語りにくい〈恋愛と性〉の現状を明らかにすることにより、障害者が抱えている問題を浮き彫りにし、問い直す。
土曜の放課後、水族館にでかけたノリミと麦倉先生。たまたまT高の光代たちも来ていたので、別々に帰ることになってしまった。だがその日、麦倉先生は、ノリミとは別の女の人と歩いていたのを目撃された。しかも、その人は『婚約者のマツモトナオミです』と名のったという。疑心暗鬼のノリミのもとに光代から相談が持ちかけられた。一年生の里中の家に、不気味な脅迫状が届いたという…。
あなたは夢をよく見ますか。不思議な夢の記憶が印象深く心に残ることがありますか。夢の多くは、深層心理からの未来を知らせるメッセージを象徴しています。夢の意味をチェックすれば、恋の作戦もうまくいくはず。トラブルだってきっと避けられます。まくら元にぜひ置いてほしい夢の意味がわかる事典です。
結婚したって、一生、遊び続けていたい。今、もうひとつの女の本音論が飛び出した。恋愛を感覚だけで語る時代は終わった。恋愛こそ、最も知的遊戯であることを、筆者は、鮮やかな手並で描いている。
あたし、林野原。高校1年生。引っ込み思案で、いつだって思ったことの半分も言えない、典型的なA型の性格。そんなあたしが、ある日、おかしな偶然から、一人の男の子と知り合いになった。そうして、その人のことを、いつのまにか好きになりかけてる自分に気づいたの。でも。その人は、あたしの親友の由美ちゃんの、片想いの相手だったんだ…。
あなたの明日は、未来は、その恋は成就するか、悲恋か、彼のこころは真実か、不実か、あなたの運命とその恋の行く末は、あなたの知らないもう一人の自分が知っている。
肉体に刻みこまれた愛の深さ『愛の嵐』。妻子ある男と人妻の恋『恋におちて』。男を追いすぎた年上の女の悲劇『夏の嵐』。妻が夫以外の男に揺れる時『終着駅』。愛の不毛の行きつく果て『情事』-。14の名作映画をテキストに、さまざまな愛のかたちを論じ、恋のこころを説くエッセイ。恋愛における心と肉体の問題や、男と女の違いなど、その本質に著者が鋭く迫る。
あたし、桂木柚子。高校1年生。自分ではよくわからないんだけど、友達からは、明るいコだね、って言われてる。ヒドイおっちょこちょいね、とも言われてるけど。そんなあたしなもんだから、ある日、大混雑の朝の駅で、定期券を落としちゃったの。ところが、その定期券を拾ってくれた男の子に、あたしは文字どおり、一目惚れ。でも、でもね。その人、どこの誰だか、ぜんぜん、わからないの…。
本書は、学会誌や大学の紀要に掲載された論文の中から、カトゥルルスとプロペルティウスに関する9篇を選んで、「詩人の詩論」という統一テーマのもとにまとめたものである。
きっと見つかる、あなただけの恋のかたち。常識やイメージに囚われないで、もっと自由に恋しよう。あなたの恋を進化させる、辛口スパイス・エッセイ。
桜の花びらが舞う富士見が丘高校入学式。何事にもクールだった僕-神木和己-は、自分とはあらゆる面で正反対の彼-都築裕-と出会った。その時から、僕は彼から片時も目が離せなくなる。“ドキドキ”が僕の心を支配してゆく。-この気持ちはいったい何…。冬城蒼生が語る、もどかしくせつない愛のはじまり。
恋愛に関する英語・日本語のことわざを解説した辞典。英語のことわざは約230、日本語は約160を収録。英語編・日本語編の2部構成で、それぞれアルファベット順、五十音順に排列。各項目に和(英)訳、解説、語句、同言語の類例、日本語(英語)の似た意味のことわざを記載。-あなたいくつ知ってる。ことわざに学ぶ恋愛術。
古代ギリシアにはじまり、中世南仏のトゥルバドゥール、イタリアの清新体派詩人たちを経てダンテ『新生』に至る西欧恋愛杼情詩の形成過程を豊富な引用と考察によってたどり、西欧近代文学の源流をなす宮延風恋愛=「まことの愛」の観念を鮮やかに浮き彫りにする。
長女夕香は、留学先でハイスクールの英文学教師・ハロルドと国際結婚し、離婚して帰国し、次女の朝子は、美大時代に恋に落ちたコンセプチュアル・アーチストと同棲し、婚姻届けを出し、離婚届けを出し、3女の雅江は保母で、母を亡くした園児に同情しその父親への同情が愛に変わり、結婚し、出産し、4女の美由起は同棲していた相手と正式に結婚式を挙げ、浮気したり、浮気されたり。…そして、4人姉妹の母親はいつもやきもきしていた。恋の悩みが尽きなければ、愛のかたちは千変万化。臨場感たっぷりの、限りなくリアルな恋愛小説。
前扉
本扉
プロローグ 「文は道を載す」伝統
序章 恋愛発見の前夜ーー恋の情緒表現の原型
1 「恋」から「恋愛」へ
2 西洋文学における恋愛とその受容
3 恋物語の原型とその展開
4 明末清初の才子佳人物語
第1章 交錯する視線ーー奇怪な欧州の恋愛風景
1 西洋文化に対する三つの態度
2 西洋の男女交際の見聞
3 「奇怪」に見えた恋愛と結婚の風習
4 舞踏会の衝撃
5 国内からみた西洋の恋愛とその模倣の提唱
6 恋愛と婦人運動
第2章 翻訳小説のなかの恋ーー『椿姫』の衝撃
1 東西の接点
2 「恋愛」との出会い
3 『巴黎茶花女遺事』の波紋
第3章 伝統小説の残照ーー言情小説から鴛鴦胡蝶派へ
1 清末の言情小説の流れ
2 白話の言情小説
3 旧小説の再生をめざして
4 前期の鴛鴦胡蝶派
第4章 東からきた「西洋」--与謝野晶子の貞操論と自由恋愛
1 受容と文化基盤
2 恋愛観と文化時差
3 与謝野晶子の「貞操論」の前後
4 なぜ「貞操論」なのかーー翻訳の理由
5 自由恋愛をめぐる攻防ーー「貞操論」発表後
6 「貞操論」と恋愛観の変容
第5章 恋愛と「家」の葛藤ーー『人形の家』の波紋
1 『人形の家』--翻訳と原作
2 胡適の意識的な「誤解」
3 旧い家を出る
4 中国化したロマンティックな恋愛
5 恋愛と自我の目覚め
6 魯迅の見た『人形の家』
7 戯画化された恋愛
第6章 大衆文化での「恋愛」受容ーー厨川白村とエレン・ケイ
1 「第二の波」の到来
2 近代の恋愛観
3 原文と翻訳のあいだ
4 「好評激甚」のエレン・ケイ恋愛論
第7章 苦しい模倣の歴程ーー張資平の恋愛小説と田山花袋
1 域外での試み
2 恋愛と身体表現
3 文体と描写法の模索
4 大正文学の影
第8章 「恋愛」の挫折ーー郁達夫の「世紀末」的恋愛
1 恋愛不能の恐怖
2 世紀末文学の救い
3 『イエロー・ブック』の世紀末的な「恋愛」
4 郁達夫の「世紀末」の実質
5 日本を通しての「世紀末」受容
第9章 排斥された恋愛小説ーーウェルテル式情熱の行方
1 「カルメラ売り娘」の前後
2 ウェルテル式の恋愛情熱の発見
3 ゲーテとの出会い
4 排斥された模倣
第10章 純愛への志向ーー馮沅君の「旅行」に描かれた近代的恋愛
1 「純粋の愛情」への集約
2 記号としての「恋愛」
3 文化の篩ーー吸収と排斥の深層
終章 恋愛小説の末路ーー都市文化と革命の激流の中で
1 左翼文学の蛇足ーー蔣光慈の恋愛小説
2 都会男女のシルエットーー葉霊鳳の技巧冒険
3 通俗文学の運命ーー後期鴛鴦胡蝶派の末路
4 革命的な恋愛を探せーー「小二黒結婚」と『青春の歌』
エピローグ ポスト文化大革命の中国文学
1 張潔ーー高尚な恋愛への憧れ
2 張賢亮ーー剥奪された文明
3 莫言、蘇童ーー土着的性愛の世界
4 中国文学のポストモダン
注
引用文献
あとがき