80〜90年代にヒットしたナンバーを集めたドライブ・コンピレーション。当時青春期を過ごした世代なら、どの曲を聴いても思い出があふれてきそう。懐かしくもどこか甘酸っぱい気持ちになれること請け合い。
“アイドル黄金時代”と呼ばれた80年から85年にデビューした女性アイドルのナンバーを収録したオムニバス・アルバム。松田聖子、中森明菜、中山美穂ら、時代を彩ったアイドルのヒット曲ばかりが収められている。
てめえがなんでやくざになって、二十年以上も足を洗わねえのか。時々、俺は考えてみるよ。どこか、やくざになりきれねえ。はぐれ者みてえなとこがあるのさ(「水の格子」)。獲物を狙う男の目線は、いつも猛々しい。しかし、所詮は棒っきれのようにしか生きられないやくざ者。やくざ者にしかわからない哀しみってものもある…。北方ハードボイルドの新境地を開く連作短編集。
上海、現代、悲しいまでにすれ違い続ける幼なじみの二人。中国最強の天才作家、郭敬明が放つ終わりのないジェットコースター・ラブストーリー。現代中国を代表するベストセラー。最も若く、最も才能ある作家の“代表作”。
幼なじみのジュード・レントンにあこがれ、一度は彼と深い仲になったシャーロット。だがわけあって二人は辛い別れを経験し、別々の道を歩んだ。ロンドンに出て旅行代理店でキャリアを積んだシャーロットは、その後同僚と一緒にストラトフォードの町で旅行代理店を始める。一方ジュードは映画俳優としてデビューし、成功を収めていた。町の観光名物シェイクスピア生誕祭の行列で、シャーロットは七年ぶりにジュードの姿を見て胸が痛んだ。彼のことはもう忘れたと思っていたのに…。大丈夫よ、大スターになったジュードと私が会う機会などないわ。ところがその日の記念昼食会で、二人は顔を合わせることになってしまった。
マーゴは平凡な顔立ちをした心のやさしい牧師館の娘だ。ある夜、道で困っている家族を助けようとしていたとき、車で通りかかったドクターにすっかり世話になった。体格がよく、ゆったりと落ち着いていて、美しい青い目をしたドクター。このガイス・ファン・ケッセルが、どこからともなく現れては消えたとき、マーゴの心の中で何かが揺らいだ。なんとなく結婚するつもりでいた青年との婚約も破棄した。その後ガイスとは何度か会う機会があったが、彼は有名な小児外科の大権威ーどこまでいっても遠い存在…。ところがマーゴの人生に、考えられないほど大きな悲しみが襲いかかった。彼女はガイスの肩で思いっきり泣くことになる。そしてガイス・ファン・ケッセル教授は、マーゴにプロポーズした。
幼い時に両親を失ったグレイスは孤児院で育った。十八歳でイギリスを去り、イタリアへ渡った彼女は、名家で大富豪ヴィトーリア家の長男ドナードに見そめられ、十九の時に結婚した。財力、名声、容貌、知力、すべてに最高のものを備えたドナートが、どうしてわたしのような何もないおずおずした少女を妻に?それでも彼は熱愛してくれた。夢のような一年、彼女は身ごもった。玉のような男の子パオロに恵まれたころは、幸せの絶頂だった。しかし、その大切な赤ちゃんに突然の死が襲いかかる。悲しみのどん底に落ちたグレイスの、心の傷が癒える間もなく、夫ドナートの裏切りが。グレイスはイギリスへ逃げ帰った。だが、そのままですむはずもない。
クランシーはウエディングドレスの箱を見て満足げなため息をついた。スチュアートとの結婚式は数週間後。昼休みに愛車のBMWで式のドレスを取りに来た彼女にとって、今心配なのはオフィスに戻るのが遅くなることだけだった。だから交差点の手前で信号が黄色に変わったとき、ついアクセルを踏んでしまったのだ。反対方向から猛スピードで車が向かってくるなどと思うはずもない。クランシーは悲鳴をあげ、死を覚悟したー。病院で目を覚ましたクランシーの人生は一変していた。ふたたび歩ける可能性は五分五分だと医者に告げられ、病室にやってきたスチュアートには婚約を破棄される。絶望するクランシーの前にかつての恋人ミッチが現れた。警官の制服を着たミッチが事故現場にいたのを、クランシーはかすかに思い出した。
ミリアムを信じてニューヨークを発ったのは間違いだったかしら。キムは不安を胸にコロラドへ向かう飛行機の中にいた。五ヵ月前に父が亡くなり、義母ミリアムとともに残されたけれど、彼女には一度として母親らしく接してもらったことがない。そんなミリアムが故郷で一緒に新しい生活を始めようと言い出した。「向こうには弟のマークがいるわ。もう一度家族の絆をつくるのよ」キムはその言葉を信じたかった。そして、父の遺した家を売却するという彼女より一足先に出発した。弁護士をしている義理の叔父とはどんな人だろう。空港で出迎えたマークは驚くほど魅力的な若い男性だった。だが、厄介者扱いの彼の態度にキムの胸は再び不安に襲われて…。
夫が出稼ぎに発った晩から激しくなるばかりのからだのほてり。東北の海辺の町に住む35歳の浜浦登世は、自分でも不可解な性の衝動を抑えきれなくなり、幼なじみの英子に相談を持ちかける。やがて英子は病気で入院し、皮肉なことに登世はその留守中に近づいてきた英子の夫・聖次を受け入れてしまう。ある日、抱擁の現場を息子に覗かれ…。性に翻弄されて狂ってゆく平凡な女の運命。
自分の感情や言いたいことをそのままスキッと口にできるフレーズ満載。すぐ語りたい身近な話題に基づく会話の展開例も多数収録。
リムジンの運転手をしているベッツィは、ギリシア人の大富豪クリストスを乗せ、ロンドン郊外へ向かった。途中、言葉巧みに誘惑する彼に、ベッツィは敢然と言い放つ。「わたしはあなたの運転手で、それ以外の何者でもないわ」「嘘だ。君が僕に関心を寄せているのはお見通しだ」プライドを傷つけられ、クリストスも負けじと言い返す。だが、二人の言い争いはすぐに中断された。リムジンが襲われ、麻酔銃が撃ち込まれたのだ。やがて意識を取り戻した彼女は、外の景色を見て愕然とした。目の前に、青く美しい海が広がっている…。