昭和15年〜20年、空前の戦雲、戦火ー。黙々と処した精神の軌跡。
東京・新宿歌舞伎交番ーー。
日本一危険と言われる箱で、一際異彩を放つ一人の警察官がいた。
警視庁新宿警察署警部補・土方俊郎。
誰もが恐れる規格外の流儀で眠らぬ街の罪を照らし、
その鋭き双眸は、魔都の隠れた闇をも暴き出す…!!
連載時から人気トップ邁進中、充実の全話読切!!
新宿歌舞伎町交番物語、待望の最新刊!!!
那覇市で妻がDVに耐えかねて夫を殺害。翌月には糸満市で自衛隊の戦闘機の墜落事故が発生。民間人が死亡し、沖縄では自衛隊への非難の渦が巻き起こる。那覇地検に異動した冨永真一は2つの事件の担当となり、粘り強い捜査で真相に迫る。貧困、基地、軍用地主。綿密な取材で〈沖縄の闇〉を抉り出した問題作!
百貨店のバイヤーとして日々奮闘していた紗々の生活は、妊娠したことで激変。
仕事への向き合い方に悩んだり、食道楽にも気を使うようになって順風満帆とはいかず…
とはいえ初産へ向け、愛&食い気で「家族の幸せ」を年上夫と共にはぐくみます!
そんな2人のマタニティライフとは?
歴史ある児童文学の同人誌「牛の会」に長年所属し、物語を書きつづけてきた著者による書き下ろし作品。昭和26年、戦後間もない東京を舞台に、昭和の庶民の生活が、小学三年生の主人公すずの成長と引き取った愛犬デルを通して活写される。富山の薬売り、ケロチン、とうさまの「魚の目」手術とマーキュロ、校歌の作詞、犬とのボール遊び、運動会の応援歌、夏の花火と幽霊、ベーゴマ遊び、黄金バットの紙芝居、写真機、祭りの屋台のヒヨコ、そんな昭和の光景が万華鏡のように描かれると同時に、父親の酒癖の悪さや、金銭にまつわる夫婦の攻防がリアルに、時にちょっとユーモラスに披露される。かみ癖のあるデルの失踪と事故、辛い顛末のあとにやってくる結末は、明るい希望に包まれ、著者の、すべての生き物へ注がれる真の愛情が伝わってくるようだ。また、『十五少年漂流記』『ハイジ』『小公子』『フランダースの犬』など、すずが折々に読む「少年少女世界文学全集」は誰にとっても懐かしく、きっと文学少女・少年だった読者の琴線にふれることだろう。児童文学の枠を超えた、「大人と少年少女のための」文学の誕生である。
一、デルの来た日
二、来客
三、外科手術
四、校歌の作詞
五、虎屋の羊羹
六、お盆
七、ベーゴマ
八、写真機
九、記憶
十、逃亡
十一、大けが
十二、生と死
十三、デルの子
解説〈皿海達哉〉
【※大学などの授業用テキストにつき、解答・訳・参考書等はいっさい販売しておりません。】
オールイングリッシュの映像付レベル別コースブックの中上級編(CEFR B1-B2)。映像は様々な話題を取り上げ,文系理系のクラスを問わず無理のないクラス運営が可能。映像と書き下ろしのReading Passage(330語前後)を軸に,学習した内容・表現・文法などをSpeaking,Writingの力を高めながら強化していく。初級編・中級編の主体的な学習活動はそのままに,中上級編ではコロケーションやイディオムの問題を新たに配し,よりレベルの高い授業展開を可能とした。
The Social Media Challenge / Wave Garden / Speaking Through Poetry / Cooking Korean / My Favorite Places / British Sign Language / E-Body / Swimming With Whales / How to Become a Standout Footballer / London Dreadlocks / Earthships / Fill My Tank / How to Make Money & Travel Full Time / Keeping It Local / The Mystery of the Axe (全15章)
穏やかに暮らしているはずの実家の父と母。しかし、その父に愛人がいるとわかり、四姉妹は急に色めきたった。未亡人でお花の先生をする長女綱子、主婦の次女巻子、独身の図書館員三女滝子、ボクサーと同棲する四女咲子。母のために女性との関係を清算させようと相談をするが、表向きの顔とは別に、姉妹それぞれがのっぴきならない男と女の問題を抱えている。猜疑心強い阿修羅になぞらえ女の姿を軽妙に描いた、向田作品の真骨頂。
「多年文学を本質的に重要視しないで年を取ってきたのに、いつの間にか私の肉体の骨髄までも文学病に冒されているのである。自分はむしろ悲んでいる。」 辛辣な文化欄記者として名を馳せ、のちには評論家として、 独自のシニシズムに貫かれた透徹した視点で生涯にわたり旺盛な批評活動を展開した正宗白鳥。その膨大な評論群から、文学論と作家論の秀作を厳選。
「多年文学を本質的に重要視しないで年を取ってきたのに、
いつの間にか私の肉体の骨髄までも文学病に
冒されているのである。自分はむしろ悲んでいる。」
辛辣な文化欄記者として名を馳せ、のちには評論家として、
独自のシニシズムに貫かれた透徹した視点で
生涯にわたり旺盛な批評活動を展開した正宗白鳥。
その膨大な評論群から、文学論と作家論の秀作を厳選。
小説界新陳代謝の期
今年の文学雑誌
文学病
発売禁止について
雑感
「批評」の反応ーー直木氏の反駁に対して
芸術界の回顧と展望
文学雑感 文学界
無名作家へ(既成作家より)
文壇年頭の感
「日本浪漫派」その他
批評数片
文芸雑感
批評について
単独批評
文学放談
政治と文学
批評の骨
文壇浮き沈み
小説是非
大学派の文章家
漱石と二葉亭
有島氏の死
残花翁と学海翁ーー思い出す人
島崎藤村の文学
秋声氏について
秋江に就て
泡鳴を追憶す
小山内薫を追憶す
逍鴎紅露
永井君のこと
現代作家論
太宰治小論
岩野泡鳴
荷風追憶
単行本「New! ケキャール社顛末記」発売記念特集・逆柱いみり
対談:逆柱いみり×ピコピコ「怪獣に呪いと祝福を受けた者たち」
連続殺人を犯した死刑囚だけが収容される超法規的機関『JSDE』その内部で繰り広げられるのは、殺人鬼VS殺人鬼による死刑執行サバイバル!!地獄のような舞台に降り立ったのは、可憐な美少女にして、犯罪者ばかりを殺す処刑人『周防理沙』彼女がJSDEで殺戮を続ける理由とは……!?
大学生や専門家たちに長らく愛用された哲学史の参考図書、『西洋哲学史の基礎知識』が文庫版で復活。ギリシアからアラビアまで、哲学、宗教から科学まで、西洋哲学の源流となる諸概念を精選。各分野を代表する豪華執筆陣がわかりやすく、きっちり解説した便利な事典。
イケメン新入社員・光樹に体目当てで近づくも、
天然バカな性格に振り回されっぱなしの美月。
更には光樹の亡くなった姉の娘・ヒマリの登場によって、
美月は自分が女として見られていないのでは…と思い始める。
今までの恋愛テクニックが一切通用しない光樹に見切りをつけようとするが、
他の男を前にしても光樹が頭を離れない美月は、
思い切って光樹に電話を掛けることに。
しかし、繋がった電話は光樹が「助けて…死ぬ…」と言い残したまま
切れてしまいー…!?
胸キュン満載でおくるノンストップ・ラブコメディ、第2巻!
伝説の直木賞受賞作『プラナリア』に匹敵する、中毒性の高い短編小説集。
1「ばにらさま」 僕の初めての恋人は、バニラアイスみたいに白くて冷たい……。
2「わたしは大丈夫」 夫と娘とともに爪に火をともすような倹約生活を送る私。
3「菓子苑」 気分の浮き沈みの激しい女友だちに翻弄されるも、放って置けない。
4「バヨリン心中」 余命短い祖母が語る、ポーランド人の青年をめぐる若き日の恋。
5「20×20」 主婦から作家となった私は、仕事場のマンションの隣人たちと……。
6「子供おばさん」 中学の同級生の葬儀で、遺族から形見として託されたのは。
以上6編を収録。
日常の風景の中で、光と闇を鮮やかに感じさせる凄み
読み進むうちにぞっと背筋が冷えるような仕掛け
「えっ」と思わず声が出るほど巧みな構成
二度読み必至! 引きずり込まれる魅力満載の山本文緒文学!
2021年10月に惜しくも死去した著者最後の小説集。
1 ばにらさま
2 わたしは大丈夫
3 菓子苑
4 バヨリン心中
5 20×20
6 子供おばさん
解説 三宅香帆
ー西郷と大久保の議論は、感情に馳せてややもすれば道理の外に出で、一座、呆然として喙を容るるに由なき光景であったー。明治六年十月の廟議は、征韓論をめぐって激しく火花を散らした。そして…西郷は敗れた。故国へ帰る彼を慕い、薩摩系の士官達は陸続として東京を去ってゆくー内戦への不安は、現実となった。
カラヤン、小澤征爾、カラス、グルダ、ミケランジェリ、ロストロポーヴィチ、ゴールウェイ、アルゲリッチ、クレーメル、ヨーヨー・マ……総勢50名のクラシック音楽家がレシピに! ? 世界の著名演奏家との長年の交流で、その音楽性と人間性に魅了されてきた著者が、アーティストのイメージに合わせて料理を創作。五感で味わう、新しいクラシック音楽の楽しみ方を紹介。知られざる巨匠たちのエピソードが満載! 〈全50品目のレシピ付き〉
ピンセットで活字をつまんで食べてしまいたい。そんな思いにとらわれる美しい小説にたまに巡り合います。古川きょうさんの第三作品集がまさにそれ!ういういしく瑞々しいい青春小説の誕生です。