福島第一原発の事故は、人間の日常生活そのものが、人間自身の力で、自らを滅亡させる力をもった科学技術に依存していることを如実に示す出来事であった。第一部は、原発被災経験の風化に抗して立ち上がった被災当事者たちの「いのちを支え合う」活動の証言を収録。第二部は、その証言の根底に流れる思想と交差させながら、科学的合理性と社会的合理性の葛藤から、新たに生まれ出る環境倫理学のあり方について、W・ベック「リスク社会論」とH・ヨナス「未来倫理」を参照し、考察する。原発事故発生後の環境倫理をになう主体は誰なのか。その主体となる者たちの行動を通し、今日のリスク社会を生きるうえで欠かせない行動規範を考える。
突然やってきた半妖の妹・くり子に戸惑いつつも、いつしか大事な家族として慈しむようになった女子高生の杏菜。姉妹+父親の三人で、平凡ながらも幸せな日々を過ごしていたある日、くり子が保育園の友だちを突き飛ばして怪我をさせてしまった。相手の保護者に謝罪をした際に「母親のいない子は躾がされてない」と言われ悔しく思った杏菜は、くり子の母親役を務めることを決意!けれど、その熱意がいきすぎたのか、くり子が反発するようになってしまい…