「あんたはこの村では少数民族なんだから大切にするよ」北海道二風谷のアイヌコタンでの生活は、萱野茂氏の歓迎のことばではじまった。アイヌ文化保存のため精力的に活動をつづける萱野氏が二風谷に開設したアイヌ語教室。その講師になって14年、著者はこの地で何を見、何を考えてきたのか。人びとの暮らしはどんなふうに変わったのか。
ご婚約が成立、愛することの喜びを率直にのべられた美智子さま。折にふれての数々のご発言から、歓びや哀しみのお心を読みとこうとする皇室ジャーナリスト40年。
将来を嘱望されたエリート脳外科医がある日突然ホープレスな崖っ淵に立たされて…。死の恐怖、激痛、闘病の苦しみ、妻の愛、幼い娘への想いを赤裸々に綴った執念の手記。
ゲバラの革命戦略と歴史的企図の全貌を跡づける!ボリビアのゲバラ闘争の歴史的意義とは何かを著者は自らの体験に基づく精緻な状況分析から解明し、ラテンアメリカ武装闘争の可能性と限界を明らかにした理論的総括の書。
長い沈黙を破って声をあげ始めたハルモニ(おばあさん)たち。ソウル郊外のナヌムの家を守る若い坊さんが、過去の苦痛を背負いながら希望と誇りをもって生きるハルモニたちを、暖かくユーモラスに描き出す。奇想天外な五年間の共同生活。徐勝氏の懇切な解説付。
フランス料理と菓子づくりを学ぶため、ヨーロッパ最高の料理学校へ、いざ入学。言葉も技術も未熟者ながら、誇り高きシェフに鍛えられ、世界各国から集まった仲間たちとともに料理の真髄をつかんでゆく。驚異的な手間から生まれるコンソメ。ソースの力。素材の旨味を最大限に引きだす煮込み料理。繊細かつ大胆なパイやアントルメ。本物のパン、チーズ、ワインの味を求めて旅もした。ブルゴーニュ、ロマネ・コンティ、プロヴァンス…世界に冠たるフランス料理を支えるのは、各地の豊饒な食文化だった。美味の都パリでの、刺激と発見にみちた二年間。みずみずしい果実のような留学記。
手塚治虫の死後、まんが状況はどのように変化したのか?石ノ森章太郎らの死、「少年ジャンプ」の凋落、「有害」コミック問題-まんが界を揺るがした出来事や作品を通して、まんがの現状を診断する。
忘れかかっている昔の東京。私の幼年時代から少女時代の東京。遠い記憶をたどってみよう。私の生きた二十世紀、そしてまた昭和という時代を振り返ってみると、決してこの時代は地上の楽園ではなかった。
日常の問題を平易にイラスト化。悩む前に読んでおく!人生を守る・必携法律ガイド。日常の暮らしで直面するトラブル・手続きを乗り切るための解決読本。この一冊で人生を安全航海できる!ライフサイクルに沿った実用解説。
ありふれた日常に限りがあるとわかったとき、あなたはどう、生きますか?死によって照らし出された人生のすがたを癌・エイズ治療の第一人者が真摯に綴る。
これだけ毎日食べていますか?ファーマネックス製品も掲載。「いつまでも若々しく、美しく、健康でありたい」という願いはいつの時代にも変わらないものです。しかし、私たちをとり巻く環境は年々悪化し、それに比例するかのように生活習慣病などにかかる人の割合も増加の一途をたどっています。このような時代にあって、私たちが健康を守り続けるには、いったい何に注意し、何に心がけたら良いのでしょうか?その答えのすべてがこの本にあります。
書き残すことが、わたしの医師としての最後のつとめですー。50歳。わが国屈指の脳外科医が、ある日突然病魔に冒された。病名は悪性脳腫瘍。医師として携わってきた専門分野だ。彼は即座に理解した。もう、助かる見込みがないということを…。死への恐怖、激痛、手術・検査・治療の実態、妻の愛、幼い一人娘への想いを、赤裸々に日記とテープで綴った執念の同時進行ドキュメント。
これからの生き方を考え、日本人の心の構造を探る。ヨーロッパの基層文化は論理=知を核としているのに対し、日本の基層文化は情=情緒を核としている。私たちは情を核としたムラ社会に生きているのだ。