1960年代に既存の日本人移民史に異議を唱え、「パラダイム・シフト」を促した歴史家の遺稿選集!移民法が成立した1924年から1941年にわたる様々な出来事と日系人の動向が、強制収容の本質を解明する鍵として、戦間期検証の重要性を指摘すると同時に、時代区分の見直しを迫って、日系アメリカ人史に再び風穴を開ける。
海洋生命系の変動は人類に何をもたらすか?自然変動する海の生物資源の生態を理解し、資源再生産の場である海洋環境保全、それぞれの種の生態にあった資源の利用方法を考える、現代海洋生命科学の集大成。自然変動する海洋生物資源との共存の道をさぐる。
奄美大島にしか棲んでいない「幻の鳥」と称されるオオトラツグミの生態研究を通して得られた知見と、迷い、苦しみ、楽しみながら研究を進めてきた過程を描く、研究者でしか得られない自然界やフィールド研究の魅力を伝える。
目次
はじめに
第1章 鳥の研究を始める
第2章 南国タイでの野外調査
第3章 憧れの地マダガスカル
第4章 「幻の鳥」オオトラツグミ
第5章 オオトラツグミと奄美大島のこれから
おわりに
あとがき
引用文献
索引
融通無礙なる存在・バナナ。世界の人びとの付き合い方はこんなに違っているのに、でもこれほど愛される食べ物が他にあるだろうか? コンゴ・カメルーン・ガーナ・ウガンダ・インドネシア・パプアニューギニアそして沖縄。世界中のバナナを通して農と食をみつめてきた研究者がたどり着いた、ヒトとバナナの「遊び」の関係。
はじめに
第1章 バナナという作物
1 バナナの植物学
第2章 料理バナナとの出会い
1 コンゴ・ブラザヴィル
2 カメルーンへ
第3章 バナナ研究との出会い
1 「バナナの足」研究会発足
2 マンダールのバナナを訪ねて
3 マンダール再訪
4 南スラウェシ一帯を走る
5 流通ルートと品種の多様性
第4章 アフリカのバナナと出会い直す
1 カメルーンのバナナとの再会
2 西アフリカのプランテン・バナナ
3 東アフリカ高地AAA
第5章 ニューギニアー最も多様性の高い場所
1 知られざるバナナ栽培文化
2 強いバナナとおいしいバナナ
3 乾燥と洪水に強いバナナ
第6章 もうひとつのバナナの世界
1 グローバルな商品としてのバナナ
2 バナナのフェアトレード
3 国際バナナ研究ネットワーク
第7章 沖縄ー愛される島バナナ
1 島バナナはなぜ高価なのか
2 島バナナ商品化への挑戦
3 沖縄のバナナたち
第8章 バナナと人の関係
1 品種多様性から見えること
2 主食としてのバナナ
3 バナナとエキステンシブネス
4 バナナと食料主権
あとがき
参考文献
索引
2015年9月の国連サミット以降、経営者の頭を悩ませてきた「サスティナビリティ」の本質を解説し、経営での実践へ導く一冊。
第1部 生命の科学
1章 生命の基本構造
2章 生体エネルギーと代謝
3章 分子からみた遺伝情報ー生物の設計図
4章 分子からみた発生ー生物の体ができあがるまで
5章 分子からみた情報伝達
6章 生命工学
第2部 生命と環境
7章 生物の進化
8章 生物圏と生物多様性
第3部 環境の科学
9章 環境メディアとしての水
10章 環境メディアとしての土
11章 環境メディアとしての大気
12章 環境と化学物質
13章 環境とプラスチック
14章 社会とエネルギー
15章 地球環境と持続社会
AC(エリア・ケイパビリティー)とはどのような考え方なのか? それによって、地域の自然環境にどのような好影響があり、そこで暮らす人々にどのような社会的・経済的恩恵があるのか?
ACの可能性を追究する理論編。
*AC(エリア・ケイパビリティー)とは
1.地域にある独特な地域資源を地元のコミュニティーで活用している
2.利用している地域資源を支えている環境の重要性を理解し、適切なケアを行っている
3.バランスのとれた利用とケアの活動が外部からも評価されている
以上の要件を地域が持続的な発展を行っていくうえで欠かせないものと考え、人々が地域の環境的豊かさを能動的・主体的に高め、その環境が有する資源を用いて地域が質的に豊かになる能力のこと。
はじめに 人と社会と自然を紡ぐACアプローチ 石川智士
序章 エリアケイパビリティー(AC)の着想 石川智士
第1部 ACの視点
第1章 サステナビリティーからエリアケイパビリティー(AC)へ 清水展
第2章 ACの社会実装 石川智士・渡辺一生
第2部 ACで東南アジア沿岸域環境を捉える
第1章 生物多様性と地域資源の関係性 武藤文人・武藤望生・石川智士
第2章 物質循環から捉える「地域」と健全性の評価 吉川尚・岡本侑樹
第3章 エコトーンとしての沿岸域とマングローブ林の働き 神崎護・小川裕也
第4章 東南アジア沿岸域における化学物質汚染とその生物影響 小山次朗・NathanielC.Anãsco
第3部 ACで東南アジア沿岸域社会を捉える
第1章 漁村社会におけるACの向上とは 宮田勉
第2章 沿岸資源の利用と水産物流通 宮田勉
第3章 漁村社会と漁家 神山龍太郎
第4章 漁村コミュニティと地元民の意識 宮田勉
第5章 漁村社会の資源管理とケア 宮田勉
第6章 タイとフィリピンの漁村を調査して 宮田勉
終章 沿岸域におけるACの向上に向けて 石川智士・西真如・渡辺一生
生産性至上主義に傾斜している経営学の本質を批判的に問い直す。とりわけ、今日話題となっているLGBTQをとりあげ、社会的課題と経営学との緊張関係を示す。
【目次】
序章 マネジメント研究をクリティカルする
第1章 経営研究における生産性と多様性
第2章 クリティカル・マネジメント研究
("Critical Management Studies")の系統的レビュー
第3章 企業の多様性の包摂と活用
第4章 企業の「利用可能な」多様性の包摂と活用
第5章 マネジメント研究はクリティカルされたか
インターネット上のクチコミデータを用いてイノベーションの普及過程を分析、考察。テキストマイニングを用いてイノベーションの普及過程を分析、可視化する方法を紹介する。
効率優先の作業場だったオフィスが知的創造の場へと変身する「働き場革新」。社員への「おもてなし」が企業成長の最重要課題となっている今、オフィスに求められているものとは何か、豊富な事例とともにプロフェッショナルが解説。あなたの会社はついていけますか?
市場経済移行とはどのような変動なのか。歴史的文脈の中で、移行の初期条件とその展開を考察するとともに、その行方を解明する。
生物の分類・系統から細胞や遺伝子の働きと意味、最新のゲノム医科学や再生医学の基礎まで講義形式で楽しく履修できる。
これまで主流であったガーデンの植栽から草地の管理などを中心にSDGsの概念が入った多様な植栽・運営管理手法について概観し、実際の管理運営を含めた事例を紹介。
鯨とともに生きてきた “鯨(くじら)人(びと)” 6人の聞き書きを通して、日本社会における捕鯨と鯨食の多様な関係性を明らかにする。江戸時代の鯨食文化から戦後の「国民総鯨食時代」、鯨肉が「稀少資源化」した現代にいたるまで、捕鯨と鯨食の変遷を、近世から現代の料理書に触れつつ、高度経済成長を契機とした生活様式の移りかわりに位置づける、注目の1冊。
個人史と同時代史ーープロローグ/鯨を捕る(鯨ど海に取り憑かれたんだっちゃ/鯨はすべてでした/百姓どころでね。銭んこ、とらなきゃ)/鯨を商う(それじゃあ、プロの仕事やない/こんなに美味しいものは、ほかにない/鯨一頭食べる会、またやりたいな)/鯨で解く(鯨革命と捕鯨の多様性/銃後の鯨肉ーー伝統食か、代用食か?/国民総鯨食時代ーーマーガリンと魚肉ソーセージ/稀少資源化時代の鯨食文化ーサエズリの伝播と鯨食のナショナル化)/クジラもオランウータンも?--エピローグ/日本における近代捕鯨一一〇年の歩み
1992年の市場統合の完成、EUの成立、経済通貨同盟の発足に伴うECBによる金融政策の実施、単一通貨の発行、そしてEUの中東欧への拡大はEU経済成長への起爆剤となっているが、同時に域内での経済格差が拡大し、金融、財政制度の脆弱性を露呈している。本書は欧州委員会、各国政府、EU市民間での政策決定メカニズムなど重要課題を指摘・提言する。
序章 ヨーロッパ経済統合の道程とその問題点(鈴木 利大)
第1章 戦後西ドイツの欧州経済統合観とオルド自由主義ーローマ条約交渉における政府内議論を手掛りに1953-1956-(川嶋 周一)
第2章 欧州中央銀行(ECB)の非伝統的金融政策とその実効性についてー金融市場の分断と銀行統合ー(勝 悦子)
第3章 EU域内貿易,生産要素(資本,労働)移動の推移と現状(鈴木 利大)
第4章 経済統合とEUにおける経済格差(柴田 有祐)
第5章 ポーランドのEU加盟と経済発展の内実(廣松 悟)
第6章 EUにおける多様性とスウェーデン(星野 泉)
第7章 EUの経済・財政ガバナンスとフィンランドにおける構造改革ーフィンランドにおける地方行財政改革を中心にー(小野島 真)
大学発ベンチャーの入口(事業創造)から出口に至るプロセスを大学発ベンチャーだけでなく、そのキーアクターである企業家的研究者の出口をも含めて包括的に分析した意欲作。
今、注目!日本で、世界で、巨大な潜在市場を拓く、あなたの商品に足りない満足がここに。ソーシャルプロダクツを展開する14企業・団体へのインタビューも収録。事例豊富でゼロからわかる!