日本の水田の話を中心に、水田の区画や構造、水の利用や動態など水田の基本的な事項を説明。さらにアジア、オーストラリア、南北アメリカ、ヨーロッパに分布する世界の水田のなかから特徴的な水田を選んで紹介。また、新しい課題である、水田と環境ならびに人とのかかわりについて述べ、棚田オーナー制度など新しい動きも紹介。
1988年から1997年までの10年間に日本国内で発行された総合雑誌、経済専門誌など約170誌の中から、環境問題に関して報道・論評している主なもの134誌を選び、関連記事12335点を収録し、体系化した文献目録。記載事項は、記事タイトル、著者名、掲載誌名、巻号・通号、刊行年月日、掲載頁など。事項名索引、著者名索引がある。
本書の第1部では、歴史的に藻類の多様性がどのように研究され、認識されてきたか、そしてそれに伴って分類体系がどのように変遷して今日にいたったかを解説する。さらに藻の分布や日常生活における藻の多様な利用などについても言及した。第2部では「さまざまな形質からみた藻類の多様性と系統・進化」を論じる。取り上げる形質はDNA、葉緑体、光合成色素、鞭毛、生殖、光運動、概日時計、細胞内共生など、その範囲は分子レベル、細胞レベルから個体レベルに及び、最近の研究成果に基づく論議が展開される。第3部は藻類の各群ごとの解説で、藻類を11の門に分け、それぞれの門について、生育、光合成色素、形態、細胞構造、生殖、生活環などの特徴を述べ、さらに分類・系統にも言及した。
「公務員制度改革の基本方向に関する答申」では、総論において公務員制度の基本的性格、公務員制度改革の必要性、課題、改革の検討に当たっての視点を記述し、各論において項目ごとに改革の基本的考え方を示すとともに具体的改革方策を提示している。本書は、この2年間にわたる公務員制度調査会の活動及び答申、意見を理解できるよう、答申、意見のほか、調査会に提出された資料のうち主なものについて整理の上、収録している。
多様な化学物質と隣り合わせの現代生活。気づかないうちに忍びよる毒物から自己防衛するために、高度な専門情報を平易に解説した。「毒性学」の第一線研究者による書き下ろし。
本書では、現代の最も新しい領域の一つである、バイオテクノロジーの基礎を示し、その後、実際の企業で行われている研究開発・製造プロセス例を具体的に紹介した。また一つの試みとして、バイオテクノロジーに関連する主要企業を挙げ、現在(1998年)の企業状況を示した。
20世紀最後の10年間、日本の非営利セクターに何が起こったか。とりわけその後半の阪神・淡路大震災後の5年間に、何が起こったか。そしてどのような状況で21世紀を迎えようとしているのか。それをきちんと確認しておきたい。それが本書の意図である。
現代生物学からの“脱構築”。
いまは「なーんだうそばっかり」といわれそうな機械や仕掛けが、十数年後の私たちの生活の場面にはきっと登場していることでしょう。これらの“タネ”になる技術は、とても研究が進んでいて、もう少ししたら目の前に現れようとしているものばかりです。なかにはほとんど実現しているものもあります。この本の中には、こんなことができたらどんなにいいだろうと思うようなこと、夢の仕掛けが本当に実現できそうだということが順番に説明してあります。
自然分布している範囲内に存在する種、つまり在来種に対して、それ以外の地域または生態系に人間が持ち込んだ種を移入種という。アライグマ、マングース、ブラックバスなどの移入種によって、従来の生態系が壊されたりして、大きな影響を受けている。本書は、北海道から沖縄まで、全国の移入種問題を追い、その対策を考える。
「教育学的人間学とは何(だったの)か」という問いに答えた論稿。教育の営為を人間の生という支持基盤のうちに投げ戻し、その身分を見定めようとする点で、教育学的人間学が教育を人間製作の技術的処置へと狭隘化する近代性とは対極をなすものであり、視野狭窄の打破を指向している。
ファイトテルマータ(植物上に保持される小さな水たまり)とその生物群集を紹介した世界で初めての本。小さな空間、少ない餌、蓄積する有害物質、そうしたすみ場所で、多様な生物が共存できるのはなぜだろうか。竹に切り株、樹洞、葉腋、花、食虫植物のつぼなどの水たまりの生物群集の形成と存続にかかわるすみわけ、競争、捕食、助け合いなどについて、最新の研究成果を紹介している。生物多様性の維持における小さなすみ場所の役割を認識することは、応用的にも重要である。生物群集や自然保護に関心のある人に広く薦められる。
本書は、英語の4技能のうち特にreadingとwritingの技能の習得に役立つような文法事項に絞って、その点をかなり深く掘り下げました。章の各所には「設問」や「練習問題」を配置して、該当個所までの再確認ができるようになっています。各章の終わりの「応用問題」は、その章の理解度が全体的に計れるような問題を集めました。
軍国日本の帰結だった「第一の敗戦」と、現下の金融バブル崩壊後における「第二の敗戦」のなかには、われわれの思考様式の諸断面に太い連続線があるのではないか。二つの「敗戦」を招いた思考様式の類似性、その在来の思考様式を、グローバリズムというアメリカン・スタンダードの大波がいかに変貌させようとしているのか否か、本書には、その相克のダイナミズムの断章が描かれている。