現代の精神科領域は新しい課題を背負っている。家庭内暴力やアパシー,境界例など従来の疾病概念や治療技法があてはまらない多種多様な病態の解明である。こうしたパーソナリティの発達障害が主題となる思春期・青年期の障害をめぐって,さまざまな仕事が成されている。その理論と実態はどのようであるか,本書では,現在この領域において有力な7人の理論を取りあげた。
人々の健康への関心が高まる一方の昨今であるが、「健康維持・増進」の最も基本とされる食生活は、必ずしも「科学的」に実践されているとは言い難い。栄養素摂取の望ましいあり方に関する学問的知見は、近年著しく変貌してきているが、今なお完璧ではなく、今後とも研究の進歩によりさらに変化していくものと予想される。このような諸状況に対応するために書かれた本書は、栄養士、管理栄養士、これらの資格取得を目指す人は勿論のこと、その他健康管理に興味ならびに携わる人のために書かれた「科学的な食事作り」の実践書であり、調理や集団給食の実習と混同のないように著わされている。現時点における学問的成果をできるだけ正確に踏まえ、どのような目的のために、どのような食事作りが必要かを意図して著されたものである。
本書は、小児科の臨床でしばしば問題となる主な症状について、その考え方と主な疾患を簡潔に述べたものであり、さらに各章に実際の症例が提示されて各章のまとめができるように工夫されている。
青年期の家庭内暴力や思春期やせ症など、あるいは対人恐怖症や境界例などに対する関心が、近年臨床家のあいだで高まっている。その趨勢に応えて初版では、経験豊かな12人の臨床家がそれぞれの疾患にアプローチする技法を公開した。今回の増補版では、昨今増加が著しい過食症や学生アパシーが加えられた。また、ロジャーリアン、エンカウンター、森田、精神分析の各立場からの技法論が新たに加わった。
職場や家庭、教育の場で、育児及び医学書としても役立つように配慮した最新の手引書。
本書は児童思春期の精神科臨床で遭遇するさまざまな病態に対しての、基礎的な知識や心構え、実践的な治療的対応までを、多くの症例とともに記述している。執筆は、それぞれの領域を専門とする臨床家達が、豊富な臨床経験をもとに書き下ろしたものである。児童精神医学のトピックスを網羅した必読の実践指導書といえよう。
本書は“プライマリ・ケア”となっているが、正しくは“プライマリ・ケアにおける予防医学”である。プライマリ・ケアの場で、種々の問題を予防医学的に、どのように取り扱ったらよいかについて述べてある。取り上げた問題は、小児栄養、小児の発達、行動小児科学、小児歯科学、思春期医学のまさに今日的トピックスばかりである。