植民地支配の拡大に連動して発展した日本の人類学は、日本人の原郷を求めて北海道、琉球から樺太、台湾、満蒙、そして西域で大量の人骨を収集した。デジタル技術によるゲノム解析が考古学などの定説を書き換え、民俗や先住性をめぐる問いを引き起こしている現在、その知られざる歴史を追い、研究と倫理の新たな課題を問う。
凡 例
序章 人類学はなぜ骨を求めたか 白熱する日本人のルーツ探し
第1章 遊牧民と骨ーーオルドスの沙漠に埋もれる人骨と化石
第2章 アイヌ,琉球から始まった人骨収集ーー日本の古住民を求めて
第3章 台湾,モンゴルからシベリアへーー鳥居龍蔵の視線
第4章 江上波夫のモンゴルーー騎馬民族征服王朝説の淵源
第5章 人類学者は草原で何を見たかーー帝国日本の「モンゴロイド」研究
第6章 ウイグル,そして満洲へーー少数民族地域のミイラと頭蓋骨
終 章 ビッグデータとしての骨 研究と倫理の狭間で
参考文献
謝 辞
索 引
・・・・・・・・・・・・・・・・筑摩書房創業80周年記念出版新アンソロジー・シリーズ 刊行開始ちくま学芸文庫「近代日本思想選」・・・・・・・・・・・・・・・・東洋思想の絶対無を根底に据え、それを理論化して西洋哲学と融け合う独自の哲学を打ち立てたとされる西田幾多郎。「純粋経験」「場所」「非連続の連続」「永遠の今の自己限定」「行為的直観」「絶対矛盾的自己同一」--。それら中心概念はいかにして生まれ、いかなる変転を遂げていったのか。その理論的変遷と射程を追跡することができるように、本書には、『善の研究』をはじめ、西田哲学のエッセンスとなる最重要論考が収められています。西田におけるナショナリズムを照射 する『日本文化の問題』と、生命哲学への道を開く未完の論考「生命」は文庫初収録。
資産承継又は事業承継において常に問題となるのが承継の対象となる財産若しくは資産又は負債(債務)の評価額である。本書では、税法を中心に財産等に係る評価規定とその解釈を述べるとともに、財産等の移転については、課税前の問題として、民法、会社法等の私法上の規制を受けることになるが、それらの規定の解釈(現状と問題点)についても各章の各資産毎に詳述している。
不動産投資の常識が覆る。「民泊」もこれ一冊でオールOK!
放浪の碁盤師・吉井利仙が、かつて棋士だったころの打ち回しに魅せられ、彼を先生と呼んで追いかけている若手囲碁棋士の愼。姉弟子の衣川蛍衣も巻き込みながら、囲碁を巡る数々の事件に遭遇し、棋士としても成長していく。コンゲームあり、サスペンスあり、異なる味わいを持つ物語を重ね、囲碁という宇宙に魅入られた人間を描ききった傑作ミステリ登場!
高校で学ぶ微分法と積分法は,数学の花形の分野です.計算が面倒なところもあるので,苦手意識がある人もいるでしょう.しかしながら,基礎からしっかり積み上げていくと,思考力を鍛える格好の題材なのです.ただ公式に当てはめて問題を解くだけではもったいないです.本書では「微積思考」を徹底的に鍛えるべく,発想力も磨いていきます.中学生以上の数学が好きな方ならば読み進めていただけるよう,丁寧に解説を入れています.「微」「積」とはこういうことだったのか!と納得してもらえることでしょう.
第1章 数学的思考論
1-1 数学的思考を鍛える読書
1-2 微積思考≒分解+統合
1-3 読解力∩表現力=変換力
1-4 本書の構成
第2章 微分法の基礎の基礎
2-1 等式
2-2 関数とそのグラフ
2-3 不等式
2-4 不等式の表す領域
2-5 第2章の振り返り
第3章 微分法の基礎・基本
3-1 平均変化率と微分係数
3-2 導関数
3-3 接線の方程式
3-4 第3章の振り返り
第4章 微分法の発展
4-1 2次関数の増減とグラフ
4-2 2次関数のx の係数b
4-3 3次関数の増減とグラフ
4-4 第4章の振り返り
第5章 微分法の応用
5-1 方程式への応用
5-2 不等式への応用
5-3 相加平均と相乗平均の大小関係
5-4 第2章から第5章までの振り返り
第6章 積分法の基礎
6-1 円の周の長さ
6-2 不定積分
6-3 第6章の振り返り
第7章 積分法の基本
7-1 定積分と面積
7-2 区分求積法
7-3 定積分と面積の応用
7-4 円の面積
7-5 第7章の振り返り
第8章 積分法の発展
8-1 定積分と体積
8-2 円柱の体積
8-3 回転体の体積
8-4 円錐の体積
8-5 第8章の振り返り
第9章 積分法の応用
9-1 球の体積と表面積
9-2 定積分と微分法
9-3 斜軸回転体の体積
9-4 第6章から第9章までの振り返り
第10章 微分法と積分法のさらなる応用
10-1 数式の力
10-2 古典力学と微分積分学
10-3 第10章の振り返
本書の振り返りとまとめ
あとがき
参考文献
数学的思考用語
重要事項・重要公式
索引
目次:ソテ/ロティール/キュイール・アン・クルット/ポワレ/フリール/グリエ/ポシェ/ポシェ・ア・クルムユマン/キュイール・ア・ラ・ヴァプール/ブレゼ/ラグー/その他の調理法
永井豪画業50周年記念出版。ファン垂涎! 幻の単行本未収録作品ばかりを集めました。今蘇る永井豪ワールドをご堪能ください。
株主構成等のあり方は、単に経営者のみの問題ではなく、取引先、従業員等の利害関係者にとっても大きな関心事となっている。更には、近年、企業の親族内承継が後継者不足等から大幅に減少していることもあって、M&A等による第三者承継を円滑に進めることも当事者のみならず社会的な問題になっている。本書では、非上場企業の事業承継においてM&Aや従業員持株会などを活用する際のポイントや株主構成上の留意点など、税制上の論点その他会社法における取扱いを指数や図表、ケーススタディを交えて解説。
第1章 事業承継における株主構成戦略
§1 非上場企業の株主構成戦略
§2 株式の任意取得
§3 株式の強制取得(スクイーズアウト)
§4 株式分散防止のための事前策
§5 株式を取得しないで行う議決権の集約
§6 株式の異動に伴う課税関係
§7 中小企業投資育成会社の活用
§8 社団法人・財団法人の活用
第2章 事業承継におけるM&Aの活用
§1 事業承継におけるM&Aの位置づけと最近の動向
§2 M&Aの手順
§3 M&Aにおける企業価値評価
§4 M&Aにおける税務と会計の留意点
§5 M&Aにおける法務上の手続と留意点
§6 株式交付制度の創設
§7 医療法人のM&A
第3章 事業承継における従業員持株会の活用
§1 非上場企業における従業員 持株会の概要
§2 安定株主対策における従業員持株会の位置づけ
§3 非上場企業の従業員持株会運営における金融商品取引法上の留意点
§4 従業員持株会による福利厚生の充実
§5 従業員持株会に係る税務
§6 事例から見る従業員持株会の課題
第4章 株主構成戦略に関するケーススタディ
Case Study 1
組織再編成が「株主の態様」に与える影響について
Case Study 2
組織再編成による兄弟間のグループ経営の再構築
「物語の達人」が遺した大人のための童話!?
絵本作家・酒井駒子の描きおろし作品を添えて、初邦訳!
〈ディネセン生誕140周年〉
1930年頃の英国、築二百年の荘厳な屋敷を舞台に子どもの世界と心奥を描く
病床に臥した少女ノニーのもとに、画家のセドリック叔父さんがお見舞いにやってきた。頑なに口をきかなかったノニーだが、次第にセドリックにこころを開いていく。病の原因が、かつて厩舎で仲良く遊んだ少年ビリーの死にあると知ったセドリックは、ノニーを馬具部屋に連れ出す。そこは、不思議な色と匂いがこもる静謐な世界が存在していた……。
彼は思った。自分は子どもの世界の真ん中へと到達したのだ、と。いま彼は大きな無人の床に立ち、大人になったことの悲しみを痛感していた。ずっと昔に死んだ馬の装飾品のどれが、ビリーの魔法の杖で称揚鼓舞されて、王室の戴冠式の行列に参入できたのだろうか? (本文より)
飲食店の基本である人々が集まり楽しむカウンターとテーブルをテーマに、カラー写真と平面図、ディテール図、展 開図、断面図を収録しています。従来、ディ テール図集では文字どおり「部分詳細」のみを示すものが中心でしたが、本書では平面図、展開図、あるいは断面図全体を示すことにより、店舗全体を、また周囲との関連を把握しやすいようにしています。
第一章
和食料理店・居酒屋・おでん・串かつ店・すし店などのカウンター&テーブル
本章では主に“和”の飲食店を中心にカウンターとテーブルを紹介。
白木の質感や木の温もりを生かしたカウンターは利用する飲食を楽しむお客様に落ち着いた雰囲気で楽しんでもらうことができます。
意識的にカウンターの形を変えることで店員とお客様、またはお客様同士のコミュニケーションを活性化させるとアイディアも紹介しております。
<掲載例>
おもてなしに特化させた長さ8mの白木カウンター
旬菜町家の味 京とあん 心斎橋店/アクト
他21店舗収録
第二章
ステーキ店・焼肉店・お好み焼店のカウンター&テーブル、ビュッフェカウンター・オープンキッチンカウンターとカフェの大テーブル
店内の煙までも演出のように美しく見せることのできるカウンター、料理人と食材を照らし出すことで調理過程から料理を堪能できる
オープンキッチン、機能性の高い華やかなビュッフェカウンターなどを紹介。
この章においてはコミュニケーションを楽しむことより、料理人や食材、店内の雰囲気を楽しみながら食事をすることに重きをおいている事例を紹介しております。
<掲載例>
シャンデリアとしての排気フードを持つ円形鉄板焼カウンター
レストラン モリモト XEX/スピン・オフ
他12店舗収録
現代クライン派を代表する分析家シュタイナーの名著『こころの退避』の続編、応用編。「退避」から抜け出すときに患者が体験する“恥”や“屈辱”体験の臨床的な重要性を深い水準で論じている。エディプス葛藤についての再考、うつ病論、死の本能論などを包括的に論じ、英国クライン派の理論を革新的に発展させた。豊富な臨床例には分析者と患者との関わりあいが生き生きと詳細に記述され、文章は平易ながら鋭い臨床的考察を失わない。