重要な水資源でありながら、管理を怠れば、汚染や枯渇などの災害に見舞われ易い地下水。各地の地下水の現状をつぶさに検討し、大都市の地下水の利用法を検討する。
医療基本法のグランドデザインを提示する。
新自由主義の下での人間支配に対抗、挑戦する教育の理論を探究する!
本書は、タイ、韓国、ロシアなどの各国の、行政、あるいは企業が、自然災害へのリスク を中心に、どのように事前に評価し備えているのかをまとめている。
特に冒頭で、被害を受けてもそこから素早く回復し、また全般的なリスク対応力を 高めるとして近年注目されているレジリエンスについて解説。各国への事業進出の際、各章の個別論への取組に加え、レジリエンス強化を図ることで、リスク対応力が向上するだろう。
本書では、歴史教科書問題の核心である自国の伝統文化のとらえかたに焦点を当てながら、日本文化の価値と二十一世紀を拓く感性教育について問題提起をする。
本書は、メダカの分類・飼育から遺伝・行動などを総合的視点に立って著した世界に誇る成書であり、かつメダカに関する国内外の新しい文献を補追したものである。一人の研究者によって単独種の生き物をこれほど詳細に著わした書は、比類なき存在である。興味・親愛をもってメダカを学習・研究するアマチュアから研究者までが、座右に置きたい書である。
グローバル経済の動向は、新型コロナの世界的流行とアメリカの政権交代で大きく変化している。国際経済秩序はバイデン政権でどのように動くのか。新型コロナはアジアの経済と企業に、どのような影響を与えるのか、あるいは与えない分野があるのか。アジアのビジネス環境を、グローバル経済の中で広くかつ深い視野から展望する。
言語表現の背後には、普段あまり意識されることがない多種多様な要因が複雑に絡み合っています。本書は主に英語を考察対象言語とし、好まれる表現と好まれない表現について、語・句・節・談話の各レベルに加え、文化的側面にも踏み込んだ研究を含むものです。形式化には馴染みにくい、構造構築のレベルを超える接近手法の面白さと可能性を感じていただければ、執筆者一同の喜びです。
第1章 大津由紀雄・吉田研作
第2章 尾島司郎・中川右也
第3章 柴田美紀・冨田祐一
第4章 白畑知彦・松村昌紀
日本の気分障害研究を牽引し、臨床実践の最前線に立つ三人の精神科医が、それぞれの立場から気分障害についての知見や最新の情報、臨床の技について2回の座談会で自由自在に語り合った至高の一書。
第1部は、「躁うつ病の概念と診断」「治療と経過」など、研究によるエビデンスを臨床にどのように応用していけばよいのか、その際に生じる問題点は何なのかなど、1999年の座談会の内容に現時点での注釈を加えながらまとめる。
第2部では、第1部の座談会から20年の時を経て、気分障害の「診断」「疫学」「治療法」「病気の考え方」「原因研究」などがどのように変化したのか、あるいは変わらずどのような状況にあるのか、などについて縦横に語り合う。そこから何が見えてくるのだろうか?
本書は、後進の医師たちに大きなエールを贈るとともに警鐘をも打ち鳴らす、現代精神医学界への貴重な提言に満ちた書である。
はじめに
第1部 気分障害の診断と治療─ 一九九九年の討論
第一章 気分障害の診断と治療の要点
第二章 躁うつ病の概念における歴史的変遷と今日の診断基準
第三章 気分障害のコモビディティ
第四章 特殊な気分障害
第五章 気分障害と性格
第六章 治療的観点から見た気分障害の経過
第七章 新世代の抗うつ薬
第八章 気分安定薬の臨床的特徴と注意点
第2部 新しい気分障害の臨床─さらに二〇年後の臨床現場に向けて
はじめに─この二〇年を振り返って
第一章 疫学、政策、診断の変遷
第二章 DSM─4からDSM─5へ
第三章 社会の変化とうつ病の変化
第四章 職場のメンタルヘルスの変化
第五章 三環系抗うつ薬からSSRIの時代へ
第六章 双極性障害の治療と病態像の変化
第七章 心理教育について
第八章 気分障害への精神療法的アプローチ
第九章 リワークプログラムの現状と課題