
 
地方消滅を恐れる前にやるべきことがある。存在意義さえ問われる議会・議員や教育委員会、そして行政運営。現場を熟知した地方自治の論客が、自治体が抱える問題の病巣を指摘し、健全化への処方箋を示す。
 
人口減少と高齢化が全国最速で進行している秋田県を事例に、「外国人介護労働者の受入れ」「外国人住民と地方経済」「日本語教育」「民俗文化の継承と外部参加者」の4つの切り口から、外国人労働者受入れの現状と共生社会の構築へ向けた課題を考察する。
 
AI翻訳や企業内研修が進展する中,大学英語教育の存在意義とは? 本書はコンテンツの提供から,生きる力を育む場の提供への変革を提唱。なかでも学生の主体性や発信力の促進とその評価,PBL形式でのライティング指導やICT活用について解説。10年にわたる実践をもとに,今後の教育改革の方向性や課題を示す。
 
 
 
どこをケチり、何に金をかけるか。「ドケチ」「反ドケチ」のバランスが人を育てる。
 
 
 
1993〜2000年にかけてJAMAに連載されたUsers’ Guides to the Medical Literatureシリーズを、シリーズ編者のGuyattが中心となって大幅加筆修正し、再構成したEBM入門書の決定版。雑誌連載時の同シリーズはEBMの概念を全世界に流布するのに決定的な役割を果たしたが、本書ではその内容をベースに、連載当時からさらに発展を続けているEBMの現在形が分かりやすく、コンパクトにまとめられている。
 
 
「ホリスティック」を鍵概念とし、哲学思想、臨床教育、オルタナティブスクール、多文化共生教育などの重要課題を多角的に検討する。
「ホリスティック」(holistic)は、whole、heal、holyなどに共通するギリシア語holosを語源とし、一般に「全体的/包括的/総体的/全体論的」といった訳が充てられる。本書はホリスティック思想を歴史的に繙き解説しつつ、ホリスティック教育研究の現在地を多様な執筆陣が考察する。
 
日本魚類学会市民公開講座での議論を基に、身近な生物多様性構成員である淡水魚の保全を積極的に進めていくための理論と実践をまとめる。様々な調査報告、研究、水辺環境の保全、保全活動の悩みなどの紹介は役立つに違いない。
巻頭言 ── 「ざわめく自然」を求めて
はしがき
第1部 日本産魚類の危機と保全
第1章 レッドデータブックからみた日本産魚類の危機
第2章 保全手法としての放流─その有効性と危険性─
第2部 魚類の積極的保全事例
第3章 ミヤコタナゴ野生個体群を長期的に存続させるために
─自然生息地における繁殖補助と生息環境の創出の試み─
第4章 イタセンパラ:生息地再生と野生復帰プロジェクト
第5章 シナイモツゴとゼニタナゴの永続的な保全をめざす戦略と取り組み
第6章 ウシモツゴ:決して諦めない外来種対策
第7章 イチモンジタナゴ:地域とともに将来につなぐ
第8章 行政, 市民, 研究者の連携による保全と再導入:絶滅危惧種ヒナモロコ
第9章 生物学への探究心と郷土の宝を守る心─環境教育としての調査活動─
第10章 ポルトガルの絶滅危惧コイ科魚類の保全に向けた“自然的”生息域外繁殖と再導入
第3部 魚類を本当に増やすには
第11章 野生復帰を目指した生息域外保全:水族館の役割と限界
第12章 環境改善─人工構造物が作る生息環境─
第13章 外来魚類対策:侵略的サケ科魚類に焦点を当てて
第14章 積極的保全:何を目指し,どのように守っていくか?
付録 生物多様性の保全をめざした魚類の放流ガイドライン
索引
 
 
私たちの生活は社会との関係を抜きにして語ることができない。家族の形や個人の働き方、価値観は多様化し、食生活のあり方も一律ではなくなっている。
そこで、本書は科学的な知識・情報に基づいて、どのような食品を選び、どのような食生活を送るかを自分で判断できることを目的とし、現在および今後の食の諸問題を自分の問題として深く考える態度形成を目標とした。本書の特徴は、アクティブ・ラーニングを積極的に取り入れ、各節ごとに実習を盛り込み、そのまま使えるワークシートを提供した。また、各章・各節では、基本知識を解説した後、実習課題を提起し、手法として個人のワークとグループワークによる実験や調べ学習、ディスカッション、発表などを用いている。
1章 食生活と社会環境
2章 食品の安全性
3章 食生活と健康
4章 食生活と文化
5章 食育とフード・リテラシー
 
数学のみならず、物理学や計算機科学など、周辺分野との共通言語として浸透してきた「圏論」。その基礎と応用事例を、各分野のアクティブな研究者が紹介します。「圏論ブーム」から10年。その火付け役となった本書が、その後の進展なども含めて待望の改訂版として登場!
第1章 [座談会] 圏論と異分野協働ーー今出川不純集会
第2章 圏の定義ーー矢印でいろいろ書いてみる
◎蓮尾一郎
第3章 タングルの圏
◎鈴木咲衣+葉廣和夫
第4章 プログラム意味論と圏論ーー計算の「不変量」を圏論で捉える
◎長谷川真人
第5章 モナドと計算効果
◎勝股審也
第6章 モナドのクライスリ圏ーー圏論による一般化とは?
◎蓮尾一郎
第7章 表現を〈表現〉する話ーーミクロ・マクロ双対性(1)
◎小嶋泉+西郷甲矢人
第8章 [座談会] 歩き方の使い方ーー今出川不純集会,ふたたび
第9章 ガロア理論と物理学ーーミクロ・マクロ双対性(2)
◎小嶋泉+西郷甲矢人
第10章 圏論的双対性の「論理」--圏論における抽象と捨象,あるいは不条理
◎丸山善宏
第11章 圏論的論理学:トポス理論を越えて
◎丸山善宏
第12章 すべての人に矢印をーー圏論と教育をめぐる冒険
◎西郷甲矢人
第13章 ホモロジー代数からアーベル圏,三角圏へ
◎阿部弘樹+中岡宏行
第14章 表現論と圏論化
◎土岡俊介
第15章 圏論と生物のネットワーク
◎春名太一
第16章 [座談会] 「数学本流」にはなりたくないーー今出川不純集会,三たび
第17章 高次圏論
◎前原悠究
第18章 たいていの物理量は圏論的射であるーー古典物理と量子物理の圏論
◎谷村省吾
第19章 選択の構造としてのKan拡張ーー圏論とネットワークの数理モデル
◎春名太一
第20章 圏で圏を集める?--ファイブレーション入門
◎郡 茉友子
第21章 [座談会] 新たなる希望
第22章 圏論のつまづき方
 
方言の語彙を自然,歴史,発想,分布,世代,継承など様々な視点から探る。〔内容〕風と天候/生活・生業/キリシタン文化/発想法/接尾辞「コ」/育児語/語源と歴史/地方語文献/分布と変動/現代の動態/若者世代/継承と教育/他
序 方言の語彙への誘い (小林 隆:東北大)
第1部 地域世界を映す言葉
1. 風と天候の方言語彙 (志村文隆:宮城学院女子大)
2. 生活・生業と方言語彙 (新井小枝子:群馬県立女子大)
3. キリシタン文化と方言語彙 (小川俊輔:県立広島大)
第2部 創造性が育てる言葉
4. 方言語彙の発想法 (小林 隆:東北大)
5. 接尾辞「コ」の創造力 (櫛引祐希子:大阪教育大)
6. 育児語と方言語彙 (椎名渉子:名古屋市大)
第3部 変化の中にある言葉
7. 方言語彙の語源と歴史 (八木澤 亮:東北大)
8. 地方語文献にみる方言語彙(作田将三郎:北海道教育大)
9. 方言語彙の分布の変動 (大西拓一郎:国語研)
10. 現代における方言語彙の動態 (半沢 康:福島大)
第4部 社会と交わる言葉
11. 若者世代の方言語彙 (佐藤高司:共愛学園前橋国際大)
12. 方言語彙の継承と教育
(大野眞男,小島聡子:岩手大, 竹田晃子:立命館大)
13. 社会支援と方言語彙
(小林 隆:東北大,坂喜美佳:仙台青葉学院短大)
 
★第40回大平正芳記念賞受賞
安定した経済成長、高所得国入り目前。
いったい何が、それを可能にしたのか?
特別な好条件に恵まれていないこの「普通の国」は、年率5%程度の成長を続け、さらに近年、グローバルサウス、東南アジアの中核国として急速に存在感を高めている。本書で紹介される、成長戦略、経済政策、政治の詳細な分析は、「失われた30年」の日本にも示唆を与える。
マレーシアは「中所得国の罠」に陥った国に分類されることも多く、二桁の経済成長率を連発するような経済成長の「エリート国」ではないにもかかわらず、じわじわと経済成長を続け、ついには高所得国入り目前までたどり着いた不思議な国であるといえる。マレーシアはこのままいけば、日本・韓国・台湾といった「エリート国」やシンガポールや香港などの「都市国家」を除けば、欧州以外の国で工業化を通じて高所得国入りを果たすはじめての国になる可能性が高い。(本書序章より)
「中所得の罠」とは?
中進国となった国々が、賃金の安さでは後発国に勝てず、技術開発力では先進国に及ばないため経済成長が停滞し、長期間にわたって先進国入りできないという状況を指し、2010年代に入って精力的に原因の解明が進められてる。
 
今日、企業を取り巻く経営環境は大きく変化している。この状況の中で求められるのは、品質経営システムとして有効なTQM(Total Quality Management:総合的品質管理)を導入し、効果的に推進していくことである。
本書は、2002年に刊行された『品質経営システム構築の実践集』を、品質経営システムの活動機能別に分類し、最近の動向も加えながら、全3編に分冊化したものである。
1.品質経営とTQM
2.方針管理
3.日常管理
4.人材開発
5.安全管理
 
台湾における日本語教科書と日本語資料
日清韓会話書・台湾語会話書の成立と中国語方言会話書への展開
中国語会話書(北京官話会話書)の成立と展開
 
組込み技術者育成テキスト。製品企画から完成までのプロセス(課程)をシミュレート。組込みシステムの全容がわかる。