仕事と家庭のバランスは、時間をうまくやりくりしても問題は解決しない。これらがどう離れがたいものなのかを明らかにした社会学の名著。解説 筒井淳也===「会社のファミリーフレンドリー制度が充実していても利用しない人がいるのはなぜか」。ホックシールドが調査したある企業ではこうした重要な謎に直面していた。その謎を解明すべく、工場労働者から会社役員まで男女問わず様々な人にインタビューをしていき、分かったのは「職場にいる時間を減らしたくない、家にいたくない」という社員の存在であった。日本でも問題とされるワークライフバランスはただの時間の配分の問題ではなく、仕事と家庭の根源的な構造に起因するものであることが見えてくる。私たちにこのパズルを解く手段はあるのか?社会学の名著が問いかける。 解説 筒井淳也===仕事とは? 家庭とは?両者の切り離せなさを喝破するなぜ人は職場にいたがるのか?
妥協を許さぬ態度で小説やエッセイを執筆した大西巨人は若年より老境にいたるまで、こよなく文学を愛する者として、秀でた詩文に接しては記憶に深くとどめてきた。西行、道元、正岡子規、石川啄木、有島武郎、谷崎潤一郎、岡本かの子、中野重治、小林秀雄、斎藤史、柄谷行人ー博覧強記の作家が年月をかけ蒐集した詩的日本語の精髄、抒情性と批評性を兼ね備えた解説を付した出色の詞華集。
きゅるるるーっとお腹の虫が暴れ出す
飽くなき好奇心と胃袋で“いまの味”を探し求めた絶品エッセイに、谷口ジローの漫画がかけあわさって、春夏秋冬おいしい競演!
「白い上下のスーツにステッキ姿、温和な笑みを浮かべながら店の前に立っている老紳士の人形」といえば、誰もがケンタッキー・フライド・チキンの創始者であるカーネル・サンダースを思いうかべることだろう。しかし、彼の生い立ち、ケンタッキーを始めるにいたった経緯などは、謎に包まれたままだった。カーネルは、65歳で年金生活を捨て、事業を興し、フランチャイズ制度を初めて確立し、世界的企業にまで発展させた偉大な人物である。本書は、その波乱に富んだ知られざる彼の生涯を著した初めての書の文庫化である。
母親の都合で引っ越してきた高2の楓。新しい家の近所には、死神と呼ばれる風変わりな老女が住んでいた。今にも死にそうな犬を連れた死神。興味を持ち声をかけた楓が気づいた死神の正体とは…。テストを放棄した少年、迷子の小学生、失くしたお守りの行方、そして死神の秘密ーー日常に転がる小さな謎と思春期の少女の葛藤を描いた青春ミステリ。第5回文芸社文庫NEO小説大賞受賞作。
真那は小さな頃から神様が見えた。そう、ずっと友達。神様に守られ、まっすぐに成長した彼女は、学校で一番と言われるイケメンの涼介から告白されたことで、彼に好意を寄せていた同級生から恨みを買ってしまう。そんな時、真那の身に起きる異変。身勝手な気持ちでかけられる安易な呪詛。涼介の持つ“見える”力。呪いはどこへ返るのか? そして、神様、真那、涼介をつなぐご縁とは?
松の廊下での刃傷事件の情報がもたらされると、籠城だ仇討ちだといきり立つ藩士たち。内蔵助は彼らをのらりくらりとかわしながら、「藩士どもを殺してたまるか!」とお家再興に向け画策する。しかし、精一杯やっているのに四面楚歌。やってられるか、こんなこと! 筆頭家老の責任なんて投げ出せたら楽になれるのに……。既存のイメージを覆す、人間・内蔵助を等身大で描く新たな忠臣蔵。
かつて保守派の論客としてマスコミを賑わせた西部邁氏が、今年1月、78歳で自死した。病気がちだったこともあり、自らの人生に自ら始末をつけるという、潔い最期だった。
そんな西部氏の言論活動の原点は、日米安保条約に反対する武力闘争「六〇年安保」にある。東京大学に在籍していた筆者は、学生運動の指導的立場にあった。のちに東大教授となり、社会問題に対して保守の立場から盛んに発言し、世の人気を博した。世間にはこれを転向、変節と評する向きもあったが、著者はそれについて長く反論、弁明をすることはなかった。
本書は、1986(昭和61)年に著者がはじめて当時の闘争を振り返ったもので、当時盟友として共に戦った人物たちの内面の葛藤にまで踏み込み、あの闘争とは何だったのかを問い直す。そこには崇高な思想よりも若者としての焦燥感、虚無感などが色濃く現れざるを得ない。「空虚な祭典」の中にいた「哀しき勇者たち」を、著者は時に愛をもって、時に突き放して語っていく、者が副題として「センチメンタル・ジャーニー」と名づけたのは、、当時の青年たち、そして著者自身の青春を描く物語が、逆に「知の誠実とな何か」を問うことになるからだ。
真にラディカルであることは、右とか左とかを問うことではない。行為の一貫性にこだわり内実を問わないのは知の怠慢である。
昨今盛んな改憲論議は、保守だリベラルだ、右だ左だといった単純な図式で語ってよいのか。著者が「六〇年安保」と題した本書で提起している問題は、現代においてこそ改めて真剣に考えられるべきテーマである。
「心の動きを知って、人を操れる?」「心理学で、どんなことがわかるの?」「人間関係がうまくいくテクニックとは?」ストレスフルな毎日、いつの時代も悩みが尽きない“人の心”の謎。なぜか攻撃的な人の心理状態、苦手な人との心の距離の置き方、好きなあの人は何を考えているの?……。わたしたちの身近にあふれる心の謎を、さまざまな心理実験や図解、イラストを交えて分かりやすく解説します。心理学とは、人の心のしくみを知る科学のこと。心を整え、本当の自分を知る方法から、人間関係の悩みを解決するスキル、気になる人の気持ちをつかむ恋愛テクニック、自分の評価を上げる心理ワザまで、最新の心理学を活用した実践的な知識が満載。日常生活や恋愛、仕事でもつかえる必須の心理テクニックが楽しくわかります。
はじめに
PART1 そもそも心理学って何?
PART2 心理学を通して本当の自分に出会う
PART3 人間関係の難題を解決するコミュニケーション術
PART4 気になるあの人の気持ちをつかむ恋愛テクニック
PART5 心と性格は体の動きとクセでわかる
PART6 自分の評価をグングン上げる心理ワザ
COLUMN
・心理テスト1「心の中の木」
・心理テスト2「上司が見ている?」
・心理テスト2の答え
・心理テスト3「雑誌を持って歩いてみて」
・心理テスト3の答え
人気のトルコブルーやデザートカラーなどのナチュラルカラー模様中心に、地中海地方を彷彿とさせるデザインを掲載。美しい青のグラデーションで見せる美しさや、タイル状の細かい模様、透け感のあるモチーフなど今までに無かった作例も掲載しています。モロッカンスタイルは特に色の組み合わせがポイントとなってくるため、基本の色合わせパターンを作成しわかりやすく解説。それに従って従来の柄の組み合わせを変えて作ることで初心者でもすぐにイメージ通りに編めるよう構成しています。
モロッカンデザインのモチーフ
モロッカンモチーフ小物
タッセル付きのクッションカバー
モザイクタイル風ブランケット
トレリス模様のタペストリー
ランタン模様のミニマット
孔雀のストール
モザイクタイル風のバッグ
花モチーフのバブーシュ
カラフルグラニーバッグ
小さな巾着袋
小さなピンクッション
マーガレットボレロ
四角いモチーフのスヌード
2WAY バッグ
message
本書の使い方
モチーフのつなぎ方パターン
How to make (作品のつくり方)
編み目記号
警視庁新宿警察署 歌舞伎町交番。
欲望渦巻くこの街では、
24時間365日、絶えることなく事件は起こりーー。
日本一危険と言われる箱で、
日本一危険な警察官・土方が魔都に蔓延る闇を暴き出す!!
大反響歌舞伎町交番伝説、待望の最新刊!!
「自己不信に陥りがちで、自分の建築を受け入れてもらうことで自分自身も受け入れてもらいたいと切望している」-トロントのユダヤ人移民の息子だった生い立ちを抱え、決して社交的でない「はみ出し者」が、やがて建築の形態と技術を革新させ、ヒーローとなった。サンタモニカの衝撃的な自邸から、ヴィトラ・デザイン・ミュージアムの躍動、ビルバオ・グッゲンハイムの不世出の形態まで、ゲーリーと、その建築のすべてを読み解く。