クラスに居場所がなかった高校2年生の佐々田絵美。
クラスいちの陽キャ、高橋優希との出会いをきっかけに、少しずつ自分の願望が明らかになってきて……。
「いつか男の子になりたい」
まだ誰にも言っていない願いを胸にしまったまま、高校2年生の夏休みが始まります。
夏期講習をきっかけに通い始めた塾では「死神」と噂される年上の友達ができたり、放課後の小さなお茶会に新たなゲストを招いてみたり…。
大人にこそ刺さる青春の物語、第2巻!
産業化や専門分化が引き起こすシステム依存から解放され、人々が自律しながら共創することで、地域が生き生きと回りだす、そのしくみを解説。誰もに居場所と出番があり、本領を発揮できる社会を実現する具体策を、食/エネルギー/モビリティ/インフラ/観光/高齢者ケア/教育/アートに探る。広井良典氏推薦。
はじめに
第1章 自律協生社会の構想とコンヴィヴィアル・シティ
1 -1 なぜ「自律」と「協生」なのか
1 -2 自律協生とコンヴィヴィアリティ
1 -3 当事者がボトムアップで実現する自律協生
1 -4 トップダウンでアプローチする自律協生
1 -5 いかにすればまちはコンヴィヴィアルになるのか
補論 アンコンシャス・バイアスとジェンダーギャップ
第2章 求められる産官民の新たな協生
2 -1 官民連携1.0:コスト削減型PFIの始まり
2 -2 官民連携2.0:稼ぐPPPへのシフト
2 -3 官民連携3.0:社会的インパクトを生み出す官民協生
2 -4 市民と連携する産官民協生の時代
第3章 コンヴィヴィアル・シティを実現する8領域の具体策
3 -1 コンヴィヴィアル・シティに必要な視点
3 -2 食:人と人、人と自然の関係を結び直す
3 -3 エネルギー:分散・協調型システムへの再編
3 -4 モビリティ:公共交通のコモンズ化
3 -5 インフラ:リスクとコストを最小限に抑える技術と仕組みの開発
3 -6 観光:住民と観光客が融け合う生活文化創造業へ
3 -7 高齢者ケア:セルフマネジメントの向上と役割を担える機会の創出
3 -8 学校教育:地域内外のリソースを生きた教科書に
3 -9 アート:異なる価値観に出会い、寛容な感性を育む
第4章 自律協生化のプロセス:場、組織、メディアのデザイン
4 -1 小さな実践を社会変革につなげるには
4 -2 人と人が共創する場をつくるには
4 -3 人のやる気をモチベートするには
4 -4 地元に誇りを持つには
4 -5 自治体に求められる新たな役割とは
4 -6 多様な主体をエンパワメントするイネーブラーとは
第5章 自律分散型へのシフト:ビジョン、制度の再設計
5 -1 不完全な自治体への権限委譲
5 -2 地方税財源の見直しスキーム
5 -3 依存体質を生んできた過疎対策
5 -4 分散か、集約か
第6章 コンヴィヴィアル・シティを実現するために
6 -1 自律分散型社会に移行するために何が必要か
6 -2 社会の仕組みを変えるクリエイティブな生き方
おわりに
★大藪賞&推協賞ダブル受賞!
一気読み必至の警察小説がついに文庫化
昭和29年、大阪城付近で政治家秘書が
頭に麻袋を被せられた刺殺体となって見つかった。
大阪市警視庁が騒然とするなか、
中卒の若手・新城は初めての殺人事件捜査に意気込むが、
上層部の思惑で、国警から出向してきた
帝大卒のエリート・守屋と組むことに。
全てが正反対のふたりは衝突を繰り返しながら、
戦後大阪に広がる巨大な闇に迫る。
果たして、執念の捜査の果てに
彼らが行き着いた“真実”とはーー。
文庫解説・門井慶喜
「応用行動分析学」で教室の特別支援の対応がガラッと変わる!
「何度注意しても離席する」「いきなり暴力をふるう」などの不適応行動。特に若い教師の間でこれらの子どもへの対応に苦慮しており、著者への講演依頼の半分以上が、この不適応行動となっている。不適応行動は「できない子」というレッテルで厳しく叱られがちであるが、実はそれでは改善しない。「応用行動分析学」の観点から不適応行動を捉え直し、明日から使える技を「見取りのモノサシ」として、実際のエピソードをイラスト付きで解説する。著者がSNSで行ったの「読みたい本アンケート」で最も求める声が多かった企画を堂々書籍化!
第一章「見取りのモノサシを手に入れよう」
第二章「見取りのモノサシを磨こう」
第三章「見取りのモノサシを深めよう」
第四章「行動分析学のツールを手に入れよう1」
第五章「行動分析学のツールを手に入れよう2」
第六章「モノサシとツールを使いこなせる姿を目指して」
旧知の先輩から突然届いた一通のメール。彼のせまる死を前に若き日のボート部の記憶が鮮明に蘇った。東京医科歯科大学ボート部黄金期の立役者のひとりだったコックスにして名軍師KN。自らを生き切ったという人当たり柔和にして苛烈なほどの統率力を誇ったKNと、自らの秘めた劣等感を資質と見極め、KNのなかにもその僅かな匂いがなかったかと心で思いを巡らせた〈私〉の邂逅を描く。
ヘミングウェイ生前未発表の短・中編全7編が新訳で甦る。
貯金残高8万円、フリーター彼氏と同棲中の派遣社員・リコ(29)。
突然のクビ宣告で崖っぷちに立たされた彼女は、帰り道にハイスぺイケメン・ツトムとぶつかってしまう。ツトムに押し切られる形で一緒に食事をとり、流されるままホテルへ。でも、彼の本性は不倫常習&盗撮マニアの最低男だったーー。落ちたら最後、怒涛の勢いで「不倫沼」にハマりこんでいく超破滅的恋愛譚。
倫理もなく、理屈もない。奇妙な出来事が、ただそこにあるーー。
初々しい新婚夫婦。しかしふたりは、たがいに秘密を抱えていた。そして男はなぜ新婚旅行先に忌まわしい思い出が残る旅館を選んだのか。旧い結婚観が招いた悲哀劇(表題作)。
新発見の感染症の手がかりを追う保健所の職員は歪んだ虹色の世界を覗き見る(「蟻の塔」)。
アメリカで妊娠した修道女は、日本で病床にある教主とのあいだにできた御子だと主張するが……。果たして、彼女が語るのは奇蹟か幻想か(「聖女」)。
女の生涯には、常に蟻が這い回っていた(「蟻の声」)。
光に眩み、闇に溺れる。罪を犯して贖いて、果てに待つのはおぞましくも美しき混沌の世界。地獄極楽板一枚。ただひたすらに、酔え、惑え。
文庫初収録三篇を含む、江戸川乱歩賞作家円熟期の短篇集。
【本屋大賞翻訳小説部門第1位】
【Twitter文学賞海外編第1位】
【ゴンクール賞最優秀新人賞受賞】
【リーヴル・ド・ポッシュ読者大賞受賞】
世界の読書人を驚嘆させた傑作、待望の文庫化!
HHhHとは「ヒムラーの頭脳はハイドリヒと呼ばれる」を意味する符丁である。〈第三帝国で最も危険な男〉とも〈金髪の野獣〉とも呼ばれた、ユダヤ人大量虐殺の首謀者ハイドリヒ暗殺計画がプラハに潜入した二人の青年によって決行された。それに続くナチスの報復、青年たちの運命……。ナチスとは、いったい何だったのか? ハイドリヒとは何者だったのか? ビネは史実を題材に小説を書くことの本質を自らに、そして読者に問いかける。小説とは何か? 待望の文庫化!
人生への絶望から手を出した闇バイトで、
有り得ない程の沼に嵌った龍巳映人…。
手にしたのは特大級の禁忌・「総理の首」--。
だが絶体絶命の若者が心に宿したのは、
父を亡き者にした国家への復讐心だった…!
一方公安の清宮もまた、国家への疑念から暗躍を
続けていたが、二人の運命は必然のように交差する。
絶大反響陰謀ダークサスペンス、待望の第2巻!!
代数方程式に関するガロワ理論はもっとも美しい数学のひとつと言われる。しかし、その理論が解読され、教育制度に根づくには数学者たちの多大な努力が必要であった。ガロワはまた急進的共和主義革命家としても知られた。天才数学者にして革命家ー本書はその実相を描き、さらに、これまで最大の謎とされてきた死闘死の真相に迫る。決闘前夜の友人宛書信をはじめ自筆草稿を丁寧に読み、真実一路の夭折の生をまっとうした青年の稀有の生涯を再構成する。厳密な歴史学的手法を駆使し、既成の創作的伝記をトータルに超え出ようとする正伝。
人から見たら悲劇かもしれない人生。
しかし、正々堂々、力いっぱい生きた私はいま、満足だ
ーーこんな佐藤愛子は、どうしてできた?
ワガママ盛りの6歳で聞いた乳母の言葉は、思えば初めての人生の教訓だった。以来、父・佐藤紅緑、母、先輩や友の影響を受けて出来上がったのは、「他人から理解されないばかりでなく、自分でも何かわけのわからない、ヘンな佐藤愛子」。
そして二度の結婚に失敗、夫の借金に巻き込まれ、それでも人は幸福に生きられる!
93歳、初の語り下ろし人生論。
佐藤愛子を作った言葉
「なんぼお嬢ちゃんやかて、大きゅうなったらどうしてもせんならんということが、世の中にはおますのやで」(乳母)
「豆腐屋のオッサンかて校長先生かて、おんなじ人間ですがな」(母)
「カネカネという奴にろくな奴はいない」(父・佐藤紅緑)
「女に小説は書けないよ。女はいつも自分を正しいと思っている」(師・吉田一穂)
「君はね、平林たい子さんのような作家になりなさい」(師・北原武夫)
「苦しいことが来た時にそこから逃げようと思うと、もっと苦しくなる」(師・臼井栄子)
「君は男運が悪いんやない。男の運を悪くするんや」(友・遠藤周作)
もうすぐ付き合って10年の彼女がいるマサムネ君(26) 最近、彼女の様子がおかしい? 「彼女が居なくなったら、どうなってしまうんだろう」 不安に駆られたマサムネ君は、相席バーに向かってーー?
大好きな彼女が居るのにセフレを作るマサムネ君の心境は……、
意外と、共感できる!?
単行本には『セフレになる瞬間』を描いた番外編をたっぷり37P収録!
Contents
第1話
第2話
第3話
第4話
番外編
デザイナーとして世に知られているウィリアム・モリスですが、その人生の後半を社会変革に献身したことは、あまり知られていません。工芸職人であり芸術家であるからこそ、すべての人間が地球上で楽しく美しく生きる平等な社会を願ったモリス。その実現をめざして、全国を駆けめぐっておこなった講演の代表的なものを、この本で取り上げました。
本書の翻訳にあたっては、ノーマン・ケルヴィン編集の『William Morris on Art and Socialism』、メイ・モリス編集の『The Collected Works of William Morris』22巻、23巻、メイ・モリス著の『William Morris:Artist, Writer, Socialist』2巻、フィリップ・ヘンダーソン編集の『The Letters of William Morris to his Family and Friends』所収の論文を底本としました。
1 私はいかにして社会主義者になったか(1894年)
2 小芸術(1877年)
3 不当な戦争ー英国の労働者たちへ(1877年)
4 民衆の芸術(1879年)
5 金が支配する世の芸術(1883年)
6 意味のある労働と無意味な労苦(1884年)
7 芸術の目的(1886年)
8 未来の社会(1887年)
各論文の背景と解説
訳者あとがき
府ノ中武蔵映画祭の最終審査で再び門と競うことになった大助!! 門との関係を題材に、自己投影して“独自性”を追求した作品への評価は…!? 超有名映画監督・大和澤と門の意外な繋がりを知り、困惑する大助。ドキュメンタリー制作課題を機に、自分の“浅さ”を痛感した大助は、門にまさかの提案を持ちかける!!
相反する情熱がぶつかり合い呼応する、芸大映画制作物語!!
つむぎは1年生。学校の同じクラスには、わがままで、じゆうきままな、女王さまみたいなひめかちゃんがいる。がくげいかい、クラスのみんなでげきをすることになり、つぎからつぎに、そうどうが! プッと笑えて優しくなれる、友だちとの物語。
とある制作会社に勤める山本すみれは、
昼は普通のOLだが夜は人気のゲーム配信者・ハケンOLという顔を持っている。
すみれの日々の癒やしは、手芸系配信者・手芸屋メロの動画を見ること。
しかし、「推しに認知されるなんてもってのほか!」という信念のもと、
ただ動画を楽しむに留まっていた。
そんなある日、職場に谷という男性が入社し、少しずつ彼のことを知っていくなかで彼が「手芸屋メロ」であることを確信してしまい──!?
寡黙な手芸男子×ゲーム好き拗れOLがおくる、ストリーミングラブストーリー!