儀礼文化とは何か…。儀礼文化学会創立30年、儀礼文化の探求と実践につとめた著者が次世代へ送る提言の書。
本書は、多岐、多様な万葉集の歌のことばのなかから、わずかな幾例かを選び、その歌のことばが、万葉集の歌のことばとして、万葉集の人々のいかなる思いが託されたことばとしてあるのか、どのような心情を把捉したことばとしてあるのかを、歌のことばの同一ないしは類似用例及びその用例歌についてみることで考察したものである。
先学のとりあげた歌枕の地名4057カ所、および山・川などの事象が組み合わされて出来た名所、総計約6700カ所の歌の出典やその正否の検証を中心に、万葉歌や勅撰歌の「歌枕・地名」をも網羅し、その地理や用法をも記すユニークな大辞典の誕生。付録:古代の国・郡地図と現在地図/総合・国別・時代別・事項別索引。
夫婦になるより夫婦であり続けることの重さ。山の手の奥にひっそりと身を寄せ、平穏そうな日常を噛みしめていた一対の男女に〈過去〉の影が一閃する…。口篭るような夫婦生活の吐息をさまざまな色に染め上げた『門』論24編の競演。