昆虫は、一年をとおして見ることができる小さな生きものです。早春、田んぼの土手には元気よく飛びまわるチョウ。夏の雑木林は、樹液を吸いに集まる昆虫たちの楽園。生きものたちがいないだろうと思う冬でさえ、春を待つ命に出会えます。昆虫を知ることは、かれらが食べる植物やくらす環境について、学ぶことにつながります。さあ、みなさんも身近な里山へでかけてみましょう。
科学で「なぞとき」する物語が12話。楽しく読めて、おもしろ実験もできる。
鳥、魚、花、木、虫、動物の漢字にはすべて生き物の個性・特徴が隠されている。松はどうして木へんに「公」と書くのか。烏はどうして鳥より一本少ないのか。そんな疑問を解きながら、漢字の成り立ちにまつわる、生き物の特徴を紹介。
書斎、それは時に創作活動を励まし、時に様々な思い出を語りかけてくる“生きものたち”が住んでいる部屋。壁の絵、万年筆、地球儀、酒器、飼い犬…。彼らに寄せて綴ったエッセーが、素顔の著者を浮き彫りにする。率直に己を語った出色の連作エッセーに、殆どの“生きものたち”を奪い去った、阪神大震災の被災体験「平成七年一月十七日からの日記」を書下ろして加える。
きものと生活に凛乎とした感性で対座した著者が、自らの軌跡を重ねて描く女の半生。幸田文学の極致を示す自伝的長編小説。
作家・小林恭二が、ひょんなことから茶の湯の世界に足を踏み入れ、二年間にわたる正座とおてまえのお稽古を通して、とうとう亭主として茶会を開くまでに成長する、その体験をもとにえがいた奇想天外な茶の湯エッセイ。読者の目の位置で綴った本書は、だから、とかく敬遠しがちな茶の湯の世界の扉を開く、恰好の入門書です。
本書は、和布が好きな人、小さな着物を縫ってみたい人、市松人形を着替えさせたい人、ほかのお人形に着物を着せたい人の、お役に立つように作られた。お人形はあってもなくても、和布や着物自体が楽しいテーマである。思い出深い家族の着物や、古裂屋さんで出会ったおしゃれな端布、絽や紗、風呂敷や手ぬぐい…。良い生地を、本仕立で縫うことを楽しんでください。
人間…人の心…森羅万象の中でもっとも身近でかつ不可思議…そして何より、おぞましく、恐ろしいもの…。自分自身の心の中ですら、分からない…ましてや何かに取り憑き、そして憑かれ…壊れていく自分の姿など見えはしない…。たとえ、この手を血に染め、誰かを切り裂き殺めようとも…そう、それは正しいのだからー。小説を始め各界の二八人の俊英作家たちが、あなたに至高の「恐怖の晩餐」を振る舞うべくここに集結した。小説、連句、漫画、イラスト…あらゆる世界から、「憑き者」の心に巣食う恐怖の真髄に迫る!前代未聞の傑作ホラーアンソロジー、今ここに登場!全篇、堂々の書下ろし。
きものを学べば、見えてくる日本の心。キモノ通必読の一冊。きもの文化検定4級、5級試験のための公式教本です。
武蔵野日高は天狗山高校二年生、風紀委員会所属だ。わけあって学校一の人気者にしてホンモノの鬼の風紀委員長、風香先輩の下僕として傍にいることになったのだ。幼なじみのむつみの反対を振り切って風香先輩の快楽(日高を怖がらせて満足する)のため、日々鬼に囲まれた生活を送っている。そんな風香先輩が嬉々として日高にもちかけたのはープールでデート!?「せっかく、私の水着姿を見せてあげようと思ったのに」あっさり陥落した日高はまたも地獄のエスコートをすることになり…?風香先輩と日高の距離にちょっぴり変化が?学園ラブコメディ第三弾。
2009年・2010年度の問題全問収録。