「ねえ、助け合ってみない? 僕たち。」
死後も小説を書き続ける作家・響は、自分の死因が分からないままこの世に留まっている。孤独な響のことが視えるのは、古道具屋「美蔵堂」の店主・類だけ。どこか謎めいた彼は、霊を引き寄せやすい体質で……。唯一無二の関係になった二人のもとには、今日も怪異が訪れる。曰くつきの青年達がおりなすホラー短編集、第一弾!
====主な登場人物====
長月響(ながつき・きょう)
作家。自分の死因がわからない幽霊だが、今も執筆の仕事を続けている。
御蔵坂類(みくらざか・るい)
古道具屋「美蔵堂」の店主で、響の友人。霊感があり、響のことが視える。
みなさんは、「狂言」を知っていますか?
狂言は、日本の伝統的な演劇のひとつで、セリフによって物語が進んでいく喜劇(人を笑わせる演劇)です。
そのみりょくは、ふつうの人の少し情けなかったり、しかし、かしこかったりする姿を、笑いに包んで見せることで、人間の愛すべき性質を伝えているところ。だれにも欠点はあるし、失敗もするけれど、でも人間っていいものだなあと思える演目がたくさんあります。
この本では、狂言の歴史や、動きと言葉、舞台や装束などに加えて、人気の演目のあらすじをしょうかいします。
この1冊で、きみも「狂言」がわかる!
大蔵流狂言方 山本則重氏のインタビューも収録。
(学校・公共図書館用の書籍です。)
日本から異世界に迷い込み、商人となった元・詐欺師のツカサ。
詐欺の手法を駆使して着実にウォルター商店を立て直すが、
同じく日本からやってきた少女・コユキがライバルとして立ちはだかる!
莫大な資金力を武器に、マナー違反上等で勢力を広げる彼女にどう立ち向かう?
さらに損得勘定よりも情を大事にするお人好したちに囲まれて、
ツカサの心境にも変化が……?異世界商売繁盛記第2弾!
小姓組番衆を務める若き旗本、新宮鷹之介に、将軍家斉から「滅びゆく武芸流派を調べよ」と、武芸帖編纂所の頭取につくよう命が下る。鷹之介には助っ人がつけられたが、飲んだくれの柳生新陰流の遣い手に、不器用すぎる円明流の達人と、癖のある剣客ばかり。武芸帖編纂手始めの流派は幻の手裏剣術。その遣い手に辿り着けるのか。笑いあり涙ありの傑作シリーズ開幕!
『ファウスト』『悦楽共犯者』『対話の可能性』など、コマ撮りを駆使した特異な映像で知られるチェコのシュルレアリストが自ら構成した、世界初の造形作品集。本邦初公開の図版をカラーで収録。
かつては全国大会金賞、マスコミにも頻繁に取り上げられた、名門高校吹奏楽部。
幼馴染の基(もとき)と玲於奈(れおな)は入部したものの、現在の部にかつての
栄光は見る影もない。
そこへ、黄金時代の部長だったレジェンド・瑛太郎がコーチとして戻ってきて、
あろうことか3年生たちを差し置いて、1年の基を部長に指名する。
選抜オーディション、受験との両立。嫉妬とプライド渦巻く部で
孤立する新入生男子の部長は果たして、全国大会開催地・名古屋国際へ
行くことができるのかーー
かつての輝きを懐かしむすべての大人たち、
部活動に青春をささげるすべての中高生の胸に、
リアルな言葉が突き刺さる王道青春エンタメ小説!
人気作を連発する額賀澪が、松本清張賞受賞作『屋上のウインドノーツ』
から10作目に原点である吹奏楽を舞台に挑んだ渾身の大感動エンタメ!
解説・あさのあつこ
序章 凍てつく夜に『夢やぶれて』
第一章 追憶と『二つの交響的断章』
第二章 オー・マイ・『スケルツァンド』!
第三章 僕達は『潮風のマーチ』になりたかった
第四章 『風を見つめる者』は愛を歌う
Coda. 風に恋う
「飛行機はなぜ、どうやって空を飛べるのか」という基本から、最新の知識、身近な航空雑学まで、飛行機の魅力をたっぷり図解でわかりやすく教える一冊。「離陸、航行、着陸」のすべてに隠された驚異のメカニズムが面白いほどよくわかる!
はじめに
第1章 飛行機はなぜ飛べるのか
コラム 花火大会 ネコと飛行機の流れ
第2章 なぜジェット・エンジンは大きな力を出せるのか
コラム 成層圏から見るオーロラ 磁北と真北
第3章 どのようにして自由に空を飛んでいるのか
遊びの充実やそれを支える「遊びを中心とした保育」が求められています。子どもの遊びが育ち、その質が高まるために重要な役割を果たす、保育者が提案するクラス活動について、事例をもとに解説します。
1章 遊びとクラス活動
1 なぜ、クラス活動に着目するのか
2 クラス活動の意義
コラム・これまでの保育論から学ぶ1
2章 遊びからつながるクラス活動
1 「帰りの会」からつながる遊び
2 子どもの実態から計画するクラス活動
3 1人の気づきからみんなの表現へ
4 新しい遊びをみんなが楽しめる遊びへ
コラム・これまでの保育論から学ぶ2
3章 クラス活動から広がる遊び
1 集団で遊ぶ楽しさを経験するクラス活動(鬼遊び)
2 挑戦意欲を高めるクラス活動(なわ)
3 遊びの幅を広げるクラス活動(ボール)
コラム・これまでの保育論から学ぶ3
4章 遊びと行事
1 本物に触れる体験から遊びへ
2 体を動かす喜びから運動会へ
3 遠足での体験から遊びへ
4 日頃の遊びから生活発表会へ
5章 長期的なまなざしで見る遊びとクラス活動
1 クラス活動と遊びの多層的な関連
2 遊びと生活の集大成から園行事を創る
陰キャ同士、恋愛初心者の檜さんと杉村くん。
すこしずつ互いの距離が縮まり、
“すき”という認識の共有が叶うものの、
好きの暴走で思考回路は恋の迷路に。
教室の隅、ひっそりと、でもしっかりと。
好きあい近づく2人の変態的な恋愛ドラマ、完結!
夫と死別し、神とは何かを求めてパリに飛び立った私。極限の信仰を求めてプスチニアと呼ばれる、貧しい小さな部屋に辿り着くが、そこは日常の生活に必要なもの一切を捨て切った荒涼とした砂漠のような部屋。個人としての「亡命」とは、神とは、宗教とは何か。異邦人として暮らし、神の沈黙と深く向きあう魂の巡礼、天路歴程の静謐な旅。
著者を敬愛する芥川賞作家石沢麻依による解説を巻末収録。
……私は、内部からパアッと照らしだす光の中にいた。生まれて以来、何処にいても、居場所でないと感じつづけた、わけが、わかった。わかった、わかった。と、何かが叫んでいた。逆なのです、わたしたちすべて、人間すべて、あちらからこちらへ亡命してきているのです。あちらへと亡命するのではなく、この亡命地からあちらへ帰っていくのです。かつて、そこに居たのですから。”──本文より
芥川賞作家石沢麻依さん大推薦! 待望の文芸文庫化。
「『亡命者』は私にとっても思い入れの深い作品です。初めて読んだ時は、それまでの作風との違いに困惑したものの、最後のページにたどり着く頃には、深い白と青の光景に言葉を失くしました。入れ子構造の巡礼世界に、こんな領域まで言葉がたどり着けるのか、と畏れも感じた覚えがあります。そして、現在、自分がドイツにいることにより、個人としての「亡命」とは何なのかを考えさせられています。」
桜風堂の仕事を手伝う少年・透は、友人と町外れの「幽霊屋敷」に向かうが……「秋の怪談」。
桜野町からの帰り道、迷子になった柳田を救った声とは……「夏の迷子」。渚砂は森の中で、何年も会っておらず、病床にいるはずの父と出会う……「子狐の手紙」。
かつて家族と哀しい別れをして天涯孤独の一整。しかし、彼と暮らす猫が気づいていたこととは……「灯台守」。
桜風堂に関わるひとびとに訪れる優しい奇跡を描く連作短編集。
中世の日本。化物を退治した際に右腕に死の呪いを受けた青年アシタカは西へと向かう。旅の道中、神々の住む森を切り開こうとするエボシという女と、その生命を狙う、山犬に育てられた少女“もののけ姫”のサンとの邂逅を果たす。日本中に衝撃を与え大ヒットした傑作アニメ映画の全セリフ・全シーンを収録した、コミック版。
宝玉院の卒業試験「深界の森の踏破」に
従士として参加することになった隻眼の青年シュオウ。
物資は限られ、狂鬼の襲来の恐怖に満ちた
灰色の森<深界>に常識は通用しない。
絶望的な状況の中、
シュオウは試験で出会った仲間たちともに
活路を見出すことはできるのか。