地球上で誕生した生物は40億年近くかけて進化し、今日では大きな生物多様性が見られる。この生物の変遷について、生物の誕生から細胞の進化、様々な生物の繁栄と絶滅、植物や動物の多様化、そして人類に至るまでを紹介する。また、生物の進化のしくみについて、ダーウィンが明らかにした自然選択説、木村資生による分子進化の中立説といった基本的な理論について解説し、最近の知見である形態やゲノムの進化機構、あるいは寄生や共生といった生物間の関係の変遷についても紹介する。生物の進化と生物の多様化について総合的に考察する。
1.生物の進化と多様化 2.自然選択と適応 3.中立進化と偶然 4.生命の誕生 5.ミクロな生物の進化 6.カンブリアの大爆発と多細胞動物の起源 7.顕生代の絶滅事件:オルドビス紀末を例に 8.植物の陸上進出と多様化 9.花の進化:陸上植物の生殖器官の進化 10.動物の発生と進化 11.ゲノムの進化と生物の多様化 12.寄生ーその生態と進化ー 13.内部共生がもたらす進化 14.性と進化 15.人類の進化
親子間のインタビューにより引き出された様々な人の住経験を通じて、読者に住経験という視点の面白さや可能性を感じてもらう著書。
予測困難な時代を生きる子どもたちに向けて、学校教育で「生きる力」の育成が求められているが、本書では「音楽科でどのように生きる力を育むか」に迫る。これから求められる授業づくりはもちろん、教師のマインドにも触れており、指導に悩む音楽科教諭にとって心強い味方になる一冊。
はじめに
第1章 学校教育で大切にしたいこと
学校に来るってすごいこと
学校について考える
「自分を受け入れてくれる場所」の実現
「会いたい人がいる場所」の実現
「ワクワクする楽しいことがある場所」の実現
学校で育つ多様性
多様性を考えてみよう
子ども一人一人のよさを見つけよう
音楽の授業で多様性を考えてみよう
コラム こんなこともありました!
未来を生きる子どもたちの育成
生きる力って何だろう?
予測困難な未来に向けて
音楽の授業で変化に柔軟な思考力を身に付けよう
第2章 音楽ってどんな教科?
これからの音楽
思考を広げて表現を深める
実践を見つめてみよう
生きていく力を身に付ける音楽教育
音楽科教育とエージェンシー
エージェンシーって何だろう?
エージェンシーが育つ授業づくり
安心できる居場所づくり
結果ではなくプロセスを
エージェンシーが見える瞬間
コラム 担任の先生の存在
コラム 音楽会での記録
音楽科教育で広がるコミュニティー
音楽と創造性
他教科とのつながりを視野において
第3章 教師に必要な心得
自分の心を整えるために
子どもたちのポジティブを探そう
教師が元気=子どもも元気
パートナーシップ(partnership)
失敗に学ぶ
子どもの変化を見つける視点
当たり前ってすごい
一人一人の子どもに合わせて
ネガティブな感情はちょっと我慢
音楽で変化を見つけよう
子どもの変化を促す言葉掛け
第4章 授業デザイン
年間指導計画の大切さ
年間指導計画って必要?
系統的な学びの視点で題材配列を見つめよう
教材研究の進め方
指導案ってどうして必要?
教材で子どもたちを育むために
授業の組み立て方【常時活動の視点から】
学校生活を豊かにしていく言葉掛け
おわりに
微分位相幾何学への初等的かつ直観的アプローチ。解析学を1年、線形代数学を半期学習した数学の学生向け。
消滅可能性自治体という言葉が話題になった。20〜30歳代の女性人口の少なさが基準となっているようで、ショックを受けた自治体も多い。それ以外にも人口減、高齢化、大都市への人口流出、少子化など、さまざまな要因によって都市の存続や生活手段の維持が危ぶまれている。
では、そもそも都市とは何なのだろうかという点から考えてみたのが本書だ。歴史的にみた都市の形態やその発展の様子、世界にはどのような都市があり、都市での生活の実態や都市の持つ魅力、都市のデザイン、グローバル・シティの利点と弱点、さらには持続可能性などを考えていく。その中から生み出されてきたのが「15分都市」という考え方だ。
15分都市とは、生活、仕事、買い物、医療、教育、自己啓発という6つの必須な社会機能に15分以内に徒歩または自転車でアクセスでき、社会生活にとっても地球環境にとっても持続可能となる新しい都市モデルのこと。2020年にパリ市長が都市計画作成に盛り込んだことで注目を集め、コロナ禍の影響でさらに関心が高まった。世界の人口の大半が大都市に集中し、文化、環境、技術、経済など人類の発展における主要な問題が集中する都市地域の改革は今や喫緊の課題だ。本書では、私たちの生活空間や有用な時間との関係について問いかけ、よりよい暮らしのための新しい都市の在り方を提案する。
序文 リチャード・セネット
はじめに 都市に住む権利、都市で生きる権利
第1章 生きている都市ー過去の都市、今日の都市、未来の都市:生きる場所
第2章 気候への課題ー環境変動にさらされた街と都市生活
第3章 都市の複雑性ー多様な顔を持つ都市:不完全、未完成、脆弱な都市
第4章 都市に生きる権利ー都市への権利から都市の中で生きる権利へ
第5章 持続可能な大都市ー街は何よりも長く続いていく
第6章 近接性の実験ー15分都市
第7章 大転換ー大都市化、グローバリゼーション、地域
第8章 ユビキタスな街へー21世紀のテクノロジー、いたるところに接続する都市
結論 新型コロナウイルスとともに生きる現在、未来はどうなるのか
解説 サスキア・サッセン
◇ワークライフバランスも働きがいもある \
◇だれもが輝き続ける \
◇成長意欲を引き出す >→変革のための17講
◇多様性を活かす /
◇キャリアや能力を高める /
少子高齢化と人口減少が進むなかで、経済社会における女性活躍の重要性が高まっており、これに呼応するかのように、企業は女性管理職や女性役員を積極的に登用する方針を相次いで表明しています。
本書は、「女性管理職登用と育成にはどのような意識変革が必要なのか」「労働力が減少するなかでいかに生産性を向上させていくのか」など、女性活躍推進をめぐる示唆に富んだ17講を収録しました。自社に適した仕組みをつくるためにぜひお役立てください。
《おもな内容》
I 女性活躍推進の意義と効果
人事・経営戦略としてのワークライフバランス/ダイバーシティ・マネジメントは流行か、
経営ニーズか/女性の活躍推進が企業力を高める/ダイバーシティ・マネジメントと
リテンション/企業における女性活用の変遷と今後の課題
II ダイバーシティ推進と働き方改革
女性が活躍する組織の新常識/女性の成長意欲を引き出し自律社員に育てる/女性
リーダーの育成とその環境づくりーキャリア開発の具体策/女性が活躍する中小企業
の特徴と取り組み/就業継続から能力発揮へー短時間勤務制度運用の課題
自然を活かして地域を豊かにするための協働のすすめ方
どのように地域のステークホルダーと信頼関係を構築し、活動目標が合意され、活動に関わる人が増やされ、継続されてきたのか。
実践者によるコミュニケーションプロセスの詳述と、パターン・ランゲージによる経験則の読解。
さまざまな地域で協働による自然資本管理を創出・展開していくための必携の参考書。
生物多様性の保全を目的として、国際条約やそれに基づき政府が実施・推進する制度や政策など、トップダウンによる枠組みの構築が進んでいる。環境省のホームページなどでは、複数の主体が目標を共有し協力して課題解決に取り組む「協働」活動が、地域の先進事例として紹介されている。しかし、地域ごとに土地の特徴や取り組むべき課題、人材や資金の状況も異なる中で、表層的な部分のみが紹介されても他地域での成果に繋がっていくことは少ない。
様々な主体(ステークホルダー)を巻き込む形で地域の自然資本管理を進めていくためには、目標設定のあり方、多様で多元的な主体間での合意形成の進め方、そのために準備すべきプラットフォームを地域の個性に応じて考えていけるようにするためのツールキットが必要である。
本書では、地域に入り込んで研究や実践活動を行ってきた研究者・専門家が蓄積してきた事例から、地域での活動の動機、それによって構築される同じ目標を持つ人・組織が集まるプラットフォームと、それによって形成されるネットワーク、そのネットワークを基盤に自然資本管理に結びつけていく一連の「コミュニケーション・プロセス」を整理し、ボトムアップによる「緩やかな環境自治」の創出プロセスを詳細に示す。そこから合意形成のためのコミュニケーションを促進し、ガバナンスの仕組みを構築していくためのマネジメントの論理や技術を経験則として構築する。最後に、経験則をパターン・ランゲージとしてとりまとめ、自然資本管理に関わる協働のプロセスをデザインし、マネジメントしていくためのツールキットを提供する。
【読者対象】
・生物多様性や生態系の保全・活用をテーマに地域で活動する研究者、実践者(NPO)
・地域の実践活動に貢献したい生態学研究者
・自治体やNPO・NGO職員、生態学者と組んでまちづくりをしたい市民
分野:景観生態学、生態学、環境社会学、地域政策学、都市計画学、地理学、観光学、農村計画学、土木工学、建築学、造園学、緑化工学
本書はチャプレンへのインタビューを通してさまざまな疑問を検証するとともに、さらにスピリチュアルケアという対人援助の臨床構造を明らかにし、実践現場から求められるスピリチュアルケアの考え方や方法を紹介した画期的な本である。
豊かな沿岸域から贈る発見の宝庫!多数のオリジナリティの高い研究により、フィールドサイエンス研究の面白さを知るのに最適な一冊。
原書初版発行から40年以上もの間、細胞生物学、分子生物学のバイブルとして使用されている教科書。長期間に渡り日本語版がなく、このたび待望の最新日本語版が完成。細胞の分子レベルでの仕組みを、平易な文章と1,500点以上の明解な図で示し、原理の説明に加えて重要な遺伝子、分子の名前も具体的に紹介。脇に余白を残した一段組レイアウト、段落の中身を具体的に表す説明文のような見出し、統一された美しい図をふんだんに用いて説明、旧版からの特徴的なスタイルを継承。細胞生物学の概念的枠組みを身につけ、研究者へのスタートラインに立つための知識を提供、大学院入学試験の出題範囲としても使われる。目次立ては旧版を継承しつつも、内容は新たな発見を盛り込み大きくアップデート。約1/4の図版を新規追加または更新。日本語版は原書の頁と一致するように編集、必要に応じて原文と照合した学習もしやすい。旧版から継続された訳者を中心に少人数エキスパートによる翻訳、読みやすく理解しやすい文章を実現。
学生や若手研究者にも手に取りやすい価格を実現。細胞生物学、分子生物学テキストの最高峰として、学生・大学院生・教官・研究者など、それぞれの要望・用途に応えるべく待望の刊行。
22ヶ国でスタートアップを支援するCEOがシリコンバレーの成功の秘密を初公開!…答えはすべて、本書の中にあります。
英語ということばの輪郭と背景を身近なところからわかりやすく解説した、好評の英語学の入門書の改訂版。改訂にあたっては、新しい情報を加え、「課題」も追加するなどした。
GDPでは計れない真の豊かさ、持続可能性を計測する事ができる新たな指標「新国富指標」とは?この新指標をわかりやすく理解するために、日本の現状を測定し、今日の日本の豊かさ、持続可能性を明らかにするとともに、持続可能性の向上のために今後何をすればよいのかを提言する。
主要目次:
1.細胞とは何か - 起源と多様性
2.細胞の膜構造と細胞小器官
3.エネルギー変換の仕組み
4.核と遺伝情報
5.DNAからRNAへ
6.タンパク質の誕生から死まで
7.タンパク質の細胞内輸送と局在化
8.細胞骨格と細胞運動
9.シグナル伝達の原理と多様性
10.細胞周期と細胞分裂
11.細胞外マトリックスと細胞間コミュニケーション
12.生殖と発生・細胞分化
13.細胞死
14.がんの細胞生物学
15.サイトカインと免疫の細胞生物学
16.脳と神経の細胞生物学
17.モデル微生物とモデル植物の細胞生物学
18.モデル動物とヒトの細胞生物学
19.分子細胞生物学の研究手法・技術
雇用や生活が不安定な人のほうが、セーフティネットも脆弱であるという問題を、どう解決する?
コロナ禍が浮き彫りにしたさまざまな社会課題を、最新のデータと調査をもとに丁寧に読み解く。
2020年以降の新型コロナウイルス危機は、私たちの仕事や生活にさまざまな影響をもたらし、生活困窮者のみならず、非正規雇用やフリーランスで働く人たちのセーフティネットの脆さも浮き彫りにしました。
しかしこれらの問題は、これまで長年解決策が探られてきた制度や政策の課題が表面化しただけとも言えます。たとえば、最新の調査・分析によると、実は最も対応が不足していたのは、生活が困窮しきってはいなくても、単に非正規雇用だったために失業給付がないような中間層のための所得保障であったことがわかります。
本書では、労働経済学、社会保障、労働法、人事管理などの気鋭の研究者が、それぞれの専門の立場から、現状のセーフティネットの制度的課題を明らかにするとともに、それを補完する集団の機能(ERGや労働組合)、制度を動かす基盤としての人と人、人と組織の必要な「つながり」の意義について、国内外で注目されたユニークな取り組み事例なども紹介しながら、縦横無尽に論じます。
雇用が不安定な人のほうが、セーフティネットも脆弱であるという問題を、どう解決するか。従来の措置に欠けているものは何か。「多様性」の尊重が、分断や孤立を加速させるという新たなジレンマに、どう対処するか。そのための必要な「集団」のあり方とは?
最新のデータと調査をもとに、現状の課題を解き明かし、今後求められる「安全網」とは何かに迫る一冊です。
序章 安全とつながりの手応えを得るために
玄田有史(東京大学社会科学研究所教授)
第1章 雇用のセーフティネットを編む──中間層に届かない支援
酒井正(法政大学経済学部教授)
第2章 生活のセーフティネットを編む──誰もが利用できる安全網へ
田中聡一郎(駒澤大学経済学部准教授)
第3章 セーフティネットの基盤を考える──必要な人に制度を届けるために
平川則夫(連合総研副所長)
第4章 職場の新たな「つながり」と発言──多様性のジレンマを乗り越える
松浦民恵(法政大学キャリアデザイン学部教授)
第5章 セーフティネットとしての集団──法と自治の視点から
神吉知郁子(東京大学大学院法学政治学研究科准教授)
第6章 ドイツの事例に学ぶ──「限界ギリギリのデリバリー運動」とは
後藤究(長崎県立大学地域創造学部専任講師)
終章 これからのセーフティネットと集団のあり方
玄田有史
あとがき