すべての道は「線虫」に通ず。
3億年以上にわたって繰り広げられてきた
驚くべき精緻な「生と死」の営み!
著者は日夜顕微鏡と向かいあう線虫一筋の生物学者。2020年に、中部大学の裏山に生息するゴキブリの腸内から新種の線虫を発見。「チュウブダイガク」と命名し、注目された。
線虫は、ほかの生物が生存不可能な極限環境でも生き、ほかの生物に寄生するものもいれば、自活するものもいる。生殖のあり方も多様で、雌雄同体も。昆虫以上に種類も数も多い。人類の健康問題を解決するためのヒントや、人類が自然と共存していくためのヒントを線虫から得ることもできる。
線虫には果てしない可能性がある。この一冊で線虫のすべてがわかる。
序 章 「気持ち悪さ」を超える魅力
第一章 地球上のあらゆる環境に適応
第二章 顕微鏡で見る生命ドラマ
第三章 どの生物グループに属するか
第四章 「生物の基本原理」に迫る
第五章 多様な性と生殖
第六章 進化をもたらした共生と競争
第七章 ヒトを宿主にした驚くべき感染サイクル
第八章 農作物の輸出入で問題となるリスク
第九章 線虫は感じている
森林と人はどのように歩んできたか。生態系と社会の視点から森林の歴史と未来を探る。〔内容〕日本の森林のなりたちと人間活動/森の恵みと人々の営み/循環的な資源利用/現代の森をめぐる諸問題/人と森の生態系の未来/他
これから資本主義は長期にわたって苦しみながら朽ちてゆくーこれまでの危機理論を検証しながら、民主政治の解体と資本主義の変容を洞察する。『時間かせぎの資本主義』の著者による資本主義終焉論の決定版。
現場社員の成長が、会社の発展につながることを実感させるためのマネジメント手法
これから管理職になるあなたのために。組織の先輩から贈る「管理職としての考え方」
管理職へ昇進する部下に向け、「組織内の中間管理職としての心得」をつづった“心得帖”。「部下に約束を守らせる3つの配慮」や「人の役に立っているか?を問い続ける」等、上司必須の考え方を紹介する
生態学者の求める生物群集の多変量解析(相関と行列、クラスター解析、序列化、空間構造、群集の多様性)に特化したR解析本。
本書は3 名の生態学者の視点から多変量解析の主要な方法を解説しており、数値生態学とR言語による実装の橋渡しとなるものである。様々な探索的アプローチから始まり、相関と行列、クラスター解析、序列化の実例など、多変量解析の重要な構成要素を論理的に解説している。最後の2章では生態学における近年の重要な議題となっている空間構造や群集の多様性について触れる。これらは、記載的手法からはじまり、実験的、予測的など様々なアプローチを包含するものであり、現代の多変量の生態学的解析において生じる疑問に対応することのできる広いツールボックスを提供するものである。この第2 版ではR コードを刷新し、より快適で多様なアプリケーションに応えるものとなっている。また新しい特徴として、種の形質と環境の関係に関する研究や群集の多様性解析を含んでいる。
[原著: Numerical Ecology with R, 2nd Edition, Springer, 2018]
生命科学系の学部1年生を対象とした教科書.高校生物から大学生物学への橋渡しを目的として,分子生物学から生態学までを半期で学べるように編集.自習用の講義動画をダウンロードできる.講義で演習問題と併せて利用すれば,アクティブラーニング用の教材としても活用できる.
主要目次:生物の特徴,多様性と共通性/生物を構成する分子/代謝とエネルギー(異化)/代謝とエネルギー(同化)/遺伝情報と遺伝のしくみ/遺伝情報の分配,生殖と発生/動物の体内環境/動物の体内環境の維持機構/動物の生体防御機構/動物の行動と学習/植物の成長と環境応答/生物の系統と進化/生物の生態と多様性/バイオテクノロジーと生命倫理
重要判例を素材に、社会保障法の論点を学ぶ人の目線で丁寧に解説する本。事例から問いを設定し、回答する形式でわかりやすい。
はしがき 菊池馨実
第1部 総論
1 社会保障制度における生存権の意義………………………………常森裕介
2 社会保障制度と国籍…………………………………………………菊池馨実
3 ライフスタイルの多様化と社会保障制度…………………………常森裕介
4 社会保険における連帯と強制加入・強制徴収の正当性…………菊池馨実・常森裕介
5 被保険者資格の認定と保険料の徴収………………………………川久保寛
6 社会保障制度における給付の調整…………………………………川久保寛
7 年金の給付水準と年金額の改定……………………………………菊池馨実
第2部 各論
8 障害年金における障害等級認定と所得保障の必要性……………常森裕介
9 遺族年金と配偶者性…………………………………………………常森裕介
10 労災保険法における業務上外認定…………………………………小西啓文
11 雇用保険制度における失業の認定…………………………………林健太郎
12 公的医療保険制度1(保険診療の仕組み)………………………浅野公貴
13 公的医療保険制度2(保険診療の範囲)…………………………浅野公貴
14 公的医療保険制度3(医療供給体制)……………………………菊池馨実
15 介護サービスと介護保険……………………………………………川久保寛
16 保育を受ける権利と市町村の役割…………………………………古畑 淳
17 障害福祉サービスにおける介護ニーズの評価……………………福島 豪
18 社会福祉サービスにおける契約と規制……………………………宮尾亮甫
19 被虐待児の保護と措置制度の意義…………………………………宮尾亮甫
20 最低生活保障における生活保護の意義と申請権…………………池谷秀登
21 生活保護制度における補足性の原理1(収入・資産)…………木村康之
22 生活保護制度における補足性の原理2(稼働能力)……………木村康之
23 生活保護制度におけるケースワークと指導・指示および助言……池谷秀登
24 生活保護制度おける基準決定と判断過程審査………………………常森裕介
「主要判例」索引
執筆者一覧
ニューロマスキュラー・テクニック(NMT:神経筋テクニック)とは、触診によって身体の中枢神経系と筋骨格系の間にバランスをもたらたす軟部組織へのマニピュレーションを行い、痛みを和らげるアプローチ。その歴史と発展について解説し、線維筋痛症に見られる症状の多くを含むよくある筋骨格系の機能障害に関して、治療オプションをわかりやすく紹介する。
また、腹部、リンパ系、過呼吸などの呼吸パターンといった、筋骨格系以外の部位で生じた機能障害を治療するにあたり、NMTをどのように使えばよいかといった点にも触れている。臨床経験や科学的な経験、さらに文献資料から治療家に役立つ情報や指針を分析し、組み合わせ、明確に示しており、さまざまな形式のNMTをほぼすべて網羅。NMTについて最大限に学べる教科書。NMTとタイ・マッサージを合体させるという興味深い考えも収録。NMTに強い影響を与えた初期のカイロプラクティックについても取り上げており、NMTについて多くのことが学べる教科書。
特徴
・軟部組織の不調の原因の解説
・治療のなかで日々目にすることが多い圧痛点とトリガーポイントのパターンについての詳細な図や解説
・内臓ー体性反射や体性ー内臓反射に関連する圧痛点について、診断と治療の両方の観点からその価値を説明
・ヨーロッパと北米におけるNMTの解説
・あらゆるボディワークの治療家や鍼療法士向けに治療オプションを分かりやすく解説
森林の変化は,森林のもつさまざまな構造や生物多様性の変化を引き起こした。特定の有用な資源の枯渇が進むと利用する樹木の種類が変化する一方,人工林の造林・経営技術が発達する。大量の人工林の出現により,そこに棲む生物は大きな影響を受ける。食物連鎖の頂点に位置するオオカミの絶滅は,里山の利用低下ともあいまって,シカ,イノシシなどの増加,農作物被害の増加などによるさらなる里山の利用低下を招いた。森林の組成や構造の変化は森林の機能や生態系サービスの変化となり,生物多様性とそれがもたらす生態系サービスの変化が,森林管理の大きな問題へつながる。このように,森林変化は人とのかかわりを抜きには語りえない。第1巻では森林の変化と人類の関わりの歴史を振り返り,本シリーズ続巻を読む上での基礎的な知識を修得する。
刺激的で普通でないものが溢れ続ける現代文明…このままでは、デザインの被害者が続出する。デザインの本来を問い、デザインの将来を読む…世界各国で行われたUCHIDAデザイン講演録。
ESGという言葉が登場して15年近くが経過し、社会にも定着してきています。本書ではいまESGに取り組むべき理由について、科学的視点も踏まえて解説します。ESGの基礎知識を整理した上で、ESG投資で重視されるポイントや地球環境問題の解決にあたりESGが果たす役割も紹介しています。これからのビジネスや企業経営のヒントとなる一冊です。
CHAPTER1 押さえておきたいESGの基礎知識
CHAPTER2 ESGをめぐる投資家と企業の関係
CHAPTER3 ESGに関心が高まる背景とその根源的課題
CHAPTER4 食料(地球環境問題をESGから考える1)
CHAPTER5 森林・生物多様性(地球環境問題をESGから考える2)
CHAPTER6 循環経済(地球環境問題をESGから考える3)
CHAPTER7 化石燃料(地球環境問題をESGから考える4)
CHAPTER8 気候変動適応(地球環境問題からESGを考える5)
CHAPTER1 押さえておきたいESGの基礎知識
CHAPTER2 ESGをめぐる投資家と企業の関係
CHAPTER3 ESGに関心が高まる背景とその根源的課題
CHAPTER4 食料(地球環境問題をESGから考える1)
CHAPTER5 森林・生物多様性(地球環境問題をESGから考える2)
CHAPTER6 循環経済(地球環境問題をESGから考える3)
CHAPTER7 化石燃料(地球環境問題をESGから考える4)
CHAPTER8 気候変動適応(地球環境問題からESGを考える5)
◆なぜ日本の少子化対策は実を結ばないのか?
◇少子化にまつわる誤解をデータ・統計から見抜く!
◆さまざまなエビデンスが指し示す「婚姻・出産」のリアル
少子化が止まらない日本。理由の一つとして、
そもそも「少子化にまつわる誤解」が、
世に多く流布していると著者は指摘する。
たとえば「少子化対策=子育て支援」とだけ考え、
手前の「未婚・晩婚問題」が改善されない現状は、
誤解が招いた過ちの最たる例だ。
本書ではデータ・統計を用いて、これらの誤解を分析・検証。
冷静な議論のために必要な知識を提供する一冊。
【本書の内容】
〇何が出生率の低下をもたらしたのか
〇「こどもまんなか」は少子化対策ではない
〇結婚したくてもできないのか、結婚したくないのか
〇自治体の人口動態から見えてくること
〇婚外出生と子どもの格差
〇少子化対策としての働き方改革……etc.
ムササビを追って日本から台湾へーーそこには豊かな自然のなかに魅力的な野生動物の世界が広がっていた。日本人の研究者として永年にわたり台湾の大学で教鞭を執りながら、情熱をもって取り組んできた野生動物の研究・教育・普及について、さまざまな台湾事情を交えながらいきいきと語る。
はじめに
第1章 なぜ台湾なのかーー東京の高尾山から台湾の渓頭演習林へ
1 ホオジロムササビとの出会い
2 いざ台湾へ
第2章 台湾の自然ーーその成り立ちと特徴
1 地史ーーいつ形成されたのか
2 地勢ーー山脈と河川
3 気候ーー熱帯から亜寒帯まで
4 動物ーー多様な哺乳類
第3章 台湾の哺乳類ーー多様な自然史
1 滑空性リス類ーームササビとモモンガの進化
2 樹上性リス類ーー低地と高山の森に暮らす
3 ネズミ類ーー高山の草地と森に暮らす
4 トガリネズミ類ーー台湾の固有種
5 食肉類ーーイイズナ・ベンガルヤマネコ・ウンピョウ
6 鱗甲類ーー絶滅危惧種ミミセンザンコウ
第4章 台湾の哺乳類研究ーー次世代へ向けて
1 台湾の哺乳類研究
2 台湾の哺乳類学教育
3 これからの哺乳類学
おわりに
企業経営が目指すべき「よいこと」とは。株主、従業員、そして顧客など、多様な利害関係者とのかかわりを、企業、そして企業経営者は、いかに構築していくのか。その本質を学ぶ。
農学・生命科学における動物遺伝育種を,統計遺伝学・分子遺伝学の両面から解説した教科書。〔内容〕動物の育種とは/質的・量的形質と遺伝/遺伝子と機能/集団の遺伝的構成と変化/選抜・交配・交雑/ゲノム育種/遺伝的管理と保全/他
新しい自然保護の概念を整理し、地球上で生きて行く上で誰もが教養として知っておくべき、「自然保護のための生態学」をわかりやすく解説。自然保護の現場の社会問題や法制度に関心のある学生が読んでも興味がもてる内容とした、これからの「自然保護」の教科書。
移民/難民当事者、国家/政府、国際組織、NGO/市民団体等の支援組織、インフォーマル組織等の多様な主体が交錯して生み出される多層的な制度とその実践について、世界各地域、日本国内の各エスニック・グループを対象とした事例から「生存」と「受容」を鍵概念に描き出す。人の国際移動の複合的要因とその実相に迫る意欲的論集。
地球上には150万もの種が生息するが,これら多数の種はどのようにつくられたのだろうか。ピーター・グラントとローズマリー・グラントの夫妻は,1973年以来40年もかけてこの問いに迫ってきた。その精力的な研究の成果が,32頁におよぶ鮮やかな口絵写真とともに本書にまとめられている。研究対象となったのは,南太平洋のガラパゴス諸島に生息する一群の鳥,ダーウィンフィンチである。
本書では,種分化にかかわる数多くのプロセスが一つ一つ検討され,ダーウィンフィンチの長期野外研究の結果に基づいて検証されていく。たとえば以下のようなものだ。
・何年かに一度,急激に変化する自然環境下で,自然淘汰によりフィンチの嘴の形態とサイズが急速に進化することを,自然淘汰のはたらく条件や原因も含めて詳細に実証した。
・子どもは父親からさえずりを学習する。これは雌による配偶者選択にはたらく。結果,種間の交雑を避けることになり,生殖隔離機構として重要な意味をもつ。また,学習の相手を間違えることで異なる種の間での交雑が生じる。これは鳥類では一般的なことらしい。
・交雑は結構頻繁に生じていて,雑種形成による遺伝子浸透のため種間の区別が消失してしまうこともある。そうでない場合には,交雑は形質の遺伝的なばらつきを増やして自然淘汰がはたらきやすくし,環境への素早い適応的進化をもたらす。
翻訳出版にあたり,グラント夫妻から寄せられた日本語版へのあとがきには,ガラパゴスのダーウィンフィンチのすべての種について,全ゲノムが解読されてわかったことや最近のフィールド調査の成果など,本書を出版した後の研究の進展が書かれている。この分野の研究の進展についての興奮を読者に伝えたいという著者達の意気込みが伝わる。
(ピーター・グラントとローズマリー・グラントの夫妻は,2009年に,基礎科学部門における第25回京都賞を共同受賞している。進化生物学や生態学,動物行動学といったいわゆるマクロ生物学では,京都賞が最高の権威をもつ)
長期にわたる野外研究の重要性とともに,他方でゲノム研究や発生の分子生物学,学習などの進歩と,生態学や動物行動学,地理学などとが結びつくことによって生命現象が深く理解されうることが,本書により実感できるだろう。
[原著:How and Why Species Multiply:The Radiation of Darwin's Finches. Princeton University Press.]