植民地時代の台湾に生まれた胡太明は、中国文化をルーツに持ちながら、近代的な教育を受けて成長するが、故郷では日本人と同等に扱われず、新天地を求めて渡った日本や中国でも、決して同胞とは見なされない。植民統治下の台湾人が生きた矛盾と苦悩を克明に描き、戦後に日本語で発表された、台湾文学の古典的名作。[解説=山口守]
第一篇
苦棟(せんだん)の花の咲く頃
雲梯書院
古きもの新しきもの
濁流の中へ
久子
思慕たちがたく
故郷の山河
嵐の季節
彭秀才を葬う
愛と告白
青春の慟哭(どうこく )
波濤を越え
第二篇
日本留学
異郷の花
ふたたび故国へ
救いなき人びと
阿玉の悲しみ
昏迷と彷徨(ほうこう)
新生活
流離転々
大陸の呼び声
第三篇
紫金山の見える家
淑春
その後に来るもの
愛情は回帰する
相剋
一夜
風暴の前
囚われの部屋
脱出
さらば大陸
第四篇
暗い故郷
戦いの陰に
強いられた征途
この悲惨
回復期
母の死
虐げられる青春
再会
第五篇
日米開戦
新たな職場
愚かしき銃後
范の操志
虎狼の府
皇民派の悲哀
ある決意
犠牲
狂乱
再刊に際して
解説 近代台湾人の精神史を巡る旅……………山口守
1941年12月8日、日本軍は真珠湾を奇襲攻撃した。なぜ「必敗の戦争」を始めたのか。9カ月に及ぶ熾烈な外交交渉の内幕、その果てに訪れた開戦の日の24時間の詳細な推移とは。膨大な公刊資料、証言、日記などを元に、東京、ワシントン、ホノルル、マレー半島と舞台を移しながら、克明に記録した傑作ドキュメント。解説・砂川文次(芥川賞作家・元自衛官)
「昭和史の語り部」が遺した、もうひとつの「日本のいちばん長い日」
ーー精緻に記録された「開戦の日」
付録[主要人名索引]を特別収録!
その安全のために、あるいは国益という名の打算行為から国家がなりふり構わず立ち上がることは、これからもありうるのである(「あとがき」より)
『日本のいちばん長い日 決定版』好評発売中!
プロローグ 9
第一部 ハル・ノート 43
第二部 開戦通告 125
第三部 輝ける朝 251
第四部 捷報到る 457
エピローグ 487
あとがき 497
参考文献 502
解説・砂川文次 506
主要人名検索 522
みなさんは、「落語」を知っていますか?
落語はおもしろい話をひろうして、観客を楽しませる「話芸」です。大笑いできるこっけい噺や、ほろっと感動できる人情噺など、さまざまな「噺」があります。
そのみりょくは、欠点や失敗などもふくめて、人間のおかしさや、陽気に生きるたくましさをえがいているところ。個性豊かな江戸っ子たちによる、おもしろおかしい噺がたくさんあり、登場人物はダメな部分がありながらも、どこかどこかにくめないキャラクターとして表現されています。
落語家は、たった一人で座布団に座り、観客の想像力をかきたてながら、物語を語って楽しませます。
この本では、落語の歴史や、衣装と小道具、動き(しぐさ)に加えて、人気の演目のあらすじをしょうかいします。
この1冊で、きみも「落語」がわかる!
落語家 柳家喬太郎氏のインタビューも収録。
(学校・公共図書館用の書籍です。)
倫理学の中心的な諸問題を深い学識と鋭い眼差しで再検討した現代における古典的名著。倫理学はいかに変貌すべきか、新たな方向づけを試みる。
ここは、とある町のはずれにあるちょっと不思議な古本屋。
あなたが読みたいと思う本が、きっと見つかります──。
1話10分で完結するアンソロジーシリーズがスタート!
第1弾は、身の毛もよだつ「恐怖」のお話。
・夏休みも終わろうとするある日、子ども会のイベントで行われたお寺での百物語。
子どもたちの中に混ざっていたのは、いったい……?
・家族みんなで都会から空気のいい田舎に引っ越し、
心機一転暮らしはじめたぼくに、次々と襲いかかる悲劇……!
・その「悲鳴」を3回聞くと呪われるという「姫井橋」。
まさか、ただの噂だと思っていたら……!?
1話10分で完結するから、朝読書やちょっとしたすきま時間に最適!
小学3年以上の漢字にはふりがなつき。
【もくじ】
雨の日の妹(山下みゆき)
ダムにしずむ村(横田明子)
百物語の夜(緑川聖司)
本にはさまれた約束(松井ラフ)
キミへの警告(七ツ樹七香)
にんじん(藍沢羽衣)
悪魔はほほえむ(江森葉子)
悲鳴橋(もえぎ桃)
ずっとつけててね(近江屋一朗)
陰キャ特有思考回路全開!!もんもんラブコメ開幕!!
陰キャとして“わきまえ”てる杉村くん。 陰キャなので気になっている人との接し方がわからない檜(ひのき)さん。
これは、そんな2人の初々しき変態的な物語。 悶々が悶々を呼ぶ思考暴走ラブストーリー!
直木賞受賞作『等伯』を超える安部龍太郎の野心作!
戦国末期、前田利家・利長父子の決断こそが日本の流れを決めたーー。
織田信長と柴田勝家のもとで手柄を打ち立て、〈槍の又左〉と戦国に名を轟かせた豪傑・前田利家と、その息子で温厚かつ秀才肌の利長。世代間ギャップと性格の違いを背景に、父子は時に激しく対立しつつ、乱世の荒波を乗り越えていく。
本能寺で信長が斃れた後、清須会議を経ても豊臣秀吉と柴田勝家の争いは日ごと増すばかりだった。そして遂に後に「賤ケ岳の戦い」と言われる決戦で、ふたりは雌雄を決することになる。長年の恩義から、勝家のもとで前田利家・利長親子は、秀吉と対峙することになるが、決戦で思いもよらぬ事態が起こったことで!?
その後、関白となり権力の座に就いた秀吉から、最大の信頼を得た前田父子。盟友・佐々成政との死闘を経て、天下静謐のため自ら信じた道を進んでいく。そして新しい時代に向けた北陸の雄・加賀藩の礎が着々と築かれ……。
第六章 金沢入城……P5
第七章 盟友対決……P91
第八章 勝者と敗者……P149
第九章 一炊の夢……P229
第十章 忠義か大義か……P295
「結ばる焼け跡」の実力派、雨瀬シオリ激筆の最新作!!様々な“首”にまつわる物語!
’70年代末、『錯乱のニューヨーク』で建築界の寵児となった鬼才コールハース。以来、建築家として一作ごとにセンセーションを巻き起こしてきた彼がブルース・マウと組んで’95年に刊行した『S,M,L,XL』は、1300ページを超える途方もないヴォリューム、圧倒的なヴィジュアルとあいまって、たちまち伝説の書となった。その『S,M,L,XL』の核となっているテクストをセレクト、あわせて「ジャンクスペース」などその後の問題作10篇を収録する。世界の都市の変化の最前線を深い洞察力でとらえたその思想の核心を凝縮、現代都市論/建築論にまったく新しい次元を開く衝撃の書!
「あんたとはもう、やっていけない」
江戸の夫婦トラブル、縁切りの宿・桂屋が引き受けます。
江戸時代、夫からしか出せなかった離縁状。
離縁を望む女性たちは、徳川家ゆかりの縁切り寺・満徳寺を頼った。
寺役宿を務める桂屋は、訴えに嘘がないか、示談の道はないか、
関係者を呼び集め、時には夫婦の在所にまで赴いて調べを行う。
すると、男女の間にさまざまな事情が浮かび上がりーー。
時代は江戸から明治へ。変わりゆく夫婦の形を描き出す。
直木賞作家による「離縁・離婚」連作短編集!
□□こんな夫婦のもめごとが……□□
・夫の借金のせいで、嫁入り道具を売られそう。
・妾と一緒になりたい大店の婿。しかし妾はそれを拒否しており……。
・勝手に年季五年の歩兵となった夫。そんなに待てないので別れたい。
・遊女屋から身請けされたが、その相手と手を切りたい。
・夫婦ともに離縁に同意しているのに、舅の反対で離縁できない。
前作『吸血鬼の匣』に引き続き、スクエアシリーズの第3弾! 著者が長年愛着を持って描き続けてきた「髑髏」を今回も小さな匣に閉じ込めました。妖しく美しい作品の横に添えられた蠱惑的な文章がさらに作品の世界を広げていきます。(全文英訳付き)山本タカトの世界を思う存分お楽しみください。
みんながねむっているまっくらな夜にだけ、おばけのアイスクリームやさんは、ひっそりとアイスを売っています。おばけが作るのは、みんなを元気にするちょっと不思議なアイスです。お友だちとケンカをしたフクロウくんには、食べると心がポカポカあたたまる、「ひのたまアイス」を作りました。--さて、次はどんなアイスが出てくるかな? いろんなおいしいアイスをぜひみてみてね。
みなさんは、「能」を知っていますか?
能はセリフを謡い、舞のような動きで演技をする演劇です。日本伝統のミュージカルともいえます。
そのみりょくは、表現を最小限にして、観客に強い印象を残すところ。観る人の想像力をよびおこす工夫がつまっています。主役が、神や鬼、亡霊、草木の精など、現実を生きる人間ではないことが多いのも特ちょうです。それらの姿を通して、人生の喜びや悲しみ、神秘的な世界などを、美しく表現しています。
この本では、能の歴史や、動きと音楽、舞台や衣装などに加えて、人気の演目のあらすじをしょうかいします。
この1冊で、きみも「能」がわかる!
観世流シテ方能楽師 鵜澤光氏のインタビューも収録。
(学校・公共図書館用の書籍です。)