本書は、有機化学の根幹となる考え方をコンパクトにまとめてある。「有機化合物の命名法」や「多種多様な有機化学反応例」は最小限にとどめ、物理化学と有機化学との融合をはかり、一般化学の一分野として有機化学を理解できるように編集されている。本書で述べられている有機化学の考え方を理解することによって、従来の有機化学の教科書に書かれている内容を、本質的に理解できるようになる。有機化学を専門としない生命科学や物質科学分野の学生にとっても最適な教科書の一つである。
エネルギー・資源・環境といった問題が深刻化し,人間のあり方が問われている。こうした人間の営みを客観的にみるためにも,137億年に及ぶ宇宙の歴史や地球と生命の進化の歴史をたどり,現在の地球の姿を見つめ直すことが,きわめて大事である。本書は,元素の起源から地球,生命の誕生を経て現在の環境問題にいたる時間スケールを縦軸に,コア,マントル,地殻,大気・水圏,惑星間空間,銀河系,宇宙といった空間スケールを横軸においた二次元的な構想のもとに,地球化学の扱う幅広いテーマの中で,起源と進化の物語を解りやすく説明する。また関連する同位体地球化学,放射年代測定法,分光法などの化学種解析法など最先端の機器分析に基づく新しい宇宙地球化学の進展を十分に整理して解説する。また著者らが専門とする軽元素の安定同位体比や元素の化学的性質からの考察などでは,これまでの教科書にない斬新な記述を加えた。これらの内容から,地球化学の面白さや地球を化学的にみることの重要さを汲み取り,読者が新たな地球観や文明観をもって頂ければ,著者らにとって望外の喜びである。
第1部 宇宙と地球の進化と現在の地球の姿
1章 膨張する宇宙と軽元素の起源
2章 太陽系の化学と重元素合成
3章 太陽系の形成と隕石の年代学
4章 地球の誕生とその化学組成
5章 固体地球の脱ガスと大気と海洋の起源
6章 大気と海洋の進化と生命の起源
7章 二酸化炭素濃度と気候変化
8章 分子地球化学:元素の性質に基づく地球進化や環境問題の考察
第2部 宇宙地球化学の基礎
9章 宇宙地球化学の基礎知識
10章 化学熱力学の基礎と地球表層での化学反応
主要目次:化学の起源:すべてはどこから始まったか/測定の体系/物質とエネルギー,原子と分子/原子論1:原子内には何があるのか/原子論2:エネルギー順位とボーア原子/周期表:元素発見の歴史/化学結合:原子はどのようにして結合するか/化学反応式:反応のための処方/化学量論:反応における量/反応熱:化学とエネルギー/気体状態:理想気体の挙動/水素,酸素および水/液体状態および固体状態/溶液の化学/酸,塩基および塩/化学反応速度論および化学平衡/核化学,電気化学および環境化学/有機化学1:炭化水素/同2:有機化合物の分類/生化学:生命の化学
この1冊で一発合格が近づく!模擬テストを二回分収録!各章末に確認問題を30問!試験直前までチェックできる重要ポイント一覧付。
一体化しようとする渦状の運動エネルギーによって万物が誕生したという視点から、
アインシュタインやホーキングの理論を補完。
行き詰まった現代物質文明の先を見通す新しい宇宙論。
第1章 宇宙物質界と宇宙非物質界共存論
第2章 宇宙物質界万物円運動の奇跡と軌跡
第3章 宇宙万物とは
第4章 宇宙で何が起きている
第5章 地球七不思議七つの奇跡
第6章 宇宙物質界万物の起源、「素(SO)<0」と「渦巻き」
第7章 宇宙物質界万物の周期「放射・発光・熱・温度と物質物体の関係」
第8章 宇宙物質界に発生・存在する「亜物質」と称すべき多くの謎
第9章 宇宙物質界の亜物質「光・エネルギー」と「質量」
第10章 物質界・非物質界(無の空間)・時間の物語
第11章 宇宙の成り立ちへの試論
理工系の大学1年生を対象に,様々な物理現象の知識を得ることを主目的とし,姉妹本の力学編で養った数学的な思考力を様々な物理現象に応用することを目指す.姉妹本の力学編とあわせて,高校で扱われている内容すべて(2021年現在)を取り扱う.
具体的な内容は,熱力学(第1章),波の性質(第2章),音(第3章),光(第4章),電気の性質(第5章),直流回路(第6章),磁場と電流(第7章),電磁誘導と交流(第8章),電子と光(第9章),原子と原子核(第10章).
第1章 熱力学
第2章 波の性質
第3章 音
第4章 光
第5章 電気の性質
第6章 直流回路
第7章 磁場と電流
第8章 電磁誘導と交流
第9章 電子と光
第10章 原子と原子核
本書では、材料力学について、その目的や周辺学問との関連性を示し、特に一次元的応力場の重要問題に絞って記述した。改訂版では、本文全体を通して、特に理解し難い所は、新しい図、表の追加を含め平易に理解できるように加筆、訂正した。本文中の現状においてその必要性が少ないと判断される部分は、思い切ってカットした。逆にこれからますます重要になると思われる部分は、節として格上げし充実した。
ターボ動力工学は、力学、伝熱、流体、燃焼、制御、材料等の基礎工学の上に構築された応用工学であり、それらの知識を巧みに統合している。複雑な現象をどの様に捉え解析するかといった「考え方」を、本書では随所に取り入れている。
『東洋医学古典 鍼灸資生経 上巻』は、黄龍祥(こうりゅうしょう)によると1180〜1195年ごろに書かれたと『鍼灸名著集成』に書かれている。本書には『素問』や『霊枢』の引用は勿論のこと、『鍼灸甲乙経』、『備急千金要方』、『千金翼方』、『外台秘要』、そして同時代の『銅人腧穴鍼灸図経』までが引用されている。ということは『銅人』が出版された後に本書が出版されたことになる。執筆者は南宋の太監(たいかん)(宦官)だった王執中である。ちなみに『鍼灸名著集成』に編纂された『鍼灸資生経』は誤字や脱文が多く、翻訳の参考程度に参照した。なお本書には、原文に小文字で書かれた部分があるが、それは()で括り、翻訳した部分は[ ]で括るようにした。また訳の部分は書体を変えた。『甲乙経』は「こういつきょう」でなく「こうおつきょう」、『銅人腧穴』でなく「どうじんしゅけつ」ではなく「どうじんゆけつ」とした。そしてフリガナは燎原の『漢方用語大辞典』と学研の『漢字源』を参考にした。現在はオリエント出版の『鍼灸資生経』が入手困難なので、本書に原文を付けた。上巻は、巻一から巻三までを収載した。
本書の用語はJIS B 8622-2002に、単位はSIに従う。市場の大半を占める臭化リチウム吸収冷凍機に的を絞る。空調、冷却、加熱システムなどの計画に、この冷凍機を組み込むときの、またその後の運転保守管理の手助けになりやすいものにする。難解な理論は最小限度にとどめ、正確さよりわかりやすさを第一とする。そのため一重効用置換法をはじめ、多くの近似解法を開発し、改善による効果の期待値を簡単に計算できるようにする。設置後の省エネ運転、機器の改良、システムの改善に力点を置く。ただしそのため、機器内部まで入る改造が必要になるものは、腐食の起因となるので採用しない。省エネルギーには、冷凍機の置かれているシステムの改善がきわめて有効に働くので、事例にはその改善を中心に可能なかぎり多くの代表例をあげる。省エネルギー対策の評価はCOP(成績係数)でなく、蒸気、都市ガスなどの加熱源の消費の削減量によるが、システム中の冷水、冷却水ポンプ、冷却塔の駆動動力の削減も評価に加える。
物性科学は、今日、理工学の基礎知識として重要な一分野となっている。本書は、理工系の学生を対象に、電子物性と電子材料の基礎に重点をおきながら、物性科学全般を総括的に解説した入門的教科書である。まず固体の結晶構造と熱的性質について述べ、材料固体の本性を電子論的に扱う方法を示す。どのような仕組で固体中を電流が流れるか、半導体、磁性体、誘電体の原理は何か、固体が光を吸収し、発光するのはなぜか、などについて具体例をあげながら丁寧に解説する。なお、難しい計算や、必要な物理学の法則は、付録で詳しく述べている。改訂にあたっては、内容をすべて見直したうえで記述を適宜修正し、数式のわかりにくい箇所を中心に加筆するとともに、理解を助けるために各章末には「まとめ」を設け、また、例題や章末問題を追加している。さらに、時代の要請に鑑み、“半導体量子構造”の一章を新たに設けている。
1:ワインレッドの心
2:真夜中すぎの恋
3:マスカレード
4:あなたに
5:yのテンション
6:Lazy Daizy
7:Happiness
8:ブルーに泣いてる
9:恋の予感
10:熱視線
11:風
12:アトリエ
13:瞳を閉じて
14:夢のつづき
15:碧い瞳のエリス
16:消えない夜
17:悲しみにさよなら
18:プルシアンブルーの肖像
19:青空
20:夏の終りのハーモニー
21:真夏のマリア
22:約束
23:想い出につつまれて
24:ほゝえみ
25:あのとき・・・
26:声にならない
27:好きさ
28:Friend
29:To me
30:I LOVE YOU からはじめよう
31:微笑みに乾杯
32:Juliet
33:月に濡れたふたり
34:じれったい
35:星空におちた涙
36:この道は何処へ
37:情熱
38:あの夏を追いかけて
39:朝の陽ざしに君がいて
40:黄昏はまだ遠く
41:いつも君のそばに
42:たいせつなひと
43:なにもない海へ
44:出逢い
45:あの頃へ
46:ひとりぼっちのエール
47:雨のち晴れ
48:茜
49:ショコラ
50:蒼いバラ
51:オレンジ
52:雨
53:君がいないから
54:結界
55:愛の戦友
56:あなたがどこかで
近い将来、超小型衛星を利用した宇宙ビジネスが増え、誰もが自分の小型衛星を製作・打ち上げ・運用できる時代がやってくる。
本書は、惑星や人工衛星の軌道の基礎知識、ロケット・探査機開発の歴史、人工衛星の構成や超小型衛星の作り方について概説。また今後の宇宙ビジネス・宇宙利用の必須アイテムである超小型衛星の製作・打上げに必要な手順を中心に、部品の購入から製作、試験、データ取得、解析、発表の経験が得られるシステムデザインの手法を解説。航法誘導制御、推進機関、熱制御、通信、電源、筐体など小型化・高密度化された超小型衛星を構成する各装置について、購入できるCOTS(民生)製品も具体的に紹介。
新たに宇宙ビジネスに参入する未経験の企業、自治体、学生、宇宙と宇宙産業に関心もつ方のためのガイドブック。