海の環境破壊が進む今日、本書では「オーシャン・ガバナンス」として自然科学はもとより社会科学の諸分野も含め、課題をトータルに取り上げ、人間と海との共存という変わらない人類のテーマを追究する。
去る6月6日に成立し13日に公布された金融商品取引法改正は、金融・資本市場の競争力強化のため、プロ向け市場の創設、上場投資信託等の多様化、証券会社・銀行間のファイアー・ウォール規制の見直し、利益相反管理体制の構築、課徴金制度の見直し等を柱としている。立案担当者が各改正条文について解説する。
■ローマ帝国、明朝中国からオスマントルコやスペイン帝国、大英帝国にいたるまで。世界の大国はその時代で最大の経済力、政治力、軍事力をもつ国として登場したが、最終的には衰退してしまった。こうした大国の衰亡の根本的な原因は何なのか?
■ふたりの経済学者が、歴史上および現代の大国の興亡を、行動経済学、制度経済学、政治学をベースに読み解き、経済的不均衡が文明を崩壊させ、経済的な衰退は制度の停滞によって生み出されることを明らかにする。そして、米国が次に同じ運命をたどる可能性があり、現代日本も、明治維新以来、第二の衰亡か再起かの分岐に直面していると、警告する。
■大国の経済力を測るこれまでにない斬新な方法を提示、ローマ帝国、明朝中国、スペイン帝国、オスマントルコ帝国、日本、大英帝国、ユーロ圏、現代カリフォルニア州、米国それぞれの成功と失敗、発展の限界をつぶさに分析。ポール・ケネディ『大国の興亡』の「帝国が拡大しすぎが衰退の原因」との主張を退け、経済の不均衡を解決できない国家の政治的停滞こそが衰退の原因であることを明らかにする。
■歴史上の大国はなぜ没落したのか? 現代の大国が生き延びる道はどこにあるのか? 日本は没落の危機を免れるのか? 歴史に経済理論の光をあてて描「大国の経済学」。
第1章 序 論
第2章 大国の経済学
第3章 経済的行動と制度
第4章 ローマ帝国の没落
第5章 中国の宝
第6章 スペインの落日
第7章 奴隷による支配 オスマン帝国のパラドックス
第8章 日本の夜明け
第9章 大英帝国の消滅
第10章 ヨーロッパ 統一と多様性
第11章 カリフォルニア・ドリーム
第12章 米国に必要な長期的視野
第13章 米国を改革する
付 録 超党派的な財政均衡憲法修正条項の文案
日本人にとってのコメをめぐる環境と思想は、どのような歴史をたどり、現代の食文化や農耕のあり方にどのような問題を投げかけるのか。東南アジアのコメの文化・思想も視野に入れながら、民俗学・神道・植物学・農業従事者などコメの現場に携わる様々な立場の識者が、コメをめぐる環境・思想の多様性について追究、そのあるべき未来を提言する。
本書は,理論物理学における一般相対性理論・ゲージ理論・超弦理論と密接に関わる,部分多様体幾何学や各種の部分多様体のモデルを与えるリー群作用の軌道幾何学を扱う,貴重な解説書である。
擬ユークリッド空間(ユークリッド空間,および特殊相対性理論において時空として取り扱われるローレンツ空間を一般化した空間)内の曲線論・超曲面論,および内在的に定義される多様体の理論という基礎理論の略説から始め,一般相対性理論において時空として取り扱われるローレンツ多様体を一般化した概念である擬リーマン多様体の理論,超弦理論において重要であるカラビ・ヤウ構造の擬リーマン対称空間上での構成法,ゲージ軌道の研究において必要不可欠となる無限次元部分多様体論へと到達する。理論物理学と密接に関わる微分幾何の諸概念を概観できる構成となっている。
実用面を意識したASRに関するコンクリート診断,および基盤技術としての骨材の岩石学的評価を記した専門書.
主にASRについて詳細に解説しているが,ASRと区別するために,塩害や中性化などのほかの劣化機構についても解説している.
また,ASR劣化をより正しく分析し,原因解析するために必要な岩石学的評価についてまとめた,初の書籍である.多数の岩石の顕微鏡写真を収録したCD-ROM付き.
第I部 ASRに関するコンクリート診断学
1章 ASR研究の系譜と展望
2章 ASR劣化に対する維持管理
3章 ASR診断のフローの実際と詳細
4章 骨材のアルカリ反応性評価と抑制対策
5章 新しい方法の提案
第II部 ASR診断に必要な基盤技術と専門知識
6章 ASRの作用機構
7章 多様化する骨材に起因するさまざまな問題
8章 コンクリートと骨材および混和材の詳細分析・評価方法
9章 骨材の岩石学的評価
10章 骨材の地質学的産状とASR の可能性
近年,自然科学には社会への貢献が強く求められるようになり,生物多様性および生態系サービスに関する社会的要請が年々高まっている。では,どのようにして,生態系サービスを享受できる自然共生社会を作ればよいのだろうか。そのためには,現在の人間活動によって生態系がどのように壊れてしまっているのかという個々の問題を理解する必要がある。そこで,人間活動と生態系に関する諸問題について,応用生態学の分野で活躍する17名の研究者が基礎から応用的側面まで含めて概説したものが本書である。今後の生態学は,基礎的な生物学に留まらず,人間社会を扱う境界領域が発展していくことが予想される。本書はこの領域の充実に寄与し,生態学の社会貢献を加速するための一助となるだろう。
1. 人間活動の歴史
2. 生物多様性の危機
3. 都市の自然環境
4. 二次的な自然環境
5. 生息地の分断化
6. 農業の特性と生物の応答
7. 林業の特性と生物の多様性
8. 漁業の特性と生物の適応
9. 環境汚染と生態影響評価
10. 外来生物の生態学
11. 野生生物資源の管理と持続的利用
12. 生態系の保全と再生
時代を駆け抜け、時代をリードし、世界のポピュラー音楽を牽引した405人のミュージック・ヒーローたちーその歴史と全容、始まりつつある変容を追う。
◆「包摂」と「排他」から「内なる国際化」を求めて◆
国際平和・途上国支援・経済社会開発。在留外国人・労働者や留学生、移民、国内社会の統合や社会問題解決の道のり。阪神淡路大震災や東日本大震災での国際協力・支援、難民、移民の現状等を直視し、「包摂」と「排他」から「内なる国際化」を求めて。せりけんシリーズ第3弾。
『国際協力と多文化共生(信山社新書)』
芹田健太郎 著
【目 次】
はしがき
序 多文化共生と国際協力の出会い(JICA基調講演)
1 NGO・市民社会・災害支援のこれからーー阪神・淡路大震災から二五年 四半世紀の歩みと「いま」(CODE「二〇一九年度CODE寺子屋 鼎談録」から)
2 ボランティアとNGO
一 ボランティアを問うー阪神・淡路大震災から
二 NGOとNPO-「排除の論理」より「包摂の論理」を
3 国際協力の意義
一 国際協力の基礎
二 政府開発援助
三 多国間協力
4 外国人労働者と移民
はじめに
一 カナダ、オーストラリア
二 イギリス、フランス、ドイツ
三 文化について
四 日本の課題
5 「住民として生きる」多文化共生社会の生活基盤の整備ー永住外国人の公務就任権・昇任権
はじめに
一 いわゆる「当然の法理」
二 平成一七年一月二六日最高裁大法廷判決と原審東京高裁判決との対比
三 個別意見・反対意見から浮かび上がる判決の問題点
四 兵庫県の現状と提言ー結びにかえて
五 地方自治体と「住民」の権利ーー大阪府「国際平和都市宣言」(一九八八年三月)に関する提言
結 「最後の一人まで」唱えた思いー救援の哲学、阪神・淡路後に浸透誰かが取り残されていないか問うこと
〈付1〉 二一世紀における国際法の役割(中国社会科学院)
〈付2〉 地球環境保全・生物多様性確保への道ー自然と人間
はじめに
一 自然と人間
二 文学作品に読む
おわりに
あとがき
CBD-COP15(昆明・モントリオール生物多様性枠組み採択)や生物多様性増進活動促進法制定,TNFD(自然関連財務情報開示)等の動きが目まぐるしい。第1版(2018年刊)で掲げた「環境法は産業法の裏返し」というフレーズは、現実のものとなっている。産業法(漁業・農業・林業)や自然エネルギーも取り上げ、幅広い領域を網羅しアップデートした入門書、第2版。
第1章 自然環境政策の目標と基本的な考え方
第2章 自然環境法の目標と基本的考え方
第3章 環境規制の法的アプローチと規制の仕組み─環境影響評価法─
第4章 自然保護のための訴訟⑴
第5章 自然保護のための訴訟⑵
第6章 公害対策基本法から環境基本法へ
第7章 生物多様性条約および生物多様性基本法
第8章 生物多様性の主流化の広がり
第9章 種の保存・保全・防除に関する法律⑴
第10章 種の保存・保全・防除に関する法律⑵
第11章 自然公園法および自然景観
第12章 自然再生推進法および関係法令
第13章 水系管理に関する法律─河川,湖,海,海岸など─
第14章 漁業に関する法律
第15章 森林と山に関する法律
第16章 土地利用に関する法律
第17章 農業に関する法律
第18章 再生可能エネルギーとESGに関する法律
第19章 動物愛護管理および動物福祉に関する法律
ビッグデータという新語が流行している。だが、日本人は統計の新語や数字にいつもふりまわされるだけで、その本当の意味がわかっていないのではないか。実は日本人は数字の使い方が下手なのだ。本書では、数字や統計学との正しい向き合い方を紹介。「商談での交渉に」「やりたい企画を通すとき」「重要な決断で」数字を使う方法。
本書は、20世紀に目覚しい発展を遂げ、現在では数学に限らず、物理学など他分野と関わりながらその重要性を増している代数的トポロジー(または代数的位相幾何学)とよばれる幾何学の1部門を解説した入門書である。
未来シナリオを用いた未来洞察の手法は、2000年代以降、幅広い分野で活用されている。本書は、これまで実務での研究や開発が先行してきたこの手法について、学術的な基本的視座の提供をめざし、経営学・マーケティング学を出発点に、認知科学やデザイン学などの視点も融合させた、学際的なアプローチによる理解・解釈を行う。
はじめに
第1章 未来を洞察するための思考法の選択[鷲田祐一]
1.1 予測手法の発展
1.2 意思決定におけるシナリオの活用
1.3 未来予測と未来洞察
1.4 演繹推論・帰納推論・アブダクション
1.5 予測シミュレーションや量的・質的調査とシナリオの関係
1.6 デザイン思考を用いたアブダクション
1.7 経営における思考決定方法の選択
第2章 スキャニング手法とインパクトダイナミクス手法の概説[鷲田祐一・粟田恵吾・石野幹生・藤原まり子・Geoff Woodling]
2.1 はじめに
2.2 時間軸の設定
2.3 ワークショップ形式とメンバー選定
2.4 スキャニング・マテリアルのデータベース
2.5 未来イシューの策定
2.6 スキャニング
2.7 未来変化のマッピング
2.8 インパクトダイナミクス
2.9 未来シナリオの活用
第3章 10年先の社会技術問題シナリオ作成の試みと実際に10年が経過した時点でのシナリオ検証[鷲田祐一・三石祥子・堀井秀之]
3.1 社会技術問題と本研究の目的
3.2 2006年実施の未来洞察ワークショップの経緯
3.3 2006年時点で作成した2015年の社会変化仮説
3.4 技術開発と社会変化の再構成による未来シナリオ作成(2006年段階)
3.5 抽出された社会技術問題例と解決への示唆(2006年段階)
3.6 2006年に作成された環境自動車関連シナリオの再検討(2015年段階)
3.7 結論と今後の課題
第4章 シナリオ作成とその評価[鷲田祐一・本田秀仁・引谷幹彦]
4.1 シナリオ作成行為と,研究の動機
4.2 先行研究
4.3 中心課題と仮説
4.4 実験設定
4.5 実験結果と仮説検証
4.6 ディスカッションと未来洞察への示唆
4.7 結論と今後の課題
第5章 未来に関するアイデア生成のエキスパートとノンエキスパートは何が違うのか?:認知プロセスの分析[本田秀仁・鷲田祐一・須藤明人・粟田恵吾・植田一博]
5.1 はじめに
5.2 方法
5.3 結果・考察
5.4 結論
第6章 ユーザー視点の導入による事業アイデアの質の向上[和嶋雄一郎・鷲田祐一・冨永直基・植田一博]
6.1 はじめに
6.2 ユーザー視点を導入したアイデア生成
6.3 評定結果
6.4 総合考察
付録
第7章 情報の多様性がアイデア生成に及ぼす影響の検討[清河幸子・鷲田祐一・植田一博・Eileen Peng]
7.1 はじめに
7.2 実験1
7.3 実験2
7.4 総合考察
7.5 結論
付録
第8章 未来洞察による新商品開発とイノベーション[古江奈々美・鷲田祐一・藤原まり子]
8.1 実務における未来洞察手法
8.2 市場の予測可能性とイノベーション概念の関係性
8.3 企業組織の中での未来洞察
8.4 イノベーションを育むのは,個人か,組織か,社会か
8.5 結論と今後の学際的研究への期待
事項索引
人名索引
ヨーロッパ6カ国における中国系新移民の第2世代(1.5世代含む)を調査し、コミュニティの形成過程とその変容、社会統合(教育や政治参加)のあり方、アイデンティティ形成を分析。第2世代をめぐるトランスナショナルなダイナミズムを重層的に描き出す。
黒潮と日本の魚類相。黒潮が南から北へベルトコンベヤーのように魚類を運搬すると同時に、魚類の分布を分断する障壁にもなっているという仮説を探る。
人々の絆は消え去るのか!「自己利益優先」の社会から「助け合い」の社会へ。
協同組合の理論と実践をとおして、「相互扶助」を基盤とした新しい社会づくりを展望する。
はじめに 全労済協会 西岡秀昌
序 章 協同組合とはいかなる存在なのかー「国際協同組合年」と「協同組合の10年」の課題ー 杉本貴志
第1編 協同組合の事業
第1章 買い物が社会を変えるー協同組合における購買事業の可能性ー 杉本貴志
第2章 コミュニティの自立をめざしてー協同組合によるエネルギー事業と医療・福祉事業ー 杉本貴志
第3章 協同組織金融機関と社会 秋葉武
第4章 共済生協ー未来に向けて果たすべき役割ー 相澤浩也
第2編 協同組合の理念と組合員
第5章 現代協同組合教育論の基本視座 大高研道
第6章 組合員の多様化と協同組合のアイデンティティ 川島美奈子
第7章 情報社会における協同組合運動 伊丹謙太郎
終 章 未来へのメッセージー市場、民主主義、そしてシチズンシップー 中川雄一郎