旧品川宿界隅、大崎、八潮、荏原、武蔵小山…都心の小旅行へと誘う、品川区至上主義ガイド。
こだわりの山用具から山でのおいしい食事、記憶に残る小さな山から大きな山、薪ストーブの山小屋、森で見つけたかれんな植物、山麓の温泉などなど、散歩の気分で街から山のてっぺんまで楽しんでしまう。カラフルなイラストと軽妙なエッセイで平野流新しい山の歩き方を提案。
デリバティブという妖怪が、徘徊している。妖怪の正体を暴こう。なにしろ、図体が大きい。いくつかある急所を攻めることだ。必要な武器は、「常識」という知恵で、十分である。全36話。コーヒーでも飲みながら、デリバティブ世界の核心に迫る楽しみを、あなたも、どうぞ。
西洋の算法には、多種多様なものがある。数当てや念力のように楽しい題材をとり上げたもの、三角数や平方数のように不思議な数を調べるもの、組み合わせや確率のように日常生活に密着するもの、1次や2次の不定方程式の解法のように算法の真髄に迫るもの、…などである。本書は、代表的な古典を通して、その全貌を捉え、「問題・解答」の形式で、西洋の数学者たちが遺した驚異の足跡をたどる。これら先賢たちの思考回路は、読者にもきっと参考になるだろう。頭のトレーニングにぜひどうぞ。
江戸っ子猫とら吉お気に入りの、東京の猫、店、散歩道。銭湯のチャーミー(三田)、夕焼けだんだんのチコ(谷中)、ジャズ喫茶のチャム(渋谷)、オモチャ屋のミャンタ(浅草)、ブティックのブーニャンとチー(六本木)…。オールカラーの東京みちくさ歩き。
イスラム、インド、中国、朝鮮…等高線を超えて、アジアはどんな世界を見立ててきたのだろう。地図からアジアの歴史・文化とその民族性を読む。
著者は多摩地方の文学遺跡や歴史遺跡を丹念に訪ね歩き、文学碑・史跡碑・墓碑を中心として収録、難解な碑文の解読など研究を重ね、その精華をまとめて詳細な解説を付した。
おっとりした姉・可季子と重い病いを抱えながらも、のびやかな妹・鱈子さん。父母姉妹での穏やかな生活に、父の病いという思わぬ波紋が広がり…。家族という日常の不思議と夢のリアリズムを静穏な筆で描いた三島賞受賞作。
生まれた県名や、いま住んでいる土地の名前の由来を知っていますか。それぞれの地名には、さまざまないわれがあり、歴史がつまっています。本書では、ちょっとした“さんぽ”の途中にであった町の話題、忘れられていた顔を紹介しました。
アイヌ語と古代朝鮮語の関係に視点をおいた日本古地名散歩。多民族国家、日本の原形を探る。
一線記者がいざなうみちのく文学。河北新報に好評連載「ふるさと文学散歩」の出版化。紙面掲載のうち63編を収録。扉の向こうに、東北人の魂の原風景が見えてくる。太宰治、石川啄本、宮沢賢治、斎藤茂吉、高村光太郎…。東北の豊かな風土が生んだ名作の舞台を訪ねて作品の背景にふれ、東北のあらゆる時代を見渡す。
「夫婦で」「一人で」「グループで」思いたったらすぐ行けて、満ち足りたひとときが得られる吟味された場所と店。東京の底力再発見。納得の97スポットを厳選。
就職浪人からヤケ気味に司法試験を目指す受験生となった加納真弓は、ひょんなことから窓際族の父、片思いの相手の新聞記者・金田一とともに事件に巻き込まれることにー。真弓の友人で老舗和菓子店の跡取り娘・加奈の恋人の死、そして、不倫相手の子を身籠ったまま殺害されたツアーコンダクター、ふたつの事件を結ぶ謎を解くため、真弓たちは刑事顔負けの推理力と行動力を発揮するのだがー。