『伊勢物語』は、珠玉の短篇、歌物語の典型、紛れもない古典文学であるか。-「歌語り」「古今集」「カノン化」から遠く離れて。
太宰治が創造した文学的な音響映像から美術的なアプローチによって虹色に輝く聖性を抽出する果敢な試み。迸る存在としての太宰文学の軌跡を描き出す。
こころの病はいかに描かれたか。旧版に「アルコール依存症」「治療文化」「こころの病について」などを加え、解説を大幅に増補。こころの闇を考え、そこから癒しをさぐる。言葉の力により、治療ではなく、内からの「治癒」をめざす試み。
本書は、主として日本語教育を行う人々が、必要な日本語の知識を得ることを目的として編まれたものである。日本語教育を実際に行う場合に役立つように、現代語としての日本語を説明するうえで必要な知識を網羅することに重点を置いている。
地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天。これら六道が交差する場所、春日山、箱根山、出羽三山などを訪ね、物語、伝承を広く渉猟、豊饒な世界を出現させている。
本書は30代の若手研究者による、題材・テーマ別の鑑賞という性格の本になっている。
鎮魂と再生の国、紀伊国のロマンを求めて。