埋もれていた資料や元兵士の証言を元に「わらわし隊」の実態を浮き彫りにしつつ、慰問団が見た「南京」や「慰安婦」等、あの戦争をめぐる一連の問題にも一石を投じた力作ルポルタージュ。
真珠湾攻撃によって、ハワイ日系人家族の幸福な日々は覆った。貿易会社を営むシゲキ・フジモトは収容所へ送られ、私財は接収、妻キクエは二人の男児を抱え妊娠中の身。しかし数々の苦難を、キクエは持ち前の笑顔で乗り切り三兄弟を育て上げる。母の偉大さ、家族の絆を描く、愛と涙と感動のドキュメント。
訪問介護、通所介護、施設介護。それぞれの実例をもとに、そこに朱書きを入れることで、記録のポイントが分かる。
90年前、世界中で猛威をふるった史上最悪の感染症、スペイン・インフルエンザ。主に日本での流行を克明に記録した貴重な調査報告書。
バイクと女にハマっていたヤンキー高校生ー毎日毎日、仲間とコンビニやファストフードにたむろしていた「オレ」。その日も新しいバイクにまたがり、いつものように走りに行くだけのはずだった…交通事故で右手、右足を失った「オレ」が、挫折、後悔、憤り、失恋を経験しながら懸命に続けたリハビリの中でつかんだ感謝、挑戦、就職という成長への道。
日本の絶景をハイビジョンで撮影したNHKの映像ライブラリーから、秋の彩りを厳選収録。紅葉前線とともに日本列島を北から南へと辿っていく。ところどころで閑話休題、季節の移ろいの中に生きる動植物が味わえる。
「アクアノートの休日」の海にたゆたう、切ない物語ポリネシアの海、環礁キシラ。この海域で、ひとりの海洋学者が消息を絶った。
彼が残した“記録”は、この環礁の“大きな謎”とも関わりがあるという。
主人公は、彼の足跡を辿り、この海、そして生息する生物達の中に手がかりを見つけながら、謎を解き明かしていく。
世界最強といわれる部隊で、肉体と精神の限界をきわめた過酷な訓練に耐えたカナダ生まれの著者が、アラブ人としてパレスチナへの潜入工作に成功するまでの全記録。生と死の限界に挑んだ一兵士の迫真のドキュメント。
リヤカーを引きながら、世界中の砂漠やジャングルなど、4万キロを超える冒険旅行を続けている永瀬忠志さんの感動のノンフィクション。
二年ウサギさん組は学園祭に懸けていた。伝説の鉄板を得たいま、学祭賞も夢じゃない!そんなクラスのみんなをよそに、お調子者の春田リクはまたアホ全開で学園祭を“遊ぶ”ことを宣言。しかし実のところいちばんのいじられキャラはリクだった。学園中を走りまわるリクを待ちかまえるのは、計画していた「二人でラブラブ学園祭めぐり」をぶち壊されて絶賛ぶち切れ中の蘭ひょう。阿鼻叫喚のるつぼと化す学園祭のさなか、我らが丸鍋ねこは…やはり無表情でリクの奇行を眺めているのだった。無駄に無駄無駄ハイテンションの大馬鹿コメディ第二弾!!史上最悪の学園祭開催中。
初学者にも楽しんでもらえるように、理論をやさしく解きほぐしました。特定の学派に偏ることなく、企業行動や規制・競争政策を体系のなかに位置づけ、理論と現実・政策との密接な関わり合いを感じ取れるように、工夫をほどこしました。
明治の横浜に、富貴楼という料亭があり、お倉という名の女あるじがいた。当時の政財界を手玉にとっているともいわれたほどの女傑であった。実際のところ、料亭を訪れる伊藤博文、井上馨、岩崎弥太郎といった大物たちをもてなす彼女の手腕のおかげで、日本の近代化は強力に押し進められたのである。自由でやる気に満ちた空気が溢れた創成期の横浜には、進取性に富んだ者たちが集まり、新しい日本を作っていった。2009年に横浜は開港150周年を迎える。開港当時の激動の世に生きた女性の、常にピンチをチャンスに変えてきた生き様とは?伊藤博文、岩崎弥太郎を始め、血気はやる明治の政財界の要人たちがこぞって贔屓にした。維新後の日本を支えた富貴楼を一代で築いた、名女将の生涯を描いた長編歴史小説。