本書は、20世紀に目覚しい発展を遂げ、現在では数学に限らず、物理学など他分野と関わりながらその重要性を増している代数的トポロジー(または代数的位相幾何学)とよばれる幾何学の1部門を解説した入門書である。
黒潮と日本の魚類相。黒潮が南から北へベルトコンベヤーのように魚類を運搬すると同時に、魚類の分布を分断する障壁にもなっているという仮説を探る。
「社会的企業」という新しい概念から、EU全15カ国の事例を詳細に分析、ポスト福祉国家におけるサードセクターを再定義して、経済と社会の転換と再生を理論的実証的に展望する意欲作。
建築家の希望はどこにある?槇文彦の問いに伊東豊雄、塚本由晴、藤村龍至ら17名が答える。
本書は「生命シリーズ」の第4巻として「生物学」の基礎について講じたものである。生物学は生命あるものたち(生命体・生物)とその営み(生命現象)に関する科学で、この地球上で現に生きているものたちと、かつて生きていたものたちのみを対象として、「生きている」とはどういうことかを理解しようとするものである。
地球規模で深刻化する気候変動。国際環境法を中心とした学際的視点で、いま世界でなにが起こっているかを捉える。人類共通の課題に取り組み、グローバルに活躍するキャリアへ。
私とはなにか、私たちはどこからきてどこへ行くのかーー。この根源的な問いにたいし、分析と還元を旗印とする科学、とりわけ「生命科学」は、有効に答えてきただろうか。「生命誌」は、科学によって得られる知識を大切にしながら、生き物すべての歴史と関係を知り、生命の歴史物語を読み取る作業である。博物学や進化論、DNA、ゲノム、クローン技術など、人類の「生命への関心」を歴史的に整理し、科学を文化としてとらえる。
DNAの解析やゲノムの解読、ワトソン『二重らせん』の翻訳など、日本の生命科学を牽引し、一般読者への啓蒙にも功績の大きい著者が、この20年あまり提唱してきた新たな学知、「生命誌」とは何か。1999年、NHK『人間講座』として放送されて好評を博したテキストをもとに、「生命誌」の基本的な考え方と今後の展望をまとめた好著。
私とはなにか、私たちはどこからきてどこへ行くのかーー。この根源的な問いにたいして、分析・還元・論理・客観を旗印にしてきた科学、とりわけ「生命科学」は、有効に答えてきただろうか。著者の唱える「生命誌」は、科学によって得られる知識を大切にしながら、それを包み込んで新たな世界観を作るべく更に広く展開するものだという。それは、生き物すべての歴史と関係を知り、生命の歴史物語を読み取る作業である。
博物学や進化論、DNAの発見、ゲノムという考え方、性と死、クローン技術をめぐる議論など、人類の「生命への関心」を歴史的に整理し、科学を文化としてとらえ、社会の中に生かしていこうとする「生命誌」の取り組みと展望を語る。
『生命誌の世界』(2000年、日本放送出版協会刊)の文庫化。
第1章 人間の中にあるヒトーー生命誌の考え方
第2章 生命への関心の歴史ーー共通性と多様性
第3章 DNA(遺伝子)が中心にーー共通性への強力な傾斜
第4章 ゲノムを単位とするーー多様や個への展開
第5章 自己創出へ向う歴史ーー真核細胞という都市
第6章 生・性・死
第7章 オサムシの来た道
第8章 ゲノムを読み解くーー個体づくりに見る共通と多様
第9章 ヒトから人間へーー心を考える
第10章 生命誌を踏まえて未来を考えるーークローンとゲノムを考える
第11章 生命誌を踏まえて未来を考えるーーホルモンを考える
第12章 生命を基本とする社会
学術文庫版あとがき
サハリン島で見られる維管束植物の最新「国勢調査」のモノグラフ。ロシアと日本の間での学名見解の違いも明らかにした。自生植物1,186種,分類に課題がある18種を「検討種」として解説し、保全生物学につながる絶滅危惧種・外来種の現状も取り上げた。「調査」は,日本側に残されている戦前の樺太(主に南サハリン)標本,2000〜2007年におこなった北サハリンを含む日ロ共同サハリン島調査での採集標本,そしてロシア側に保管されている標本や,これまでの日本・ロシアから出されたフロラ・レヴィジョン・図鑑・論文などに基づいておこなった。採集年・採集者名、採集地の和名・ロシア名・場所、サハリン州の絶滅危惧種のリストも追加した。北方地域に興味を持つ植物のみならず動物や昆虫の研究者必携の書。大学図書館や地域の博物館・標本庫、天然記念物保存・調査に関わる文部行政「機関」や教育委員会にも必要不可欠な書。
Plate
要約
Summary
はじめに
第1章 サハリン島の自然環境
1.地理・地形と地質・地史
2.気候環境
第2章 サハリン島の植物
1.植物研究史
2.地域フロラ
3.種数と多様性
4.島内の植物地理区
5.植生・植生史
第3章 サハリン島の維管束植物リスト
凡例
シダ植物
裸子植物
被子植物・基底群
被子植物・単子葉類
被子植物・真正双子葉類
第4章 サハリン島の植物分類地理
1.植物調査の量,密度と範囲
2.地理分布
3.染色体数と分子系統地理
4.保全生物学:「絶滅危惧種」と「外来種」
Appendix
Appendix1 サハリン島の維管束植物標本採集者記録
Appendix2 サハリン島の植物標本採集地名索引
Appendix3 サハリン州(サハリン・千島)の絶滅危惧植物リスト
Appendix4 Plateデータ一覧
引用・参考文献
おわりに
事項索引
和名索引
学名索引
クラウドに特化したデータベースの入門書。クラウドに移行してデータベースは何が変わって何が変わらないのか。クラウドネイティブな若手エンジニアはなぜデータベースの負荷テストが必要かを理解できず、一方オンプレ育ちのエンジニアはクラウドに移行して何をしなくてよくなったのかがよく分からないといった現実がある。そんな両者をつなぎ、どちらの立場でも読めるクラウド時代のデータベースの新・再入門書が本書である。DevOpsが当たり前、生成AIが開発現場で利用される時代、データベース開発・運用の常識も変化し続けている。具体的なDBサービスに触れながら、RDB、ベクトルDB、NoSQL、NewSQL、DWHなどについてクラウド時代ならではのユースケースや開発・運用のポイントを解説するとともに、DBRE(データベース信頼性エンジニアリング)といった新領域についても実例を基に詳しく紹介する。重要顧客との関係をさらに進化させれば、日本企業はますます飛躍できるはずです。
はじめに
クラウドとAIで変わる新たなデータベース基盤
第1章 リレーショナルデータベース
1-1 クラウドで独自の進化、多様な選択が可能に
1-2 データベース開発、クラウドとAI活用で生産性向上
1-3 ベクトルDBとして使えるRDB、ベクトル検索とRAGへの応用
1-4 データベース運用、クラウドで大幅な自動化
第2章 データウエアハウス
2-1 初期コスト抑え構築ハードル下げる、クラウドの弾力性で身近に
2-2 データプラットフォームとして進化、変わるDWH の構築・運用
第3章 NoSQL
3-1 RDBの弱点を克服、高頻度更新トランザクションに対応
3-2 NoSQLとDWHを組み合わせる、多様な用途に利用する「CQRS」
3-3 NoSQLと相性の良いマイクロサービスアーキテクチャー
3-4 関係性を基にデータ活用、グラフデータベース
第4章 NewSQL
4-1 RDBとNoSQLの長所を融合、次世代データベースNewSQL
4-2 NewSQLを用いて実践、大規模アプリにおける設計と運用
第5章 データベース信頼性エンジニアリング(DBRE)
5-1 高い開発生産性を実現するプラクティスの基礎知識
5-2 DBRE エンジニアが高速開発に果たす主な責任と役割
5-3 DBRE エンジニアになるには、実例を踏まえたDBRE 実践方法
あとがき
◆「包摂」と「排他」から「内なる国際化」を求めて◆
国際平和・途上国支援・経済社会開発。在留外国人・労働者や留学生、移民、国内社会の統合や社会問題解決の道のり。阪神淡路大震災や東日本大震災での国際協力・支援、難民、移民の現状等を直視し、「包摂」と「排他」から「内なる国際化」を求めて。せりけんシリーズ第3弾。
『国際協力と多文化共生(信山社新書)』
芹田健太郎 著
【目 次】
はしがき
序 多文化共生と国際協力の出会い(JICA基調講演)
1 NGO・市民社会・災害支援のこれからーー阪神・淡路大震災から二五年 四半世紀の歩みと「いま」(CODE「二〇一九年度CODE寺子屋 鼎談録」から)
2 ボランティアとNGO
一 ボランティアを問うー阪神・淡路大震災から
二 NGOとNPO-「排除の論理」より「包摂の論理」を
3 国際協力の意義
一 国際協力の基礎
二 政府開発援助
三 多国間協力
4 外国人労働者と移民
はじめに
一 カナダ、オーストラリア
二 イギリス、フランス、ドイツ
三 文化について
四 日本の課題
5 「住民として生きる」多文化共生社会の生活基盤の整備ー永住外国人の公務就任権・昇任権
はじめに
一 いわゆる「当然の法理」
二 平成一七年一月二六日最高裁大法廷判決と原審東京高裁判決との対比
三 個別意見・反対意見から浮かび上がる判決の問題点
四 兵庫県の現状と提言ー結びにかえて
五 地方自治体と「住民」の権利ーー大阪府「国際平和都市宣言」(一九八八年三月)に関する提言
結 「最後の一人まで」唱えた思いー救援の哲学、阪神・淡路後に浸透誰かが取り残されていないか問うこと
〈付1〉 二一世紀における国際法の役割(中国社会科学院)
〈付2〉 地球環境保全・生物多様性確保への道ー自然と人間
はじめに
一 自然と人間
二 文学作品に読む
おわりに
あとがき
1.生物にとって環境とは何か 2.気候と生物 3.地形と生物 4.植生と植生遷移 5.植生と動物の関係 6.水域生態系における生産者と分解者 7.生物的環境 8.生態系における撹乱 9.景観生態学的要因 10.人間による環境改変1:都市化 11.人間による環境改変2:農村の場合 12.人間による環境改変3:河川の改変とその生物への影響 13.生物多様性の考え方 14.生物の進化1:種分化と種間関係 15.生物の進化2:孤立した生物生息場所が持つ意味
生物のそれぞれの個体を取り巻く環境は、生物の生息のありようを大きく左右する。環境の構成要素として非生物的な条件がもっぱら認識されるが、周囲にいる他の生物も環境の構成要素である。というのは、生物はほとんどの場合単独では生きておらず、同種あるいは他種の生物と密接な関係を保ちながら生きているからである。本書では、生物の生息に影響を及ぼす環境条件について、生物的条件や景観に関わる条件なども含めて解説する。さらに長期的な視点に立った場合に、環境が種分化や進化にどのように関わるのかの概要も紹介する。
1.生物にとって環境とは何か 2.気候と生物 3.地形と生物 4.植生と植生遷移 5.植生と動物の関係 6.水域生態系における生産者と分解者 7.生物的環境 8.生態系における撹乱 9.景観生態学的要因 10.人間による環境改変1:都市化 11.人間による環境改変2:農村の場合 12.人間による環境改変3:河川の改変とその生物への影響 13.生物多様性の考え方 14.生物の進化1:種分化と種間関係 15.生物の進化2:孤立した生物生息場所が持つ意味
19世紀のパリのアパルトマンや、使用人のいる上流階級の住宅の台所から、C.ペリアン、P.シャロー、レンゾ・ピアノら建築家が手がけた台所など、フランスを中心とした西欧の台所の変遷からみる近代史。
家事労働の能率化によって獲得した時間と、機能的でコンパクトになり、合理化されたことにより失われた空間を問う。
目次:ミシェル・ブラスによる序文
序章 1 はじめに 2 本書の趣旨 3 研究の方法
第1章 台所空間の縮小化ーー失われたテーブルと椅子
1 進歩として扱われる移動可能なセンターテーブルの消失
キッチン・カード:ビーチャー姉妹とアンクルトムの台所
2 フランス20世紀初頭の台所の建築的レシピーー類型の多性様
キッチン・カード:パリにおけるブルジョワのアパルトマンの台所
キッチン・カード:慈善財団の台所
3 台所の建築的レシピ 1920〜1930年ーーモデルの発明と展開
キッチン・カード:リリアン・ギルブレスによる有名な台所
4 建築家たちのライバル意識ーーモデルの伝播とテイラーリズムの普及 1920〜1930年
キッチン・カード:かの有名なフランクフルト・キッチン 1926年
キッチン・カード:最小限の台所の大コンペティションーーフランクフルトCIAM 1929年
キッチン・カード:パリ市の台所のタイプ 1920〜1930年
キッチン・カード:ヴィラE1027の台所 1926〜1928年
キッチン・カード:ピエール・シャローとガラスの家の台所 1928年
5 アナザー・レシピ:ユートピア、余暇における居住環境
キッチン・カード:モスクワの共同サービス付きの小さな台所
第2章 窓がなくなりリビングに開かれた台所
1 窓がなくなりリビングに開かれた台所
キッチン・カード:ユニテ・ダビダシオンの台所 1947〜1952年
2 戦後の台所のレシピーーベビーブーム期における標準化
3 建築家の役割
4 シャルロット・ペリアンの多彩な台所
キッチン・カード:ベビーブーム期の台所の標準型
キッチン・カード:1950年代のアメリカの台所
キッチン・カード:1950年代のスェーデン・キッチン
5 1950年代の建築モデルは存続する
キッチン・カード:1960〜1970年代の台所
キッチン・カード:デザイナーとキュイジニストの台所
第3章 獲得した時間と失われた空間を求めて
1 時間との闘いのなかで何を獲得したのか
2 獲得した時間、失った空間、食事の準備
3 20世紀の男性、女性、子ども、そしてキッチン
付録 今日のキッチン・カード
キッチン・カード:3つのドアのある台所
キッチン・カード:台所ーー設備を埋設した壁
解題 「19〜20世紀の日欧における台所近代化」須崎文代
電子技術時代の日本語表記と印刷・伝達形式を考えるとともに、コンピューター以前の書き言葉のあり方を見なおし、新しい技術を歴史的文脈において評価する。
日本人にとってのコメをめぐる環境と思想は、どのような歴史をたどり、現代の食文化や農耕のあり方にどのような問題を投げかけるのか。東南アジアのコメの文化・思想も視野に入れながら、民俗学・神道・植物学・農業従事者などコメの現場に携わる様々な立場の識者が、コメをめぐる環境・思想の多様性について追究、そのあるべき未来を提言する。
1:■目次
2:■指番号と手のかたち
3:■鍵盤と五線譜・楽譜の読み方
4:■音符と休符の長さ・音の大きさをあらわす記号
5:■この本に出てくる主な記号など・くり返し記号と演奏順
6:【曲目】
7:恋
8:Butterfly
9:愛にできることはまだあるかい(Movie edit)
10:HANABI
11:ひこうき雲
12:さくら(独唱)
13:負けないで
14:M
15:未来予想図II
16:世界に一つだけの花
17:My Revolution
18:TOMORROW
19:空も飛べるはず
20:フレンズ
21:SAY YES
22:TRUE LOVE
23:君がいるだけで
24:Tomorrow never knows
25:Time goes by
26:Best Friend
27:ひまわりの約束
28:マリーゴールド
29:高嶺の花子さん
30:まちがいさがし
31:小さな恋のうた
32:紅蓮華
33:イエスタデイ
34:ドライフラワー
35:裸の心
36:あなたがいることで
37:夜に駆ける
38:アイノカタチ feat.HIDE(GReeeeN)
39:うっせぇわ
40:炎
41:怪物
42:虹
43:猫
44:Habit
45:W/X/Y
46:Subtitle
47:カナタハルカ
48:絆ノ奇跡
49:Magic
50:ちゅ、多様性。
51:花になって
52:青のすみか
53:Anytime Anywhere
54:第ゼロ感
55:オトナブルー
56:地球儀
57:アイドル
58:唱
59:勇者
60:新時代
61:劇場
去る6月6日に成立し13日に公布された金融商品取引法改正は、金融・資本市場の競争力強化のため、プロ向け市場の創設、上場投資信託等の多様化、証券会社・銀行間のファイアー・ウォール規制の見直し、利益相反管理体制の構築、課徴金制度の見直し等を柱としている。立案担当者が各改正条文について解説する。
倒産寸前だった中小企業はいかにして再生できたのか?
旧態依然とした斜陽産業で慢性赤字に陥っていた企業がわずか半年で黒字化に成功。
創業100年を迎えた老舗企業の復活の軌跡から企業再生のヒントを解き明かす。
ニーズの多様化、人口減少、産業構造の変化……。
時代の移り変わりに対応できず、旧態依然とした斜陽産業においては、
急速に淘汰が進んでいます。しかし、淘汰が進む業界においても、
長期にわたって着実に成長を遂げている企業もあります。
SANDO TECH(旧・山東鐵工所)は現在、国内で染色整理機械一式を製造している
唯一のメーカーです。かつては戦後の経済成長を支える存在だった繊維産業は
アジア諸国の台頭に押されて競争力を失い、
1991年をピークに下降の一途をたどり始めました。
現在は繊維製品の出荷額および繊維事業者数は1991年と比べ4分の1ほどにまで
落ち込んでいます。そして、繊維産業の衰退に伴って繊維染色機械メーカーも
多くが経営に行き詰まり、次々と撤退していきました。
そんななか、SANDO TECHも2005年にはまさに倒産の危機に瀕していました。
しかし、2006年6月に経営陣を刷新すると、わずか半年で黒字化を達成したのです。
人事体制の見直しや不採算部門の縮小・撤退などを断行したことに加え、
繊維染色の領域で培ってきた技術を応用し、フィルム加工をはじめとする数々の
新規事業を展開してきました。2008年のリーマン・ショックも黒字で乗り切り、
以降黒字を継続して今もなおさらなる成長を続けています。
著者は取材を通して、この企業再生の軌跡から「エネルギー」「ポテンシャル」「ニーズ」
という3つのキーワードが浮かび上がってきたといいます。
組織改革で社員の不満を成長へのエネルギーへと転換し、
先行投資で自社の技術のポテンシャルを引き出し、
多様化する社会のニーズを見極めて事業を展開するという、
王道ともいえる経営改革によってSANDO TECHはよみがえったのです。
本書では、SANDO TECHが数々の困難を乗り越えながら成長してきた軌跡をまとめ、企業再生のヒントを解き明かします。
小企業の経営者にとって、逆境を乗り越え会社を成長へと導くアイデアやヒントを示してくれる一冊です。
実用面を意識したASRに関するコンクリート診断,および基盤技術としての骨材の岩石学的評価を記した専門書.
主にASRについて詳細に解説しているが,ASRと区別するために,塩害や中性化などのほかの劣化機構についても解説している.
また,ASR劣化をより正しく分析し,原因解析するために必要な岩石学的評価についてまとめた,初の書籍である.多数の岩石の顕微鏡写真を収録したCD-ROM付き.
第I部 ASRに関するコンクリート診断学
1章 ASR研究の系譜と展望
2章 ASR劣化に対する維持管理
3章 ASR診断のフローの実際と詳細
4章 骨材のアルカリ反応性評価と抑制対策
5章 新しい方法の提案
第II部 ASR診断に必要な基盤技術と専門知識
6章 ASRの作用機構
7章 多様化する骨材に起因するさまざまな問題
8章 コンクリートと骨材および混和材の詳細分析・評価方法
9章 骨材の岩石学的評価
10章 骨材の地質学的産状とASR の可能性
ビッグデータという新語が流行している。だが、日本人は統計の新語や数字にいつもふりまわされるだけで、その本当の意味がわかっていないのではないか。実は日本人は数字の使い方が下手なのだ。本書では、数字や統計学との正しい向き合い方を紹介。「商談での交渉に」「やりたい企画を通すとき」「重要な決断で」数字を使う方法。