国宝は「重要文化財のうち世界文化の見地からも価値の高いもの、類いない国民の宝」と定義され、現在1144件(2025年)が認定されている。普賢菩薩像から伊藤若冲までの「絵画」、弥勒菩薩半跏思惟像など「彫刻」、日本刀などの「工芸品」、銅鐸・金印・古墳出土品などの「考古資料」、中尊寺金色堂など「建造物」、「書跡・典籍」、「古文書」、「歴史資料」の8分野がある。本書では、歴史的背景や、史実にもとづきながら、見所、詳細な情報を掲げ、丁寧に解説。知っておきたい、興味深い国宝を中心に、写真ではわからない驚きや不思議・謎に踏み込んで紹介する。
はじめに
第一章 旧石器時代から古墳時代
コラム1 国宝ってなに?数はどれくらい?
第二章 飛鳥時代から奈良時代
コラム2 国宝って誰が決めるの?
第三章 平安時代
コラム3 人間国宝ってどんな人?
第四章 鎌倉時代から南北朝・室町時代
コラム4 国宝の宝庫・国立図書館とは?
第五章 安土桃山時代から江戸時代
ほかコラム
上野千鶴子氏激賞! 「世界最短詩型である俳句は、日本語と格闘せずには表現たりえない。本書は『表現の革命』を論じて、真に革命的な日本語表現論だ」
口絵 第一章 俳句第二芸術論ーー赤い椿白い椿と落ちにけり 第二章 子規と碧梧桐ーー師を追うて霧晴るゝ大河渡らばや 第三章 三千里の旅へーー鳥渡る博物館の林かな 第四章 新傾向俳句の誕生ーー思はずもヒヨコ生れぬ冬薔薇 第五章 龍眠帖と龍眠会ーー鮎活けて朝見んを又た灯ともしぬ 第六章 碧梧桐と虚子ーー虚子といふ友ありけりや冬瓜汁 第七章 無中心論の展開ーー相撲乗せし便船のなど時化となり 第八章 登山家・碧梧桐ーー立山は手届く爪殺ぎの雪 第九章 『八年間』の麗姿ーーローマの花ミモーザの花其花を手に 第十章 関東大震災の記録ーー松葉牡丹のむき出しな茎がよれて倒れて 第十一章 新切字の探索ーー汐のよい船脚を瀬戸の鷗は鷗づれ 第十二章 ルビ付俳句の意義ーー虎(オ)猫(マヘ)友(ツ)猫(レ)なうて来る鼻声(コヱ)鼻黒が痩せて腰骨(フリ) 第十三章 碧梧桐死すー金襴(テリ)帯かゝやくをあやに解きつ巻き巻き解きつ 河東碧梧桐略年譜 あとがき
憂き世で至福のひとときを! 痛快無比。そしてなによりハートウォーミング。読む楽しさを満喫できる作品集です。つぎつぎに出来する難事件、怪事件、なんとか助力したい男女・・・・。馬之介は飄々、かつ怜悧に事態に対処していきます。安定の筆力。確たる時代考証に裏打ちされた頑丈な物語の構造。次作を期待してしまう出来栄えです。
届かぬ想い
梅雨が明ける
流れる
あとがき
ウパニシャッドとはサンスクリット語で書かれた一群の神学書・宗教哲学書の総称である。インド思想の根幹をなすこれらの書は、ヴェーダの神話と祭式の伝統の上に成立したものであるが、それまでのバラモンの祭式万能主義とは一線を画し、当時の王者の活躍を背景に、真理探究を志し、宇宙万象の一元を説く哲学を展開した。本書は紀元前4〜8世紀に遡る古ウパニシャッドから主要篇を抜粋収録。そこには、ブラフマンとアートマンの二元を同一視しその上に絶対不二の根本原理を説く「梵我一如」の哲学思想と、仏教等の土壌となった輪廻・業・解説の宗教思想が浮彫りにされている。
「根源」へのまなざしが、「ドイツ・バロック悲劇」という天窓を通して見る、存在と歴史の「星座(コンステラツイオーン)」-『ドイツ悲劇の根源』は、この「星座」のきわめて精緻な叙述である。バロックの言語形式との格闘のなかで、言語哲学と歴史哲学が、理念と現象が、ギリシア悲劇と近代悲劇が、英雄の神話的生と被造物の歴史的生が、メランコリカーとハムレットが、象徴とアレゴリーが、音声と文字が、神と悪魔(サタン)が、さまざまに火花を散らしながら出会う。哲学的批評の方法論、悲劇論、メランコリー論、アレゴリー論から成る1920年代のこの名著に、「運命と性格」、「暴力批判論」、「カルデロン・ヘッベル論」ほかの関連論考・資料を加えた、文庫版新訳。
【壊しても、殺しても。おままごとは終わらない】
日常に潜む狂気が、取り返しのつかない一線を越える。
崩壊する家族を克明に描く、リアル・サスペンス短編集。
これは、現実の延長線上にある八つの物語。
<第1話:おままごとはそのまま>青年の元に届いた、「殺される」というメッセージ。送り主は青年の上司であり、三年前に離婚した元家族のもとへ顔を出していた。様子を見に、その家を訪れた青年の目に飛び込んできたのは…?
<第2話:桃>とある資産家の老人の後妻におさまった妖艶な美女。周囲からは財産目当てと噂されるが、その真相は…?
<第3話:無垢の雪>夫の田舎へと越してきた新婚夫婦。まもなく始まった、二人への嫌がらせ。夫婦のそばには、妻に先立たれた偏屈な老人が住んでおり…?
<第4話:有袋>アパートの一室で見つかった、男性の死体。その周囲には手紙が散らばり、死体の前には、ホルマリン漬けの赤子の死体が…?
<第5話:午前0時は静かに>父の死期が近いと知らされ、数年ぶりに故郷の村へ帰省した男。その村には“首塚の祟り”という伝承が。男はそれを、子供の夜遊びを防ぐ方便と笑うが、彼の弟はこう答えた。「半年前、それが本当に起きた」。
<第6話:偶像、死んどいて>殺人容疑で起訴された宗教団体の教祖から、教祖の代替わりについて取材してほしいと頼まれた一人の記者。金目当てで引き受けた記者だったが、徐々にその教団の暗部へと踏み込んでいき…?
<第7話:良い子の流儀>あくどい手段もはばからない地上げ屋に届いた一つの依頼。次なるターゲットは、数多のブローカーが訪れながらも、そのすべてが姿を消したという、いわくつきの一軒家。老婆と孫娘が住むその家へ向かった地上げ屋は…?
<第8話:すする甘露>ある事件の影響で、心に深いトラウマを抱えたひとりの青年。「僕はあの家族に呪われている」。青年が抱える闇とは。そして、彼がたどりつく結末とは…。
いつか壊れると解りながらも、人は演じる。
家族という箱で、正しいと思う役割を。
だから、おままごとは、終わらない。
美しく歪んだ、サスペンスアンソロジー。
大阪で与力の跡取りとして生まれた志方錬一郎は、明治維新で家が没落し、商家へ奉公していた。時は明治10年、西南戦争が勃発。武功をたてれば仕官の道も開けると考えた錬一郎は、意気込んで戦へ参加することに。しかし、彼を待っていたのは、落ちこぼれの士族ばかりが集まる部隊だったー。松本清張賞受賞作。
“生活や社会の中に息づく音楽文化、美術文化と豊かにかかわる資質・能力”をいかに育成していくかーー。子どもたちの未来を豊かなものに導くために、小・中・高・大学教育まで、分野を横断する研究者・教育者が多彩なアプローチで模索する授業づくりの研究と実践。
はじめにーー芸術教科の豊かな表現活動を探って/時得 紀子
芸術教育におけるピアノ指導の役割/平野 俊介
自己理解・自己受容を深めるための美術教育計画モデルの検討 /清田 哲男
芸術表現教育の評価に関する一考察 /永田 智子
K.H.エーレンフォルトによる音楽を聴くことの教育ーー生の地平における対話と合意を促す仲介/小山 英恵
兵庫県小学校音楽教育研究大会の公開授業にみる授業研究の動向/河邊 昭子
大学生と児童・生徒が共に学べる環境での芸術教育/小林 田鶴子
音楽との相互関係を結ぶ力を育てるーーアフォーダンス理論による音楽科教育「転回」の視点と実践の展望/内海 昭彦
中学校美術科における表現と鑑賞を一体化した単元モデルの構築/赤木 里香子/森 弥生
ことば・音・動きによる表現を取り入れた音楽づくりの実践への一考察ーー自己表現力育成を目指して/西沢 久実
芸術表現教育における打楽器の活用と展望/飯村 諭吉
創作学習の有効性ーー声によるふしづくりの実践から/桐山 由香
音楽の知覚と感受を呼び起こす器楽合奏指導の工夫ーーワークシートによる言語活動を手立てとして/島田 郁子
音楽の探究を促す教師の言語活動ーー小学校6年器楽アンサンブルの実践を通して/島田 郁子
郷土の音楽を教材とした音楽学習の展開ーー5年単元「阿波踊りプロジェクトを成功させよう」/島田 郁子
再編教科「表現創造科」の取り組みについての再考ーー上越教育大学附属中学校のミュージカルづくりの実践から/遠藤 好子
アクティブ・ラーニングの学習プロセスによる習得学習/今成 満
中学校音楽科のマネジメントーー「音楽の多様性に触れる」教材開発と「生徒のこれからに生きる」授業づくりを目指して/小町谷 聖
子どもが造形活動の意味や価値に気付く授業づくりーー個のよさを実感できる題材から/高橋 英理子
音楽科における社会に生きて働く思考力・判断力・表現力の育成を目指した授業の創造/上原 祥子
音楽鑑賞教育における音楽の視覚化の活用/小島 千か
「総合的・領域横断的な芸術表現教育」の指導者養成に関する実証的研究 /初田 隆/木下 千代
初等教育における身体表現活動を取り入れた実践の試み ーー上越及び兵庫教育大学附属小学校の事例から/時得 紀子
芸術教育を取り巻く状況と今後の展望/時得 紀子
おわりに/時得 紀子
待ち受ける意外な犯人。
世界60か国で3000万部の巨匠の最新ミステリー。
加速するサスペンス、悲しみの真相。北欧ミステリーの真骨頂たる第1弾。
被害者の身体に刻まれた数字。犯人からの挑戦状。連続殺人犯の目的は何か。ともに生きづらさを抱えた女性刑事と男性メンタリストのコンビが“奇術連続殺人”を追う。40年前、牧場に住む母子に何が起きたのか? 加速するサスペンス、意外な犯人、そして痛ましい真相。本国で20万部突破、ミステリーの女王の新シリーズ誕生。
生きづらさを抱えた女性刑事と男性メンタリストの探偵コンビーー刑事ミーナは空気の読めない発言や極度の潔癖症、メンタリストのヴィンセントは偶数に執着してしまう心の偏り、それぞれに生きづらさを抱えた二人が連続殺人に立ち向かうのが、本書の魅力です。信頼できる相棒を得たミーナが、捜査を通じて居場所を見つけてゆくさまも感動的な傑作ミステリーです。
先生(漫画家)の引退を機に、アシスタントのナミは人生の岐路に立つ‼“少女漫画村”で生きていたアラフィフの彼女にとって、世間は何もかもが初めて尽くしーー新たな職場となったレトロ玩具店で、自分と居場所を模索していきます♪何かを始めるのに遅すぎるなんてことない!時代劇の盟主・昌原光一が描く、心温まる現代群像活劇‼
証券市場の民主化によってニューヨーク証券取引所とNasdaq以外の証券取引所が乱立するようになった2009年ぐらいから、ディーラーたちは不思議な現象に悩まされる。
コンピュータスクリーンが映し出す各証券市場の売値と買値で取引しようとすると、ふっと売り物や買い物が消えてしまうのだ。その値が消えて、買う場合だったらば、必ずそれより高い値で、売る場合だったらばそれより低い値で取引が成立してしまうのだ。
二軍投資銀行に勤めるブラッド・カツヤマは、なぜか株を買おうとすると値段が逃げ水のようにあがってしまう事に気づく。
彼はドンキホーテのように、単身調査に乗り出す。
するとそこには、私たちの注文を10億分の1秒の差で先回りしていく超高速取引業者「フラッシュ・ボーイズ」の姿があったのだ。
巨大システムの詐欺と実態を暴いた傑作ノンフィクション‼
本作に描かれた衝撃の実話が映画化‼
カンザス〜ニューヨーク間、1,600kmを、直線の光ファイバーケーブルで繋ぐ‼
『ハミングバード・プロジェクト 0.001秒の男たち』
2019年9月27日より、TOHOシネマズ シャンテほか、全国ロードショー
宇宙のどこかに居場所があるなら、
君のとなりであってほしい
「誰かと一緒に生きる」という恩寵を、
無二の言語感覚で綴る6つの愛おしい物語
建物と対話をし、そこに住む人びとの知り得ぬ事柄を聞くことができる“家読み”のシガは、ある惑星で行き場を失ったクローンのナガノと出逢う。ともに旅をすることになった二人は、互いの存在を通して世界の豊かな一面を知っていく(「とても寒い星で」)。六つの物語によって形づくられた、歌人でもある著者の類い稀な言語感覚が光る超未来のハートウォーミング・ストーリーズ。解説=泉谷瞬
■収録作品
「とても寒い星で」
「徐華(じよか)のわかれ」
「シールの素晴らしいアイデア」
「銀河ボタン」
「二人という旅」
「CLONEHOOD DREAMS 1 この星の皆(みんな)があなたと」
本書は日本人のシベリア抑留という歴史的事象を音楽・芸術の地平から見渡すものである。生と死のはざまにあって人間の芸術、また人間の創造性という根源的テーマによって生き延びたという証言が数多く見つかるのである。
序論◉沈黙の時代から想起の時代へ
[第I部]満州・シベリア・日本を繋ぐ音の記憶と文化表象
第1章◉シベリア抑留前史
第2章◉シベリア抑留下の日本人の文化創造活動
第3章◉シベリア抑留における民衆の音楽
第4章◉創作物に眠る記憶ー二種類の『ソヴェート歌曲集(附)日本闘争歌集』
第5章◉楽器バソンをめぐる一二〇年の記憶
[第2部]シベリア抑留を想起する
第6章◉野町右京『北方物語』に見るナラティヴ
第7章◉史料と想起ー「新声楽劇団」をめぐる日露の三つの史料研究
第8章◉四國五郎の死生観ー創作に見るシベリア抑留の想起と表現
第9章◉さまざまな「シベリアの想起」の言説
第10章◉記憶の継承へーアートの社会実装の試み
孤独で奇矯な住人ばかりの古い集合住宅〈望楼館〉
だが、新しい入居者の存在が、
忘却の彼方にあった
彼らの過去を揺り起こす・・・・・・
鬼才ケアリーの比類ない傑作、ここに復活!
創元文芸文庫【翻訳部門】第1弾
かつては大邸宅だったが、今や年月に埋もれたかのような古い集合住宅、望楼館。住んでいるのは自分自身から逃れたいと望む孤独な人間ばかり。語り手であるフランシスは、常に白い手袋をはめ、他人が愛した〈物〉を蒐集し、秘密の博物館に展示している。だが、望楼館に新しい住人が入ってきたことで、忘れたいと思っていた彼らの過去が揺り起こされる。創元文芸文庫海外部門の劈頭を飾る、鬼才ケアリーの比類ない傑作、ここに復活。