本書は、20世紀初頭から1920年代に至るアメリカ合衆国の労使関係を、企業を中心とする社会経済体制の確立に対するアメリカ労働者の抵抗という角度から整理したものである。具体的な考察の対象となっているのは、当時の有力な労働団体、特にアメリカ労働総同盟の活動と、それに対する雇用主団体や連邦政府の対応である。
憂うべき都市・利潤追求の戦場か!土地臨調委員であった著者が究明する地価暴騰の病理と土地・住宅・都市のあるべき姿。
変身は可能か。硬直化・風化をいかに克服できるか、揺れる存立基盤・事業・経営・組織を総点検。再生への方途をさぐる。
モンドラゴンは従業員2万人におよびスペインの協同組合複合体です。本書は技術教育に端を発して以後40年以上の歴史を持ち、分権化・分散化を通じて有機的に発展し、最先端のエレクトロニクスの分野にまで進出するまでに至ったモンドラゴンの活動の全貌を紹介しております。労働者自主管理を内在した創造的で豊富な実践が具体的に紹介・分析されております。
国や企業は富み栄えているのに、私たち庶民の生活はいっこうに豊かになっていないといわれます。事実はともかくとして、いままで外にばかり向けられていた関心そのものが、内に向き始めたこと自体、一つのゆとりの表われかもしれません。充実した生活をおくるためには、外と内とを結びつける視点が必要です。そのためには、夫は社会のことを、妻は家庭のことを、もっと話し合ったらどうでしょうか。そこでこの本では家庭生活を題材に、改めていまの日本経済を見直しました。夫婦で読んでほしい、一味違った経済の入門書です。
総務は企業の要です。そこで働く女子社員の役割もまた重要です。本書は、女子社員の心得といった、基本的な心の姿勢を述べるとともに、総務の仕事にたずさわる上での知識、知恵、技能についても、事例をふんだんに取り入れて、実用に役立つよう工夫してあります。
ニューメディア時代の「町おこし」とは?-誇りある町づくりへの提言。情報メディアを活用した、都市から地方への機能分散と情報化地域社会のためのインフラ、ネットワークづくりを考える。
明治憲法に先だつ明治10年代、自由民権運動最盛期に陸続として起草され、専制政府に深刻な危機感を抱かしめた諸憲法構想のなかで、最も徹底的な「国民の国家」を構築しようとして、今なお不気味な光をはなつ「憲法草稿評林」。皇帝リコール、皇胤中男系の継承者が絶えた場合の人民投票による皇帝選出を説く、なぞの下欄評者と、廃帝の法則を説く小田為綱の白熱した対話を分析し意義をさぐる。なぞの下欄評者とは誰か?
今日のわれわれがその自由観の支柱として暗黙のうちに前提としている西欧近代的な「自由」の実体-その原理的性格と特色を思想史的な解明するとともに、その現代における変容の事実を明らかにすることによって、現代社会の当面している自由の問題点に光をあてることを主題としたものである。こうした観点から、現代の西欧的自由観、ならびに、その超克の論理として登場した今日の社会主義的自由観のもつ原理的性格と、その当面する問題点を思想史的に解明しようとするものである。
そこにも人は住まねばならない。琵琶湖のフィールド・ワークから生まれた自然環境主義でも近代技術主義でもない、画期的な第三の環境政策論を提示。