログラミング/小川 晃通
第4章 UDPによるソケットプログラミング/小川 晃通
【第2特集】PHP 8移行のタイミングとコツ
第1章 PHP 8でコーディングはどこまで変わる?/新原 雅司
第2章 JITコンパイラでどれだけ速くなる?/富所 亮
第3章 フレームワークやライブラリ、ツールはどう対応すべき?/五十嵐 進士
■連載
ITエンジニア必須の最新用語解説/杉山 貴章
Unveil it! 開ければわかる!/清水 洋治
結城浩の再発見の発想法/結城 浩
Raspberry PiでエッジAI/山川 正美
イラストで明解Gitコマンド/大串 肇
明後日のコンピューティングを知ろう/松本 直人
めそ子が聞く!!/クラスメソッド 豊崎(作)、エクスデザイン ninnzinn(画)
ひみつのLinux通信/くつなりょうすけ
“学習する”チームで仕事をする/広木 大地
脆弱性のふさぎかた/中島 明日香
はじめてのAIチャットボット開発/金谷 拓哉、高橋 永成
ディープラーニングではじめるソフトウェア高速化入門/松宮 遼
DevOpsエンジニアのための節約・簡単・時短レシピ/星川 真麻
Ansible問題解決マップ/齊藤 秀喜
チーム開発の視点が変わる アジャイル開発の新常識/赤瀬 智也、梶原 直人(監修)
パズルで鍛えるアルゴリズム力/けんちょん(大槻 兼資)
Visual Studio Code快適生活/職業「戸倉彩」
体系的に学ぶDockerネットワークのしくみ/大隈 峻太郎
Rustで挑戦 ネットワークプログラミング/小野 輝也
ルータ実践活用「NextHop」/吉政 忠志
月刊Fedoraジャーナル/佐藤 暁
Monthly News from jus/大西 尚利
あなたのスキルは社会に役立つ〜エンジニアだからできる社会貢献〜/山形 巧哉第1特集 通信のしくみを根底から理解する ハンズオン TCP/IP 第2特集 Webプログラマの必須知識 PHP8移行のタイミングとコツ
子どもの「自己肯定感」を高める!(仮)
運を強くする!
光り輝く生命体ー「カンノン」によって、密室に集められた13歳の男女7人。「理想の未来をシミュレーションせよ」と命じられるが…。
魔法の世界に、迷いこんじゃった!?
元の世界に戻るため13の謎を解き明かせーー!
魔法の世界に迷いこんでしまった、中学一年生の瑠香。そこで出会った魔法使い見習いの少年・ハンリと、喋る魔法の杖・シャルとともに、元の世界に戻るための「魔法の材料」を探す旅に出た瑠香が出会ったものとは?
◆イラスト:井田千秋
【目次】
プロローグ/原石を盗んだのは?/強運のコイン/竜の涙/解毒薬を量りたい/ドルドル鳥の丸焼き/機織り名人を探せ/巨人のシチュー/パンを切ったら/悪徳商人毒殺事件/人魚のティアラ/シャルの本当の姿/花の種の箱/鏡の城/エピローグ
定期的な運動の必要性を感じつつ、なかなか一歩を踏み出せない。何からはじめてよいのかわからない。そんな方に読んでいただきたい大人のための運動本です。集中して取り組むべきは「脚」、つまり下半身のトレーニング。上半身にくらべて下半身の筋肉は衰えやすく、何もしなければ便利な生活のなかで筋肉はどんどん減っていきます。脚の筋肉が衰えると、ちょっとしたつまずきや骨折が起こりやすくなり、年齢によっては寝たきりや認知症に発展してしまうことも。ひざの痛みも、腰の痛みも、「適度な下半身の運動」によって予防や改善が可能です。本書では、運動初心者の方でも無理なく取り組んでいただけるようレベル別に「脚トレ」を掲載。「もう年だから」とあきらめなくても大丈夫。何歳からでも間に合います!自分の人生を、自分で歩き続けるために。今すぐはじめましょう、「脚トレ」!
くやしい。ボクはくやしい。ボクはチョコがたべたいんだけど、このふくろ、あけにくいんだよ。
ボクはまだちっちゃくてちからもよわいから、このふくろはあけられないんだ…。
でも、もうすこしおおきくなったら、ボクはきっとなんでもあけられるようになるとおもうんだ。じぶんのぶんもみんなのぶんも、ぜーんぶあけてあげたい。あきらがあけてあげるから!
どんなものでもあけられるって、なんだか楽しい! 夢が広がるヨシタケシンスケのユーモア絵本。
中国出身の日本人評論家だからこそわかる『三国志』の奥深い人間模様と処世術。いつ死んでもおかしくない武将・家臣・文人らの知略を尽くした生き残り策は、どのようなものだったのか。本書は、『三国志』に登場する人々の事績と人物をクローズアップする。事例を取り上げる際の大きな視点の一つは「大物や凡人は、乱世をどう生き延びたのか」。『三国志』の時代は、約100年間で人口が5分の1に激減するほどの殺し合いが横行した乱世である。高官であろうと庶民であろうと、男であろうと女であろうと、誰もが殺戮や一族滅亡と背中合わせの日常を送っていた。乱世を生き延びることは、すべての人々にとってまさに至難の業だった。だからこそ当時の人々は皆、身分や立場を問わず必死に生きようとした。そして渾身の力で生き延びるための知恵を絞り出し、己の才能を満開させたのだ。「英雄史観」から「庶民史観」へ、歴史の見方が変わる目からウロコの一冊である。
「姿勢」と「呼吸」で強い体をつくる!(仮)