材開発の重要性がますます叫ばれていながら、自社のラーニング部門の実績に満足しているビジネスリーダーはわずか20%程度。大半の企業では、確たる成果が見られないまま、従来型の研修プログラムが続けられているのではないか。いま必要なのは、人材開発の目的を根本から問い直し、自社の戦略と整合した企業内学習の形を見出すことだ。知識の獲得だけでなく行動の変容を、個人の能力向上だけでなく組織の業績向上をもたらす企業内学習(コーポレート・ラーニング)の要諦を、世界トップクラスのビジネススクールIMDの教授が解説。
農林業の魅力と専門職大学を3分野の「教育」、「ビジネス」、「地域」について各部で論じた。第1部の「教育」では、農林業経営、農業階梯、食と健康、ICT教育を取り上げた。第二部の農林業ビジネスでは、静岡の特徴を意識してメロン、イチゴと林業、畜産を章として立てた。第3部では幅広い論点の中から、在来植物、地域社会との関わり、農福連携を取り上げた。
序章 静岡で始まった新しい教育
第1部 農林業教育の実際
第1章 これからの農林業経営のプロ
第2章 農業階梯における専門職大学の役割
─畜産を中心として─
第3章 農林業教育としての食と健康
第4章 ICTと農林業教育
第2部 人材を活かすこれからの農林業ビジネス
第5章 イチゴ品種の開発・普及から得た
「実践型」の学び
第6章 これからの温室メロン生産
第7章 森林・林業と木材産業ビジネスの可能性
第8章 畜産の原点はやはり動物とのふれあい
第3部 農林業を取り巻く地域
第9章 在来作物の豊かな世界
第10章 文化的景観と世界かんがい施設遺産
第11章 農福連携による農山村地域の活性化
第12章 専門職大学における研究と国際交流について
終 章 耕土耕心
時代の変遷とともに、衰退の一途を辿る地場産業ー。そんな中、地方ならではの強みを活かし、安定成長を続ける老舗木工家具メーカーがある。廃業寸前の赤字企業からV字回復を果たした経営者が明かす「稼ぐ企業」になるための改革とは。
インドはICT産業を中心に経済が発展しつつあるが、その一方で貧困やカースト制度、インフラ整備の遅れなど課題が山積している。本書では、インドが単なる人材王国という立場から脱皮し強力な科学技術大国に転化できるのかという点に注目し、国情、高等教育、原子力宇宙開発などを中心に紹介している。
公用語を使って生きる力を補償しながら,民族文化の多様性を尊重するーーアメリカの言語教育とは,公民権運動以来の国是とも関わる,理論と実践と闘いの歴史であった。多様性が尊重されれば学力が低下し,学力を重視すれば多様性が蔑ろにされるという揺らぎを常に抱えつつ,それを宿命とすることなく,その双方を補償する道を探ってきた歴史を丹念に追い,C. スノーらによる最新の取り組みを紹介しながら,その到達点を総括する。現代日本が向かう多文化社会の教育の在り方にも,強い示唆を与える意欲作。
日本の英語教育の中身が何かおかしいと思うあなた。どこがどうおかしいか、そのようなおかしな英語教育の中身がどこからきたのか、お教えします。ひとりよがりの解説をする受験参考書。今の英語と無縁な文法規則を教える文法解説。19世紀以前の英語を堂々と記載する学習英和辞典。英語らしくない英文を使って受験者を試す英語教員採用試験問題。100年前からの呪縛と、ひとりよがりな英語。日本の英語教育の病根はここにあります。
細野晴臣や坂本龍一の音楽活動、村上龍の文学実践、マンガ『20世紀少年』、初音ミク、『けいおん!』などを対象に、歴史や文化によって編み上げられる音や音楽に関する私たちの感性を明らかにして聴覚文化を批評する音のカルチュラル・スタディーズ。
企業法制を巡る調査研究報告書の最新版。各国の紛争や地球温暖化・自然災害等による天然資源の価格高騰・物価上昇で経済不安が続く中、サステナブルファイナンス市場の法整備へ向けた議論が活発的に進められています。また、AI が投資戦略を新しく変えていく中で、予想し得ない展開や変革に対する準備態勢が求められています。本書では、金融・資本市場を取り巻く環境の変化及び諸問題の最新動向をフォローし、日本の企業法制について理論と実務の両面から検討しています。これまでのシリーズと同様、最前線の学者・実務家による調査研究を実施。金融・資本市場法制の有り方を議論する上でのベースとなる1 冊です。
刊行にあたって
研究会参加メンバー
はじめに
第1章 サステナブルファイナンスの潮流
〜今見ておくべきテーマ〜
中空麻奈
第2章 自然資本及び生物多様性を巡る近時の動向とTNFDフレームワーク
安井桂大/玄唯真
第3章 EUの同等性アプローチと日本の国際対応
松尾直彦
第4章 海外における金融経済教育の先行事例と日本への示唆
森駿介
第5章 資産運用立国構想とアセットオーナーの共通原則
関雄太/野村亜紀子
第6章 四半期開示の見直しと開示規制の将来的な課題
加藤貴仁
第7章 金融商品取引法における共同行為概念について
飯田秀総
第8章 EUにおけるリテール投資家保護をめぐる取組みにみるリテール投資家像
石川真衣
第9章 米国における大量保有報告制度の見直し
大崎貞和
第10章 ドイツにおける大量保有報告規制違反を理由とする株主権停止
伊藤雄司
第11章 中国における株式公開買付制度の構造と特徴
朱大明
第12章 金融商品取引法と会社法
神田秀樹
言語教育の「教室」という場所から離れて、「評価」を考える。
移民研究の分野を代表する編著者のもと、「日本在住の移民2世による移民研究」が多数収載された成果。移民コミュニティ、第2世代の学校後の軌跡、ジェンダー化された役割期待、出身国との往来、日本社会からの排除等のテーマを追った意欲的な論集である。
どこをケチり、何に金をかけるか。「ドケチ」「反ドケチ」のバランスが人を育てる。
学校における方言教育や方言の教材作成といった教育と方言との関わり、また昔話の語り活動などの地域社会と方言との関わりについてその実践を紹介し、今後の展望を示す。
■「地域文化の多様性を守るためにー第2巻への招待ー」より
日本の近代史の中で、地域を越えて広域にわたるコミュニケーションに使用されるいわゆる「標準語・共通語」と、地域社会の中で使用される「方言」とは、標準語・共通語の方に教育的・社会的評価面での圧倒的な比重が置かれつつも、事実上は社会生活の中で共生関係に置かれてきた。その間、方言は豊かな地域文化の多様性を創成し、地域社会のアイデンティティーを表出するための重要な手段として、標準語・共通語ではなしえない役割を日本各地で果たしてきたといえる。しかしながら、戦後の高度経済成長にともなう都市部への若年労働人口の集中などにより地方社会は疲弊し、豊かな地域文化を支えてきた方言も、若い話し手たちを奪われ、各地の方言は衰退の窮地に追い込まれている。今日のようなグローバル化の進展する状況下にあって、日本各地で多様な地域文化を醸成してきた方言が失われてしまうことも、ある程度は仕方がないという意見もあるかもしれない。しかし、たとえば関西人から関西弁を取り上げるといったら、関西のみなさんはどう感じるだろうか。決して愉快なことではあるまい。関西弁ほど優勢ではない方言を話す日本各地においては、自分たちの言葉を奪われる危機の度合いははるかに高く、それ故に方言に対する愛惜の念は一通りのものではないだろう。あるいは、自方言が失われることをすでに諦めている地域もあるかもしれない。かつての言語研究者のように自然の成り行きに任せるのではなく、その方言の話し手の立場に立って、方言を残したいという地域社会の思いを受け止めて、方言が次世代に継承されるためのポジティブ・アクションを、多様な社会的立場から模索する時が来たのではないか。
環境共生、人間共生、多文化共生など、「共生」に関するさまざまな個別研究が広がるなかで、「共生学」という新たな学問の開拓に挑戦する。「他者との出会い」「グローバリゼーション」という基礎的概念から出発し、高齢者、食と健康、フェミニズムと地域史、性教育と学校、国際協力、宗教と科学技術をめぐる共創、災害復興とボランティア、死者、潜在的な他者、植物といった共生にまつわる諸課題への実践を包含・体系化し「共生のフィロソフィー」「共生のサイエンス」「共生のアート」として整序する。大阪大学大学院人間科学研究科が宣言する「共生学」とは何か。『共生学が創る世界』(2016年刊)発展編。
はじめに
序章 私たちが考える共生学
第1部 共生学とはなにか
第1章 共生の相互作用的基盤とはなにかー違和感、不快感と不断の交渉
第2章 「共生」の位相を巡る思想史ー小さな物語の横溢?大きな物語の欺瞞?
第2部 今を生きる
第3章 「地域共生社会」の再検討ー高齢者を起点とする多世代共生の実践
第4章 フィールド栄養学からみた食と健康ーインド・ヒマラヤ高地の遊牧民と難民を事例として
第5章 戦時性暴力と地域女性史ーフェミニズムが支えるスピークアウト
第6章 なぜ子供たちが知らないままでいることを望むのか?-学校で包括的性教育を実施することの困難とその解決に向けて
第3部 ともに生きる
第7章 国際的支援と住民の自助を再考するーケニア・スラムの無認可私立学校を事例として
第8章 共生社会に向けての共創ー宗教と科学技術による減災のアクションリサーチから
第9章 共生のグループ・ダイナミックスとその技法ー中越地震からの復興過程を通して
第4部 さまざまな共生のかたち
第10章 死者との共同体ー記憶の忘却と存在の喪失
第11章 消滅というリアリティに向き合うー非人間的な存在とのかかわりをとらえなおす
第12章 共に治すー人新世における人間と植物の共生をめぐって
補論 共生学はどこからきて、どこにむかうのか
おわりに
執筆者紹介