前扉
本扉
プロローグ 「文は道を載す」伝統
序章 恋愛発見の前夜ーー恋の情緒表現の原型
1 「恋」から「恋愛」へ
2 西洋文学における恋愛とその受容
3 恋物語の原型とその展開
4 明末清初の才子佳人物語
第1章 交錯する視線ーー奇怪な欧州の恋愛風景
1 西洋文化に対する三つの態度
2 西洋の男女交際の見聞
3 「奇怪」に見えた恋愛と結婚の風習
4 舞踏会の衝撃
5 国内からみた西洋の恋愛とその模倣の提唱
6 恋愛と婦人運動
第2章 翻訳小説のなかの恋ーー『椿姫』の衝撃
1 東西の接点
2 「恋愛」との出会い
3 『巴黎茶花女遺事』の波紋
第3章 伝統小説の残照ーー言情小説から鴛鴦胡蝶派へ
1 清末の言情小説の流れ
2 白話の言情小説
3 旧小説の再生をめざして
4 前期の鴛鴦胡蝶派
第4章 東からきた「西洋」--与謝野晶子の貞操論と自由恋愛
1 受容と文化基盤
2 恋愛観と文化時差
3 与謝野晶子の「貞操論」の前後
4 なぜ「貞操論」なのかーー翻訳の理由
5 自由恋愛をめぐる攻防ーー「貞操論」発表後
6 「貞操論」と恋愛観の変容
第5章 恋愛と「家」の葛藤ーー『人形の家』の波紋
1 『人形の家』--翻訳と原作
2 胡適の意識的な「誤解」
3 旧い家を出る
4 中国化したロマンティックな恋愛
5 恋愛と自我の目覚め
6 魯迅の見た『人形の家』
7 戯画化された恋愛
第6章 大衆文化での「恋愛」受容ーー厨川白村とエレン・ケイ
1 「第二の波」の到来
2 近代の恋愛観
3 原文と翻訳のあいだ
4 「好評激甚」のエレン・ケイ恋愛論
第7章 苦しい模倣の歴程ーー張資平の恋愛小説と田山花袋
1 域外での試み
2 恋愛と身体表現
3 文体と描写法の模索
4 大正文学の影
第8章 「恋愛」の挫折ーー郁達夫の「世紀末」的恋愛
1 恋愛不能の恐怖
2 世紀末文学の救い
3 『イエロー・ブック』の世紀末的な「恋愛」
4 郁達夫の「世紀末」の実質
5 日本を通しての「世紀末」受容
第9章 排斥された恋愛小説ーーウェルテル式情熱の行方
1 「カルメラ売り娘」の前後
2 ウェルテル式の恋愛情熱の発見
3 ゲーテとの出会い
4 排斥された模倣
第10章 純愛への志向ーー馮沅君の「旅行」に描かれた近代的恋愛
1 「純粋の愛情」への集約
2 記号としての「恋愛」
3 文化の篩ーー吸収と排斥の深層
終章 恋愛小説の末路ーー都市文化と革命の激流の中で
1 左翼文学の蛇足ーー蔣光慈の恋愛小説
2 都会男女のシルエットーー葉霊鳳の技巧冒険
3 通俗文学の運命ーー後期鴛鴦胡蝶派の末路
4 革命的な恋愛を探せーー「小二黒結婚」と『青春の歌』
エピローグ ポスト文化大革命の中国文学
1 張潔ーー高尚な恋愛への憧れ
2 張賢亮ーー剥奪された文明
3 莫言、蘇童ーー土着的性愛の世界
4 中国文学のポストモダン
注
引用文献
あとがき
わたし、今泉果歩。都内の私立高校2年生。最近、彼ができたばかりの親友の杏ちゃんにノロケられてばかりいる今日この頃。おかげで、2年も前に別れたあいつのことを何かと思い出すようになっちゃった。ああもうッ、こんな自分、みじめったらしくて、すごくイヤ。早く、昔の恋は忘れて、新しい恋がしたいのに…。ねえ、神様。わたしとめぐり逢うはずの運命の人は、どこにいるんですか。
ー恋する者はたえず心の中で走り回っており、新たな奔走を企て、自身に対する策謀をめぐらしつづけてやまない(R・バルト)-“あちらこちらを走り回る”という意を表しもする“ディスクール”本来の「野性的な」実践を通して、“恋愛”をもっともピュアーなかたちで描き出した刺激的快作。
聖武館高校を舞台にした、『聖少年白書』第2弾。男の子同士が恋を始める微妙な感情を描く表題作『運命的恋愛論』。痛くて辛くて、でも優しい「想う力」のファンタスティック・ラヴ『すき』。雑誌掲載時より大幅改稿した二本と、恋をする運命のふたりが、危機をクリアし、愛を続ける表題作の続編『正統的恋愛論』。
静岡の工場へと飛ばされた灰島悟は、日系三世の先輩、竹芝浩二にいろいろ教わりながらも仕事をこなしていた。だが、明るく元気な悟にも苦手な人間が…。それが工場長のマクラウドだった。しかし、ある事件を元に悟はマクラウドの優しさに気づく。そしてふたりは…。
走り幅跳びが、一度も満足に出来なかった。いつも踏切りで失敗する。助走しているうちに、踏切れなくなってしまう。祥子は、恋に対してもそうだった。-友達の恋人と一夜をともにした時、初めて思い切りよく踏切れたと祥子は思った…。友達の恵子に嫉妬していた。恵子のように跳びたかった。その思い悩む心の溝で起きた、一度だけの出来事。たった一度だけのことだから、素敵なのだろうか、それとも…。心が裂かれるほど張りつめた、欲望と傷心の恋の話8編。
ノリミとテニスを楽しんでいた麦倉先生の携帯電話が鳴った。T高古代史研の中山が、校庭の木に縛りつけられているところを発見されたのだという。そこには、イルカのぬいぐるみと『世界残酷童話』という謎の文章が残されていた。ノリミの家に事件の予告電話がかかり、次に被害にあったのは沙耶だった。一連の事件は、古代史研が校庭に作ったストーン・サークルに関係があるらしいが…。
聖武館高校を舞台にした、『聖少年白書』第3弾。テニス部の勇人と智紀の初体験はクリスマス。それから一年、セックスしたい好き進行形だ。そこに、テニス部OBでありハード(にエッチ)な恋愛進行形の東条と桑崎が、絡んできて…。テニス部の事情、東条の思惑、恋人ゆえの甘え。智紀と勇人の恋愛は、どこに辿り着ける。
図像化された愛。ヨーロッパ精神の底流を把握するための鍵。イタリアの奇書世界初の完訳。人は、いたるところで、自分と自分の属する集団を記号化するようだ。本書で語られているイタリアのモットー付き紋章づくりの慣習が、やがてヨーロッパ一円に波及していくのである。
時代は変わった。女と男の恋も変わる。いかに生きぬくかは、いかに恋愛するかを問うことだ。直木賞作家、初の超えた恋愛論三十章。
ある夏の日の早朝。霧ケ峰亜紀、高二の所へ差出人が不明の怪FAXが届いた。「ピタゴラス 原宿 八月一日・十八時」。双子の悪ガキのお守りを押しつけられるし、期末テストの成績は最悪だったし。もうサイテーの夏休みを過ごしつつあった亜紀は、興味シンシンで事件の調査に乗り出した。クラスメイトの龍也とともに、早速、原宿へ行って…。痛快ミステリー。
「じつは、好きだったんだ」という告白は最もドラマになりやすい。-恋愛の神様フーミンが、男と女の恋の真実を鋭くえぐる決定版。「人生で三回恋愛できれば大もうけである」「一見チグハグな二人こそ真のカップルである」「恋に必要なのは、感受性だけです」etc.オモシロ鋭い分析から導かれた智恵が満載。恋の悩みにズバリ答えるQ&Aも付いた、若者のスーパーバイブル、待望の文庫化。