これまで主流であったガーデンの植栽から草地の管理などを中心にSDGsの概念が入った多様な植栽・運営管理手法について概観し、実際の管理運営を含めた事例を紹介。
鯨とともに生きてきた “鯨(くじら)人(びと)” 6人の聞き書きを通して、日本社会における捕鯨と鯨食の多様な関係性を明らかにする。江戸時代の鯨食文化から戦後の「国民総鯨食時代」、鯨肉が「稀少資源化」した現代にいたるまで、捕鯨と鯨食の変遷を、近世から現代の料理書に触れつつ、高度経済成長を契機とした生活様式の移りかわりに位置づける、注目の1冊。
個人史と同時代史ーープロローグ/鯨を捕る(鯨ど海に取り憑かれたんだっちゃ/鯨はすべてでした/百姓どころでね。銭んこ、とらなきゃ)/鯨を商う(それじゃあ、プロの仕事やない/こんなに美味しいものは、ほかにない/鯨一頭食べる会、またやりたいな)/鯨で解く(鯨革命と捕鯨の多様性/銃後の鯨肉ーー伝統食か、代用食か?/国民総鯨食時代ーーマーガリンと魚肉ソーセージ/稀少資源化時代の鯨食文化ーサエズリの伝播と鯨食のナショナル化)/クジラもオランウータンも?--エピローグ/日本における近代捕鯨一一〇年の歩み
1992年の市場統合の完成、EUの成立、経済通貨同盟の発足に伴うECBによる金融政策の実施、単一通貨の発行、そしてEUの中東欧への拡大はEU経済成長への起爆剤となっているが、同時に域内での経済格差が拡大し、金融、財政制度の脆弱性を露呈している。本書は欧州委員会、各国政府、EU市民間での政策決定メカニズムなど重要課題を指摘・提言する。
序章 ヨーロッパ経済統合の道程とその問題点(鈴木 利大)
第1章 戦後西ドイツの欧州経済統合観とオルド自由主義ーローマ条約交渉における政府内議論を手掛りに1953-1956-(川嶋 周一)
第2章 欧州中央銀行(ECB)の非伝統的金融政策とその実効性についてー金融市場の分断と銀行統合ー(勝 悦子)
第3章 EU域内貿易,生産要素(資本,労働)移動の推移と現状(鈴木 利大)
第4章 経済統合とEUにおける経済格差(柴田 有祐)
第5章 ポーランドのEU加盟と経済発展の内実(廣松 悟)
第6章 EUにおける多様性とスウェーデン(星野 泉)
第7章 EUの経済・財政ガバナンスとフィンランドにおける構造改革ーフィンランドにおける地方行財政改革を中心にー(小野島 真)
植物の殿堂ーー英王立植物園250年の歴史。
世界中から集められた700万の標本と知識がキューには蓄えられている。
市民、植物学、環境保護、生薬研究を結ぶネットワークとしての植物園の役割とは何か。
植物からの恩恵と未来戦略など、英国BBCで好評を博した上質な25の植物譚を紹介していく。
今、注目!日本で、世界で、巨大な潜在市場を拓く、あなたの商品に足りない満足がここに。ソーシャルプロダクツを展開する14企業・団体へのインタビューも収録。事例豊富でゼロからわかる!
大学発ベンチャーの入口(事業創造)から出口に至るプロセスを大学発ベンチャーだけでなく、そのキーアクターである企業家的研究者の出口をも含めて包括的に分析した意欲作。
持続可能・自然共生に関する72賞を収録。賞の概要と歴代の受賞情報を掲載。環境賞、KYOTO地球環境の殿堂、コスモス国際賞、ジャパンSDGsアワード、サステナアワード、気候変動アクション環境大臣表彰、カーボンニュートラル賞、物流環境大賞などを収録。個人・団体名から引ける「受賞者名索引」、賞の主要テーマから賞名を引ける「キーワード索引」付き。
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知的財産価値評価を必要とする各局面別に評価実務を解説
評価実務全般を網羅した決定版的一冊!
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知的財産は一物多価であり、評価目的、評価局面、知的財産の種類、知的財産を活用する主体のガバナンス、評価時点、経営環境などによって実務上求められる価値は異なります。このように不安定な知的財産を有効に活用して更なる進歩・発展をさせるために役立つ知的財産価値評価をするには、法律、技術、会計、経済、経営などに関する学術的な知識と、常に変化する産業活動における様々な現象に対応する適正な判断力が要求されます。そのため知的財産の価値評価は実務的には難しい業務であるとされてきました。
また、これまで「知的財産の価値評価」に関する著作物などは数多く公表されていますが、いずれも事業における実績評価を明らかするには向いておりますが、将来価値を予測するには必ずしも向いているものは少なく、経営戦略に基づく将来の目的や目標を達成するための参考資料としては、有効に活用されていないというのが実情であります。
本書は、学術的に新しい知的財産の価値評価手法や新しい価値評価理論の開発や研究成果を目指したのではなく、実務家として、これまで研究者や諸先輩の方々がこれまで研究・開発し、蓄積してきた価値評価手法や価値評価理論を基本として、これに知的財産の個別的特性や事業への戦略的活用特性などを加味し、どのようにしたら企業価値の最大化と社会のイノベーションに役立つ知的財産価値評価書を作成できるか、また、経営者や取引者や投資家・金融機関などのステークホルダーは、この知的財産価値評価を所定の目的達成のためにどのような点に留意して活用すべきかを目指したものであります。
また、知的財産の価値評価は、利用者の目的に対する意思決定や次のアクションを起こすための参考資料となるものであることに鑑み、知的財産に具体的「値付け」をして資産価値を明らかにするというだけでなく、知財権利化業務の各局面や、事業戦略策定や研究開発戦略策定、知財紛争対応戦略など、極めて多様な局面において必要とされるものと考えます。このような視点から本書では、様々な局面においても知的財産の定性評価を重視して、利用者の目的達成に役立つような戦略的な知的財産価値評価の実務を目指したものであります。
弁理士、弁護士、企業の知財部門の方々はもちろん、公認会計士やコンサルタント、企業の経営企画部門、財務部門、研究開発部門や事業開発部門の方々など、様々な方々が一読すべき内容になっております。
食品素材としてのポリフェノール研究の最前線について第一線の研究者が詳述した1冊。
生物のそれぞれの個体を取り巻く環境は、生物の生息のありようを大きく左右する。環境の構成要素として非生物的な条件がもっぱら認識されるが、周囲にいる他の生物も環境の構成要素である。というのは、生物はほとんどの場合単独では生きておらず、同種あるいは他種の生物と密接な関係を保ちながら生きているからである。本書では、生物の生息に影響を及ぼす環境条件について、生物的条件や景観に関わる条件なども含めて解説する。さらに、長期的な視点に立った場合に、環境が進化や種分化にどのように関わり得るのかの概要も紹介する。
1.生物にとって環境とは何か 2.気候と生物 3.地形と生物 4.植生と植生遷移 5.植生と動物との関係 6.水域生態系における生産者と分解者 7.生物的環境 8.生態系における撹乱 9.景観生態学的要因 10.人間による環境改変1 : 都市化 11.人間による環境改変2 : 農村の場合 12.人間による環境改変3 : 河川の改変とその生物への影響 13.生物多様性と進化 14.生物の進化1 : 種分化と種間関係 15.生物の進化2 : 孤立した生物生息場所が持つ意味
最低音域を担当することからアンサンブルの「縁の下の力持ち」ともいわれるコントラバスを深く理解して、「アドリブソロを弾きこなす」「セッションに参加して音楽で人と会話する」ために必要な知識を凝縮した初級者から中・上級者まで使える一冊。
はじめに
第1章 コントラバスの魅力ーー一生の趣味として
1 なんといっても、そのサウンド(ルビ:音)
2 音楽での役割
3 楽器本体の形の多様性
4 演奏人口の少なさ
コラム 一般の方からの質問にお答えします1
第2章 コントラバスの基礎知識
1 コントラバスの歴史
2 コントラバスの名称の多さ
3 エレキベースとの相違点と共通点
4 クラシック用とジャズ(ポピュラー音楽)用の違いはあるのか
5 コントラバスの各部の名称と役割
6 弦について
7 調整の重要性
コラム 一般の方からの質問にお答えします2
第3章 コントラバスを手に入れよう
1 コントラバスの価格帯
2 メーカーよりもリペアマン
3 楽器本体以外に必要なものとあると便利なグッズ
コラム 一般の方からの質問にお答えします3
第4章 練習をしよう
1 伝統的な教材や練習との向き合い方
2 TAB譜というものの存在
3 本質的にうまくなっていくための練習手順
コラム 一般の方からの質問にお答えします4
第5章 セッションに繰り出そう
1 セッションについて
2 ベーシストとしてセッションに必要なスキルとは
3 よくあるセッションのルール
コラム 一般の方からの質問にお答えします5
第6章 コントラバスを一生の趣味にするために
1 曲の成り立ちと曲を覚える重要性
2 メロディーに挑戦しよう
3 音源を聴く意義と楽しさ
4 いい仲間を見つけてやりたいこと
おわりに
ハンディ版の就職シリーズ「わかる!わかる!わかる!」の1冊、「小論文&作文」。実践的なテクニックの解説と、実際に学生が書いた豊富な実例をコンパクトに収録。練習で書いてみたいというときに、試験の直前の確認に、またエントリーシートを書くときにも役立つ1冊です。
奄美大島にしか棲んでいない「幻の鳥」と称されるオオトラツグミの生態研究を通して得られた知見と、迷い、苦しみ、楽しみながら研究を進めてきた過程を描く、研究者でしか得られない自然界やフィールド研究の魅力を伝える。
目次
はじめに
第1章 鳥の研究を始める
第2章 南国タイでの野外調査
第3章 憧れの地マダガスカル
第4章 「幻の鳥」オオトラツグミ
第5章 オオトラツグミと奄美大島のこれから
おわりに
あとがき
引用文献
索引
山林を焼き尽くし、人の暮らしを破壊し、時に生命さえも奪うー。気候変動でますます身近となる火災の恐怖。だが、火を忌避し、禁じることが事態を悪化させてきたとしたら?あるときは「破滅的な災害をもたらすもの」として。またあるときは「生態系のバランスを保つもの」として。“人類最初の道具”とも言うべき「火」を通して、人間と自然の関係を問う傑作ノンフィクション。
環境保全の現場には、さまざまなズレが存在している。科学と社会の不確実性のなかでは、人びとの順応性が効果的に発揮できる柔軟なプロセスづくりが求められる。前作『なぜ環境保全はうまくいかないのか』に続き、順応的な環境ガバナンスの進め方を考える。
AC(エリア・ケイパビリティー)とはどのような考え方なのか? それによって、地域の自然環境にどのような好影響があり、そこで暮らす人々にどのような社会的・経済的恩恵があるのか?
ACの可能性を追究する理論編。
*AC(エリア・ケイパビリティー)とは
1.地域にある独特な地域資源を地元のコミュニティーで活用している
2.利用している地域資源を支えている環境の重要性を理解し、適切なケアを行っている
3.バランスのとれた利用とケアの活動が外部からも評価されている
以上の要件を地域が持続的な発展を行っていくうえで欠かせないものと考え、人々が地域の環境的豊かさを能動的・主体的に高め、その環境が有する資源を用いて地域が質的に豊かになる能力のこと。
はじめに 人と社会と自然を紡ぐACアプローチ 石川智士
序章 エリアケイパビリティー(AC)の着想 石川智士
第1部 ACの視点
第1章 サステナビリティーからエリアケイパビリティー(AC)へ 清水展
第2章 ACの社会実装 石川智士・渡辺一生
第2部 ACで東南アジア沿岸域環境を捉える
第1章 生物多様性と地域資源の関係性 武藤文人・武藤望生・石川智士
第2章 物質循環から捉える「地域」と健全性の評価 吉川尚・岡本侑樹
第3章 エコトーンとしての沿岸域とマングローブ林の働き 神崎護・小川裕也
第4章 東南アジア沿岸域における化学物質汚染とその生物影響 小山次朗・NathanielC.Anãsco
第3部 ACで東南アジア沿岸域社会を捉える
第1章 漁村社会におけるACの向上とは 宮田勉
第2章 沿岸資源の利用と水産物流通 宮田勉
第3章 漁村社会と漁家 神山龍太郎
第4章 漁村コミュニティと地元民の意識 宮田勉
第5章 漁村社会の資源管理とケア 宮田勉
第6章 タイとフィリピンの漁村を調査して 宮田勉
終章 沿岸域におけるACの向上に向けて 石川智士・西真如・渡辺一生