究極のリサイクルシステムとしての森林。これをどう活用するかが、現代文明の危機を救う鍵なのだ。
アジアにおける生物資源の持続的利用のあり方をさまざまなフィールドからさぐる.生物資源学と環境学という2つの座標軸で生物資源生産が直面する課題をとらえ,その解決に向けた方法論について解説.さらに遺伝資源としての生物資源の特性と,その未来を語る.
はじめに(則定真利子・小島克己)
序章 アジアの生物資源と環境(小島克己)
第I部 生物資源の多面性と持続的社会
第1章 荒廃地に森を作る(則定真利子)
第2章 農業生産システムを生態系として捉える(大久保悟)
第3章 木質資源を活用する(井上雅文)
コラム 木の長所を伸ばす材料開発(足立幸司)
第4章 地域を保全する(堀 繁)
第II部 遺伝資源としての生物資源
第5章 作物の遺伝資源を掘り起こす(根本圭介)
第6章 野生植物を利用する(高野哲夫)
第7章 地下から森林を見つめ直す(奈良一秀)
コラム 外生菌根共生系における物質転流を可視化する(呉 炳雲)
第8章 遺伝子を通して個体群を捉える(練 春蘭)
コラム 外来樹種ニセアカシアの分布拡大経路を遺伝子から推定する(木村 恵)
第III部 生物資源の持続的利用
第9章 農業生産システムを選択する(鴨下顕彦)
第10章 沿岸海域の環境を保全する(福代康夫)
コラム バラスト水とアジアの水生生物(都丸亜希子)
第11章 熱帯泥炭湿地を保全しながら利用する(小島克己)
コラム <i>Melaleuca cajuputi</i>の営み(山ノ下卓)
第12章 地域と地球を結ぶ(山ノ下麻木乃)
終章 生物資源環境学のめざすもの(小島克己)
おわりに(則定真利子・小島克己)
25年間番組制作に携わってきたテレビマンの著者が、「名著」と「人との出会い」から学んだ「心に残る珠玉の言葉」が、ここにはちりばめられています。アドラー心理学『嫌われる勇気』の著者岸見一郎氏との対談も収録。
二胡の上達のための実践的なテクニックや練習方法を網羅! 「指が動かない」「もっと表現力を上げたい」「楽器のお手入れは?」など、100 のポイントを学べば、二胡がみるみるうまくなる。 初心者から伸び悩んでいる方まで、すぐに読めて役立つコツが満載。 すべての二胡を楽しむ方必携の一冊です。
※本書は「絶対!うまくなる 二胡 100のコツ」(GTB01088185)と同じ内容です。
人が暮らす最も寒い地域、シベリア。水の凍結と融解が環境を支配し、特有の自然と文化を育んできたこの地は今、大きな変化に晒されている。温暖化による生態系と水環境の変化、社会変化がもたらす影響と、それに適応して生きる人々の姿を描く。
「カンブリア宮殿」(テレビ東京系列)でも大反響!
環境ブランド調査(環境考慮スコアランキング)で2年連続第1位(2016年)
日経ソーシャルイニシアティブ大賞(企業部門賞)受賞!(2016年)
目先の利益よりも企業理念が会社を伸ばすーー。
時代を先取りし、多様なニッチトップ商品を持つなど、
「ソーシャルビジネスの雄」として各方面から注目を集める
サラヤのトップがすべてを語る。
(名著『世界で一番小さな象が教えてくれたこと』を大幅リニューアル)
サラヤの「きれいごと」1 利益優先でなく、環境、自然に配慮した商品を出す
サラヤの「きれいごと」2 世界的な環境保全や貧困対策などの社会貢献をする
◆サラヤとはーー
1952年の創業以来、手洗い石鹸液「シャボネット」、ヤシノミ洗剤、カロリーゼロの自然派甘味料「ラカントS」、速乾性アルコール手指消毒剤……など独創的な商品を次々と開発・販売してきた。
「自然派」を標榜し、大手メーカーが寡占する様々な業界において、ニッチ市場を開拓し続けている。
ボルネオでの生物多様性保全への取り組み、アフリカでの感染予防など社会貢献活動でも知られ、環境保全、生物多様性やソーシャルビジネスなどに関する受賞は多数に上る。
はじめに 時代が「きれいごと」を求めている
序 章 21世紀の企業は「きれいごと」で生き残る
第1章 象の鼻
第2章 熊野川の清流
第3章 自然派の原風景
第4章 清流の経営1 生物多様性と企業経営
第5章 清流の経営2 ニッチトップで社会に役立つ
第6章 清流の企業が求められる時代
第7章 ウガンダの手洗い
かつてはどこにでもいた生きものたちや、むかしながらの景観が失われつつあるー。「生物多様性」とはなんだろう?その問いにこたえるべく、環境省の若きレンジャーたちが、日本の生きもの、そして日本の自然保護行政の歩みについて、わかりやすくかつ科学的にリポートする。
ある生物が「ここ」にいて、「あそこ」にいないのはなぜだろうか。現在見る生物の分布はどのようにつくりあげられてきたのだろうか──? この疑問に答えるには、生物の現在の分布、特徴や、その移動の制約となる地理的な条件を知ることが必要だ。また、化石の記録や湖の底に堆積した花粉なども、有力な証拠だ。近年、それらに加え、より直接的で強力な証拠が利用できるようになってきた。その証拠とは、生物自身が体内に持つDNAの遺伝情報。遺伝子工学の普及により、簡便で安価な解析が、野生生物研究においても利用可能になったのだ。こうした興味と技術を背景に、系統地理学は誕生した。当初、生物の移動の歴史を明らかにする博物学的な関心が中心だった系統地理学だが、最近はさまざまな周辺分野と結びつき、新たな展開をはじめつつある。本書では、その日本での胎動とも言える、国内の生物を材料にした研究例を多数収録した。また、研究を始めるにあたって知っておきたい解析手法の概略も紹介。
企業の形態、規模、業種、所在する地域にかかわらず、経営者の高齢化が進んでいる。ボリュームゾーンは60歳代後半に差しかかっているにもかかわらず、後継者不在は依然として深刻な状況にある。経営と所有の一体性や情報の非対称性など中小企業特有の要因が、事業承継の進展を阻んでいる。こうした中小企業経営者の実態とスムーズな廃業や事業承継に向けた支援策を解説する。
序 章 大廃業時代の到来
第1章 中小企業の事業承継の行方
第2章 後継者の決定状況を左右する要因とその変化
第3章 中小企業の廃業による影響の試算
第4章 中小企業の地域における役割と廃業の影響
第5章 経営者の引退にともなう廃業の実態
第6章 経営者および企業の属性による廃業の多様性
第7章 円滑な廃業の条件
第8章 ハッピーリタイアメントの条件
第9章 廃業時の経営資源の引継ぎ
終 章 本書の分析から見えてきたもの
経営者や組織のあり方,企業を取り囲む市場構造,そして市場に適応する組織の進化,これらの問題に,ゲーム理論,産業組織,会社法,労働経済,都市経済学,経済史等の精鋭執筆陣が,理論と実証で迫り企業像を結ぶ。生活に密着する会社の姿を経済学で理解する。
序 章 企業の経済学………中林真幸・石黒真吾
第1部 企業の構造
第1章 リーダーシップ………石田潤一郎(大阪大学)
第2章 組織における退出と発言の補完的機能………清水 崇(関西大学)
第3章 会社法制と企業統治………田中 亘(東京大学)
第4章 資産特殊性と企業の境界………中村尚史(東京大学)
第2部 企業組織の成長
第5章 組織と市場の均衡分析………石黒真吾
第6章 複数単位企業の生産組織………結城武延(秀明大学)
第7章 技能の修得と能力の学習………中林真幸
第8章 わが国における長期雇用の重要性低下………川口大司・上野有子(一橋大学)
第3部 企業と市場
第9章 市場競争と研究開発投資………松村敏弘(東京大学)・松島法明(大阪大学)
第10章 排他条件付取引の反競争性………北村 紘(京都産業大学)
第11章 市場統合と熟練形成………佐藤泰裕・山本和博(大阪大学)
第12章 製品市場と職場組織………大湾秀雄(東京大学)
熊本県内に生息する野生哺乳類を対象に、熊本野生生物研究会のメンバーが実際に体験したり学んだことを通して、それぞれの動物の生態学的特徴や地域の自然を紹介している。「あか牛」等の熊本ならではの動物をとりあげている。
大好評の「ニュートン式超図解 最強に面白い!!」シリーズがコンパクトな新書サイズで登場! 第35弾は2020年6月に発売された『ニュートン式 超図解 最強に面白い!! 人体と細胞』の新書版です。
★はじめて学ぶ中高生にとって最強の入門書!
★やさしいイラストで,最強によくわかる!
★コラムにマンガにQ&A。トリビア的な知識も満載! 余分な知識もさらに増量!
★すべての漢字にふりがなを振っているため,専門用語も迷わず読める!
一説によると,ヒトの成人の体には,およそ37兆個の細胞があるといいます。自分の体が,37兆個もの細胞が集まったものだなんて,おどろきませんか? 夜に寝ているときも,朝に起きて出かけるときも,私たちは37兆個の細胞のかたまりなのです。
しかも37兆個の細胞は,どれも同じというわけではありません。ヒトの体の細胞は,数百種類に分類できるといわれています。皮膚で刺激を感じとる細胞,胃で塩酸を噴きだす細胞,伸び縮みする筋肉の細胞,目で光をとらえる細胞……。体のことなる場所にあるさまざまな細胞が,それぞれの役割を果たすことで,私たちの命は支えられているのです。
本書は,人体で活躍する個性豊かな細胞たちについて,ゼロから学べる1冊です。“最強に”面白い話題をたくさんそろえましたので,どなたでも楽しく読み進めることができます。人体と細胞の世界を,どうぞお楽しみください!
日本国内にある多国籍・多文化チームでリーダーを務める日本人の動的思考プロセスの外在化・視覚化を試みる論集。
プロローグ 多文化チームと日本人リーダーの思考プロセス
第1章 国内多文化チームにおける日本人リーダーの認知的志向性とその動態
第2章 国内多文化チームにおける日本人リーダーの認知的志向性の継承モデル
第3章 研究方法における分野横断的な試みーM-GTAと談話分析の接合
第4章 認知的複雑性と「コンテクスト・シフティング」
第5章 文化的多様性と「多元的察し」-日本的コミュニケーションの可能性
第6章 多文化チームの活用ーコンテクスト・シフティングとファシリテーション
エピローグ 日本的労働環境における多文化チームと日本人リーダーの動的思考プロセス
アフリカにおいて零細鉱業は貧困層の重要な生計手段である。零細鉱業が社会にもたらす影響性を踏まえ、あるべき支援の方途を探る。
本書は、朝鮮半島やASEAN諸国などを中心とした東アジア地域の経済を学ぶためのテキストである。開発独裁や雁行形態など、歴史的背景を押さえつつ、経済モデルを用いながら数式に頼らずわかりやすく解説することに努めており、政治・経済を巡る変化の著しい地域の現状を学ぶのに最適の入門書。