西洋のヒロインは闘う女であっても日本の女性がめったに使わない「女ことば」で話していることを指摘した『翻訳がつくる日本語』の著者が、翻訳語の面白さを進化させた! 「女ことば」「男ことば」「疑似方言」といった翻訳言葉はどのような役割を果たしているのか、また逆に翻訳言葉によって日本語がどのように変化しているのかを分かりやすく解説。翻訳言葉が面白くなる日本語論。(白澤社=発行/現代書館=発売)
第1部 翻訳の中の「女ことば」──近づける翻訳
第2部 翻訳の中の「男ことば」──区別する翻訳
第3部 翻訳の中の「方言」──優劣を対応させる翻訳
第4部 翻訳から変わる日本語
第5部 翻訳がつくるステレオタイプ──割り振る翻訳
説明文を理解し表現する技能は,おもに児童期に形成され,その獲得に小学校国語科教育が主要な役割を担っている。本書では,児童を対象に行なった多くの実験研究や調査研究の成果をまとめ,「その技能はどのように発達するのか」「指導する際にはどのような点が重要なのか」を認知心理学・教育心理学の立場から提言する。
「頑張る」「分かった」「信じる」等、私たちが日常でよく使う言葉の裏には、どんな心理が隠されているのか。33の言葉をあげ、具体例を示しながら様々なシチュエーションで使われる言葉の深層心理を、多角的にかつ分かりやすく解説します。
(以下「まえがき」より抜粋)
言葉というのは、発する側も受け取る側も、そのままの意味で使っていないことが多々あります。 それなのに、多少の誤解やトラブルが生じることはあっても、ほとんどの人がこれといって疑問を抱くこともなく、日々言葉を使って何かを伝え、受け取り、家族・コミュニティ・社会生活が成り立っています。 これはよくよく考えてみると、ちょっと不思議なことだと思いませんか? 本書では日常よく使われる33の言葉を取り上げ、その言葉が使われるときの人間の心理とその傾向性を探っていきます。
はじめに──心を探る第一の扉
第一章 会話の言葉
1信じる/2許す/3できない/4思うけど言えない/5わかった/6考えとく/7勝手にしろ
言葉の心理学1 ──はじめに言葉があった
第二章 恋愛の言葉
8純愛/9恋心/10心変わり/11運命
言葉の心理学2──オックスブリッジ・アクセント
第三章 人間関係の言葉
12人間関係/13トラブル/14嫉妬/15依怙贔屓/16知ったかぶり/17ここだけの話/18悪口/19褒める/20感謝/21傷ついた/22愛
言葉の心理学3──プラグマティックス
第四章 在り方
23続かなかった/24やる気がでない/25決められない/26だってしかたがない/27私なんて/28がんばる/29自尊心
言葉の心理学4──ポライトネス
第五章 人生を彩る言葉
30情熱/31希望/32幸せ/33自由
おわりに──言葉の不確実性
言語から政策へ、政策から言語へーー。
私たちが向き合う社会の問題は、特定の学問領域に立ち現れるわけではない。総合政策学は、個々の先端的な学問領域に通暁しつつも、それらを総合的にとらえなおして問題解決するために学際領域に踏み込もうとする新たな学問領域として誕生した。
慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)開設以来、30年余にわたり切り拓いてきた総合政策学の革新と創造の姿を、シリーズ「総合政策学をひらく」(全5巻)として紹介する。
本書では、言語そのもの、言語活動に関わる政策・教育、政策に関わる言語活動という3つの柱を中心に、総合政策学の観点から、言語文化とコミュニケーションをめぐる先端的なトピックを第一線の研究者が多彩に論じる。
第1部 ことばを学び、考える
第1章 ことばは世界を切り分ける
第2章 語彙意味論の冒険ーーfair の文化モデルに向けて
第3章 ことばは現実をどのように「すくいとるか」--体験・共感・言葉の所有
第4章 口承の物語に現れる人間と動物の関係を読み直すーー南米アンデス高地のアイマラ語と北東アジアのアイヌ語の物語テクストから
コラム 朝鮮民族と言語、そして政策
第2部 場を創り、ことばを教える
第5章 グローバル社会を生き抜くためにーー第二言語運用能力の習得を目指して
第6章 日本語コミュニティの再想像ーー多言語多文化共生に向けて
第7章 自律的な日本語学習ーー学習者オートノミーの育成
第8章 外国語学習デザインの構築と運用ーーSFC ドイツ語学習環境における実空間とサイバー空間の連動
コラム 「普通話」の歴史と国家建設
第3部 政治を動かし、社会を変える
第9章 政治理念の言葉ーーフランスの六月蜂起が問いかけるもの
第10章 イスラエルのアラブ人ーー二つの言語のはざまで
第11章 小説が描く現代インドネシアのムスリム社会ーーフェビー・インディラニ『処女でないマリア』を題材に
第12章 越境する個人ーー言語の間に見出すアイデンティティ
第13章 科学にたずさわるのは誰かーー科学の不定性とコミュニケーション
コラム 医療専門職養成課程モデル・コア・カリキュラムに見る「コミュニケーション」の捉え方
【語学/日本語】同じ内容を伝える場合でも、どんな言葉を選び、どんな語調で話すかによって、他人からの印象は大きく違ってきます。乱れた言葉づかいによって、ときには損をすることも……。他人に評価され、人間関係を良好にするための、美しい日本語の使い方集。ビジネスでもプライベートでも役立つ一冊です。
心の哲学者サールによる心と言語の関係を扱った関連研究『言語行為』『表現と意味』に続く第3作。言語のもつ表象能力は心の志向性に由来し、この志向性はそもそも心的状態そのものに内在しているとの立場から、「意味」の問題の研究を通じて志向性概念を論じ、最後は「心身問題」にまで論究する。この志向性の概念が、はたして人間による「理解」と機械による「理解」との決定的違いになりうるか否か、心の哲学とAI(人工知能)論とが脱構築を試みるための試金石ともいえる書である。
心理言語学の研究テーマから、文および文章理解の心理学について、その心理モデル、推論と照応、眼球運動との関係、読書と語彙獲得、身体化理論、物語理解の知覚・運動処理、認知神経科学的基盤、社会認知神経科学としての物語研究などを解説。具体的な研究の紹介に絞っているので、学部生のテキストとして、また卒業論文への導入として、さらに修士論文へも発展可能な、有用な書になっている。
潜在的なしゃべる力が目ざめる「しゃべらない」話し方!7万人が選んだ話し方メソッド、続編。
求人情報つき!ジャパンタイムズがすすめる通訳・翻訳会社の特色と求人情報を掲載。
本書は、中央大学の河西良治教授が定年退職を迎えることを記念し、親交のある研究者が寄稿した記念論集である。論文は生成文法、認知言語学、談話語用論、機能主義、コーパス言語学、歴史言語学、言語心理学、言語類型論、言語習得、英語教育、日本語教育、音声学、音韻論、語法研究など多岐に渡り、各分野の研究成果を平易に解説しつつ、自ら考え、自分なりの見方を見出していくための契機や糸口を提供できるよう編纂されている。
TV局から依頼された法王のクリスマス・メッセージの通訳。放送開始まで20分。電話で音声を聞き、訳した原稿を持って6歳の息子がFAXに走る…手に汗握る聖夜の出来事を始め、日本最強のイタリア語同時通訳が明かす楽しいエピソードが満載。日伊文化比較や語学の上達法等、ためになる情報もいっぱいです。
絵本翻訳に役立つテクニック満載!
唯一無二の絵本翻訳の教科書が新装版で登場。
本書では、英国の人気絵本作家シャーリー・ヒューズの未訳絵本を用いて、受講スタイルで、翻訳のしかたを学びます。使用する絵本は、幼稚園児の日常に起こる小さな事件を暖かく描いた、‘Alfie Gives a Hand’.訳すうえで重要なポイントのあるページをいくつか抜き出して、絵本翻訳の心構えやテクニックについて、やさしく丁寧に解説。絵本そのものへの理解も深まります。翻訳にまつわるコラムを多数収録。付録としてエッセー4篇などを新たに追加。
「この150年来、アジアは本来のアジアでなくなった。同時に、漢字を失ったのです」。昨年文化勲章を受章し、今年95歳を迎える著者が、東アジアのエスペラント=漢字の復権を願い、自らの学問の根幹と志、漢字の将来について熱く語る。文字講話全20話、ついに完結。
本書は、極性表現の構造、意味、機能についての第一線の研究者による論文を収録する。所収論文では、極性についての先行研究を踏まえた上で、統語論、意味論、語用論、歴史、言語獲得、コーパス等、様々な観点から,否定極性現象のみならず、肯定極性現象をも含めた極性現象の最新の分析が展開されている。編者による極性研究の概説も含まれ、専門家は言うに及ばず,初学者にも,極性現象の研究をするための必携書となっている。
同質性と多様性を有するラテンアメリカ・カリブ地域の言語・文化世界の現状を描く。ラテンアメリカ世界のダイナミックな歴史・文化を紹介。
アンダーコロナで、対面でのやりとりにさまざまな制限があるなか、新しいコミュニケーションのかたちが次々と始まっています。本書では、”相手に9割話をさせる”ことで、お互いに満足感の高いコミュニケーションに導く技術を徹底コーチ。ハウツーに加えて、話を弾ませる「聞き方」、思い通りに誘導する「聞き方」など今日から使えるフレーズが満載です。
1「雑談」で相手に9割話させる質問術/相手が自分から話したくなるコツは「共感力」にある!
2「初対面」で相手に9割話させる会話術/「観察力」と「質問力」があれば、どんな状況も盛り上げられる
3 相手に気持ちよく話してもらう「あいづち」の極意/ひと言添えられるかどうかで、成功か失敗か決まる
4 上手く「ほめる」と、誰でもすぐに話したくなる/誰もが持っている「承認欲求」をさりげなく突くには?
5 大人の「社交辞令」は、いい関係のはじまり/覚えておくだけでいい人間関係に! 会話ももっと盛り上がる
6 話を引き出して「仕事」の会話を成功させる方法/リモート時代の仕事の人間関係はこのひと言が決め手!
7 忘れているけど、実は大事な「前置き」と「質問」の話/ コミュニケーションを成功させるには「布石」がいる
言語教育とは、誰が誰のために、何のためにするものなのでしょうか。
今、言語教育は形を変えようとしています。たとえば、日本語教育は、日本政府の「外国人材の受入れ・共生のための総合的対応策」(2018)に日本語教育の推進が明記されて以降、「社会」と急接近しています。
また、英語教育をはじめとする外国語教育は、「グローバル化」の旗を掲げ、大学の生き残りをかけて、戦略的にそのあり方が模索されるようになっています。
本書では「公共性」(公的なもの、開かれたもの、共通するもの)を軸として、言語教育と公共の接点を探ります。そして、「ことばの活動」として再提起することにより、未来志向(フィードフォーワード)型の議論を展開します。